←←←(メインページへ)

最新の分類について

特殊ナマズ管理法





シノドンティス管理法
(05/22/'98)

カンディル管理法
(05/24/'98)

アリウス管理法
(05/24/'98)

シソール管理法
(09/17/'98)

ジャガーキャットとタティア管理法
(09/17/'98)

ドルフィンキャット管理法
(09/17/'98)

バンジョーキャット管理法
(09/23/'98)

チャカ属管理法
(09/23/'98)

デンキナマズ管理法
(09/23/'98)

ロリカリア科管理法(プレコを2年以上飼えない貴兄へ)
(10/29/'98)






シノドンティス管理法

 シノドンティスについて:シノドンティスはMochokidaeの一属で、最も有名なnigriventris種(サカサナマズ)を含む本属と、BrachysynodontisHemisynodontisMicrosynodontis各属を含めた総称として使用されます。アフリカ大陸にのみ分布し、砂漠以外になら何処でも見られるようです。共通の特長として口器が下方を向き、鬚が細かく分岐する・脂鰭が大きく、各鰭の先端が伸長するものが多い・眼球が大きく、はっきりしているなどの特長から他科・他属との区別は容易です。代表種であるサカサナマズのように常に逆さ泳ぎをするものは少ないのですが、水面を腹にして餌を漁る種は割と多めです。
 種類について:100種以上が記載されていますが、サイズ・性質・生活環境とも幅広いため注意が必要です。
 ランクA:サカサナマズ・contractus種・Microsynodontis属は小型で非常に大人しく、かなりの種との混泳が可能です。コリドラスとならば何の問題も有りません。
 ランクB:flavitaeniatus種・alberti種・pleurops種・soloni種は10cm前後に達するやや中型の種ですが、性質はかなり大人しいほうですから、大きささえ合わせてやればこれも問題ありません。但し同種間の諍いは見られます。
 ランクC:brichardi種・filamentosus種はやや荒い部分が有ります。しかしドラス類などとの混泳には問題ありません。ランクAとの混泳は避けたほうが良いでしょう。
 ランクD:camelopardalis種・decorus種・eberneensis種・eupterus種・greshoffi種・nigrita種・notatus種・ocellifer種・omias種・burgetti種・schoutedeni種・velifer種・solex種・Brachysynodontis属は混泳に注意が必要です。ドラスなど大人しいナマズは、鰭の軟条を食い尽くされてしまいます。シクリッドも夜中のうちに鱗を剥がされたりしますので、出来れば単独飼育が良いでしょう。勿論、ランクA〜Cとの混泳は出来ません。ランクD同士の混泳も相当条件を揃えなければ、闘争で弱いものから順に消えていってしまいます。10〜20匹の混泳(数が少ないと弱い個体が尚標的になり易い)として、水槽は120×60cmを用意します。90cm水槽では余りにも中途半端ですから。隠れ場所は流木などではなく、ブロックを数個立てて配置します。これで活動可能な範囲が数倍に広がるので、驚くほど余裕が出来ます。そして押え役を一頭入れます。私はChrysichthys属の大型種を入れています。これがいないとシノドンティス同士の闘争が激化し、収拾がつきません。Chrysichthys属は気が荒い割には余りシノドンティスを追い回す事は有りません。但し、Chrysichthys属の複数飼育は駄目です。
 ランクE:Hemisynodontis属は他のシノドンティスとの混泳が出来ません。但し、相当大型の他目の魚種との混泳には問題が無い場合が多いです。ちなみに私が確認した範囲では、アロワナ・ナイフ類、大型シクリッド、回遊性ナマズ、大型プレコ、ダトニオイデスとは大丈夫でした。
 ランクF:angelicus種は混泳出来ません。アグアプレコもジムナーカスもこやつにかかったら一たまりも有りません。もしあなたがこれを他魚と混泳させている無知な輩の水槽を見、「何だ、大丈夫そうジャン」等と思ったら混泳相手が可愛そうです。不可能と気が付くときは、魚が死んでいるときなのですから。牙を剥くまでは大人しそうに振る舞っているのですよ。
 ランクG:multipunctatus種・dontii種・granulosus種など湖産のものは水質をアルカリ性に保つため濾過材を珊瑚砂に、夏季は冷房で28℃を上限とする必要が有るため、他のシノドンティスとの混泳は避けたほうが無難です。ランクC位の種でしたら、湖産種のほうに合わせて混泳が可能です。
 飼育管理:水質は中性を保てばよく、通常の管理で充分です。シノドンティスの場合は各個体の監視が物を言います。鬚・鰭先・体表に傷が無いか、追い回されたり水槽の隅に追いつめられていないか、痩せて来てはいないか、そうした信号をしっかり捉えてやる事が重要です。但し、そのような兆候が直ぐ見えたからといって、直ちに隔離していては大変です。暫く見守り、2項目以上該当しなければ水槽内で解決してやりましょう。隠れ家(ブロックなど。流木を寝かせるのは逆効果)を増やしたり、同居魚を増やしたりしてマンネリ化を防ぎます。
 餌は植物質を中心に与えます。糸目・赤虫(特に生きたもの)はつまみ程度に混ぜるに止め、決して主役にしてはいけません。シノドンティスは病気知らずですが、消化の悪い生餌を与えると腹部膨張が見られる事が有ります。死には直結しませんが、身体に良いわけが有りません。生餌など与えなくてもよいので、配合飼料(ドロマリンなど)を日に1回以上、充分に与えて下さい。なるべく散らばる餌のほうが全体に行き渡ります。浮遊性の餌も良いのですが、余り逆さ泳ぎをしない種には向きません。メダカなどの小魚は、混泳を目的とするならば決して与えない事です。
 病気:殆どかかりませんが、導入時にエピティリスにかかっている事が有ります。白点病が大きくなり、粒が融合したようなべったりした病班が見られます。薬品(シノドンティスは薬品に非常に弱いです。人工海水素を少量溶かすか、市販の治療薬の規定1/3に止めます)を入れても焼け石に水状態で、一定期間魚体に巣食い続けます。体力の無い個体は死亡しますが、体力さえ持てば、2週間もしないうちにぺろりと剥げ、消滅します。予防法としては新しい個体はいきなりメイン水槽に入れず、必ずトリートメントタンクで様子を見てからにする事です。伝染力が非常に強く、免疫も出来ません(寄生虫のため)から、発生させない事が重要です。一度でもこれの出た店の個体は、シノドンティスに限らず(ドラスにも多い)必ず検疫を行って下さい。店の水槽そのものが汚染されている可能性が有るためです。
 餌で腹部膨張を起こす事も稀に有ります。アフリカンシクリッドにも良く見られるあれですが、湖産種に限ったものでは有りません。消化器に張り付く糸目やキチン質の殻が頑丈な生きた赤虫をメニューから除き、消化の良い配合飼料(海水魚用がベスト)を与えて他の個体に出ない様にします。発生したらまず治る事はありません。混泳下では怪我が付き物ですが、三日経っても傷が癒えない場合、虐められ続けている事を疑うほかに、水質の悪化具合を確認して下さい。水が悪いと真菌症を患う可能性が有ります。



カンディル管理法

 カンディルとは:カンディルとは広義ではTrichomycteridae・Cetopsidae両科に属するものの相称で、内幾種かが他の動物や人を襲う事から、人食い(寄生)ナマズとして知られています。ピラニアよりも選択性を持つため、非常に恐れられているようです。狭義にはHemicetopsis candiru(Cetopsidae)という種がおり、これを指しますがそうした場合は殆ど無いようです。両科は分布域・性質等こそ似ていますが、全く異なるグループです。
 種類:我が国には相当数のカンディルが輸入されていますが、残念ながら長期飼育の難しいものが多く、飼い殺し状況が続いているようです。
 Trichomycteridaeは全てが細長いウナギ様、他の動物を襲う種は口器にフックを持ち、しかも口器が吸盤となってバケツを這い上がる蛭のような不気味さを持ちます。大人しい種も多く、これらはテトラのように身体が透けて見え、弱々しい印象を受けます。模様が派手なものも結構いて、ローチ並みのコレクションの対象にもなり得ます。眼球がはっきりしている事も鑑別のポイントです。肛門・膣等に食い込むのはこちらのタイプです。
 Cetopsidaeは英名をWhale Catfishというように、非常に頭部が大きく、尾に向かって絞り込まれているのが特長です。体色は青白いか燻し銀色で、カラフルさは有りません。二大特長は背鰭がサメのようにぴんと張っている事・眼球が皮膚・膜に覆われて不明瞭な事です。ばりばりと食肉行為を繰り広げるのはこちらのタイプです。
 飼育管理:共通した飼育管理のポイントは水流・低温です。定位置に身を潜めるタイプのTrichomycteridaeも、活発に遊泳するCetopsidaeも水流は必須条件です。通常の上部濾過式では水流が余りにも不足します。レイシーなどの縦置きモーターを60cm水槽に90cm水槽用を取り付けます。水温は上限を28℃に設定します。夏場は人のいる部屋で管理すると良いでしょう。クーラーの無い家庭は飼育を諦めて下さい。餌は何でもがばがば食うタイプが殆どですが、非常に食の細い種・拒食個体しか見られない種なども有り、注意が必要です。
 Trichomycterus属・Eremophilus属・Homodiaetus属・Acanthopoma属のドジョウタイプのものは飼育が容易で、水流さえあれば45cm水槽での管理も可能です。攻撃性が強いものが多く、ピメロドゥスなどと混泳させると腹部にトンネルを掘られてしまいます。餌は選り好みをしませんが、生餌は無制限、配合飼料ではキョーリンのキャットを好みます。一度水質が強い酸性に傾くと潰瘍が出来、決して治癒することなく死亡してしまうため、水質管理は厳重にします。Pseudostegophilus属の個体は模様が奇麗なため良く輸入されますが、ベントス・配合飼料とも興味を示さないため餌の確保(活魚..なのかも解りません。私はギブアップしました)に苦労します。白点病にも罹り易い。
 Tridensimilis属などメダカ・テトラタイプのものは水流を余り必要としません。ポイントは群れで飼う事で、最低でも10匹は揃えてやりましょう。餌は孵化したてのブラインシュリンプがベストです。フレークなどにも餌付きますが、好んでは食いません。見かけ同様ひ弱なグループで、何時の間にか消えてしまう傾向が有ります。見え難くなりますが、水草を密生させ、同種のみで管理しましょう。
 Plectrochilus属・Vandellia属(来ているのでしょうか?)などのシラスウナギタイプのものは、どうにもならない鰓食いです。アロワナだろうがビッグキャットだろうがわーっと身体にまとわり付き、鰓蓋を目指します。もうアロワナなどは半狂乱です。群れで飼うとおぞましさに身震いしますが、手を入れても食い破ってこようとはしません。配合飼料には全く見向きもしませんし、赤虫は食うようですが何時の間にか死んでしまいます。金魚では具合が悪いみたいです。餌の確保が現実的ではなく、飼育は諦めたほうが無難です。
 Cetopsidaeのうち、青白いタイプは非常に攻撃的で遊泳性も強く、見ていて楽しめるタイプです。狭い水槽では同じところを擦り続けるため、潰瘍を生じてしまうので最低でも90cm水槽で管理します。L字エルボーで水流を作る事も忘れてはなりません。水温は28℃を上限とします。水質は常に中性を保ち、決してpH6.0を切らせてはなりません。餌は口に入ればなんでも食いますし、入らなければ鰐のように食らいついてグルグルと回転し、引き千切ってしまいます。配合飼料だけでは妙に痩せてしまうため、生餌と半々くらいで良いでしょう。燻し銀・灰色のタイプは余り動き回らず、定位置でじっとしている事の多いものです。餌の選り好みは有りません。水流にはさほどこだわりませんが、シェルターは数多く用意してやります。
 青白いタイプは人の手にも反応します。プレコも粉砕するほどの破壊力なので、苔掃除にはマグネット式の器具を用い、決して素手で水槽内をかき回さぬようにします。小さい子供のいる家庭は、特に注意する必要が有ります。
●おまけ情報
 私は幼少の頃から口内炎が酷かったのですが、総合ビタミン剤を摂るようになってから完治しました。しかしながら、この結果はビタミンによるものではないようなのです。実は一度メーカーを替えたところ、再発してしまったからです。
S社:ビタミンA、ビスベンチアミン(ビタミンB1誘導体)、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ニコチン酸アミド、葉酸、ビタミンC、ビタミンD2、ビタミンE、ビタミンH、沈降炭酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、炭酸マグネシウム、フマル酸第一鉄。
O社:ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、蛋白質、糖質、脂質、ナトリウム。
 効果が有ったのはS社のもので、O社と異なる成分はビタミンH、カルシウム、マグネシウム、鉄なのです。口内炎は潰瘍なので、このデータは魚にも応用できそうです。特にここに挙げた4成分は鑑賞魚飼料に含まれていないものですから、潰瘍を起こして死亡するカンディルなどには有効かもしれません。



アリウス属管理法

 Ariusとは:アリウスは海産ナマズ2科Ariidae・Plotosidaeのうち、Ariidaeに属するArius属を中心とするナマズの総称です。Hardheadとも言われるように、頭部が非常に張り出したギギ様の姿をしており、我が国で海産ナマズというと代表のゴンズイがTandan様なのに比べると、少々意外な印象を受けるものです。日本沿岸にもハマギギという本属の種が分布していますが、水族館では殆ど飼育されていないため、知られていないのでしょう。英名はSea Catfishで、本科の魚種が殆ど海棲である事を示しています。ショップにはサウスアメリカンシャークなる種が良く見られますが、これ以外の種となると殆ど見られない所も飼育に癖の有る事を示しています。
 飼育・管理:本属の魚種は汽水魚として紹介されてはいますが、水槽に塩を何杯といった程度の塩分濃度では長期飼育は不可能です。せめて半海水位にまで塩分を加える必要が有り、設備もそれに合ったものを揃えます。まずモーターは耐塩性のある機種を選ぶ事、半海水とは言え塩垂れを起こすので、キャビネットは木製のものを、出来ればフランジの幅が広いアクリル水槽を使用します(パワーが有るため、ガラス水槽では割る可能性も有ります)。濾過材は珊瑚砂単用で、pHは常に高く保ちます。底砂は何を敷いても良いでしょう。遊泳性が高いため、水槽の奥行きは最低体長の2倍を確保します。狭いと折角群れで泳いでいたものが喧嘩を始めてしまいますから。サウスアメリカンシャークは調子さえ良ければぐんぐんと大きくなり、あっという間に(半年から一年くらいで)90cm水槽では狭くなってしまいます。120cm水槽(奥行きが60cmはほしい)の購入を考えておきましょう。
 :全く選り好みは有りません。配合飼料単用で充分です。
 混泳:Ariidaeには15cm内外のものから大型になるものまで、様々な種がいますがサイズ違いの混泳は出来ません。混泳にはやはり汽水魚、ヨツメウオや小型のグラスパーチ(ジャイアントグラスパーチはアリウスを虐めます)・鉄砲魚(ヨツメウオとは混泳させないで下さい)・ライオンフィッシュ(常に小さ目の個体を)などが考えられます。ハゼ系は微妙ですが、ドラゴンフィッシュやスリムマッドスキッパーとは水質が一致していますから、レイアウトなどを工夫して同居させてみたいものです。淡水ウツボはこれも魅力的ですが、大型化しないGymnothorax polyuranodon等を選択しないと襲われる可能性も有ります。


シソール管理法

 シソールとは:東南〜南アジアの渓流域に主に分布し、南米のロリカリ科魚種に見かけの似るグループです。我国には殆ど輸入されませんが、以下の4種が稀に見られます。

 @Bagarius yarrelli:古くからB.bagariusとして知られている大型種です。メコン川流域に広く分布し、ミャンマーなどでは普通種です。通常100cmほどになりますが、大型個体では200cmを越える記録も有ります。くすんだ黄色の体色・背鰭と脂鰭に大きな黒班・吻端から頭頂に掛けての疣・伸長する二又の尾鰭・肉厚な髯と言う特徴を有します。流れの急な場所を好み、重要産業魚となっています。
 ABagarius suchusBagarius属もう一つの種で、ラオス・タイに分布します。頭部に疣が有りません。
 BGlyptothorax spp.はバガリウス属のミニチュア版と言った様相で、タイとボルネオ島にかけての、岩場の渓流域に分布しています。40種弱が有りますが、どれも10〜20cmまでにしかなりません。全身が暗色な為、鰭部の明班が目立つG.caviaや、色彩がくすんだ紫色(本属中では珍しい)で、吻端が非常に広く、上から見ると真ん丸なG.trilineatus、ゲッコーキャットとして知られるG.telchittaG.callopterusなどがいっしょくたにされています。
 CHara hara:インドに分布する白灰色で、おたまじゃくしのような様子の種です。姿もさる事ながら、名前も人気の理由の一つです。但し本属には4種あり、本当に本種であるかは疑問です。

 飼育・管理:渓流に分布する本グループには、流れが必須条件です。小型種と言えども例外ではなく、単純な60cm水槽セットでは飼育できません。
 濾過槽にはワイド型を用い、レイシーなどの強力なモーターを併用します。機種は適合のものよりワンランク上げる必要が有ります(60cm濾過槽には90cm用モーターを)。排水口からの水流は、只ドボドボ落としては何の意味も有りませんから、L字コックを取り付け、壁に向かった流れを作り、渓流を水槽全体に再現します。Bagarius属などの大型種では120×60cm水槽を用意し、180cm水槽用モーターを取り付け、出来れば外部式濾過槽をサブに設置し、その排水口を上部濾過槽の排水ボックスに合流させると良いでしょう。
 水温は低めに設定します。28℃を越えるようなら、クーラーを使用しなくてはなりません。
 どの種も同種・同形同士では非常に張り合います。但し、Glyptothorax属とHara属は同居可です。Glyptothorax属は非常に行動的で、コリドラスなどは跳ね飛ばす恐れが有ります。Hara属は殆ど騒ぐ事はなく、多種との混泳には問題は有りません。Bagarius属は通常じっとしていますが、驚くと破壊力抜群の突進を行うため、混泳には余り向きません。しかも大喰らいで、口に押し込めるサイズの魚種は丸呑みにしてしまいます。
 水質の維持は絶対条件です。毎週1〜2回、半量程度の水替えを行います。シソールの仲間は濾過槽の活動していない水・古い水・酸性の水・水の滞留に対して非常に弱く、コロッと死亡してしまいます。
 :小型種には赤虫・冷凍ブラインシュリンプなどと、ドロマリンなどの配合飼料を混ぜて与えますが、鯉の餌等質の悪いものを与えると腹部膨張を起こして死亡するため、注意を要します。丁度プレコに糸ミミズを与えるような状況になります。痩せてきている個体でもなければ、特に配合飼料を与える必要は有りません。
 大型種には小魚(メダカ・金魚・タナゴなど)・甲殻類(生きたスジ蝦・剥き蝦など)・配合飼料(浮上性・沈水性どちらでも可)をまんべんなく与えます。
 病気:水が合わなければたちまち鰭先などに黴が付きますから、常に水を清涼に保つ必要が有ります。病気になってからでは遅いため、常に予防に努めましょう。



ジャガーキャットとタティア管理法

 科と属:ドラス科に非常に近縁なAUCHENIPTERIDAEに属するのが、ジャガーキャットとタティアの仲間です。鎧を纏う所は非常に似通いますが、違うのはその丸い吻端です。顔もキツネ様のドラス科と異なり、埴輪のような特異なものです。形態も多岐に渡り、異質な種が大量に含まれています。

 @Lisomadoras oncinus:最もよく知られる本種は、ジャガーキャット・スカイブルーと言った名称で流通しています。その豹柄は特徴的で、ナマズ好きなら一度は手がけてみたいものの一つでしょう。
 AParauchenipterus fisheri:ウッドキャットと呼ばれる本種は、性差が非常にはっきりする数少ないナマズの一種として知られています。但し色彩は地味なため、飽きられてしまう傾向に有ります。
 BParauchenipterus galeatus:ウッドキャットに似ますが、性差があまりでない種です。サイズも大き目で、更に厄介な暴れまわると言う性質を持ちます。
 Cフラットヘッドジャガーキャットとしては、Tocantinsia depressaTrachycorystes trachycorystesがあり、前者は強いフォークテール、後者は端を切り落としたような単純な尾鰭を持ちます。身体は偏平で細長く、よりドラスに似ます。
 DTrachelyopterichthys taeniatus:(スリー)ストライプドウッドキャット(タティア)と呼ばれる、ナマズマニアで知らぬ人は居ない有名種です。身体は非常に細長く、殆どGimnotoidのようにすら見えます。
 EAuchenipterichthys thoracatus:レモラキャットとして知られる本種は、海外ではザモラキャットと呼ばれます。ちなみにレモラはコバンザメの学名ですが、ザモラは良く分かりません。
 FTetranematichthys quadrifilis:最も特異な種の一つが、このリーフキャットです。これとリーフフィッシュを配した水槽は、最もマニア向きなアマゾン水槽になる事でしょう。
 GEntomocorus benjamini:ピグミータティアとされるこの種は、殆ど特徴の無い地味な種類です。
 HTrachelychthys exilis:非常に寸胴なブルドッグキャットと呼ばれる本種は、ころころとした部分が非常に魅力的な種です。サイズも小型で、扱い易い種です。
 ITatia intermedia:スノースポットタティアと呼ばれる美しく可愛い種です。
 JTatia aulopygia:非常に印象的なブラックタティアですが、スノースポットタティア30〜100に対して1匹見られる程度です。宝石のような種ですから、大事に扱いましょう。

 ジャガーキャットの仲間の行動は、ドラス科魚種と大差ありません。通常は流木の隙間などに頭から突っ込み、胸鰭を突っかえ棒にしてじっとしています。餌を撒くとごそごそと動き出しますが、余り泳ぎ回ると言う行動は取りません。夜間はかなり活発に行動していますが、ライトを当てただけでも隠れてしまいます。
 タティアの仲間の内、多くの種は水中で定位する事が出来ません(鰾が未発達・もしくはこれを欠く為)。従って常に水槽底面や流木の隅に転がっていて、餌が撒かれると突如盲滅法突進し、体に触れた餌を詰め込めるだけ詰め込むと、又突然ぱたっと転がるという行動をとります。色彩も通常地味で、流木や枯葉に擬態しているため、隠れ家にシェルターを入れてやると何処に居るのかが飼育者にも判りかねる事が有ります。又、飼育者を見ても(見ているのかも確実では有りませんが)、尾鰭を振って喜ぶと言うような行動は一切見せませんし、餌さえ終わってしまえばそれっきりな為、全く鑑賞魚としての定義からは外れています。彼等は夜間のみ行動が活発になります。夜中の2時ごろに除くと、まるで他所の水槽のような賑やかさです。そんな訳で来訪者に紹介する際、最も説明に困るのが本グループと言えるでしょう。彼等を飼育して楽しい人は、本当にナマズの好きな人に限られますから、手を出す前に慎重に考えましょう。
 いかつい顔付きからは想像できませんが、本グループは非常に環境に敏感な上、病気に弱い側面を持っており、更に他魚との競争にも負ける事が多く、多くのマニアが手がけては失敗し、無駄な死の山を築いてきました。先ず心構えからしっかりさせなくてはなりません。  飼育・管理:購入時が最も重要です。擦れと絶食、問屋に飼われている水黴とエピティリスが慣れるまでは確認不可能だからです。しかも薬品に弱いナマズ類を、擦れ対策として水色や黄色の液に漬けて輸送するなど、ちょっと信じられないような扱いを受け続けてきているため、ショップに到着する頃には半分死んでいると言ってもよいくらいの状態なのです。これを生かすには高度なテクニックが必要で、数機のトリートメントタンクを用意しなくてはなりません。もし新規購入個体をメイン水槽に直接投入してしまったら、必ずエピティリス等が発生し、それが既存の個体にも飛び火して最悪の事態になってしまう事でしょう。これらの疾患は免疫が付きませんから、何度でも発生します。気を付けて下さい。
 トリートメントタンクはいい加減なものではなく、必ず通常のセットを立ち上げて下さい。そこで最低3週間は飼育し、様子を見ます。単独で飼育していると、複数で居る場合よりも病気の発生率が明らかに下がるので、購入匹数分のトリートメント水槽を用意します。餌やり・水替えもここの期間で慣らしましょう。
 強い流れは必要ありませんが、シェルターを大量に入れねばならない関係上(シェルターが少ないと押し合い圧し合いになり、擦れから感染症にかかってしまう)、止水域が出来ない様に追加フィルターを設置する必要が有ります。特に高価なフィルターを用意する必要はなく、投げ込み式などを2つほど加えておけば良いでしょう。
 通常床に転がったりしているため、底砂は敷かないか薄く撒くに止めます。残飯処理に蝦(夜間に食ってしまいます)やプレコ(昼間は全く動かないため、プレコに舐め殺される恐れが有ります)を同居させる事が出来ないため、貴方が管理できる範囲に止める必要が有るのです。
 水質は中性を目標にした弱酸性で、アルカリに傾くようならばピートモスなどを濾過槽等に詰め、pHを調整します。決して現地に枯葉が有るからといって、これを水槽内に入れない様にして下さい。水替えは通常(週一回1/3程度)でよいでしょう。
 :何でも食います。ジャガーキャットには配合飼料と生餌(死に餌も可)、タティアには配合飼料と赤虫の組み合わせで充分です。購入したての個体は餓死寸前ですので、十分に与える必要が有ります。
 混泳:ジャガーキャット同士・タティア同士は全く問題ありません。レモラキャットなど中型種はどちらのグループとも混泳可です。
 タティア小型種はコリドラス等との混泳可能ですが、テトラなどは夜間に食う恐れが有るため、ネオンテトラなどではなく、ペレズテトラ等の体高のある種にしましょう。
 ジャガーキャットはドラス類との混泳がベストです。ドラスは相当大型の種(メガロドラス・バクーペドラ等)も混泳で来ます。
 繁殖:水槽内繁殖の例が多く聞かれるのが、このグループの特徴です。アマゾン水系の魚種は、開発と乱獲で壊滅するのは確実な情勢ですので、自国内ブリードもので需要と供給が保てるような、そんな国にしていきましょう。



ドルフィンキャット管理法

 ドルフィンキャットに付いて:殆ど知られていませんが、AGENEIOSIDAEには30種ほどが記載されている、中型の科です。全てが遊泳型で、ドルフィンキャットの姿をしています。分布域は南米全域に渡る広いものです。分類は上顎バーベルのみのグループと、下顎のみのグループに大別され、上顎バーベルのみのグループは、眼球が大きく短い吻端のTympanopleura属と、長い吻端で小さな眼球のAgeneiosus属を含みます。下顎バーベルのみの属はTertanematichthysです。但し、Ageneiosus属以外の2属は滅多に見られません。
 我国にはA.marmoratusと思われる種と、セミクジラの様に口がひん曲がった、ビッグヘッドと呼ばれる褐色班の種がよく見られました。
 飼育・管理:遊泳性なので、広い水槽を用意します。どんな小型の個体にも規格90cm水槽は必要です。大型になるので最終的には150〜180cmは置かなくてはなりません。体型から水流が必要そうに見えますが、普段は地面で休む行動をとるため、強い水流は不要です。
 :配合飼料は受け付けず、無脊椎動物(甲殻類等)ばかり与えていると痩せてきます。餌には生きた小魚が必須です。特にビッグヘッドは同サイズの他魚を丸呑みにしようとするほどなので、混泳は全く出来ません。
 備考Ageneiosus属の雌雄の判別は用意です。雄個体の背鰭はウッドキャット同様、伸長しうねって尖ります。雌個体の背鰭は小さく丸いままです。また、雄個体の上顎バーベルは格納式で、非常に肉厚な上、糸鋸のようなぎざぎざが付きます。餌を追う際など、興奮状態になるとこれが直立します。



バンジョーキャット管理法

 種類:ASPREDINIDAEに属するバンジョーキャットですが、12〜13属を有する中型のグループです。分類に関するリンクは最下段に有ります。専門サイトですから、是非訪れてみて下さい。
 我国にはバンジョーキャット<Bunocephalus spp.>、ロックバンジョー<Agmus spp.>、ジャイアントバンジョー<Amaralia hypsiurus>、ウィップテールバンジョー<Platystacus(Aspredo) cotylephorus>といった種が輸入されます。
 飼育・管理:全ての種類は底棲魚種で、底砂の管理がものを言います。砂は必ず細かいもの・硅砂パウダーや川砂・海砂(よく洗浄の事)等を用います。大磯砂での長期飼育は不可能です。砂に潜れないとストレスを溜め、ある日突然黴塗れになって死亡します。大磯砂に無理矢理潜り込ませていれば、今度は腹部などに擦り傷を作り、感染症を起こしてこれまた死亡します。砂は体が隠れるほどの量を敷き詰めますが、逆に厚すぎるとヘドロ・ガス等が溜まり、感染症による赤班が腹部等に出ます。
 濾過槽は通常のセットのもので構いません。強い流れは小型種では不要ですが、大型なものには是非欲しい所です。水槽の広さは小・中型種なら60cm規格水槽、大型種なら60cm(単独)〜90cm(複数)を目安にします。無論、広いに越した事は有りませんし、他の種類を混ぜるならより広く設定します。
 レイアウトは流木よりも、平石などが良いでしょう。大型種には土管も有効です。産卵が拝めるかもしれません。
 :何でも食います。配合飼料:生餌(赤虫等)=1:1で良いでしょう。但し質の悪い配合飼料は、ロックバンジョーなどに腹部膨張を齎しますから、妙なケチ根性を出さないで良質の餌を用意してやりましょう。大型種はメダカなどの小魚も食いますが、混泳をさせるならば避けるべきです。
 混泳:バンジョーキャット同士は問題ありません。バンジョーキャットとロックバンジョーも良いでしょう。ロックバンジョーとジャイアントバンジョーでは難が有り、バンジョーキャットとウィップテールバンジョーの混泳は不可です。ウィップテールバンジョーの採餌法はチョウザメに近く、下になってしまったバンジョーキャットへの衝撃は相当なものです。ウィップテールとは中・大型のバンジョーキャットが混泳相手に向きます。
 他の魚ですが、コリドラスなどは小型種にはうざったく、大型種には虐められるため駄目です。タティア系が良いでしょう。あとはリーフフィッシュなどが、互いに干渉し合わないのでお勧めです。プレコの類は昼間にバンジョーキャットを虐めるため、絶対入れてはいけません。テトラはバンジョーキャットと言えども、食う可能性が有ります。
 病気:購入直後は白点病にかかっている事が有りますが、環境さえ整えてやれば消えるでしょう。バンジョーキャットの病気は環境に由来する場合が多く、例え薬品で一時治癒しても、環境が劣悪ならば再び病気に罹ります。
 備考:容姿からは想像できませんが、バンジョーキャットはよく馴れます。餌の時間を決めておくと、砂からごそごそと出てきたり、餌の来る方に頭部を向けて待っていたりします。ピンセットからも直接餌を取りますから、単独飼育がお勧めです。
 また、全ての種かどうか解りませんが、ロックバンジョーは脱皮をします。ピメロディラのようにぼろ雑きんのようになるのではなく、全身が真ん丸に膨れ上がった後、破裂して飛び出してくると言う曲芸のような見事な脱皮ですので、毎日目を皿の様にして観察して下さい。




チャカ属管理法

 種類:2〜3種があり、何れも輸入されてきます。
 飼育・管理:上記バンジョーキャットに準じます。砂に潜るので細かな砂を敷くようにして、決して大磯砂は敷かないで下さい。ベアータンクでの管理も出来ません。注意する点として、必ず水流を作ると言う事です。何度か飼育比べをしてみましたが、水流の有る・無しでは生存率が全く異なります。アクセサリは石よりも流木が良く、何本かすのこの様に置きますが、向きを流れに沿わせないで下さい。半分に割った植木鉢も悪くありません(口を流れの反対側に置きます)。
 水槽は個体のサイズに合わせますが、60cm水槽で全く問題ありません。購入時のサイズが、ほぼ貴方の水槽内でのフルサイズとなる事でしょう(5年も立てば「購入当時よりは大きくなったなあ」と言った程度です)。
 :小魚・甲殻類(クリルは不可)は勿論、配合飼料(ペレットよりもキャットなど香りの強いボタンもの)にも餌付きます。糸ミミズ・赤虫等も与えれば食いますが、殆ど身にはならないようです。但し配合飼料単用では長生きしませんから、生餌を混ぜて与えるようにします。そして只水槽内に放すのではなく、ピンセット等を用いて個々の個体に直接給仕するようにします。水槽内に手が入っても、馴れてしまうと全く気にしなくなります。必ず与え、必要以上に与えない、これがチャカ属飼育のポイントです。馴れてくると水面まで"這い上がって"来て餌をねだる様になりますし、こうならなければ長期飼育も無理でしょう。
 混泳:チャカ属同士なら構いませんが、他の魚種は全て駄目です。




デンキナマズ管理法

 種類:2種(恐らくは1種に纏められる)が有ります。
 飼育・管理:デンキナマズは単独管理が基本です。多種は勿論、同種同士も相当遣り合うため、混泳は不可能です。
 水槽はデンキナマズがくるくる回れるくらい有れば良いので、購入当初は60cm水槽でもよく、最終的には90cm水槽を用意すると良いでしょう。現地では120cmに達する怪物ですが、水槽内ではどんなに頑張ってもそこまで大きくなりません。幼魚期は飴色が美しいのですが、成長するに従って黒ずんできます。
 性質はいたって荒っぽく、消灯後は大暴れをしますが、これが良く事故に繋がります。
 レイアウトは可能な限り細かい砂に、石は入れてはなりません。流木は破片のようなものを転がすに止めます。というのも彼等は夜間、砂やレイアウトをせっせと移動させたり、水槽に吹き付けたりするためで、敷いてあるのが大磯砂だと、水槽のガラスを割られる恐れが有るためです。石を入れておくと、動かせればどんどん転がしてしまいますし、動かせないサイズのものでも下の砂を掘り、何がなんでも転がしてしまいます。勿論アクリル水槽ならば割れはしないでしょうが、傷だらけになって鑑賞に堪えられなくなる事でしょう。土管は必須アイテムなのですが、上記の理由からガラス水槽では使用できません。土管が無いとデンキナマズは昼間、直立して休みますが、何だか可哀相です。水草・アクセサリーは全て破壊されるため、初めから入れてはなりません。だからと言っていたずらしない様にベアータンクにすると、今度は濾過槽のストレーナーなどに矛先を向け、一大事になる可能性が有るため、止めておきます。
 濾過槽は大型のものを用い、エアーレイションを多く加えます。妙に鰓蓋が小さく、呼吸もおっとりしているために、溶存酸素量が減ると鰓にダメージを受け、酷くなると口から鰓の破片を吹き出して死亡します。小さなうちは良いのですが、大型になってきても簡単な濾過槽を使用し続けると危険です。
 濾過槽そのものも砂攻撃で濾過槽が詰まるため、常に観察する必要が有ります。オーバーフローを起こし、大惨事にもなり兼ねません。特に上部式であればストレーナー・プロペラにもダメージが来るので、異常音にも注意しましょう。
 尤も危険なのは矢張り放電でしょう。飼育してみると解るのですが、デンキナマズは触れるとショックが来ます。常に放電し続けるタイプではないので、人間にはさほどダメージは来ません。但しIC等を使用した器具類には要注意です。通常鑑賞魚の飼育には電子式サーモスタットを使用しますが、彼等の場合のみバイメタル式にするか、電子式のセンサーを濾過槽内に入れるかするなどの処置が必要です。この場合は水槽と離れて仕舞うため、水温のチェックが非常に煩雑になる上、モーターが故障した際に、濾過槽内のセンサーが通電を指示し続け、水槽の水が煮立ってしまう恐れが有ります。余裕が有れば、数機の電子式サーモスタットを用意しておき、故障のたびに交換するのが尤も安全です。デンキナマズは真冬でも数時間であれば、相当の水温低下にも耐える事が出来ます。但し、これらの事故は私の知る限り、聞いた事は有りません。それよりもバイメタル式サーモスタット・ヒーターとも割れ易いため、これらを破壊される事の方を注意すべきでしょう。
 水温計も吹き飛ばしますので、濾過槽に入れるか外付け式を用います。
 :何でも食います。生きているものほど好みます。自分より大きなミミズでも、ばりばりと引き千切って胃袋に収める大食漢です。与えるだけ食いますが、過度な採餌は消化器に負担を掛けるため、後で吐き戻す事も有ります。適当な量で給餌は押さえる必要が有ります。一晩中暴れまわるため、運動不足にはならないので、体型も見苦しくはなりません。日に一回で充分ですが、メニューは数多く揃えます。
 備考:暴れ者で恐いもの知らずですが、その分非常になれ易く、よくなつく種類です。扱い的にはフグに近いものが有ります。本当に本種が好きな人に薦められますが、よく飽きたと言う意見も聞かれるため、慎重に検討して下さい。もう一度言いますが、混泳は全く不可能です。



inserted by FC2 system