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最新の分類について

メギス・ニセスズメ・タナバタウオ管理法



 種類:和名・学名ともスズメダイもどきという意味です。
 クレナイニセスズメ<Pseudochromis porphyreus>は、恐らく最も美しい魚種の一つで、最も人気のあるニセスズメです。全身がピンク紫に輝いており、存在感は抜群です。
 カンムリニセスズメ<Pseudochromis diadema>は、基調色はオレンジですが、吻端から背中にかけて、クレナイニセスズメと同様の赤紫のラインが走ります。
 リュウキュウニセスズメ<Pseudochromis cyanotaenia>は、前2種と比べると地味ですが、それでも光の加減によって、青・緑に輝く美しい魚種です。
 メギス<Labracinus cyclophthalmus>は、印象としてはベラに見えます。全身が深みのあるオレンジ色に輝き、これまた美しい種類です。
 この他、メギス科に近縁のグループで、グランマ科とタナバタウオ科が有ります。
 ロイヤルグランマ<Gramma loreto>とブラックキャップ<Gramma melacara>は、共にカリブ海に産する美しい種ですが、輸送距離が長すぎる為、状態の良い個体が少なく、真菌性の疾患を持ち込む危険が有る為、薦められないです。
 シモフリタナバタ<Calloplesiops altivelis>は、恐らくは水槽内飼育に向く海水魚としては、トップクラスの魚種といえるでしょう。派手な姿で有りながら、飽きのこない色彩に加え、他魚を襲わず、人を恐れず、餌の選り好みも無い強健な種です。
 ブルーデビル<Paraplesiops meleagris>は、豪州南部産のタナバタウオで、全身が青い班で覆われる美しい種ですが、輸送距離の関係上、拒食の個体が多く薦められません。

 飼育・管理:飼育は最も容易な部類になります。水温も一時的になら、28〜30℃にも耐える強健なグループです。
 同種同士の闘争が激しく、近似種との混泳が出来ません。各水槽に全く形状の異なる魚種との混泳で我慢します。シモフリタナバタとニセスズメの組み合わせなら問題ありません。ニセスズメは気の強さではトップクラスなので、キンチャクフグとでも張り合えます。
 シモフリタナバタとハギ類の混泳は避けます。ハギのフックでシモフリタナバタの鰭がずたずたにされてしまいます。
 グランマは少し甘やかして下さい。無脊椎水槽に収容するのも良いでしょう。
 ニセスズメの色褪せも大問題です。通常の飼育環境下では避けようが無く、どんなに色が抜け落ちてしまっても元気に生き続けるので、ある程度覚悟して導入する必要が有ります(まるで液浸標本のようになります)。
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