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自然破壊を増長しないために



 珍種に付いて
 珍種がブームの昨今ですが、珍しい=価値が有るの短絡思考は、もう卒業したいものです。この考え方は、言い換えてしまえば、ワシントン条約施行以前に掻っ攫っておこう、という自然を踏み躙る行為としか捉えられず、諸外国からも日本人は「自然を消費するだけの悪者」と名指しされても、文句が言えないものです。
 先ずは飼育・鑑賞用に養殖されたものを手掛け、それから繁殖を目的に手を広げるべきでしょう(国内で需要をまかなえる事を、目標にするくらいはね)。雌雄の区別も付かないのなら、雌雄の区別が付くくらい勉強して下さい(設備が揃えられないのであれば、最初から手を出さない)。


 放流に関しては、
a).日本産魚種であること
 (種が同定できること。海外種→外来種の可能性が少しでも有れば、絶対に不可)
b).採集場所に
 などが絶対条件です。
他の如何なる場合においても、許されるべきではありません。要するに、自分で捕獲した個体に限られるということ(分布域が限られる稀少種・保護対象種の場合は別)です。亜種レベルであっても、交雑がおきてはとんでもありません。

 飼育の継続ができなくなった場合の選択肢は二つ、
a).ショップに引き取らせる(ショップ側には、引き取りの義務はありませんから、お願いする態度で)
(替わりの飼育手を探す)
b).殺処分
 のみです。
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