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Q960:(25/Mar/2008) 桃さん
 飼育を始めて半年になる南米淡水フグ(45センチ水槽・外掛式ろ過・大磯砂で飼育。体長約3.5センチ)について御教授下さいm(__)m 南米淡水フグの雄雌の見分け方はありますか?また、『南米淡水フグはまだ養殖の成功例がない為、売られている個体は全てワイルド』というのは本当なのでしょうか??

A960
 南米淡水フグColomesus asellusは性差が確認されていません。従って外見から雌雄を判別することは不可能です。また、人工環境下での繁殖も未だ聞かれません。従って全て捕獲個体と考えられます。


Q959:(19/Mar/2008) 高志さん
 こんばんは。質問です。うちの60cm水槽で飼育を始めたスッポンモドキのベビーの尻尾がいつも内側に巻かれて「くの字」のようになっています。スッポンモドキの尻尾は普通はピンと伸びいてると思うのですが、大人になればそうなりますか?飼育水温29度、PHは中性程度です。

A959
 くの字ということは角々っとしていて滑らかな曲線ではないということですね。骨格に障害がある場合、先天性のものなら治りません。事故などによるものであれば成長するに従って治癒・目立たなくなる可能性はあります(勿論そうでない可能性もある)。見た目はよくないでしょうが、生活には支障ない筈です。


Q958:(17/Feb/2008) 高志さん
 こんにちは高志と申します。テトラオドン・ファハカを飼育したいのですが、私は大型魚はベアタンクで飼育してますので、底砂なしで飼育できるか教えていただきたいです。それと純淡水でも飼育OKでしょうか?

A958
 砂・塩共に不要です。


Q957:(01/Feb/2008) 森山さん
 森山と申します。熱帯魚飼育をはじめて一年ほどになります。先日僕の水槽に変なことが起こり、今まで本やネットを読みあさって来ましたがそんなことは聞いたことがありませんでしたので、思い切って初めて質問させていただきます。僕はノーザンバラムンディの幼魚を飼うために新しく水槽を立ち上げている途中でした。そしてある日帰宅途中に妹から連絡があり「さっき水槽のなかに白くてヒラヒラしたものがいっぱいあったがしばらくしたらなくなった」とゆうことでした。僕が急いで帰宅し水槽を見てみると確かに白くて薄い膜のような花びらのようなもの(生き物ではないです)がまだ極少量水中を漂っていたり吸水口に引っかかったりしていました。ぼくはその物体をつまみあげてみましたがそれはもの凄く薄くて触っているとすぐ無くなってしまいました。このままではノーザンバラムンディを入れるのが不安なので質問させていただきました。水槽の設備、状況は60cm×30cm×40cmのガラス水槽にテトラユーロエックスパワーフィルター90(濾過剤は規正の物)、200wヒーター(28度に設定してました)、普通の蛍光灯(昼間は点けてました)、大磯砂利10kg、庭にあった7、8キロぐらいの岩(洗って干して入れました)、水は井戸水をつかい、早く水を作ろうとバクテリアの素(MAX35BIO)を規定量入れていました。お恥ずかしいのですが試験紙を持っていないので水質はわかりませんが見た目はいたってキレイで、魚もいれていないですし、今までもこの水で問題なくやってきたので水質は問題ないと思います。水槽をセットしてから6日目に起こりました。水が澄んできてバクテリアが繁殖してきたかな?と思った矢先のできごとです。白いヒラヒラはかなりの量だったようです。ヒラヒラがなくなった今もまえと変わらず水は綺麗です。この物体の正体と原因を教えていただきたいです。僕の推測では濾過タンク内に溜まった水垢の膜のようなものが剥がれて水槽内に放出されてそれがまたウールマットで濾過された。もしくは小さなクモが一匹水面に浮かんでいたのでクモが糸のような粘膜のようなものを水中に放出したのではないかとも考えました。水からすくうとクモは生きていました。またティッシュか何かが水槽に落ちたのかとも思いティッシュを水に溶かして実験してみましたがこれはちがいました。お忙しいところお手数おかけしまして大変申し訳ございませんがどうかよろしくお願いいたします。

A957
 こういう場合は検証し原因を特定することが大事です。一旦すべての水を抜き丸洗い(水槽/濾過槽の内壁と隅は念入りに)後、アクセサリとバクテリアの素・濾過材抜きで24時間回します。この時点で問題無ければバクテリアの素を投入し更に暫く様子を見ます。これで結果が出る筈です。2回目で問題が生じなかった場合、水槽に付着していた物質が丸洗いの時点で無くなった可能性があります。バクテリアの素投入後でしたら説明書をよく読んでください(特に手順や使用上の注意・こんな場合はの部分。試用したことのある人に聞くのがベストですが、購入したショップに問い合わせるのも良)。このような特殊な商品に関してはこちらでは判断付きませんので。


Q956:(24/Jan/2008) 辻さん
 太田様!お世話になってます!いつもご教授ありがとうございます!今回ご質問させて頂きたいのは、カーピンテのMAXサイズについてです。と、申しますのは、サイトで検索、又は著書や図鑑で調べましたところ、最大サイズがまちまちなのです。ある飼育書では、15センチくらいとされており、サイト等では15〜20センチ。購入したショップに聞きましたところMAX30センチ弱との事でした。以前この質問倉庫でヘリクティス・カーピンテとヘリクティス・キアヌグッタータスが混同されているとありましたが、その辺りの事もあるのでしょうか?ワイルド、ブリードで当然サイズも変わるのでしょうが、カーピンテ、グッタータスを純血のものだと想定しての現地最大サイズ、また飼育下(無論水槽サイズにもよるでしょうが)最大サイズはどれぐらい見込めるのでしょうか??お忙しい中恐縮ですが今回もご教授宜しくお願いします。

A956
 ヘリクティス・カルピンティス(ローランド) Herichthys carpintis 全長17cm。
 ヘリクティス・キャノグッタトゥス(テキサス/リオグランデ) Herichthys cyanoguttatus 全長30cm。
 この場合問題となるのは信用に足る記録なのか、疑わしさが残される主張なのかの違いです。テキサスと取り違えているのか、本当に大型になった個体なのかは断言出来ませんから。Fish Baseなどの数値は研究者によるもので、原産地で相当な個体数を調査するなどした結果です。これに対し「ウチの個体はもっとでっかいよ」とだけ言われてもちょっと困るわけです。お友達同士の会話でしたらそれでも良いのですが、不特定多数の人々を説得するには併せてデータの公開が必要なのです。勿論飼育下でサイズの変動はあります。最も影響を与える要因は寿命です。敵が居らず餌が豊富なため、飼育下では野生個体より大型になる魚種も沢山います(逆も勿論多い)。ですから公開するデータとして毎月の計測(SLおよびTL)や比較(個体差・飼育条件)は必須でしょう。それが無ければ自身の眼で確認出来ない限り除外してよい意見です。尚、良好な条件を用意出来れば飼育下でもこれに近い値を記録可能です。


Q955:(15/Jan/2008) 辻さん
 太田様、早速の解答ありがとうございます!!立て続けで申し訳ないのですが、シクリッド類の産卵管と輸精管(・・・でよいのでしょうか?)での、雄雌判別での質問をさせていただきたいのですが。当方のカーピンテは15センチ弱あるのですが、肛門付近の突起物が産卵管なのか輸精管なのかの判断ができずにいます。色は白っぽく、先がストローの尖った方のようになっています。カーピンテはこのサイズで産卵管と輸精管の肉眼での見分けはつくものなのでしょうか?またそれぞれの見分け方をご多忙の所恐れ入りますが宜しくお願いします!

A955
 輸精管は産卵管と比べクリアーで繊細です。ですからメール内容からはその可能性が高いといえるのですが断言は出来ません。どの程度をもってそう判断するかは経験を積むしかないのです。また、扱う匹数も重要です(魚種によって程度が異なるので対象の魚種で判断しなくては意味が無い)。産卵管の場合は産卵経験数の影響がある程度出ます(要するに時が過ぎるほど判断が容易)。重要な着眼点は通るもののサイズが違うということです。
 ヘリクティス・カルピンティスHerichthys carpintisの雌雄の判別は一目では判りません(雌も綺麗なので)。それでも目視的な特徴として雄のバンプヘッド気味の額と背鰭・臀鰭後端の鋭角化、サイズ(雄の方がかなり大型になる)、発色(雄の繁殖期における強い輝きや雌の背鰭基部の暗班)などである程度の見当が付きます。現在のサイズであればもう特徴が現れている筈です(同時期に販売された個体との比較は重要)。そうした特徴と併せて総合的に判断します。


Q954:(14/Jan/2008) 辻さん
 太田様初めまして!以前からHPで勉強させていただいています!始めて質問させていただくのですが、現在75×45×45水槽ベアタンクでヘリクティスカーピンテを単独飼育しています。質問は餌についてなのですが、現在は1日2回、キャット、カーニバルを与えています。水質等は特に異常なしです。現在活き餌は全く与えていないのですが、活き餌のみの飼育、人工飼料のみの飼育、又、活き餌と人工飼料を併用の飼育と、それぞれMAXサイズに差はでるのでしょうか??活き餌を与えたほうが成長スピードが早いのは分かるのですが、その場合、早く成長する分、短命になると言うのも聞きます。いろんなサイトの給餌方法、又、ショップ等に問い合わせても、意見がまちまちです。(活き餌のみがいいという解答はさすがにないですが) ゆっくりでも構わないので大きく綺麗に少しでも長生きさせるにはどうすれば良いでしょうか??お忙しい所申し訳ありませんが是非御教授お願いします。

A954
 魚種にもよるのですが、カワスズメ類ならば生餌・配合飼料の差は殆ど無い筈です(極端に偏食・捕食性の強い魚種は別)。生餌の方が量を食う個体の場合に成長速度に影響が出ますが、過食は狭い水槽内だと肥満の方向に向かいがちです。肥満は本来の体型・発色はおろか短命(急成長で死ぬわけではない※1)に直結するので避けねばなりません。嗜好性が生餌よりも低い配合飼料ですが、栄養バランスも取れており摂取量をセーブ可能なので、水槽内飼育では重宝されているのです。あとは魚種の食性に合わせてやります(餌の種類とその長短については全て「FAQ」にあります)。南米産中・大型種には配合飼料のみでよい結果が得られます(食い飽きを起こさぬよう数品用意)。
1スズキ体型の魚種は一般的に長生きですので、早くに死亡してしまった場合は健康障害・環境面等いろいろな理由が考えられます。


Q953:(09/Jan/2008) 桃さん
 前回の質問(魚は痛みを感じないのか)に関して、とても良く分かりました!‥が、以前TVで見たお寿司屋さんの、魚の左右の身のみをギリギリ死なないトコロまで包丁で切り取り、また生け簀に戻されていた魚の姿(“頭と内臓の付いた、三枚下ろしの骨部分”状態でした。身はしばらくすると再生するそうです。身は食べてました。)を思い出すと可哀相になりました…(;_;) 前置きが長くなってしまいましたが、もう一つの質問、お願いしますm(__)m 魚を安楽死させる場合、『少なめの水を張ったバットなどに魚を入れて冷凍庫で凍らせる』と聞いたのですが、この方法で安楽死になるんでしょうか??また、小型魚はこの方法ができますが、大型魚の安楽死はどのような方法なのでしょうか??(一般家庭用の冷凍庫には入らないサイズとすると)もう一つ、質問お願いします(><) 釣りで釣った魚を、氷の入ったクーラーボックスに入れると、『魚は眠るように死ねる』とも聞きましたが、これも本当ですか??酸欠で死ぬだけなんじゃ‥と思ってしまいますが‥ 長くなって、すみませんでした(><)

A953
 低温で代謝を低下させると呼吸も極端に減る麻痺*冬眠状態となるのです。バットを使用するのであればチルド室で水温を5度くらいまで下げ、後はポリ袋に少量の水と一緒に冷凍庫に移します。大型魚(小型魚も可)の場合はアルコールを使います(処理後に体勢を少し丸まらせて冷凍)。これで飼育者・魚ともあまり負担を感じなくてすむ筈です。氷を入れるタイプのクーラーボックスですと水が凍らない製品ですね。水温が0℃にまで達しないので難しいです(魚種や製品に左右される)。


Q952:(04/Jan/2008) 桃さん
 明けましておめでとうございます。今年も御教授、よろしくお願いしますm(_ _)m 以前、『魚は痛いと感じない(痛いと感じる神経が極めて少ない為)』と聞いた事があり、その意見について、『そうです』と言う人もいれば『日本の文化の為にそう言っているだけ(活け作りを肯定させる為に)』と言う意見もありました。実際はどうなのでしょうか??とても気になります!!。

A952
 英国のエディンバラ大学とロスリン研究所の共同研究で虹鱒に痛みを感じる受容体(数は少ない)が確認されています(反射応答との区別もされている)。※1 痛みを感じないということはありません。しかし人と魚が同じダメージを同じ割合で受けた場合、程度による痛み発生の差はある筈です(これが数に関係する)。解決の糸口がつかめてきた段階のテーマですから、今後の情報に要注目といったところでしょう。
 ※1これを有するのは真骨系であり、軟骨系・円口類からは見つかっていないということです。BBCのページなどに解り易い記事がありますので、チェックしてみて下さい。


Q951:(11/Dec/2007) 山口さん
 太田様はじめまして、山口と申します。ペーシュカショーロ2匹(10センチと14センチ)とアフリカンマウスフィンキャット3匹(約12センチ)を60*45*45センチ水槽に60センチ用上部ろ過装置2つ、田砂を薄く敷き、水換えは週に3分の1程度、餌はカショーロにコアカとドジョウを1日1〜2匹交互に与えています。このうち一匹のペーシュカショーロ(14センチ)なのですが呼吸が異常に早く片方のエラの動きが鈍くなっていました。エラ病かとおもいエラの中を見てみましたが特に異常はありませんでした。餌は今までのように食べるのですが、この状態が続いて大丈夫なのかとても心配です。改善方法などがあればご教授願います、どうかよろしくお願いします。

A951
 鰓病症状を呈しているので問題です。鰓を見て判断出来るのは貧血症状(青・白)と大型甲殻類くらいです。あとは丹念に可能性をふるいにかけていき、疑いの薄いものを排除していく必要があります。水質データの添付がありませんでしたが、水質データ(水槽内環境検査)は疾患対策を行う上で基本中の基本です(「メールを送る前に」を参照)。病気の個体の隔離も基本です。
 水質検査により非病原体性の疾患(電解質関係・不適pH等)・日和見的な細菌性疾患を疑うことが出来ます。これに問題が無ければ原虫/真菌性疾患や単性類寄生症が疑われます(多くが餌などが持ち込む)。「疾患リスト」内の簡易同定表などを参考にして下さい(鰓病症状の特設節あります)。対応薬剤は「魚病薬について」にあるとおりです。一つ気がかりなのは甲殻類性鰓病です。現地(アマゾン)からしばしば持ち込まれるもので、鰓(鰓弁)にルーペ等用いなくては解らないほどの透明蛆が付く疾患です。これは甲殻類性ですので強い薬剤でないと効きません。鰓蓋周辺にも出てくることがありますから、観察を怠らないようにします。

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