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Q840:(03/Jun/2005) 永井仙一さん
 お久しぶりです太田様、永井仙一でございます。今回は、水面に出来る「油膜(?)」についてです。現在、30×30×40(H)の水槽で海水魚を飼っているのですが、水面に油膜のようなものが張ってその上に薄くコケが生えるような現象に悩まされています。(水面に茶色い膜が張ったような感じです)特にそのままほおって置いても害はないと思うのですが、見た目が悪く蛍光灯の光が入りにくくなり水槽全体が暗くなってしまい困っています。ショップ等でも対処法を聞いてみたところ「水流で巻き込んでやればいい」と言う事でしたが。その水槽で将来的にクラゲを飼おうと思ってますので、出来れば水流もモーターも使いたくはありません(粉砕の恐れがあるため)本も数冊読んだのですが、コケについては書いてあるものの油膜について詳しく書いてある物が無く、非常に困っています。そこで質問なんですが、この油膜のような物を防ぐ手段は無いでしょうか?現在はフタもしてるんですがとってもまた出てくる(数時間〜数日の間)それと、今までこの油膜みたいな物を新聞紙やティッシュでくっ付けるようにしてとってきたのですが、もっと良くとれる方法は無いでしょうか??よろしくお願いします。

A840:原因は恐らく珊瑚砂(洗浄不足かストック場所の管理が悪かったなど)です。クラゲの場合気泡は厳禁ですからエーハイムの油膜取りを導入してはどうでしょう。これで抑制出来ないならばリセットしかありません。水槽内に投入予定のあらゆるアクセサリ(水槽本体含む)を念入りに洗浄します(耐熱性のあるものは煮沸する)。尚、餌にも注目してください。ミンチや一部の冷凍飼料(貝類や魚卵を使用したもの)を与えるととんでもない油膜が発生することがあります。


Q839:(31/May/2005) みなとさん
 こんばんは、以前、水質(アンモニア)の件でアドバイスをいただいた、みなとという者です。おかげさまで水も安定したのか、アンモニア、亜硝酸、硝酸等、検出されなくなりました。何度も失礼かと思いますが、今度は水草の病気について教えていただきたく、メールを送りました。
 Q835の水槽の状態から、濾過剤をサンゴ砂とエーハイムの粒状のものに変え、水質を安定させました。水槽には、水草のアヌビアス・ナナを流木に軽く縛り付けて入れてあるのですが、茎をカットした部分などに半透明の水泡ができ、放置すると水泡が大きくなるとともにその部分が腐っていきます。これは水が悪いためでしょうか? それとも何かの病気なのでしょうか? 自分なりに調べたのですが、こういった症状の例は見つからないため、もう一度、お知恵を借りたいと思います。他の水槽に入れているナナは、元気に繁茂しているのですが、ポリプテルス水槽に入れているナナは伸びが悪く、葉の表面には茶色い汚れのようなものがついています。また、エアレーション用のチューブも、他の水槽のものは綺麗なままですが、ポリプテルス水槽のものは一週間も放置すると、黄色いべっとりしたものが付着します。これはチューブにのみ付き、他の部位には発生しないようです。ふき取ると簡単に取れますし、コケの類ではないようです。照明は一日8時間、エアレーションも十分に行っています。バクテリアの追加は、水替えのたびに規定量を守って行っています。ナナに発生した水疱のようなものを防止し、ナナを健全に繁茂させるには、どのような処置をすればよいのでしょうか?

A839:気泡(ガス)は腐敗により生じています。つまり細菌感染症に罹っているわけです。元々Anubiasは水上(水飛沫がかかるような場所)で生活する種類ですので(ファームでは普通の農場で生産)、水中に没した状態に置くと大変なストレスを受けます。第一水中では余り成長しません(それでもnanaは動く方ではあるが)。成長しないので珪藻(茶色のやつ)や黒色の刷毛状苔(これは流木由来)が容易に付着します(草体が岩や流木と同じ状態)。そこでAnubiasはレイアウトの一つと割り切って育てます。幾つか株を水槽の脇で育てておいて数ヶ月程度のローテーションを組むと良いでしょう。株分けなどカットした場合は傷が完全に癒えるまで外で育てます。現在の株は健全な部分まで切り詰めます(処理後に気中で栽培)。但しチューブの方は水垢です。餌由来のような印象を受けます。こちらの方は現在のように手でこまめに除去するか、餌を配合飼料中心に変更すれば減る筈です。


Q838:(29/May/2005) 仁志村さん
 こんにちは太田様。私の長年の疑問をお聞きください。私は上部濾過器をウールボックスとして使用し、生物濾材を入れておりません(メイン濾過として外部濾過やオーバーフローを設置し、順調に稼動中です)。上部濾過器は16時間/日だけ運転し、深夜は停止しています。上部濾過セットのポンプ音(安価な為か?)が、深夜はとても気になってしまう為です。生物濾材を入れない理由は、8時間/日の停止中、濾材の上半分は空気中、下半分は止水中になる事で「バクテリアは有効に繁殖しないだろう…。機能しない濾材ならバクテリアの死骸等が滞留して環境悪化の元になるだけ」と想像しているからです。ここでもし、上記の使用方法でも濾過バクテリアが生物濾過のプラス方向で繁殖するなら、生物濾過の補助としても是非利用したいのです。その場合、濾材はサンゴなど石ころ型を考えております。私のわがまま故の恐縮な質問であるため長い間お問い合せを躊躇しておりましたが、バクテリア生態への疑問を抑えきれず、ご指導をお願い申し上げました。

A838:夜間のモーター停止がネックです。水の汲み置きを放置するのと異なり、濾過材を充填すると濾過槽内の“水”が殆ど無くなってしまいます。濾過細菌は溶存酸素に頼っていますから、水流(これに付随する曝気)が無くなると影響が生じます。飼育水の供給が止まった場合の冬季の急激な水温低下も見逃せません(バクテリアの至適温度は幅が狭いのが普通)。生物濾過と言う面から見れば、日中に水槽内でエアーカーテンを作動させた方が効率が良いでしょう(外部式は密閉されているので溶存酸素を増やすと効果が出る為)。但し現状は水量が幾らかは多くなりますし(動作中は酸素供給にプラス)、上部式濾過槽自体が巨大なプレフィルターであると考えればそれなりの効果は期待出来ます(物理濾過として考える。モーターを作動させる前にウールを水道水で洗浄すると良い)。


Q837:(26/May/2005) 角田さん
 こんにちわ、角田と申します。いつもお世話になります。30cm(10L)水槽3本でグッピーを飼育中です。今までに3回産仔し、2本は親と産仔用、オスの仔用で順調にいってますが、3本目の水槽でアドバイスをお願い致します。ベアタンクに水中モータ式の濾過器、活性炭1袋、石に活着したナナ、ポトス1枝に、メスとその他の幼魚,稚魚100匹位雑居しています。給餌前に糞を吸出し、一晩汲み置いた水を足して1日トータルで、約全換え状態です。この様な水槽で生物濾過は機能しているのでしょうか?魚の状態は餌もよく食べ良好にみえます。何とか3ヶ月持たせてきましたが、4回目の産仔が近づいているので、このままさらに収容するには、どうすれば良いでしょうか?親のオスは先月死んだので、あと2回くらいで終わると思います。魚虐待といわれそうですが、良い方法があればお教え下さい。

A837:濾過槽内の生物濾過は効いているようですがとても足りてはいないでしょう。小型水槽と詰め込み飼育の場合は水換えによる強制的な水質維持しかありません。都合のよい事にグッピーにはこの方法が合っています(新しい水を好み軟水やこなれた水は不向き)。但し暫くはこの方法で維持が可能でしょうが仔魚もぐんぐん大きくなりますから、扱いきれない分を知り合いに里子に出したりショップに引き取って貰うなどするべきでしょう。何れにせよ全てを手元に置いて面倒見ることは現実的では有りません。勿論一回り大きな水槽を用意することが一番よい事ですが。


Q836:(14/May/2005) 田中さん
 始めまして。田中と申します。先日ショップでマウンテン・スパニイ―ルというものを購入したのですが、何cm位になって何を食べるのかショップの店員さんも分からないとのことで困っています。90cm単独で大きさは20cm位です。よろしくお願いします。

A836:この通称は初耳なのでこちらも種類はわかりません。可能ならショップに何処の便由来かを尋ね、デジカメで撮った画像を送ってください。何れにせよトゲウナギ類の飼育管理は全て同じです(↑「スピニーイール管理法」)。アジア産・アフリカ湖産種とも水質を中性に保てば問題は生じません。(05/15一部訂正)


Q835:(14/May/2005) みなとさん
 はじめまして、みなとといいます。2ヶ月ほど前からポリプテルス・パルマスと暮らしているのですが、水質が悪化し、にっちもさっちもいきませんのでお知恵を借りたいと思い、メールを送ります。
魚 :ポリプテルス・パルマス(18cm) ×1 水槽:ニッソーの60cm水槽(上部濾過式) 濾材:ジグラの円筒形のもの 60cm水槽用の分量   アク取り用の炭 一袋   ウールマット 一枚 水草:アヌビアス・ナナ 枯れた葉は無し 底石:煮沸して薄く敷設 流木:煮沸して配置 給餌:1日メダカ1匹(水質安定のため)
 2ヶ月前に水槽を立ち上げました。換水は週に一回、二分の一量。換水の水は、一週間貯め置き後、さらにハイポを入れたものを使用。かき混ぜても糞は見あたりません。毎日少量、および、水換えの都度規定量より多めのバクテリア剤を混入。薬剤は未使用。エアレーション使用。
 以上の状態で、pH7.0、アンモニア1.5、亜硝酸0、硝酸0、という水質です。水換えを行うと、アンモニア値は0.25程度まで低下しますが、2〜3日ほどで1.5まで上昇します。比色の見間違いかと思い、別の水槽で検査してみましたが、アンモニア値は0でしたので、読み違いではないと思います。水槽と濾過層の上蓋をとって曝気を促したり、アンモニア吸着剤を使用したりもしましたが、効果がありません。ショップに相談しましたが、「濾剤を換えてみては?」というアドバイスでした。文献等も当たったのですが、私の力では原因とその対策を見つけられませんでした。週一の2分の1換水を二ヶ月続けてこの状態ですので、全換水しても症状が改善するとは思えず、全換水は実施していません。現状でパルマスに悪い症状が出ているわけではないのですが、何とか水質を安定させたいと思います。良きアドバイスをお願いします。

A835:今回のショップの判断は正しいものです。現状では生物濾過が全く機能していません。濾過材に問題があるので先ず飼育水を交換してアンモニア分を減らし、上部濾過槽内の濾過材の半量を小豆大の珊瑚砂に変更します。一時的に硝酸塩量が増加しますが構いません(アンモニア値は劇的に減る筈)。硝酸塩は週2回の水替えで水槽外に排出します。水質がある程度安定したら残りの半量を粒状セラミックなどに交換します(エーハイム用がよい)。可能であれば流通している薄っぺらい上部式ではなく、ワイド式の容量が十分な濾過槽に交換します。中・大型魚には幾ら濾過容量があっても多過ぎることは無いのです。但し重量が有るのでアクリル水槽に変更しなくてはなりません。
 樋では曝気効果は全く期待出来ません(無いより有った方が良いのは当然だが)。曝気効果はシャワーパイプのみ可能なものです。吸着剤の容量は限られており、満杯になればただのごみです。吸着剤の使用目的はあくまで緊急対策用であり、吸着剤の効果がある内に手を打つために使用します。溜め置き1週間であれば塩素の心配は一切不要、ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)は対象の塩素が無ければ逆に有害に働きます(従って投入する量の決定は素人判断不可)。危険物なので現在魚類飼育用には使用されません。汲み置きが最も安全なのは勿論、緊急時にはテトラ社等から出ている専用の中和剤を使用すべきです。


Q834:(02/May/2005) あさみみさん
 こんばんは。あさみみと申します。今回はツースポットブレニーについて質問したく、メールさせていただきました。1年半程前から飼育しており、丸々と太って元気だったのですが、1ヶ月くらい前から餌をうまく食べられない様子が目につくようになりました。食欲はあるようで、餌(人工の粉末餌)に飛びつくのですが、すぐに吐き出してしまいます。口の中に腫れ物でもあるのかと観察してみたのですが、体が小さくよくわかりません。最近はやせてきて、隔離して餌を食べさせているのですが、改善する様子がありません。このような場合、どんな異常が疑われるのでしょうか。水槽は60×45×45、水質や同居魚(小型ヤッコ、ハゼ、スズメ等)は皆元気です。よろしくお願いいたします。

A834:ギンポの類は単一の飼料を続けると食い飽きを起こします。更にこの手のギンポ類は単一の餌(特に配合飼料だけ)を与えていると痩身・突然死を起こすことがあります。特に特殊な食性(珊瑚齧りなど)があるものに問題が生じます(本種に関しては解りません)。動物質・植物質(配合飼料も他のものを)を取り混ぜて5〜10種類程度用意して与えてみましょう。お気に入りが出来るかもしれません(食わない状態になってしまったら難しい)。また高水温も厳禁ですのでクーラーの設定温度を25〜27℃くらいに設定してやりましょう。いじめの可能性もかなり有りますので(精神的に参ってしまう)、同居魚が全く見えないように完全に別の水槽に離すのがよいかもしれません。寿命もあります。病気の場合は異常行動(突進・定位・不活発化・擦り付け)や体色異常(黒化・白化)、臭気(生臭い)・付着物などが見られるようになりますのでよく観察して下さい。先ずは餌を食いたくなる環境を作りつつ病気の兆候が無いか観察する事です。勿論基本的な水質検査は常に行います(次々にとなる前に)。


Q833:(01/May/2005) 角田さん
 こんにちわ 角田と申します。いつもお世話になります。30cm小型水槽でグッピーを楽しんでおります。2ヶ月位の幼魚から飼い始めましたが、えさをいくらでも食べるので、(アカムシ、ブライン成体)どんどん与えていたら、フグのようになって、最初の産仔時にはフルサイズ近くなり、50匹は産んだと思います。その後現在まで計3回産仔しましたが、いづれも50匹以上産んでいると思われます。質問ですが、いくつか卵のまま産み落とされているのはどうしてでしょうか?それと、あまり多産だと親は寿命が短くなったりとか、負担がかかりますでしょうか?体形維持のためあまりえさを与えない飼育法もあるようですが、ご意見をお聞かせ下さい。

A833:卵の中に発眼(黒くなっているかどうか)が見られなければ未受精卵、発眼が見られれば早産でどちらも起こり得るものです。又、産仔数は個体によっては100匹以上産むケースも有ります。産仔は体力を相当消費しますので、出来れば受精確認後(臀鰭の根元が黒く見えたら)は雄個体から隔離し、産仔後も当分の間一緒にしません(体力等の回復を図る)。但し隔離していてもその後数回は産仔が行われます(精子の母体内残留の影響)。餌は与えないと他の個体への攻撃が激化します。一回の量を少なく回数を多く給餌する事が小型魚の管理では非常に有効です。尤も小型魚は代謝が激しいので多少太り気味になるくらい餌を与えていても問題(健康や繁殖面)は生じません(大型魚の場合とは異なる)。


Q832:(04/Apr/2005) チャー坊さん
 はじめて、メール致します。アクアリストとしては駆け出しの自分にとって、勉強になる情報満載で凄く頼りにさせてもらっています、有り難うございます。早速に爬虫類の分野で申し訳ないのですが、Pエンドリケリの幼魚と混泳させているスッポンモドキの子亀の件で質問させてください。昨年十一月から飼育を始めまして現在は甲長10cmほどに成長しています。とても元気で食欲も旺盛、運動も良くしているしエンドリとも仲良くやっている個体なのですが、今年の正月くらいから肛門の部分が大きく腫れてきまして、目視すると肛門部に糞が詰まっている様な状態になりました。恐らく便秘しているのだろうと、お気楽に思い暫く様子を見ていたら更に肛門部から尻尾の部分が風船みたいにパンパンに膨れてしまい元気が無く(余り運動しなくなり食欲も減退)なってきました。明らかに排泄を全くしていないようで心配になり、荒療治でしたが水から出し肛門部を指でしごいてやって強制的に排泄させてやったところ、完全に腐敗した真っ黒の汁状の糞が大量に出てきたうえに、紙のようなビニールのような異物の塊が肛門から見えましたので、四苦八苦しながらピンセットで摘んで出してやりました。明らかに、異物を飲み込んでいたようで、これが原因となり糞詰まりとなったようです。部位の膨らみも取れて、元気になり食欲も旺盛になりましたが、一週間もすると当初ほどではないのですが肛門部が膨れてきます。そのたびに強制排泄させてやってますが、観察したところでは異物は、もう詰まっていないようですが、正常な個体で比べ肛門部がたるんで尻尾も不自然に右側に曲がったままになってしまっています。毎週のように、この様な療治を繰り返していますが、当の本人は至って元気です。そこで質問なのですが、この個体は既に排泄機能自体が死んでしまっているのでしょうか?それとも、給餌に何か問題があるのでしょうか?このような症例は他にもあるのでしょうか?関連するサイト等を調べて見ましたが、全く答えを見つけられませんでした。ちなみに、餌はヒカリクレストキャットを中心にテトラレプトミン・クリル・メダカ等を与えていますが、野菜や果物等の植物性・繊維質の餌には見向きもしません。過去に何度か水草を食べていたのを目撃したことはありますが・・・・・以上、お忙しいところ誠に申し訳ありませんが、宜しく御回答のほど、お願い致します。

A832:クリルが原因でこのような症状が出ることがあります(フグなど)。先ずクリルの給餌を中止する事と、何れは植物質の餌もぱくつくようになるので毎日少量与えて様子を見ることが必要です。ただ何分爬虫類の事ですので、他の爬虫類掲示板等で質問してみるのもよいかと思います。症例は多数の個体を扱っている人の方が多く目にしていますから、質問したら何かしら思い当たるケースを出してくれるかもしれません。


Q831:(31/Mar/2005) 上野さん
 ポリプテルスの件で、早速のご返答ありがとうございました。太田様のご指摘の通り、水槽の状態が大変悪いようで、今日、仕事から帰ってきて水槽を覗いてみると、昨日まで元気だったウィークシーまでも、エロモナス症にかかっているようで、眼球突出、赤い斑点が見られ、驚きました。そこで、夜間遅くまで開いているホームセンターに魚病薬を買いに行ったのですが、FAQに載ってあるエルバージュ、パラザンDが置いておらず幅広い細菌性感染症に効果があると説明が記されていたグリーンFゴールドを買ってきて、トリートメントタンクへ移し、規定量の1/2投与しました。この薬でも良かったのでしょうか?度々の質問で申し訳ないのですが、鑑賞魚を飼育して以来、いままで、ずっと悩んできたことなのですが、魚病薬について重複する商品(たとえば白点病治療など)や、説明が大まかにしか書かれていないものがほとんどで、実際にどれを買って良いのか悩んでしまうことが多いことです。どうしても、魚病薬を買う場合仕事の帰りなどに立ち寄れるホームセンターで買う機会が多く、専門知識を持っている店員さんが少なく、商品の説明書きを見て買うのですが、「感受性菌感染症治療薬」、「細菌成魚病用薬剤」などと書かれており、専門知識のない私にとっては、何の事だかさっぱり見当もつきません。これを学ぶことは、難しいことだと思いますが、飼育している魚がポリプテルスという長寿な魚である以上、時間をかけてでも、魚の病気について理解を深めたいと思っております。今困っていることは、何から、どこで学べば良いかということです。図書館においてある熱帯魚、日本淡水魚に関する本は、片っ端から読みましたが、病気について深く記載されている書物はありませんでした。どうか良きアドバイスをお願いします。

A831:グリーンFシリーズは魚病薬の定番です。ノーマル版は原虫真菌に効果があり、ゴールドは細菌感染によく効くものです。今回の選択は正しいものです。ただ今後の事(万一効果が見られないなど)もあるので、必要と思われる魚病薬は通信販売で予め入手しておくのが安心です(検索すれば扱っている業者が出てくる)。尚、病気は無数にあるので手強く感じますが、病原体をグループ分けしてしまえば恐るるに足りません。そのために当ウェブサイトでは「魚類疾患名リスト」と該当門の「分類」(「原生動物の分類」にあれば原虫症、「真菌の分類」にあれば真菌症、「細菌の分類」にあれば細菌感染症、「扁形動物の分類」にあればギロダクの仲間、「甲殻類の分類」にあれば甲殻類による寄生障害)を扱っています。全く判らない場合には下の検索BOX(googleのやつ)に病名を入れて検索すれば、当ウェブサイト内の語句を含むページが瞬時に表示されます。余程珍しい奇病でも無い限りグループを特定・治療法の入手は容易に行える筈です。薬剤の選択に関しては、商品名の上についている文字と裏面の有効な疾患名から、どのグループに有効な薬剤なのかを判断することが可能です。また、魚病薬はピンポイントに効くのではなく、割と広い範囲に効くようにつくられています。何故なら判断するキーパーは水を「検査」することは出来ても、魚を「検査」することは普通出来ないからです(正確な診断で無いということ)。

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