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Q810:(11/Oct/2004) 田中さん
 はじめまして。私は60cm水槽でドラードキャット(7センチ)を買っています。今度、90センチ水槽に移そうと思うのですが(単独でです。)、大丈夫でしょうか?今、餌にはメダカを与えているのですが、餌は何を与えるのが良いのでしょうか?そして、最終的にはでれだけの大きさの水槽が必要になりますか?是非、アドバイスをください。よろしくお願いします。

A810:ドラードキャットBrachyplatystoma rousseauxiiをはじめとするフィラメントの伸長する魚雷型ピメロドゥス類には、水槽の広さ(特に奥行き)が大きければ大きいほど好都合です(突進する上に小回りが利かないため)。但し同時に相当な水流の確保も必要です(強力なモーター+L字コック)。水槽サイズのスライドは吻端を潰さない・フィラメントや鰭の変形を回避しながら行うので、早目々々が得策です。家庭用水槽限界の180×90cmでも50〜60cmの個体がぎりぎりですから、これを超えるようなサイズになればサンルーム(暖地)などを庭に立てる・車庫内部(寒冷地)を改造するなどし、下をコンクリート池にすると形状・価格等に融通が利きます(ちなみにアクリル水槽では幅300cmが限界で置き場所の確保が大変)。地面に接していると夏季の水温上昇・冬季の水温低下の幅が思ったよりも狭まり、心持光熱費が節約出来ます。池の施工に関しては錦鯉関連のウェブサイトが役に立ちます(目を通しておくといざという時に慌てずに済む)。餌は現段階では赤虫と配合飼料(ペレットを崩したもの)を与え、なれればペレット(そのまま)などの配合飼料の比率を高めていきます(体型・発色がよくなる)。その他餌に関しては「FAQ」を。
 p.s.件名は必ず入れるようにして下さい。スパムに紛れて削除してしまう場合が有ります。


Q809:(08/Oct/2004) 仁志村さん
 こんばんは太田様。ガイサイの大きさと固体の強健さ優良さの関連について質問申し上げます。初めてのエンドリを30pプラケースで飼育しはじめました。全長85_でガイサイは長さ約7_程です。冷凍赤虫をすぐ食べなかったので,メダカを与えています。ガイサイのある魚自体が始めてです。写真やショップでは体に比べ格段に大きく立派なガイサイを持つ固体を見かけます。それに比べて私のエンドリのそれはものすごく貧相に思えます。ガイサイは赤味を持っていません。価格的な理由でネット購入したのですが,えさ切をせず豊富な餌で成長させている事を売りの一つにしていました。ガイサイの大きさは固体の強健さや飼育方法の結果に関連するのでしょうか,それらの関係でガイサイの縮小速度が変わったり,そのサイズに変化があったりしてなんらかの指標ともなっているのでしょうか? どうぞ宜しくお願い申し上げます。

A809:移動に移動を重ねたストレスが原因でしょう。その上サイズが大変小さい個体ですので、もう少し待ってみて下さい。まだ幼魚サイズですし(この時期に消失は考えられない)、まだまだ外鰓が必要な時期の筈ですから、環境に慣れた頃(これが大事)から他所の画像にあるような美しい外鰓に変化すると思われます。畸形や病気でさえ無ければ心配には及びません。


Q808:(08/Oct/2004) リマーさん
 こんにちは。レッドテールキャットの際にお世話になったリマー(HN)と申します。このたびは日本のナマズについて教えていただきたいことがあり筆をとりました。
 教えていただきたいこと: 亜硝酸がたまりやすい原因 種類: マナマズ2匹(完全単独飼育) サイズ: ヒゲを除いて20〜22cm (譲り受けた時:3cm弱でおたまじゃくしくらいの大きさ 日付:2004年6月末頃) 餌: 小さなうちは一口サイズにしたクリル。現在はクリル(普通のものと、塩抜きしたものと2種類)から餌の切り替えを行い、キャットフードを食べています。活餌は与えていません。 飼育環境: 45cm水槽、シェルターあり、ろ過ボーイのMを使用し、色がついてきたり、能力が落ちてくると濾過材を交換してバクテリアを入れています。砂利などはひいておりません。 水温: 22〜24℃くらい カルキ抜きをして、テトラアクアセイフとバイタルを少量入れて、それからバクテリアを入れた水を使用しています。魚病薬等は今のところ使用したことはありません。 水質: pH 6.8〜7.0 亜硝酸塩 0 mg/? 硝酸塩 0 mg/? を目標にしていますが… 水替えの頻度: 3日に1度 2、3日で亜硝酸が検出されてくるので半分の水を替えています(亜硝酸が0になるようにしています)
 私としては濾過装置がこのサイズの肉食魚にしては弱すぎるのではないかと思うのです。水槽ももっと大きなものが必要だと考えています。(ロングノーズガーが入っている60cm水槽ならあるのですが、混泳は無理だと聞いています)しかし、夏場は安定していた水質がつい最近から、ひどい時では水を替えたあくる日(24時間後)に亜硝酸が検出されるという状態になってしまい、困惑しています。その際にバクテリアをもう一度足して、しばらくすると0mg/リットルになるのですが、そのあくる日くらいには魚のことを考えて、水を替えないといけなくなってしまいます。バクテリアが定着しにくい原因としては砂利などをひいてないことが挙げられるかもしれないのですが、砂利の掃除を行うための外付けの水道が冬になると凍って使用できなくなってしまいます。やはり大きな水槽にかえて、強力な濾過装置に替えたほうが良いのでしょうか。また、マナマズに適した濾過装置は、どんなものになるのでしょうか。ご教授のほど、よろしくお願いいたします。

A808:45cm規格水槽にこのサイズのナマズ2尾は無理です。60〜 75cm水槽(まだまだ大きくなりますからご注意。最終的には120cm水槽が必要になる)を用意し、ワイド式上部濾過装置(出来れば+外部濾過装置)で水質維持を行わないととても持ちません。キャットフードはキャットフィッシュ用フードですか?ナマズ用飼料であれば構いませんが、もし猫用の餌であれば余計な繊維分が多量に含まれている可能性があるので、ある日突然ひっくり返る事になります(脂肪の問題も発生する可能性がある)。余裕のある水槽を用意し、水槽濾過システムを整えればそれだけで水質は安定します(一々バクテリア投入など不要)。砂は無くても構いません(底面式濾過装置以外では濾過に役立つ事は無い。老廃物を抱きかかえるだけ。反射を抑える・水草を植える・砂で遊ぶ魚種などの場合に必要)。商品名からは何とも言えませんが(私は知りません)、もし投げ込みタイプのものでしたらメダカサイズの小型魚くらいにしか対応出来ません。このような濾過器で水質を維持しようとするならば、水換えを毎日行わなくてはならなくなります。一段落着いたら「メンテナンスあれこれ」に目を通し、何がどうして必要なのかよく理解して下さい(メール内容の各所に今後改善すべき点あり)。


Q807:(29/Sep/2004) 仁志村さん
 こんにちは太田様。酸素供給についてご指導をお願い致します。エンドリ5pを30pプラケースで仮飼育したいと考えています。一番気になっていますのが弱い幼魚かつ底住魚に対する酸素量です。酸素供給量は大気に接する水面積とその移動量が重要とよく聞きますので,私は普段から音を気にしてばっきを取り入れていません。飼育に関する音は私にとってはけっこう大きな問題です。今回30pプラケースへの送水は…,60p規格水槽→オーバーフローで45p濾過槽へ→外部濾過→もとの60p水槽への@吐水管…の@吐水管から分岐した送水管(通常の小径エアチューブを使用)で送水(微量,水面高さで水面並行に放水)しています。30pプラケースは前述の60p水槽へオーバーフロー排水しています。30pプラケースは上記の給水方法で水面がほぼ全体小刻みに震える状態で,水中は微粒がゆっくり循環する程度の流れとなっています。パイロットフィッシュとして昨夕グッピーをワンペア購入し投入し,鼻上げはなく落ち着いてる様子でしたが,メスは今朝浮かんでいました。丸1日後の現在,オスは全く問題ない様子です。この場合での,酸素供給量について文頭の飼育へのご指導を宜しくお願い申し上げます。

A807:一般的なシステム以外の場合、出来れば次回から簡単なイラストを添えて下さい。当方は生体以外への想像力が乏しい為、理解する事が困難・間違った解釈をする恐れがありますので。今回のシステム構成の理解には自信がありません。
 外部濾過装置をプラケース専用にすることが出来るのであれば、こんな構成が可能です(静音・酸素供給の観点から)。先ずプラケースの水量は半量にします(流入する水量の割合を高める・落差を作る・水面を底に近付ける)。外部濾過装置の排水側にシャワーパイプではなくエルボーを取り付け、水槽壁面に水を広げます(この際ホースはなるべく高い位置に固定→吸着版を使用)。流入する水はここでシャワーや樋よりも空気に曝され、ケース壁面を伝って落ちるので上部濾過装置のボタ落ちよりもずっと静かです。更に強くない水流が満遍なく行き渡り(エルボーの向きで強さは幾らでも調節可能)、止水域も発生しません。油膜発生を抑制するにも効果的です。どうしても水流が強く感じられる場合は、排水側にタップを取り付けて調節します。


Q806:(19/Sep/2004) JINさん
 こんばんは。Q805のJINです。内容にpoint点がなくてすみませんでした。利根川でを拾ってきて、3年になります。金魚と一緒に飼っていたら白点病にかかってしまいました。「ニューグリーンF」を入れたところ、それまでは普通に泳いでいたのですが、急に狂ったように泳ぎだしてさかさまになってしまったので、別の水槽に入れました。魚のホームページを読んだら「薬に免疫のない魚はびっくりしてしまうので、半分の量を入れましょう」と書いてありました。鯉は薬にびっくりしたのでしょうか。どんな病気にも食塩が効くといいますが、鯉でも大丈夫ですか?どうか教えて下さい。

A806:そういうことであれば薬を疑うべきでしょう。コイ・金魚系は薬剤耐性があると入っても、その個体は捕獲されるまで「薬知らず」だったわけですからショックを受ける可能性もあるでしょう。この場合は塩水浴・鷹の爪で様子を見るのが安全です(食塩ではなく粗塩・人工海水の素を。病気の詳細は「FAQ」を)。


Q805:(17/Sep/2004) JINさん
 3年前に利根川でやせ細ったを拾ってきました。今ではすっごく大きくなったのに、金魚と一緒に入れていたら白点描にかかってしまいました。それでも普通に泳いでいたのに、観賞魚用の治療薬を入れて10分後に急におかしくなってしまいました。今は別の水槽に入れましたが、どうすればいいでしょうか?教えて下さい。お願いします。

A805:このメール内容では回答のしようがありません。どうおかしくなったのかくらいは教えて貰わねばなりません。先ず「魚類疾患名リスト」の簡易同定表をチェックします。合うものが無ければ「メールを送信する前に」に沿ってデータを集めて送って下さい。私は貴方の魚を直接観察出来ないのですから。


Q804:(17/Sep/2004) ドナドナさん
 はじめまして。ドナドナと申します。こんなに詳しいHPがあるんだ!と感激して、おもわずメールしました。金魚のオランダ獅子頭(まだ一才くらいと思う)について悩んでいます。もともと太りぎみでおなかは丸く張り出していました。それが5日くらいの間に片方のおなかだけ、丸じゃなく角のある感じに張り出してきたんです(お尻の方に向かって末広がり、みたいな膨らみ方)。その前に反対側のおなかにカビみたいなものがぽつんと出来たので0.2%の塩水(0.5にしたら反り返って泳ぎにくそうに見えたので塩が濃いのかと思って薄めにした)にして、5日目くらいでした。(カビは無くなりました)そしてその2日後には、ついにその角張ったおなかの皮が裂けたのか、おなかの皮膚(鱗の隙間の皮膚?)から白い脂肪みたいなクリームみたいなものがにょろにょろっと何回も出て、一晩で角のある形は丸くぺたんとなり、左右ほぼ対称のおなかに戻りました。皮にはうろこ一枚分くらいの穴があいていましたが、見た目はほぼ平常な皮膚になりました。血は出なかったみたいだし、カビもついていません。・・・でも、あまり泳げなくなりました。浮かべないというか、ぐーーーん!と無理に加速してやっと水面まで到達しても、くるくる回ったりしてバランス取れないし、落ちて横たわってしまいます。呼吸がすごく速いです。でも糞は出ています。それから一週間くらいで、今度は反対側のおなかも裂けたのか、同じように乳液みたいな体液みたいなものが少しずつ、にょろにょろと漏れ出しました。今度はちょっとずつ、じわじわ漏れ続いてるみたいで。そうしながらまた角張った形に膨れ始めています。おなかが膨れて皮が伸びて、鱗同士のすきまから皮膚が見えてるくらい伸びてるから、そこから水でも浸透していってるんでしょうか?水量は20リットルにオランダ一匹。水作のブリッジ(上部フィルター)使用。以前から水替えは2〜3日に三分の一は、必ず換えてきました。バクテリアも繁殖して亜硝酸塩・硝酸塩とも低い数値で水質は良好だと思っていました。水温は25℃です。以前違う出目金がおそらく腎肥大症で亡くなったのですが、そのときは今よりもっと穏やかな進行(腹部膨張)だったのに、今回は急な気がします。塩水浴で腎臓を傷めてしまう事ってあるのでしょうか?えさを与えながらの塩水浴だったから、、急性腎炎とか^^;穴あき病とも違うみたいだし、おなかがピンポンパールみたいなまん丸じゃなくて、お尻のほうに向かって末広がりみたいな膨らみ方なんて見たことなくて、、しかもおなかの皮膚が裂けて中から脂肪?!が出てくるなんて!腸満とか転覆病もこんな感じなんでしょうか。とにかく、塩を入れたらいいのかさら水にしたらいいのか。浸透圧の異常で水が入っていったりするのかどうか。温度をもっと上げたらいいのか下げたらいいのか。こんな病気あるんでしょうか?どうしたらいいんでしょうか?助けて下さい!

A804:原因は幾つか考えられます。まず抗酸菌症です。抗酸菌症はミズカビを伴う開口性の腫瘍(大きさは様々)の出現に加え、内臓(肝臓・腎臓・脾臓・心臓等)に白色結節が生じますが、これがオーバーフローしたのかもしれません(一寸無理が有りますが。また、抗酸菌症単体では顕著な腹部膨張は起こらないとされる為、多分合併症)。詳細は「FAQ」にある通りですので目を通しておいて下さい。リンパの不具合や単純な深めの外傷からの二次感染等を起こし、皮下・腹腔・消化管などに膿(または他のもの)が溜まったケースも考えられます。細菌起因性の膿でしたら餌に抗菌剤を混ぜて与えるのが一番です(抗酸菌症やリンパ系の方には効果有りませんが、やってみる価値はあります)。塩水の質問の方ですが非病原体性腎腫大症(コイ・カワスズメ・アナバスの仲間によく見られる)というものが存在します。症状は腹部膨張・眼球突出・逆の陥没・過呼吸・鰭に孔が開く・鰭基部炎症(運動性エロモナス症Aにも見られるので注意。鱗立症状を伴う)・平衡感覚喪失・底に沈む等で、確かに現在の獅子頭の症状によく合致しています。原因は不適な高濃度塩分(薬剤)による調節異常・腎臓障害(薬害)・癌の発生を疑うものです。決定的な治療法は存在しません(原因と考えられるものは取り除いたほうがよい)。今後は濃度を控え目に使用するか、塩を変える(粗塩ならば人工海水等に)など試してみましょう。濃度の計算違いが無かったかも確認を。いずれの場合でも温度は下げないようにします(転覆病が発生する)。
 尚、症例豊富な金魚専門ウェブサイト・掲示板に再度問い合わせてみる事をお勧めします。ヒント・解決法等得られるかもしれません。


Q803:(16/Sep/2004) namikiさん
803-1.jpg803-2.jpg  初めまして。アクア暦6ヶ月程の初心者、namikiと申します。太田様のHPで、いつも色々勉強させていただいております。この度、4ヶ月程前に購入したファハカについて、ご相談に乗っていただきたく、メールしました。私なりに調べたつもりですが、的確な対処が分からなく、お忙しいとは思いますが、アドバイス頂きたく思います。購入時4cm程だったファハカですが、現在15cm弱程に成長しました。10日前、おやつとして川エビを与えた際に、慌てて食いついた為か、エビの尻尾の部分で下唇を切ってしまいました。(頭のトゲの部分は取り除いて与えていましたが、剥き身にして与えるべきだったと反省しています。)出血は見られず、夜間だったこともあり、少し様子をみようと放置していましたが、3日後、切った唇の皮膚がささくれた様になり、取れてしまいました。唇の一部がふやけたようになり少しピンクになっていて、痛そうだったので、購入したショップに相談したところ、「心配ないと思うが、水槽の水を殺菌した方がかも…」と言われ、白点病にも効くしバクテリアも元気になる…という、注射器で計って添加する青い薬(?)を購入しました。カルキ抜き以外に薬を扱ったことが無かったので、恐々使用量の半分強程を添加していますが、薬を使用して1週間経過しても傷の改善は見られず、心なしか傷が腫れてきた感じがします。海水浴や薬浴(グリーンFゴールドなど)など、有効そうな対処法を見てみましたが、自分で最善な判断が出来ず、悩んでいます。大型になる魚故、数ヶ月悩んで購入した子なので、長く付き合っていきたいと思っています。どうか助けてください。
 現在の状況
・水槽 コトブキの45cmワイド (水量は約56L)
・濾過 セットで付いていた上部濾過にセラミックのろ材とスポンジを目一杯入れてあります。エアレーションも兼ねて、水作M
・底砂 新田砂5L
・水替え 糞掃除も兼ねて、1日5Lテトラコントラコロラインでカルキ抜きをして27℃に暖めて交換。1〜2週間に1度、上部濾過のスポンジを洗浄or交換
・混泳魚・水草などのレイアウトはナシ
・餌 キョーリンのキャット5粒・プレコ(砕いたもの)5粒をメインにして、朝夜1回(←太田様のサイトの方法で、人口飼料に変更できました。)おやつとしてカワエビ・イカ・アサリ・赤虫などを数回
・温度 一番元気な気がする28℃にしています。PH7.5、亜硝酸・亜硝酸塩共に0、アンモニアは計っていません。
下唇の傷以外は、食欲もあり、糞も変わった様子はなく、体色も鮮やかです。怪我をする数日前に、大きくなってきたので90p水槽に移そうと購入・準備をしており、現在パイロットフィッシュを入れて4日ほど経っています。目が合っただけで飛んでくる子で、狭い水槽内でガラスに唇を押し付けて擦っているのがなかなか治らない原因の一つとも思うのですが、引越し&環境の変化のストレスを考えると、もう少し待った方が良いのかな、と、躊躇してしまっています。ダラダラと長くなってしまいましたが、「早々に広い水槽に引っ越してあげた方が良いか」「傷を治すのに最善と思われる対処法」を教えてください。それから、餌の量ですが、体力をつけさせる為に多めに与えた方が良いのか、水を汚さない為にも少なめに与えた方が良いのか、アドバイス頂けたら助かります。購入したショップでは、残念ながら納得のいく回答はいただけませんでした。住んでいる世界が違う生き物という事もあり、飼育の難しさを痛感しています。うまく撮れませんでしたが、傷の画像も合わせて添付しますので、何とかお時間を作っていただければと思います。宜しくお願いします。突然すみません…

A803:確かに普通は放置しておいても治る場合が多いケースです(現在の管理法にも特に問題は見られません)。ただ、フグの類はあの通り猪突猛進型ですので、折角治りかけても再び自分で傷口を広げてしまうこともよく有ります。餌を与える際にも注意し、可能な限り目の前(同時にガラスから離す)に落として突進を回避させます。水槽が広くなるのはその意味でも非常に望ましい事です(更に環境改善によりストレスが軽減されるので、その分治癒も速まることが期待出来る)。また、或る程度傷が大きいと、治る前くらいにピンクっぽい「新しい肉」が盛り上る事が有ります(張りが有ります)。尚、魚病薬を薄めて使用している場合には薬効が速攻で消失するので、割と回数を多く用いないと効果は出ません。もし中央に赤い部分(血膿のように鮮明なもの)・付着物(菌糸・ゼリー状)などが見られるようであれば、再投薬・若しくは抗菌剤を直接傷口に塗り込みます(病原体が特定出来れば、更にピンポイント治療が可能)。もちろん病魚にこそ餌(栄養)は必要です(餌抜きが効果のある病気は、消化管性転覆病以外存在しません)。あまりもぐもぐやらなくてよい種類を択びましょう。


Q802:(15/Sep/2004) yukoさん
 こんにちは。はじめまして。お忙しいところ、大変恐れ入ります。ホームページを拝見させていただきました。いろいろなホームページも検索したのですが、どうしてもわからず、メールをさせていただきました。2ヶ月程前に、お祭りでもらった金魚達を飼育しています。一週間程前から、黒い出目金の両目の周りが赤くなり、5日ほど前から白いカビで目が覆われてしまいました。インターネットで調べた、エルバージュという薬は、家の近所では手に入らず、(熱帯魚屋さん・金魚屋さんがありません)TOKYUHANDSでグリーンFゴールドというものが取り扱っている薬では全般の病気に効くと言われ購入し、薬浴させています。薬浴させる前にフィルターもきれいに洗い、水換えを行いました。ところが、両目ともかわいそうなくらい白い綿のようなもので覆われてしまい、どうにか助けてあげたいのですが、どの様な対処をしたら良いか、教えていただけますでしょうか?食欲はあり、見えないながらもがんばって底に落ちた餌を食べています。よろしくお願いいたします。

A802:出目金は本来池で飼育するべき品種であり、水槽飼育では他の金魚同様突進行動により眼球を水槽壁面に擦り付ける為、突出した眼球が擦過傷・打撲症を引き起こして仕舞い早死にします。出目金系統の金魚(頂点眼・水泡眼)をどうしても水槽で飼育したい場合には、水槽の3面(背面+側面×2)以上(水槽の正面も出来れば)を青・黒等のバックスクリーンで覆い、ガラス壁面に対する突進行動を防がなくてはなりません(水槽の甕・池化)。この系統は視力が乏しいとされますが、盲目ではないので色が付いていれば壁の存在を感知します。餌やりや鑑賞は水槽の上から行うようにします(出目金は上から鑑賞して楽しむよう体型が作られたもの)。底面積の広さも鮒形金魚より要求します(動作が機敏でない為)。現状は運動性エロモナス症B(詳細は「FAQ」参照)・外部寄生性ミズカビ症(細菌感染症により死亡した組織に付着)を併発しており、擦過傷から二次感染を引き起こして仕舞った考えられます。このような疾患の発生は水質悪化・それによる金魚のストレス増大も原因となります(飼育の基本の理解)。尚、エルバージュは通信販売で容易に入手可能です。「エルバージュ、通信販売」で検索をかけて下さい。外部寄生性ミズカビ病にはメチレンブルーが有効なので、ゴールドよりも普通のグリーンFのほうが効きます。但しミズカビはそれ自体ならば塩で退治出来るため、エルバージュ(細菌感染に有効)+塩(人工海水の素・粗塩など)が現段階に於ける最良の組み合わせです。


Q801:(14/Sep/2004) 川島さん
 こんばんは。川島といいます。今夜中になんとかしないといけなそうなことなのですが、一応メールしてみます。世田谷の多摩川でヌマチチブをとったのをもらい、川の水半分と、少なめにコントラコロラインをいれ 一日半、外のバケツに放置していた水を半分いれて、小さいプラケースに2時間ほどおいておきました。(室内、室温25ほど、水温は不明)静かにしてました。で、19時ころ、40センチ幅、奥行き20センチの水槽に、例のバケツの水いれて、(水温26度)、プラケースから水ごとうつしたら、まだ暴れています。たまに、沈めておいた鉢に入って30秒ほどはじっとしているけど、すぐ出て、壁にひっついたり、水面に飛び出そうと暴れたり、ともかく浮上したがって暴れています。これはもとも川にかえしたほうがいいでしょうか。車で30分ほどです。それとも川の水を汲んでくるほうがいいでしょうか。
(2 hours after)
 さきほどヌマチチブの件でメールしました川島です。かなり落ち着いてきました。あまり暴れたので、このままだめかなと思っていました。人の話をうのみにしてしまっていました。けっこう丈夫な魚で、川の水少しと、カルキ抜きした水ですぐ慣れるという聞いていて、実際以前に飼ったヌマチチブは大丈夫だったのですが、偶然、運がよかっただけだと思い知りました。さきほど魚専門のお店に電話して聞いてみたら、「最初はビニール袋にハゼを川の水ごといれて、カルキ抜きした水をはった水槽に、そのビニールをつるしておく。 水槽とハゼのいる袋の水温を同じにする、その後、水槽の水を少しビニール袋にいれて水質になれさせ30分たって。。。みたいな作業をくりかえしながら、水槽にうつす」というようなお話を聞きまして、そんなことも知りませんでした。水温が26あったので、溶存酸素も少ないとのことなので携帯のエアポンプを追加しましたら、落ち着きました。まだ心配ですが、様子をみるしかないのですし、ご迷惑かけました。

A801:解決したということでよいのでしょうか。そう理解して少々補足説明を。
 元々の水質が原因の他にもpHが問題になるケースとして、魚は人と同様酸素を吸い二酸化炭素を吐き出します。二酸化炭素が過剰になると水質は酸性に傾きます。用意していた水がアルカリ性に傾いていた場合、場合によってはpHショックを引き起こします。水温急変もよくありません。ショップのアドバイスは正しいものです。また、ハゼの仲間は突進(跳び出し等)する傾向が強く、急な照明や環境激変などが原因で、心配になるほどゴツゴツとぶつける事が有ります。このような魚種は水槽に放したら照明を落とし、落ち着かせてやる事が必要です。

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