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Q780:(25/Apr/2004) 岡田さん
 はじめまして岡田です。現在60cm水槽でポリプテルス・セネガルス(20cm位)2匹、パルマス(17cmくらい)を飼育しています。ろ過装置は上部式、水中フィルター(フルーバル)です。昨日、魚などを全て取り出して水替えを行って今日の餌をあげてみたら3匹とも口に入れることはするのですがすぐに吐き出してしまいそれを繰り返しています。何か体に異常でもあるのでしょうか?申し訳ありませんが教えてください。ちなみに餌はヒカリクレストカーニバルをあげています。

A780:3匹とも同時に発生したのであれば環境に由来するものです。少しpHショック(水あたり)気味なのかもしれません。水換え前は必ず水質をチェックしておき、交換する水を±0.5の範囲に合わせておけばこうした事態は招きません。すっかり自分の環境に合うまではしつこいくらいチェックが必要です。突進などの異常行動・眼球白濁などが出ていなければそのうち元に戻る筈です。


Q779:(19/Apr/2004) 桧山さん
 はじめまして桧山です。早速ですが質問したいことがあるのでよろしくお願いします。今、60cm水槽にスポテッドガー2匹(12cm位)を飼育しています。今度アミメウナギを飼いたいと思っているんですけどガーとの混泳はできますか?それともし駄目だとしたらもう一つの60cm水槽ポリプテルスパルマス、セネガルス(20cm位)とは混泳できますか?申し訳ありませんが教えてください。

A779:ガーとの混泳は将来必ず事故が起こります(体型上の問題)。一時的にしろ行うべきではありません(事故が起こるまでそのままになるので)。ポリプテルス類との混泳も避けるべきで、理由は「古代魚管理法」(ずいぶん昔の文章でしたので、一部書き直してあります)にある通りです。


Q778:(15/Apr/2004) 長谷川さん
 うちの120cm水槽でスポッテッドガー(45cm)、エンドリケリ、オスカー、セルフィンプレコ、パロットファィアとスッポンモドキを飼育してましたが、スッポンモドキが他魚の鰭を噛りまくったので隔離しました。それでガー以外の魚の鰭は回復しましたが、ガーの鰭はスダレ状になっててなかなか回復しません。ちゃんと鰭の根元の方は残っています。私の経験では根元さえ残っていれば鰭は回復するものですけどね。それと、このガー不思議な事に魚ではなくコオロギやクリルばかり食べますがやはり魚を食べさせた方が良いでしょうか?

A778:鰭の回復はケースバイケースですから、貴方自身の経験を信じて待つ以外ないでしょう。餌に関しては問題ありなのでメニューを増やすか、爬虫類系の連中が行っているようなサプリメント添加を行うべきです。


Q777:(13/Apr/2004) 雪凪さん
 こんにちは。アフリカンパイクカラシンの管理法についてなのですが、ネットや本などで調べても、幾分情報が少なく困っています。教えてください。120×60水槽で終生飼育は可能でしょうか?水質、エサ、混泳(ポリプテルスと)など、また、日常管理で何か注意する事はありますか?宜しくおねがいします。

A777:アフリカンパイクカラシンHepsetus odoeは現地では70cmに達する大型の魚種ですが、大変成長が速くあっという間に生命を燃焼させてしまうので短命(現地では5年以下。飼育下では少し長く生きる)です。但し水槽内では余り大きくならず30cmを超えるのがやっとです。従って現在の水槽サイズでも終生飼育管理が可能ですが、水槽は大きければ大きいほどよく、理想を言えば180×90cmはほしいところです(水槽が大きければ魚体も大きくなる事が出来る)。性質は穏やかで北米のガーパイクなどに似ます。現地では外敵を避けて獲物を待ち伏せる為、水草の茂みに身を潜めます。レイアウトなどはこれを参考にするとよいでしょう。分布域が大変広いものですから水質は中性(±0.5)で構いません。餌は現地では小魚専食ですので、小魚を中心に与えても構いません。但し水槽内管理では体型維持・発色等を考えれば配合飼料を組み合わせるべきです。ポリプテルスは振り回されるサイズでなければ問題ありませんが、彼らは成長が遅いので問題が生じそうになったら直ちに隔離する必要があります。跳ねますので蓋(アクリル製を使用)は隙間無くきっちり閉めます。モーター室にも注意して下さい。繁殖はカラシンの類では珍しく泡巣を拵えて保護します。


Q776:(28/Mar/2004) 斉藤さん
 始めまして。私は熱帯魚を飼い始めて3年目を迎える者です。以前より「ゼブラダニオ」を他の数種類の熱帯魚と混ぜて飼っているのですが、そのうちメスが産卵を迎えたのかフグのようにお腹を大きくし参考図書にもあるようにその周囲に同種のダニオが追いかける仕草等を見せたのでアマゾンソード等の産卵用水草を用意し静観しておりましたが今回を含めて過去2回に渡り母親ダニオが翌日お腹の真下部が縦に裂けて死んでいる残念な結果を迎え日々つらい思いをしております。このような原因は何が悪いのでしょうか?また過去にゼブラダニオやスマトラが夜間照明を消していると翌朝体の模様が薄くなり数匹死んだ事もありそれ以降私共では照明は昼夜問わず付けっぱなしにしている状態なのですがこれは間違いでしょうか?今後小さな命を無駄に落とさせたくありませんのでご回答の方宜しくお願い致します。

A776:抱卵から来る腹部の破裂はたまに聞かれます。卵に異常などがあっても通常は産み落とされるか再吸収されるものなのですが、これが利かないというケースです(過抱卵含む)。原因は矢張り環境に在りますので、必ず水質をチェックしてやらなくてはなりません。飼育書にこれがなければ記載されている書物の購入が必要です。
 尚、ゼブラダニオは水草に卵を産み付けるタイプではなく、非粘着卵をばら撒くタイプです。水槽底面には玉砂利を敷いて卵が中に落ち込み、親魚に食われないようにする必要が在ります。水深は出来れば浅目がよいでしょう(早く隔離される)。夜間(消灯後)魚の色彩が薄いのは昼行性の魚種であれば普通です(寝ているだけです)。従って死亡の理由は照明によるものではありません。


Q775:(22/Mar/2004) 仁志村さん
 南米ドラゴンフィッシュについて 質問申し上げます。私は田舎に住んでます故,先日はじめてこの魚をショップで見ました。ですから,購入の機を逸しまいと,しばらくぶりにお手数を御掛けします事をご容赦下さい。管理法を拝見致しました。サイトを検索致しました。しかしながら,私まことに基礎知識と理解力が乏しく…,飼育を決断する前に得に知って置きたいのは次の2点と思っております。この魚は昼夜(照度?)で活動(得に捕食)の違いがはっきりするのでしょうか?この魚の寿命は数年以内と考えられるのでしょうか?宜しくお願い申し上げます。

A775:ドラゴンフィッシュ大西洋岸種Gobioides broussoneti(分布域は合衆国フロリダ州からブラジルまでと広範)とその仲間※は、現地では干潟に棲み潮の干満が生活サイクルですので、見かけは完全に夜行性のように見えますが、照明の影響は余りありません(ペルー経由のドラゴンフィッシュ太平洋岸種Gobioides peruanusも干潟が分布の中心)。従って餌が降って来れば何時でも活発に活動します。寿命の詳しいデータは手持ちに無いので正確なところはわかりませんが、矢張り数年程度と思われます。
※ドラゴンフィッシュ大西洋岸種の鑑別点。
 Gobioides broussoneti:背鰭(棘条数7+軟条数15〜16)、臀鰭(棘条数1+軟条数15〜16)
 Gobioides grahamae:背鰭(棘条数7+軟条数14)、臀鰭(棘条数1+軟条数13〜14)
 太平洋岸種Gobioides peruanusは背鰭(棘条数6+軟条数16)とのこと。


Q774:(12/Mar/2004) 島田さん
 お久しぶりです。先日ショップでオトロンゴキャットという魚を購入しました。その後HPで調べたところ私が購入したのとは明らかに違う生体がオトロンゴキャットとして何件も掲載されてました。私の購入したのと同じ魚が「なぞオトロンゴキャット」として掲載されてもいました。特徴としては、本物が白い体に黒いスポットが所々はいっているのに対し、私の購入した生体はお腹が真っ白なだけであとはほとんど真っ黒で所々痕跡程度にスポットが入っています。大きさは本物と変わりません。画像がないので分かりにくいかと思いますが、私だけの力では調べても分からなかったので宜しくお願い致します。

A774:よく言われているのがレモラ(ザモラ)キャットAuchenipterichthys thoracatus・若しくはその近縁種(Auchenipterichthys punctatusなど)との取り違えです。恐らく所有の個体はレモラキャットの成長個体(痕跡の班が白ければ)でしょう(特に雌個体は真っ黒=腹部は白=に近くなる。尚、雌個体の臀鰭にはフックが無い)。流通名は混乱することが珍しくないので下調べが重要です。


Q773:(08/Mar/2004) 伊藤文緒さん
 丁寧に教えて頂きありがとうございます。画像ですが、先日のメールに添付しようと思っていましたが、すっかり忘れて送って
しまいました。折角なのでお送りします。臆病なので疑って中々撮らせてくれませんでしたが、なんとか撮れました。少し手を入れてしまいましたので見られないかも知れません。重くなりそうだったのでgifファイルにしました。
画像1:口右側のくぼみに白い水ぶくれのようなものが確認できます。(これが菌でしょうか?) 画像2:口のまわりがひどい状態です 画像3:写真では出なかったので図解です 口は三つ口のように割れてしまい、奥に歯が1本伸びはじめています。よろしくおねがいいたします。
773-01.gif1 773-02.gif2 773-03.gif

A773:確実に感染症を起こしています。矢張り内側から来ているようですので、前回々答の治療法を試してみて下さい。時間が経っている割に鰓や鰭に余り異常が見られないようですので、カラムナリス症ではないかもしれませんが(少しでも付着物に黄色味があれば可能性は高い)、対処法は同様です(真菌対策に塩を0.5〜1.0%の割合で溶解して下さい)。伸び続ける奥の歯といういうのが少々妙ですが、直接影響を与えているわけではないように見えます(それでも歯が口腔内に接触しているようだったら、抜歯した方がよいのかもしれません)。いずれにせよこのサイズでの作業は不可能ですから、今は感染症の治療に専念します。


Q772:(07/Mar/2004) 伊藤文緒さん
 フグの専門のサイト、パファーズアイランドでこちらを紹介して頂きました。南米淡水フグなのですが、口のまわりの腫れがひどいです。一度腫れたかと思ったらそこが破れ、今度は違うところが腫れてまた破れ、の繰り返しです。今では口のまわり全体がひどい状態です。腫れのせいで口の形も変型してしまいました。寄生虫ではないか?との指摘があり、疑っています。口の腫れ、治るでしょうか。
飼育環境です 飼育暦:11ヶ月 サイズ:5cm強 病歴:なし 水温:26℃ ph:6.5 亜硝酸塩:0mg/l 硝酸塩:ほぼ0mg/l アンモニア:0<0.5mg/l 水替えの頻度:1週間に1度 水換えの量:3分の1 水槽サイズ:60cm 餌:カーニバル、キャット、プレコの餌(全部ひかり)、乾燥アカムシ 混泳魚の有無:ヤマトヌマエビ8匹、ミナミヌマエビ15匹(他の混泳していた固体は2月中旬に違う水槽にうつしました) 砂の有無:あり 砂の種類:ソイル系 濾過:底面ろ過(ニッソ−)から外部式ろ過(エーハイム2222)に接続 外傷:口まわりの腫れ いつからか:1月中旬 食欲:普通によく食べる・昨年11月末、水槽内に糸トンボのヤゴ(2cm)を3匹確認うち一匹トンボ化よろしくお願いいたします。

A772:感染症を起こしていることは間違いなく、カラムナリス症の一型(俗に言う口腐れ病)の可能性があります。フグであれば他魚種のような経過を辿らない可能性も考えられる(破裂はフグの表皮の硬さから来るのかもしれない)ので、口の周囲に黄白色の付着物が無いかどうか確認してみて下さい(治療法その他は「FAQ」に在ります。尚、餌に抗菌剤を混ぜて体の内側から治療を試みるのも良いでしょう)。原因として考えられるのは水質・喧嘩です。まずアンモニアは非検出を目標とします。現在は水質が酸性なので毒性が押さえられていますが(pHが跳ね上がると危険)、魚の致死量は0.1[mg]/[L]以上(最も敏感な魚種の値。後は魚種毎にかなり幅がある)です。早急にアンモニアを飛ばしつつ濾過槽内を好気的な環境にする為、水槽の曝気を充実させる必要が在ります(砂は本種には特に必要ないのでソイルは全て取り出し、上部濾過槽と外部式との併用がベスト)。カラムナリス菌は好気性環境を好む細菌ですが、この処置により症状が重篤になる事はありません。また、フグの混泳で問題となるのは喧嘩・特に噛み合いであり、互いの口で噛み合えば口に深い傷が生じます。ここにカラムナリスなどの細菌・ウイルス(海棲フグの口白病などが有名)・真菌が取り付いて感染症を引き起こしますので、余程必要(繁殖など)に迫られない限り単独(若しくは低密度)飼育を行うべきです。
 少し餌を食い難そうにしていれば、先天的・若しくは喧嘩などの原因により、門歯様顎歯(要するに前歯です)が屈曲・折れるなどして頬・顎に突き刺さっている可能性もあります。一度口腔内をルーペなどで調べてみて下さい(小さな個体なので難しいでしょうが)。有れば切断・抜き取り、見つからないようでしたら餌に抗菌剤を混ぜて内部からの治療も併用して様子を見ます。最後にヤゴの同居は矢張りよいとは思えません。噛み付き系・吸血系の生物の顎には捕食(寄生)対象に対する病原体が存在する可能性が高いものです。
 メールからはこの位しか判りませんので、どれも原因が違うようであれば、デジカメなどで病魚を撮影・若しくはイラストなどを添付の上再メールを。


Q771:(07/Mar/2004) いまがわさん
 ワイルドオスカーを飼っているのですが、カーニバルや乾燥エビなどのエサを食べては吐き出しています。満腹のようでもないのですが、どうしたらいいですか?

A771:不調の理由が不明な場合は必ず水質をチェックします(「メールを送信する前に」は必ず参照)。その上で今まで食っていたのに急に食わなくなったのか、購入してからずっとその調子なのか、餌を変えたことは有るのか、何時購入したのか、糞はしているのか(その状態も)、混泳相手はいるのか等を書き添えて貰わねば推測が出来ません。

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