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Q740:(16/Nov/2003) 藤崎さん
 大田さんはじめまして。藤崎と申します。私が飼育しているアホロートル(15センチ程)の後ろ足の指の間に赤い腫瘍の様なもの(直径3ミリ程)が出来ています。水換えなどして様子を見ていたのですが、いっこうに直りません。インターネットで調べて見ましたがそのような症例は載っていませんでした。アホロートルに再生能力があるので腫瘍の切除とゆう手段は有効でしょうか?出来ればそんなことはしたくないので良い治療法があれば教えて下さい、お願いします。

A740:闇雲な切除はよくありません。良性であればまだしも、悪性だったりすれば一寸したミスで全身に回る危険性があります。また、赤いことから細菌感染症の疑いが濃厚(両生類の脚赤症も細菌感染症→魚類の運動性エロモナス症Bと同じ細菌起因)ですので、細菌が発生している環境で切除手術などすればどうなるのかは結果が見えています。更に抗酸菌症であれば、個体にストレスを掛けること自体死に直結します(水温低下のストレスも誘発要因)。どのようなシステムで飼育しているのか判りませんが、大型熱帯魚並みの濾過槽などを設置して環境改善を図ることが先決です。腫瘍にはエルバージュなどを水で溶いたものを塗布して様子を見ます(2〜3回/日)。獣医でテトラサイクリンを処方して貰うのも一考です。


Q739:(12/Nov/2003) ナガヨシさん
 以前テトラオドン・ムブのことについていくつか質問させていただいたナガヨシと申します。その節はありがとうございました。今回は、魚類ではありませんがヒメツメガエルのことについて質問させてください。我が家で飼育しているヒメツメガエルの目が、購入後半年ほどしてから、かなり白濁してきました。視力には特に影響はないようですし(もともとの視力がかなり悪そうなので、そのように感じるだけかもしれませんが)、他に健康上の異常は見られません。ですが、見ていて痛々しいので、改善策、予防法が知りたいのです。現在の飼育環境 60CM水槽 上部フィルター 2灯式蛍光灯(点灯時間は季節により変えますが、8〜10時間ほど)混泳魚はグリーンネオン、ブラックモーリー、ヤマトヌマエビ ベアタンクで流木にアヌビアスナナを付着させています 個人的には、ベアタンクのためヒメツメガエルには光が強すぎるのでは?と疑っているのですが、どうでしょうか?お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

A739:水棲の両生類・爬虫類の眼球白濁の原因としては、魚類同様環境的なストレス性のもの(水質悪化・疾患・いじめ・水温急変→一日の水温変化が極端な場合含む・紫外線量過多)や生理的なもの(寿命・脱皮など)が考えられます。全身抗生物質で武装されていると言われるカエル類は雑菌には割りと強い面があるものの、それ以外の汚染(化学的なもの)には影響を受けるのでおかしいと思ったら必ず水質検査を行うことです(質問には水質検査結果必須)。魚が平気だから大丈夫といった理屈は通用しません。光線量が原因かどうかはよく判りませんが、反射を遮るだけならば流木を数本投入して様子を見ます。勿論他の考えられる原因も虱潰しにする必要があります。


Q738:(11/Nov/2003) Zanさん
 こんばんわ。前に質問したものですが、また質問させていただきます。スホッテットガーのえさについてで、まえは、ショップでかった生餌を与えていましたが金がかかるので川・草でとれる生物を与えたいと思いますが、どんなものがいいんでしょうか。家の近くで取れるものをかいときます。@キリギリス Aクモ・蛾などのキモイもの Bめだか Cウグイ D稚なまず E蚊・ハエ だいたいこんなところです。どうぞよろしくお願いします。

A738:こちらに問い合わせる前に先ずは与えてみることで、食うか食わないかは魚が判断します。尚、餌の内容に関してであれば「FAQ」にある通りです。


Q737:(09/Nov/2003) Zanさん
 家にはスホッテッドガーを3匹90Cm水槽で飼育しています。3匹共30cm以上で雄雌の区別がついていません。こんな状況で繁殖・産卵はできるんでしょうか。

A737:どのような魚種でもそうですが、明瞭な差異のある場合を除いて繁殖には十分な匹数(最低5〜10程度)が必須です。必然的に水槽の広さ(ガーパイクなら生簀クラスを要する)も確保しなくてはなりません。


Q736:(22/Oct/2003) 田辺滋久さん
 こんにちは。先日、テトラオドン・ファハカの体調の件でご相談いたしました田辺です。アドバイスいただきました通り、水質の維持を心がけておりましたところ、1〜2日ほどで粘液の分泌も止まり、病気ではなかったことが判明しました。食欲もあり健康そのものです。ありがとうございました。さて、そのファハカの幼魚なのですが、体の左右の側面後方、尾びれの付け根の前の位置に赤い小さいスポットがあります。皮膚病などではなく、明らかに左右同一の模様だと思われます。熱帯魚の本やインターネットで見つかるファハカの写真はどれも黒と黄緑の2色です。唯一、ネットで見つけたファハカの成魚の画像で、模様は黒と黄緑の横縞で、我が家のファハカと同じような位置に赤いスポットのあるものを見受けましたが。ファハカの亜種、あるいはそういう模様の入るファハカもいると考えていいのでしょうか?赤いスポットがひとつ同様の位置に入る魚種としてはレッドスポットメコンフグがおり、これと間違って売っていたのでしょうか?我が家の魚は幼魚なので、まだ斑点模様ですが、腹に近い部位は少し横縞に変異しつつあるようです。模様自体は写真などでみるメコンフグとは異なるようで、ファハカであってほしいと思っています。ショップに確認しましたところ、しっかりした卸売り業者さんから仕入れているので大丈夫だろうとのことでした。大きくなるフグのつもりで購入した旨を話しましたら将来ファハカでないことがわかれば交換するともおっしゃっていただいたので安心はしていますが、卸売り業者さんが付けた名前で売っているのが実情のようです。ほかのショップではミドリフグを淡水フグ、また、本来ミウルスの通称であるナイルフグの名前でスバッティを売っていたこともあり、幼魚の段階で他の魚名と取り違える、あるいは判断がつかないというケースは多いのでしょうか?お分かりになる範囲で教えてください。よろしくお願いいたします。

A736:フグは幼魚・成魚で模様が変化することが多いものです。ファハカの場合縦縞に赤紫色の発色は普通に見られるので、幼魚期はそちら(縞)への移行が完了していない為と思われます。亜種の件ですがファハカには以下の亜種が設定されたことがあります(現在はsynonym)。割と特異な存在ゆえ混じって来るようなことは先ず無いでしょう(価格に影響を与えるので亜種名や地名を冠してくる)。
Tetraodon lineatus lineatus Linné 1758 ファハカ基本。最大45cm。
Tetraodon lineatus rudolfianus Deraniyagala 1948 ケニアの塩水湖Rudolf(現Turkana)湖産、最大6cm。
Tetraodon lineatus strigosus Bennett 1834 チャド産(ニジェールの記述もあり、恐らくは塩水のチャド湖特産)。最大20cm。
 suvattii種は確かにmiurus種に似ているので輸入元が産地を取り違えた可能性・問屋や販売所の従業員が余計な気を回して名前を差し替えるなどが考えられますが、今ではそれもそうあることではない筈です。


Q735:(18/Oct/2003) あさみみさん
 こんばんは。先日もお世話になりました、あさみみと申します。フチドリハナダイについて教えてください。お店にいる時から下を向いて泳いでいたのですが、入荷後10日も経っている上に餌は食べるようなので購入してしまいました。現在、家の水槽に導入して4時間ほど経つのですが、下を向いてひれを盛んに動かしており、浮上しそうなのを必死に耐えているような感じです。ひょっとすると減圧症ではないかと思うのですが、何か私にしてあげられることはありますでしょうか?飼育環境は60×45×45水槽、アンモニア・亜硝酸は0です。よろしくお願いいたします。

A735:病原体由来以外の行動異常の場合、手元で発生しない限り原因の特定はほぼ不可能です。勿論減圧症の可能性も高いのですが、これが鰾で起こっているのか消化管内に滞ったものによるものなのかは、レントゲン検査を行わない限り何とも言えません。捕獲時・ストック中に衝撃を受けての行動異常(神経によるもの)の可能性もあります。何かしてあげたい気持ちは解りますが、減圧症を治すには鰾への穿刺(要するに捕獲時同様のガス抜き)以外に方法がありませんので、感染症を引き起こす危険があります(どうしてもという場合には穿刺後暫く隔離出来る薬槽を用意する)。暫く様子を見て回復するようだったらそのままに、悪化するようであれば穿刺・腹部膨張の傾向が見られたら消化管障害を疑い、金魚の転覆病で応用出来そうな対処法を試して見るとよいかもしれません。


Q734:(14/Oct/2003) 松原さん
 初めまして。How to Keep AquariumのHPを見てメールを送りました。松原と申します。質問が多数来ていると思いますが、もしよろしければアドバイスお願いしたいのですが。宜しくお願いします。我が家のウズマキ体長15センチ(タテジマキンチャクダイの幼魚)の事なんですが、かれこれ我が家に来てから2年以上の主なのですが最近エラが変なんです。病気が出始めたのは2週間位前です。エラの所から薄皮?みたいなのがエラから延長?してきて普段より呼吸が少し速く、最初のうちはエサを食べていたのですが、最近はまったく食べなくなりました。エラが普段の時より開いている状態です。(しまりがない?)エラが見えるくらい開いていて、エラの色がピンク色になっています。痒がってはいませんが、たまに口を2,3回早く動かします。最近は水流の弱い所であまり動かずに居ます。しかしエサを与える時には、元気な時同様、上まで上がってくるのですが、食べようとはしません。なついているのか、水槽に近づくと同じ様にそばによってきます。色々なHPを見たところ、エラムシ症ではないかと思うのですが、治療方法がどこにも載っていませんでした。マリンアクアリストという本にエラムシ症の治療方法が掲載されていたのですが、養殖ブリの治療方法で、そこには濃塩水浴がいいとの事でしたが、9%前後の濃塩水浴に10〜15分入れると書いてありましたが、観賞魚には不向きとの事です。他のHPでは、鯉のHPなのですが、トリクロルホンがもし寄生虫が居た時には、有効と掲載されていましたが、熱帯魚への使用は避ける方が望ましいとの事です。買ったショップでは、淡水浴をしてみてはという事なのですが、淡水浴もしてみたのですが(エルバージュを入れエアーシュレーションしながらです)一向に治癒する気配はありません。その後もう一度ショップに行きましたが、返答はわからないとの事です。我が家に来てから2年以上も月日が流れ、アイドル的存在で、大分縦縞になり、タテキンまで育てたいです。これは一体なんの病気なのでしょうか?また薬は何を使うべきでしょうか?ここ1年くらいは新しい魚を買いたした事はありません。同じく病気も1年くらい出ていません。タンクデーターは120×45×45のオーバーフローで、テトラ殺菌灯、レイシークーラー、水温26.5度、濃度1.019。水替えは2ヶ月に半分です。収容魚はフレームエンゼル、ソメワケヤッコ、キイロサンゴハゼ、ホンソメワケベラカクレクマノミ、クマノミです。他の魚たちは皆元気で餌食いも良好です。今まで同様の症状が出た事はありません。立ち上げから3年以上です。長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。もしよろしければアドバイスよろしくお願い致します。乱文失礼致しました。

A734:鰓病症状を呈する疾患は多数あります(「疾患名リスト」内簡易同定表参照)が、多く見られるものは原虫性の海水性白点病やスクーチカ症・単生類寄生症(海水系は肌虫・鰓虫・ブローキネルラなど)の3つです。初期症状はそっくりなので判断は難しいのですが、単生類寄生症は環境的に外界と接触・新規導入後などによく発生することから、原虫性の方(特にスクーチカ症)を疑うべきと思われます。先ずは隔離します。原虫性疾患は伝染性が強く、特に罹ると難儀な魚種が多数居るようなので予防に努めます。治療法として淡水浴は有効ですが、一度で効くことは余り無いので連日行います(体力的に不安な場合は不可)。原虫性疾患用の薬剤としては硫酸銅・マラカイトグリーン系のものを使用しますが、どちらも非常に毒性が高いので用量を厳守・場合によっては控え目な投薬を行います。単生類寄生症の場合は淡水浴は無効ですので、高濃度塩水浴(幼魚なので5〜6%程度15minで)を行う必要があります。薬剤治療としてトリクロルホン剤の他に過マンガン酸カリウム浴(2.5ppm30min)・過酸化水素水浴(特効あるも粘膜を傷めるので非推奨)などが有効です。
 どちらの疾患も新規導入(必ずトリートメントタンクを設けて様子を見れば流行は防げる)を除けば飼育環境の悪化から引き起こされます。従ってスクーチカ出現となれば環境的に危険な状態にあると予測出来ます。先ず飼育水の塩類測定を定期的に行うこと(水換え間隔の目安にこれを用いなければ何の意味も無い)・例え数値に異常が無かろうと水換えは1〜2週毎に行うこと(逆に水換えをしなくてよい水槽など存在しない)が最も効果的な予防法です。


Q733:(09/Oct/2003) 田辺滋久さん
 おはようございます。ずいぶんと以前にテトラオドン・ムブと水槽の環境につきましてアドバイスを頂戴いたしました田辺と申します。その節はありがとうございました。本日は、テトラオドン・ファハカについての質問です。ショップで全長6〜7cmのファハカを購入しました。横縞模様でなく、まだ斑模様なので明らかに幼魚だと思います。さて、このファハカですが、全身にほぼ透明の粘液状のものが付着しており、砂(細かい田砂)に潜って出てきたときなど、体に砂が付着します。よくみると腹側や尾にはごく細い透明の糸のようなものの先に砂粒がぶらさがっており、「水カビ病」を疑っています。ただし、魚自身は元気もあり、付着物も白い感じではないので、判断に苦しんでいます。ショップでは「もう少し様子を見てください」ということでした。また、テトラオドン・ミウルスなどは薬剤に弱いということですが、ファハカも同様なのでしょうか?水カビ病なら早期治療が鉄則ですし、とりあえずは、今朝、30℃のグリーンF溶液で1時間ほど薬浴させてみましたが、もちろん、まだ効果はわかりません。以上、粘液状のものが水カビかどうか、また、ファハカに薬浴は問題ないかどうか、アドバイスをお願いします。PS テトラオドン・スバッティも飼っているのですが、スバッティも万一の際は薬浴可能でしょうか?よろしくお願いします。
追加分:こんにちは。今朝ほど、テトラオドン・ファハカについての質問をいたしました田辺です。その後、購入したショップに再度問い合わせましたところ、本日は詳しい方がいらっしゃったようで、「環境が変わってphが合わないので体を保護するために粘液を出している可能性がある」との回答をいただきました。腹側と尾に1cmほどのごく細い透明に近いの糸が出ているのも、粘液が滴って伸びているのではないかとのことです。水を変えてphを少し上げてみてくださいとのアドバイスを受けました。病気ではなさそうなニュアンスのお返事でした。ちなみに、水槽の環境は60cm水槽で全換水後3日目、外部フィルター使用です。ファハカ投入前までスバッティが入っていました。水槽の汚れがひどいときは、ほぼ全換水し、新しい水50Lにカルキ抜き剤と麦飯水を投入、バケツに取っておいた飼育水10Lと魚を戻していますが、今まで特に問題はありませんでした。現状のphはこのあと計測してみますが、phの不適でファハカが粘液を出し、また、その粘液が糸状に伸びることはあるでしょうか?状況をわかっていただく足しになればと、追記いたしました。よろしくお願いします。

A733:砂が付いているのであればまず粘液と考えて間違いないでしょう(水カビであれば砂を付着させることはありません)。外部寄生性水カビ病の場合は菌糸の存在がポイントです。これはよく目を凝らして観察すれば肉眼で確認出来ます。粘液放出であればストレスが魚体にかかっているものなので、環境改善(ショップ側の意見はこちら)・他の疾患の兆候など確認をして下さい。pHの不適というよりはpHショック(販売水槽・自宅の水槽の極端なpH差)が有ったのかもしれませんが、ファハカに適当な水質を維持していれば収まる筈です。
 薬浴は両種とも特に問題ありません(体力的に心配な場合・または薬剤耐性が弱いといわれるものに関しては「FAQ」を参照)。対象の疾患に対し塩分が有効な場合であれば、規定量の1/2に留めて代わりに0.5%程度の塩分濃度に漬ける方が安心です。


Q732:(07/Oct/2003) 岡本さん
q732.jpg 先日オスカーの鰭の異常の件でご相談させて頂きました岡本です。その節は有り難うございました。ご指摘のとおり原因はカラムナリスだったようで、実は今日になって更にそれと分かる新たな病変が出てしまいました。FAQの対処法は読ませていただきましたが、状況を説明させて頂いた上で細部についてのご指南を頂きたく再メールしました。何度も申し訳ありませんが是非宜しくお願い致します。まずは水槽の状況ですが、9月29日に立ち上げたばかりの90X45X45水槽で、魚は35pのリオネグロオスカー単独です。濾過は上部フィルターで、リング濾材に旧水槽(PH7、水質検査全て良好)の濾過装置から取った珊瑚を20%程度混ぜています。現在は薬の影響もあって生物濾過はあまり機能しておらず、48時間前後でアンモニアが2PPM近くなり、その都度半分換水しています。PHは7、塩類は出ていません。病状ですが、先日相談させて頂いた白点、皮膚の隆起症状自体はほとんど回復しました。しかし、これに油断して水換え後にマラカイトグリーンを追加投入しなかったためか、今日になって胸鰭の外縁が融け始めています。今日仕事から帰ったらいきなり写真の状況で、進行は非常に速いようです。マラカイトグリーンでは効果の持続性に不安があるため、今日から飼育水に食塩を0.5%溶かしパラザンDの規定量投入と経口投与に切り替えました。色々と調べた上で上記を実践しているのですが、今まで飼っている魚は白点病以外になったことがないのでこれで良いのか非常に不安です。また、薬浴期間も今回の回復⇒転移再発のこともあり、どれ位漬ければ完璧なのかも分かりません。最後に餌の量ですが、食欲があまりに凄まじく水がすぐ汚れるので(水換え後の薬剤追加投入量がばかにならないが、60pのトリートメントタンクを使わなかったのはアンモニア上昇のスピードが怖かったため)餌を少し減らそうかと思っています。現在カーニバルを一日50粒くらい食っているのですが、20粒程度に減らしても良いでしょうか?以上3点、何度も恐縮ですが是非ご教授ください。

A732:バクテリアの効果は一切期待出来ない環境ですから、水質の安定は水換えで補う事となります(日に1〜2回・1/2〜2/3量。水質の良し悪しではなく、治療終了までの日課とする)。サイズが35センチもあるのでしたら、トリートメントタンクも90cm程度有ってよいものです(水槽が狭ければ更にストレスがかかる)。アンモニアは強力な曝気(エアーカーテンなど)を加えることで可能な限り気化させます。好気的条件下となってカラムナリスにも有利に働きますが、これは投薬(パラザンDは有効)で抑えるようにします(病状の進行が停止・回復に向かうまで)。色素系薬剤は光分解性があるので要注意ですが、パラザンなどは効果が5日ほど持続するとされるので、隙を突いてカラムナリスが猛威を振るうことはそうそう出来ない筈です。塩分は大変効果が有るので0.5〜1.0%の間を行き来するように調整します(水換え時特に注意。完全に病状が治まるまで)。現在の上部濾過槽は無意味な上、魚体の放出する粘液排出に何の役にも立たないのでスポンジフィルターに切り替え、それを洗浄することにより水槽内の粘液除去を行います。水換えをしっかり行うことにより水質は維持されますから、餌は普段通り与えます。どうも我が国では病魚の餌やりは抑えるという風潮がありますが、とんでもないことです。体力をつけなければ回復するものもこけてしまいます。
 尚、今回画像が添付されていたので確認した為拾えましたが、現在当方ではホットメールは削除対象(スパム対策)としていますので、「禁止ドメイン」に載せていないメールアドレスを確認の上使用して下さい。


Q731:(06/Oct/2003) ぽっち君さん
 スッポンモドキを1年前からソイルで飼っているのですが、水槽サイズアップするので飼育環境を改めようと思い色々なHPを見たところ、大磯砂で飼っている方が多い中、小粒の砂で飼っているという人のHPで、よく潜ると書いてあったのですが、砂の方が良いのでしょうか?他サイトでは、砂だと餌を食べる時、一緒に食べてしまいお腹にたまりよくないと書いてあったのですが、どうなのでしょうか?よろしくお願いいたします。

A731:大磯砂は飲んだ際に消化管に詰まる可能性が高い上隙間が大きく、亀類は餌を食い散らかすので腐敗・ヘドロが目立つようになります。逆に細かい川砂(ガスが溜まらぬよう薄く敷くこと)などであれば飲んでも糞と一緒に排泄される上、隙間が無いので残餌・糞等をサイフォン等で排出し易いものです。それに底棲・及び潜る性質のある生物(爬虫類・魚類問わず)には角のある大磯砂は擦れを起こし、抗酸菌症・外部寄生性水カビ症などを引き起こす為全く不適です。大磯砂は水草を植えての小型魚水槽に使用すべきものです。

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