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Q350:(02/May/2001) Yohei Shimizu さん
 こんにちは。前回はすばやいご回答ありがとうございます。1つ聞き忘れてしまったことがあるので、おしえてください。それはダトニオの体色についてです。過去の質問で「黒ずんでいて・・・」と言うのがありましたが、家のはまったく逆なのです。普段は真黄色でバンドがほぼ消えてしまっています。ショップではいつ見てもとても綺麗な色が出ていたのですが・・・。それは餌の時も変わりません。唯一水換え時から1時間くらいの間だけとても綺麗に色が出ます。これも興奮して体色がはっきりすると言うことなのでしょうか?それとも飼育環境が悪いのでしょうか?ただ、今泳している他のダトニオやプラスワンはきちんとバンドが出ています。それではよろしくお願い致します。

A350:ショップに幼魚が袋詰めで到着した際、薬品に漬けられた個体群(病気・若しくは薬そのもののストレス)は真っ黒で、元気な個体群はバンド無しであったことから、敵の多い幼魚期においては、相当周囲の環境(ビニールは光ります)に影響されていると、個人的には考えていました。水替え直後にバンドが出現するならば、先ずは水が良くなると、若しくは水替えで興奮、の二点が推測出来ますが、私のこれまでの観察では、矢張り精神的な要因が、大であると考えられます。水槽の底の状態や照明、混泳相手などに注意を払ってみて下さい。


Q349:(01/May/2001) ゆうやごん さん
 我が家の貰い物のシルバードラド25cmくらい、レッドテールで横長に黒い菱形が入っています。現在は1200x450x450アクリル水槽にて、セルフィンキャット40cmOVER セルフィンキャット15cm〜18cmなぜか、レッドコロソマが15cm〜25cmが3匹居ます。(このコロソマは将来はノーザンバラムンディとの混泳になります)まずはシルバードラドそのものの飼育上の注意点や習性ですが、購入したshopが倒産した上に、他のshopでも情報がなく、文献やインターネット上でも情報がない為、よく解りません。そもそもどの位に成長するのかもです。現状はシルバーアロワナのつもりで飼ってる状態です。しかし、1200に底物が2匹に、中層が1匹、しかもドラドは購入1年になりますが余り大きくなってませんから大変に淋しい限りです。なにか混泳にむいた魚は無いものでしょうか?ちなみに、他の水槽にはアジアアロワナの幼魚(15cm弱 )が2匹、ノーザン15cm前後、ダトニオ18cm位、アジアレッドテールキャット8cm その他ポリプなんかが他の3本の水槽で泳いでます。しかも、ダトニオとノーザンは900x450x450で2匹だけでです...今の所は目立った問題はないですが。このなかの魚でも、そうでなくてもいいんですがなにかアドバイスお願いします。
 最後になりましたがHNはゆうやごんです。長々と記載しましたが宜しくお願いします。

A349:シルバードラードはブリコン属の総称で、3亜属50種が有ります。サイズ的には(15〜)30〜50cm、赤の意を持つ学名は3種程有り、ルブリカウダ種(赤い尾鰭の意。尻鰭条数30〜37)であれば30cm、他の種であれば50cmほどになります。植物質偏食性の雑食ですから、配合飼料オンリーで充分です。ドラードと異なり、水槽内で飼育し切れる魚種ですから、特に問題点はないでしょう。レッドコロソマ(最大40cm)との兼ね合いも有るので、これ以上の混泳は全く薦められません(組み合わせ変更後にでも考えるべきでしょう。その頃には力関係なども、はっきりしているでしょうから)。
 気になった点としては、アジアは家庭用水槽クラスでは、同種同士を含めての混泳は無理です。ダトニオイデスはそのうちノーザンを、執拗に追い回すようになる可能性が有ります。アジアンレッドテールは単独飼育をせざるを得なくなります。ポリプテルスは挙げられている、全ての種との混泳に向きません(但し水槽が120以上有れば、ダトニオイデスとの混泳は心配有りません)。


Q348:(29/Apr/2001) 清水 さん
 はじめまして。私、清水と申します。このページはいつも参考にさせていただいています。バックナンバーにも無い様なので質問させてください。私は、ダトニオ、サウスアメリカンパーチ、タイガーオスカー、プレコ沢山で混泳をしています。水槽は120cmです。プレコのためにパワーヘッドで水流をつくっていますが、寿命っぽいので1ランク上の物(2000L/時)に変えようと思うのですがダトニオ等混泳魚は水流が強くても平気でしょうか?それとも疲労で落ちてしまうようなことも考えられますでしょうか?
 もう一つは油膜についてです。「この餌は油膜が出やすい」とか聞きますし。油膜取り等の器具が売っていることもありますよね。油膜とは魚にとってどのような害があるのでしょうか?現在は水換えの際にコップですくう程度で、とてもじゃないけど除去しきれないので少し不安なので・・・。お手数だとは思いますがよろしくお願いします。

A348:該当のモーターであれば、水槽サイズが120もあるので、影響を与えるほどの水流にはなりません。プレコ用に設定して影響が出るケースとは、60cm水槽に20[l/min]クラスを取り付け、更にL字エルボーなどを活用した場合などです。また、油膜ですが、水面が覆われてしまえば嫌気的になり、更に雑菌の温床にもなりかねません。濾過槽の排水口を水上に出し、水面を叩く事で相当効く筈なのですが、それでも消えない場合は餌などにも気を配る必要が有ります。濾過槽のチェックもまめにやって下さい。消えるまではエアーカーテン等を利用するのも効果的です。


Q347:(29/Apr/2001) 「HN考え中」 さん
 早速ですが、何点か太田様に教えて頂きたいことがあります。
1.白点病の治療に水量10Lあたり、1本のトウガラシを入れると効果があるそうで、何度かその方法で治癒したことがありますが、今回はあまり効果が見られず、症状が進んでしまいました。冷水性のカジカなどの治療なので、水温を上げることができませんし、過度のトウガラシ投与による、ウロコのないカジカへの、トウガラシの刺激も心配です。トウガラシの効果も魚病薬同様、2〜3日で薬効は失われるのでしょうか?
2.ドラードの色揚げにクリルは効果はありますか?他に何か効果的な色揚げ方法があれば教えて下さい。それとも、水槽飼育での発色は不可能でしょうか?
3.ショップなどで見かけるアリゲーターガーや、同属のトロピカルジャアントガーには、大きさに拘らず、目の白濁がした個体が多く、また、スポッテッドガーなどには目の白濁した個体は見られない気がします(気のせいかもしれませんが・・・)。例にもれず、飼育しているスポッテッドガーの目は正常ですが、アリゲーターガーは白濁しています。アリゲーターガーなどの目の白濁には、何らかの栄養素の欠乏などの原因があるのでしょうか?また、目の白濁を解消する方法があれば教えて下さい。
4.海水魚の「セムシカサゴ」と「サツマカサゴ」は外見が酷似し、胸鰭の柄や、背鰭の棘の数の差異で区別するそうですが、具体的な区別の方法を教えて下さい。また、他に簡単に区別する方法は何かありませんか?
5.魚食性の海水魚に「テトラ・アロワナ」等の淡水熱帯魚用の配合飼料を与えることは問題ないでしょうか?ちなみに、海水魚のオニダルマオコゼに与えているのですが、消化能力が低く、消化不良を起こしやすいということを聞きましたので、消化の良し悪しについても心配です。また、消化能力の低い種に、良いエサがあれば教えて下さい。長くなってしまってすみませんが、よろしくお願いします。

A347:順番に。
1.トウガラシは確かに効くようですが、カプサイシンは刺激物(粘膜→特に鰓が心配)ですから、個人的には一切利用しません。従って効用・持続性に付いては答える事が出来ません(データが全く無い為)。
2.クリルは余り意味が無いでしょう。金色系の発色は、赤・黄系のように単純ではないようです。ただ、配合飼料に餌付ける(要するに栄養バランス)だけでも、キンギョ単用等より格段差が出ます。また、初めからストレスを与えぬ様、大きな容器を用意する事が重要です(狭い水槽では激突によるストレスや、肥満化などで全く効果無し)。金色揚げ用の餌も有るようなので、使用してみてはどうでしょう。
3.眼の白濁はストレスによるものです。要素は多岐に渡ります(水質悪化→特に水の酸性化・ストック状態・餌・薬品or化学物質・狭さ・病気・いじめ)が、飼育者側の対処法は(内)の解決などに限られます(白濁そのものを直接たたく事は出来ません)。加齢・摩擦などによるものは不可抗力です。で、様々な画像を見ても、確かにアリゲーターガーの眼球はどれも白濁しているように見えます。我国のストック状況・飼育環境は、常に酸性に傾きがちですが、ガーは通常pH8.0程度のアルカリ性を好むので、幼魚期からこの程度の水質を用意する事で、ストレスを相当排除できると思われます。
4.サツマカサゴ(ネグレクタ種)とセムシカサゴ(ディアボルス種)の判別は、背部の盛り上がり(セムシカサゴの方が断然高いので、怒り肩に見える)が確実です。一度比べてみれば、見間違う事は有りません。あとはセムシカサゴの胸鰭班もチェックポイントになります。
5.カサゴ系列に配合飼料は駄目です。餌付くだけにいけそうでは有りますが、ミノカサゴ・ハオコゼなどでは短命に終わりました。同じ魚食性でも小型ハタ類などには問題ないので、海棲魚食魚の括りではなく、カサゴ目としてはの注釈付きでしょう。最後に、カサゴ類の餌としては、小魚と甲殻類の併用が、最も安心確実です。


Q346:(27/Apr/2001) 重盛秀夫 さん
 はじめまして 重盛と申します。紅尾金龍なんですが購入して1ヶ月ぐらいです。体長20センチぐらいです。1週間前ぐらいから白い糞をしているのですが治療法を教えていただきたいのですがよろしくお願いします。

A346:白い糞をする場合には、消化器官閉塞や寄生虫疾患が考えられ、アロワナである事から、餌(金魚等)が何かしら寄生虫を持ち込んだ(若しくは元々いた)と推測されます。治療には薬剤を経口投与する事になりますが、古代魚の類は薬剤耐性が非常に弱く、精々パラザンを1g↓/日が限度といえるでしょう(使用は自己判断にて。アルカリ性薬剤に付き、低pH水槽では使用不可。また、ショップに他に推奨される魚病薬が有れば、そちらでも良いでしょう)。時間がかかる可能性が有るので、魚の体力を落とさぬように注意します。


Q345:(22/Apr/2001) なしえ さん
 はじめまして**色々とお勉強させて頂いております(^.^)私、なしえと申します。早速質問させて頂きたいのですが、先週からハラハラキャットを飼育し始めました。とってもx2可愛くて、惚れこんでいるので・・・が、どぅやら「プレコと同じ要領で飼育可能」というSHOPの店員サンの説明とは違い、餌にヨリ好みがあるみたいです。明らかにヤツレテきてしまい、今は産卵箱で乾燥赤虫を与えています。今後冷凍赤虫等も購入予定ですが、飼育方法から、どんな事でも良いので、教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します***

A345:ハラ属の飼育管理に関しては、当ウェブサイトの『特殊なまず管理法』内シソールの項を参照して下さい。ちなみに店員さんの「プレコと同じ要領」とは、正にそのとおりです(特に生息環境)。
 餌に関してですが、シソールは乾燥餌を好まないので、生きた赤虫(不可能ならばせめて冷凍赤虫と用意する)を与えます。但し赤虫を飲めないほど衰弱していれば、柔らかい冷凍ブラインシュリンプを与えます。


Q344:(19/Apr/2001) 長谷川 高志 さん
 細長水槽と縦に長居水槽の使いどころについて教えてください。90(120)x30x36水槽と60x45x45水槽の使いどころを教えてください。長所と欠点や魚の適性などをお願いまします。

A344:長さの偏った水槽は、水の循環が充分になされません(回り過ぎや止水域)。少し大きな魚種であれば、方向転換もままなりませんし、総合的に見ても飼育に向くものではないのです(特にインテリア水槽)。特殊な水槽では、細かな魚種しか扱えません。例で挙げてある90×30×36と60×45×45ですが、飼育には後者の方が数段優れています。飼育に関して言えば、どの様な魚種を飼育する場合にも、奥行きが最も重要なポイントです。


Q343:(19/Apr/2001) MAX さん
 太田さん、初めまして。いつも参考にさせていただいていますMAXと申します。早速、質問させていただきたいのですが、約3年間、我が家で飼っているインペリアルゼブラプレコが最近になって、ひっくり返って苦しそうにしています。呼吸が速く、ひっくり返りながら体をクネクネさせ、泳ごうとしているようです。1週間ほど前から、ずっと隠れ家にしていた流木(こぶし2個分ほどの大きさ)から姿を出すようになって、日中でも見られると喜んでいたのですが、その後、だんだんと住処から離れていき、うろうろと仕始め、前回の水代え時に水槽内を高速で泳ぎ続け、その後にひっくりかってもがいています。流木の陰から姿を現すようになる前の水代え時に、サイフォンで底砂利をさらっているときに、流木に触ってしまい少し動かしたと思います。その後に姿を見せるようになったような気がします。混泳魚はカージナルテトラ*20、バルーンモーリー*2、コリドラスジュリー*3、クリーローチ、ヤマトヌマエビ、ブッシープレコ(13cm)が各1づつ。水換えは週1回1/3程度、水温は25〜26度、phは7〜6.5程度です。他の魚には、病気の兆候らしいものは見られません。ここ数ヶ月で落ちた魚はいません。ずっと飼ってきた魚なので、何とかしてあげたいでよろしくお願いいたします。

A343:この症状が出ている場合、二通りの原因が考えられます。先ずは鰓病です。これは鰓に寄生虫(不特定)が付くもので、然程珍しい病気では有りません。残念ながらプレコでは鰓をチェックできないので、見切り発車的に対処する事となります。パラザンなどを規定量の1/3〜1/5溶かした水で管理し、様子を見ます。もう一つですが、ナマズの類が最も嫌がるものの一つに、直の水道水が有ります。水替えに薬品処理程度で済ました水を用いると、ナマズが水槽内で暴れまわる事はよく知られています。残留塩素(渓流魚には特に危険)なのか、水分子の問題なのかは不明ですが、汲み置きを使わないといけません。


Q342:(18/Apr/2001) 田中 照也 さん
 はじめまして、田中 照也と申します。ブラントノーズ・ガーについて、検索していたところ、このサイトを見付ける事が出来ました。今現在、60x45x45水槽でポリプテルス・セネガルス・メリディオナリスとブラントノーズ・ガーを飼育しています。ところで、この2種についてですが、だいたいどのくらいまで成長するのですか?本などで調べたところ、2種とも最大で30cmぐらいと書いてあったのですが、ネットで検索すると両方とも70cmまで成長すると書いてありました。どちらが正しいのか解りません。出来れば水槽飼育での最大サイズを教えて下さい。ちなみに2匹とも今現在で10cm程度です。

A342:メリディオナリス亜種に関しては、確かに70cmの記録が有ります。但しこれは自然環境下での値なので、水槽内では精々30〜40cmが精々でしょう(容器の広さをとれば、更に大きくなる可能性は有る)。ブラントノーズガーに関しても同様です。種の詳細に付いては、Q325を参照して下さい。


Q341:(15/Apr/2001) 長谷川 高志 さん
 たびたび、すいません。日本にも生息するMonopterus albus以外のタウナギの入手・飼育可能な種類を教えてください。また、その大きさを教えてください。それと、Monopterus albus(帰化生物ですが)は餌食いの問題はともかくとして、低温でも飼育可能で冬眠能力がありますがそれらのタウナギはどうなのでしょうか?飼育温度と共に教えてください。やはり、Monopterus alpusよりは飼いにくかったり弱かったりするでしょうか(というかMonobterus albusが飼いやすく丈夫なのですが)性質はどうでしょうか?最後にMonopterus albusは迷器までは持たないようですが、どんな種類のタウナギが持ってますか?すいません、大量に質問してしまいまして。答えられるものはお答えください。

A341:ショップなどで輸入タウナギとしては、南米産のSynbranchus marmoratus(最大で150cmに達する)を扱った事が有ります。基本的にタウナギは熱帯〜亜熱帯の生物なので、夏眠はしても冬眠はしないと考えられ、熱帯魚としての管理を要します。性質等は日本のものと同様ですが、輸送の際に擦れを生じている事が多く、到着直後は水質を悪化させぬようにします(特にpH低下)。Synbranchiformes傘下の本亜目(SYNBRANCOIDEI。もう一方の亜目はMASTACEMBELOIDEI)には4属(Macrotrema属1種・Monopterus属7種・Ophisternon属6種・Synbranchus属2種)が含まれ、、Monopterus属・Ophisternon属の空気呼吸は、口腔内粘膜によるガス交換のみですが、Synbranchus属は、鰓に4対の器官を有しています(更に咽頭も使用)。Macrotrema属は原始タウナギといえる存在で、特別なガス交換用の器官を有しません。

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