←←←(メインページへ)
(Q&Aインデックスへ)

Q250:(02/Sep/2000) Takashi Kobayashi さん
 こんにちわ、太田さん。本日、アルタム・エンゼルの稚魚(胴体が500円玉大)を4匹購入して来ました。私の過去の質問で、太田さんによれば、アルタムは「PH5.5内外」を必要とするとのことでしたが、我が家の水槽はいつもほぼ中性に近いPHです。ショップの水をPH試薬で図ったところ、PH5〜5.5でした。これではPHショックを起こすので、水合わせは点滴方式で慎重にやったのですが、今後、魚体がこの変化に慣れてくれるか心配です。やはり、アルタムは弱酸性(PH6.5あたり)で飼育しない方がいいのでしょうか?。まず、これが一点。次に、PH5.5内外にするべきならば、どうすれば、そんな低いPHを維持できるのでしょうか?。我が家の水槽は上部濾過を用いていますが、濾過が効いている限り、そんな低いPHには絶対なリません(なおかつ、週一回の換水を実施していれば当然です。私はマメに水換えしてますので)。市販のPHプラスとかPHマイナスは使いたくないですし。アルタムについては、以上の二点、よろしくお御願いします。
 次に、イトミミズについて教えてください。アルタムのエサとして購入したのですが、保存方法がわかりません(初めて買ったもので)。量的には、二週間〜三週間分はあると思うのですが、これとて生物ですので、きちんと管理しないと死んでしまいます。ショップによれば、「たまに水を換えること」だそうですが。イトミミズは現在、ビンに入れてキャップをしてあります。使い切るまで、どうやって管理したらいいのでしょう?。以上、よろしくお願いします。

A250:先に疑問点にのみお答えします。アルタムのpH6.5での飼育そのものは、特に問題は有りません。pH5.5からの移行が成功すれさえすれば、後は通常の管理を行ってください(怖いのはpHショックだけですから)。繁殖には浸透圧の関係も有るので、この限りでは有りません。低pHの維持管理ですが、外部濾過装置を追加し、これにみっしりピートを詰めたり、水道水の硬度が高いのであれば、支出できる価格に応じた方法(一旦沸騰させ、更に一昼夜エアーレイションをしながら汲み置く〜ブラックウォーターの元の使用〜軟水濾過材使用〜軟水器)を併用すればよいでしょう(これらはショップに相談の事)。
 イトミミズの保存は、通常浅く広い容器に水を張り、エアーカーテン等を入れて、日に2回水を変えることです。吐き出したヘドロや死骸は、水替えの際に確実に流し去ります。場所があるのならば、水道から強めにぽたぽた水を流しつづけると尚良いです。イトミミズは泥中の有機物を食うので、育てる事は出来ません。少量ずつ購入するのが鉄則です。
 最後に必要なこととして、先ず購入先で疑問点を問い質して下さい。一体そのアルタムが天然ものなのか養殖ものなのか、養殖ものならば国内ブリードものかドイツあたりの輸入物なのか、なにでpHを調節しているのか、何故そのpHなのかをです。多分これだけでも貴方の疑問は相当解消されるはずです(※)。
 ※聞いたのに明確な答えが無かったのであれば、今後はそのようにメールに明記してください。それだけでも回答は変わります。また、聞いているのであれば、そのショップの話も必ずメールに明記してください。判断材料が乏しいと、それだけ曖昧な回答しか出来ませんから。


Q249:(01/Sep/2000) T.A. さん
 こんにちわ。T・Aです。いつも大変参考にさせて頂いてます。今回肺魚に付いてアドバイスを頂きたくメールします。飼育を始めて1年になるアンフィビウスですが2週間ほど前から糞をしていないようで1週間ぐらい前から餌食いも少なくなりここ3日前から全く食べなくなってしまい、呼吸の為に水面に顔を出す以外じっとしたままです。腹部もかなり膨らんでいます。腹部をマッサージすると良いと聞いたので試しましたが暴れて上手く行きません。餌はカーニバルをメインにたまに金魚とSサイズのザリガニを与えてました。時々大磯を口でほじくり返していたのですが、砂利が詰まってしまったのでしょうか?いつも元気に泳ぎまくっていたので心配です。どうかアドバイス宜しくお願いします。

A249:強健といわれる肺魚類ですが、アンフィビウスとドロイに関して言えば、ダトニオイデスなどよりもはるかにデリケートです。特にこの二種は妙な内臓疾患(喉腫れ・腹部膨張)が散見される上、アンフィビウスに至っては皮膚疾患も起こしやすいのです。
 砂を吸い・掘り・吹く行動は肺魚一般の習性で、これを飲んでしまう・更にこれが詰まる可能性は殆ど有りません。前記疾患の原因は、“水”と“餌”に集約されます。水に関しては、排泄物が通常の魚以上に飼育水に影響を与えます。肺魚だからこそ強力な濾過装置(最低限2in1)か、頻繁な水替え・極端に言ってしまえば、毎日変えてもいいくらいなのです。餌に関しては問題無いようですが、例えば金魚が消毒されていたり、ザリガニに農薬・生活廃水が入りこんでいた可能性も否定できません。
 対処法ですが、メールにある方法は、腸管にものが詰まっている・ガスが発生していると確信があれば兎も角、肝臓・膵臓などの腫れでしたら全くの逆効果です。更なる環境改善を図りつつ、もし近所に魚類を扱える獣医が居たら、そちらに持ち込む事をお奨めします。


Q248:(22/Aug/2000) Shimizu さん
 昨年、購入したポリプテルス.セネガルスですが、購入時は餌を食べるとお腹が膨れていました。糞をすると元に戻るので気にしていませんでした。最近、シッポの形がおかしいなぁと思っていましたらだんだん、背のあたりが曲がってきてクの字になつてしまいました。餌はキャツト、カーニバル、クリル、メダカ、ドジョウです。水変えは週1で約2分の1です。何が原因だったのでしょうか?このまま、普通に飼育していっても大丈夫でしょうか?アドバイスお願い致します。

A248:先ず腹部膨張と背曲がりですが、因果関係は薄いと考えられます。但しどちらも古代魚によく見られますので、気を付けなくてはなりません。
 腹部膨張は九割方、餌が原因と思われます(貴方の水槽に来る以前も考慮)。これはアフリカ産のナマズ(シノドンティス)や、シクリッドにも多く見られますが、手掛けた範囲では殆どがそうです。残りは老化による消化器障害・消化不全によるガスの蓄積と思われます。上記餌の種類中、キャットと生餌に関しては、問題はありません。餌の鮮度にも気を付けてください。
 背曲がりですが、これは汽水魚・卵胎生メダカ等にもよく見られます。共通点から推測すると、水質・アルカリ性が幼魚期(成長期)に保たれていたかどうかが、重要なポイントと思われます(輸入された大型の個体では、発生が見られませんから)。濾過材に珊瑚砂を使用している水槽(pH7.5以上)では、発生を見ることはありません。更に残念な事に背曲がりは治りません。只、軽度の場合は、成長と共に目立たなくなる場合もあります。対処法としては、水深を極力低くし、採餌・空気呼吸をなるべく楽に行えるようにしてやります。


Q247:(19/Aug/2000) N.Abe さん
 こんにちは、いつもお世話様です。今回、水槽にスカーレットジェムを導入しました。経過は良好のようで、発色も購入時より出てきて状態も安定しているようです。ただ、気になるのが1匹だけ購入時黒点があり、現在はほぼ全身が黒くなってます。状態は健康に見え、餌もよく食べこの状態で約1ヶ月が過ぎようとしています。資料もなく、お奨め図書の中の病例にも見あたりませんでした。大丈夫なのでしょうか?
 ちなみに現在の環境は、ブリクサショートリーフや丈の低い水草で半面を固め隠れやすくしてます。餌は人工飼料です。(但し、スネイルの卵をよくつついてます)60センチ水槽に上部フィルター(60〜90用)&外部パワーフィルター(90〜120用)にディフューザーを付けてます。同居はコリドラス3種とペコルティア系2種(全部1匹ずつ)・インペリアルゼブラ2匹ヤマトヌマエビ5匹です。ちなみにヒルが発生したらしく、見つけ次第捕まえてますが、まだ居そうな気配です。有効な撃退法は有りますか?また、魚への影響はどれくらい有りますか(魚の体液を吸って殺すほどでしょうか?)とりあえず、さっきはスカーレットジェムが追いかけてつついてましたが・・・毎回、妙な質問かもしれませんが宜しくお願いいたします。

A247:点から体中というのは妙ですね。考え方としては、基本班が点に見えた状態で、後に負け個体になったとも考えられます。確かめる方法は簡単で、産卵箱にでも隔離し、様子を見ることです。上記理由ならば発色が戻り、壁越しに張り合うかもしれません。
 病気であれば二通り、魚自身が黒化・若しくは黒い病原体(カビ類でしょうね)です。黒化は必ず痩せ(充血・眼球突出等も)が併発しますし、カビならば目を凝らしてみれば、ぶわっと何か部分に付着しています。メールからはとてもそう見えないようですが。
 ヒルは扁形動物のものと、環形動物のものが有ります。扁形のほう(ぺったり)は余り気にしなくて良い(人には危険な連中が多いですけど)のですが、環形の方(皺のように節のある方)は有害(吸血性)な事が有るので、口器で移動するようなものだったら、退治した方が無難です。底砂に巣食っている可能性があるので、一度熱湯消毒をしましょう。


Q246:(19/Aug/2000) M.A さん
 色について教えて下さい。金魚は、屋内飼育の場合、退色が避けられませんが、色揚げ用の人工飼料は、有効でしょうか?ほかに、いい方法をご存じでしたら教えて下さい。

A246:太陽光には敵いません。海水魚の色落ちを防ぐため、クーラーがんがんで直射を取り入れる人もいるくらいですから。しかし通常は餌に頼るほか有りません。餌による色揚げには、甲殻類が最も有効です。これを加えた色揚げ用配合飼料も出回っていますが、手間を惜しまなければ、冷凍のブラインシュリンプが効果的です。


Q245:(19/Aug/2000) 吉野孝典 さん
 太田さんはじめまして。Q&A、参考にさせてもらってます。早速質問なんですが、三週間ほど前に7年飼っていたダトニオイデスが死んでしまいました。残念です。ダトニオが好きなのでまた飼いたいのですが、先日ショップでダトニオを探しているうちにプラスワン(10cm弱)の気に入ったのを見つけました。ダトニオ(カンボジアタイガーと呼ばれているもの)とプラスワンを1匹づつの2匹での混泳は良いのでしょうか?『ダトニオイデスの飼育法』には同種同士の混泳は水槽を広く取ることで可能とありますが。雑誌などには2、3匹の少数飼育は避けて5匹以上で、と書いてありますが幼魚ならまだしも何せ成長した時のことを考えるととてもそんなには飼えません。少数飼育で黒化して発色しないのも困ります。はじめは120×45×45水槽で、後に150×60×60で飼う予定です。話は変わりますが、私が以前飼っていたダトニオや友人が買っていたのは、人口飼料をよく食べました。人口飼料に餌付かせるのが難しい魚とは思えませんがかなり個体差があるのでしょうか。

A245:結論から先に言って仕舞えば、パーチ系魚種は「複数飼育は可能だが(殺し合いをしないという程度)、喧嘩は絶えない(特に飼育者が居ない時)」です。例え180×90を用意してやっても、負け個体は出てしまいます(黒くなるわけですね)。従って、ダトニオイデスと全く形態の異なる魚種、の混泳がベストでしょう。繁殖が目的でもない限り、複数飼育は余り意味がありません(特に鑑賞面において)。
 ダトニオイデスは餌付きの良さではピカイチです。配合飼料の種類も選びません。個体差は全く有りません。飼育者の接し方の問題です。


Q244:(17/Aug/2000) toshiya etou さん
 こんにちは、今買ってまもないレッドオスカーがいます。大きさは,4センチぐらいです。今60センチ水槽で将来大きくなる事を予想して一匹で買っていますが,悲しすぎるので他の魚も飼おうと思っていますが、どんな魚がいいと思いますか,ぼく的には,プレコぐらいを飼いたいんですけど、どうですか?

A244:ヒディングスペースを設け、給餌をしっかり行ってください。オスカー複数飼育よりは、将来性があります。


Q243:(17/Aug/2000) M.A さん
 こんにちは、水の匂いについて質問させて下さい。60cm水槽で5cmサイズの金魚を5匹飼育しています。上部式のフィルターを使用し、週1回1/2〜1/3の換水を行っています。エサは1日に2回、5分程度で食べきる量を与えています。それなりにフンをするので、毎日網でフン取りをします。水はキレイだし、魚の健康状態もとても良いのですが、水の匂いが気になります。ある程度は仕方ないのでしょうか?ちなみに、水温上昇を避けるため、蛍光灯を点けず、ふたも外してあります。(自然光でも十分あかるく、それによるコケの発生もありません)

A243:水槽の飼育水が臭う場合、二通りのケースが考えられます。先ず鼻につんと来る泥臭い(ドブ・カビ・苔臭)は、濾過槽の洗浄不足です。ヘドロが溜まって目詰まりを起こし、臭いを発生させるものです。洗浄により改善します。
 生臭い(魚臭い)場合は、魚自身が粘液を分泌し、それを濾過槽が処理できないためです。この場合の魚の健康状態は、決して良い訳ではありません。濾過材の追加など、システムの向上を図ると同時に、水替え頻度を上げます(週一回は、単なる目安です)。また金魚の場合、互いに擦れ合う頻度が高いと、同様の理由から、著しい魚臭が発生することがあります。
 底砂の汚染は、上記双方の原因ともなるので、サイフォン等でしっかりメンテナンスを、行う必要があります。


Q242:(11/Aug/2000) 衛藤 和明 さん
 初めまして検索エンジンンで偶然拝見しました。現在60のワイド水槽でサンゴと魚(フレームエンゼル、デバスズメ2、ロイヤルグラマ、マンダリン)を飼育しております。コケ対策についてですが、かたく落ちにくい青いコケが点々とつきます。燐酸塩の吸着剤で落ちてきましたが、まだ0.5PPMあります。魚を入れている限り餌をあたえますので、燐酸塩を下げるのは難しいでしょうか。良い対策があればアドバイスお願いします。Homアドレスを教えてください。よろしくお願いします。

A242:緑色の班状苔は、淡水・海水に共通して出現します。苔の発生過程から言うと、珪藻の次に出現するタイプです。燐酸塩をはじめ、御馴染みの硝酸塩・亜硝酸塩値が高いということは、飼育水の富栄養化の証拠といえます。特に燐酸塩は、汚染指標では生活廃水のそれですから、対策を施さなくてはなりません。水槽内で水草(海藻)を育てていないのであれば、淡水同様水替えで対処します。また濾過槽内が効率悪いと、更に数値が悪化します。水槽外に出す事を試してください(苔=栄養塩ということで、苔そのものを掻きとって、捨ててしまうのも得策です。この種の苔は、三角定規で散らさず除去できます)。
 鑑賞魚関連のサイトはここだけです。私の総合トップは以下のアドレスになります。
http://members.tripod.com/~mayatan/index.html


Q241:(07/Aug/2000) Kaorin さん
 はじめまして。私はグッピーを15匹ほど飼っています。最近気付いたのですが,水槽のガラスに生えているこけに,ナメクジが通った後のような線が・・・よく見てみると,水槽の砂利の間に,白くて透明な小さな生物が・・・形はゾウリムシのような感じです。よくみないと見落としそうなくらいのおおきさで,とても小さいです。自分でなかなか調べることができませんでした。これは何なのか,害があるのかなどについて教えてください。よろしくお願いします。

A241:水ミミズというもので、環形動物です。これはこの1個前の質問(Q240)でも扱っていますので、詳しくはそちらを参照して下さい。取り敢えず虫自体は害になりませんが、環境がよろしくない証拠です。

inserted by FC2 system