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Q90:(04/21/99) 山田直人さん
 お久しぶりです、以前にピラニアについて何度かお聞きした者です。60*45*45の水槽を購入し、2ケ月位たちました。以前アドバイス頂いた通り、2:1の比率で飼育しています。現在は順調に育っていると思います。
 今回、メールさせて頂いたのは、最近HP上でも良く見られる、水ミミズ?の件です。新しい水槽の為、5日に1度、1/4の水替えを行い、藻類の駆除にも力を入れているつもりです。餌も、ドロミンだと食い散らかす事がおおかったので、アロワナフードの方が比率を多くしています。生き餌(金魚)も1週間に2度程あたえています。餌の食い残し等は、基本的に少なく、底砂も入れていないために比較的に水槽内はきれいに管理されているつもりです。しかしながら、最近になり、例の水ミミズらしき物体が発生いたしました。
 HPの回答にあったように、何だかの原因がある!と言われましても、何処が悪いのかも分かりません。確かに見た目がきれいに感じているだけなのでしょうが、それゆえに問題点が分かりません。発見後は、3日に1度の水替えを行いました、フィルターの清掃も行ってみましたが、以前変わりばえしません。ひょっとして、水ミミズとは違うんでしょうか?白い糸状の物体でウニョウニョ動いています。それから、確かに水槽内に異臭が感じられます。何か、心当たりがありましたらアドバイス下さい。宜しくお願いします。
 ※以前からある水槽は、問題もなく1匹のピラニアが我が物顔で遊泳しています。以前おっしゃっていたいた通り、近づいても暴れることなく近寄ってくる感じです。喧嘩もないので容姿も傷一つなくきれいに育っています。有り難うございました。

A90:ここまで質問が重なると、春という時期がポイントなのではないかと、私も少々悩んでいます。
 セルフィンプレコなど働き者のプレコの居る水槽では、水ミミズの発生は殆ど有りません。プレコ水槽に水ミミズが発生していたら、もはやシステム自体がダウンしていると考えて差し支えないでしょう。ではプレコ水槽とそうでない水槽の"差"とは何でしょうか。それは苔の芽・水垢をも剥ぎ取る事、その対象が立ち上がりパイプや流木の隙間、エアーチューブなどに至る細部に渡って行われる事しか考えられません。その上で底砂に隙間が無ければ(もしくは底砂が無ければ)、老廃物の溜まるスペースも無く、水ミミズの逃げ込む場所も消え失せるので発生を押さえられると考えられます。兎に角飼育水を貧栄養状態にし、水没器具・アクセサリ等を清潔に保つより他有りません。水の古化・苔の放置・生餌(の脂肪分?)も重要なファクターです。
 臭うという事ですが、どのような臭気でしょうか。苔臭い(青臭い)場合は水自体が古化しており、濾過槽の目詰まりも考えられます。ヘドロの刺激臭(ツーンと来る奴)でしたら目詰まりが相当進んでいます。そして妙に生臭い場合は水が富栄養化しています。ヘドロではなく、脂肪などがウールなどにべたべた付着している可能性が有るので、新品に取替えてしまうのも一考です。ドロミンはしなやかなので、食い散らかしたかすが良く見えますが、アロワナフードはかすが非常に細かいので余り見えません。但し相当飛んでいますから(以前アロワナフードはそれを"売り"にしてました。今でもそうかな?)、油断は禁物です。
 原因として上げられるものを今まで幾つか述べてきましたが、こちらの想像を超えるような発生原因も多々有ります。例えばベアータンクでのディスカス飼育で、濾過槽から水ミミズが降ってくる!という投稿を雑誌で見た事が有ります。例え毎日水替えを行っていても、ディスカスハンバーグという餌が飼育水を常に富栄養化し、濾過槽にまで水ミミズを繁殖させてしまうのだなぁと逆に感心したものです。私はディスカスにハンバーグなど与えた事が無いので、とてもそこまでは想像が付かないのです(水を傷める餌は与えないのが最良なので)。こちらが考え得る可能性はこれまでにほぼ出尽くしていますので、該当するものが無い場合は、矢張り自分で見つけ出して頂くより他有りません。


Q89:(04/21/99) H.Sakataさん  初めて質問させていただきます。
 現在金魚を飼育していますが、水槽内に小さなハエというかカというかウンカにいちばん近いと思われるが繁殖して困っています。その幼虫は2,3mm程度の白色、ミミズのような格好をして、水面近くでうようよしています。成虫・幼虫とも、人間・金魚には悪影響を及ぼしてはいませんが、気持ち悪いので駆除したいと考えています。これまで水の総入れ替えを行っても、駆除できません。対策を教えてください。薬品などはあるのでしょうか。よろしくお願いします。ちなみに水温は20℃に設定しています。

A89:恐らくは2種類の虫が居ると思われます。一つは確かに灰褐色のウンカ(チョウバエなんてのも居るそうですが、流石に私にはわかりません)様の成虫・幼虫でしょうが(蓋を開けるとうわ〜んと来る奴です)、もう一つは通称水ミミズと呼ばれるものです。底砂の残滓・老廃物・ヘドロが呼ぶ場合が多く、水槽面に付いた水垢・苔等も食うため一度発生すると手におえません。双方とも似た環境を好みます。
 対策ですが、金魚でしたら一度濾過槽を濯いだ後、塩(60cmあたり一握り)を水槽に入れてみて下さい(金魚藻等がある場合は、枯れてしまうので出して別容器におきます。ついでに水道水でよく洗いましょう)。浸透圧差で相当ダメージを受けます。その後で常に底砂(サイフォンを用いて、底砂の汚れは全て除去します。出来れば一度すべて取り出し、熱湯消毒・天日干をして下さい)・水槽表面(羽のある方は水面近くに巣食います。ぬるぬるやがりがりもしっかり落として下さい)を掃除し続ける事で消える筈です。週一回(1/3は替えて下さい)の水替え毎に掃除・塩入れを行うと効果的です。直接退治するにはホルマリンも有効ですが、魚体に与えるダメージも相当なので避けた方が賢明です。退治できたら羽虫の方は成虫が飛び込んでこない様、部屋の網戸を常にチェックし、水槽に硝子蓋もしっかりします。
 蝿やハナアブでしたら蛆ですが、蝿の蛆の場合、単に水中で増殖する事は有りません。何か餌(金魚の餌等が水槽面に張り付いているとか)が有る筈なので、探して下さい(腐った餌にショウジョウバエがたかる事は良くあります。但しこれはその原因を除去してしまえば、簡単に消滅します)。ハナアブの幼虫も水中棲ですが、これは生活廃水が流れ込むような悪環境下で見られるものなので、考えられません。蚊の幼虫は全てボウフラです。


Q88:(04/19/99) ひろさん
 お久しぶりです。今回質問させて頂くのはポリプテルス・オルナティピンニスの行動についてです。
 1週間程前からオルナティ(13cm)が水槽の端を上下にせわしなく動いています、初めは余り気にしませんでしたが、落ち着いては動いて落ち着いては動いての繰り返しなので、もしかしたら何かストレスがあるのでは、と気になって来ました。同居してるのはシルバーアロワナ(15cm)、セルフィンプレコ(8cm)、クラウンローチ(6cm)を2匹、です。最近したことはアロワナの成長が著しく、60cm水槽が狭くなったのでアロワナ共々オルナティも90cm水槽に引っ越しさせました。メンバーはそのままです、水槽には半分だけ砂をひき、大き目の流木が入っています。オルナティとアロワナの関係ですが、オルナティがアロワナの目の前に行っても何もする素振りはありませんでしたし、外傷もありません。ひょっとして環境に慣れていないだけなのでしょうか?この上下運動の事にについて思い当たることがありましたらアドバイスお願いします。
 もう一つ質問です、プレコは大型になると凶暴になると聞いたのですが、将来的には他種と隔離しなくてはいけませか?
 またポリプの平均寿命はどれ位なのでしょうか?
 いろいろと質問してしまってスイマセン。

A88:ポリプテルスに頻繁に見られるのが、吻端を硝子面に押し付けての上下(にいってしまうだけで、本当は前進しているのです)運動です。水槽を広くすると解消する事が多い為、生活空間に対するストレスと考えられ、同居魚を同時に移送しても問題ない為、混泳によるストレスとは考えられません。活発な個体にはよく見られる上、早々水槽を広くする事も難しいでしょうから、放って置いて構いません。但し余りにも力強く擦り付けた為、鼻管がもげたり腫瘍が生じたりする場合は、矢張り水槽を広くする必要が有ります。オルナティピンニスに適合の水槽は180cmですから、アロワナの成長を待って同時に移すのが飼育者の負担も少なく済むでしょう(そのうちと言う気持ちで居て下さい)。
 大型プレコの混泳は、プレコの種類・混泳相手により非常に変わります。セルフィンプレコでしたら20cmを越えたあたりから他魚を頻繁に襲います。標的はポリプテルスなどのほほんとした魚種・おさかなぜんとしたダトニオイデスやシャーク系・プレコ同士等です。ところがサタンプレコ・ロイヤルプレコ等と異なり、非常に打たれ弱いので、負ける水槽では簡単にぼろぼろになってしまいます。35cmのセルフィンプレコでも、バグルス・シノドンティスは勿論、12cmのレッドプレコにすら敵いません。弱いものに厳しく強いものに負けるセルフィンは、大型になると誰もが持て余す存在となります。
 先述のサタンプレコやロイヤル系・レッドプレコなどは、ほぼ無敵の状態になります。どのような魚種も襲う為、サタンの場合はだだっ広い水槽に活発な魚種とのみ混泳可能で(逆にセルフィンでは殺されてしまうような水槽の苔取りに最適)、ロイヤル・レッドは完全に単独での管理が必要です。
 寿命の件ですが、余り正確にはわかりません。水槽内での飼育なので、それぞれ条件が異なりますし、自然環境とも全く異なりますから。勿論5年や10年のレベルではないでしょう(かといって30年を越えるとは・・・?)。飼育者にとって気になるところですが、やはりここは死亡時が寿命と割り切ってはいかがでしょうか。


Q87:(04/06/99) Takahashiさん
 熱帯魚を飼い初めて4年になるんですが、解らないことばっかりで、今シルバーアロワナを飼っているんですが、ここ7日餌をまったく食べなくなってしまいました、魚の様子はほとんど変わらず、ヒレもピンと張って元気に泳いでいるようですが?、餌はクリルとテトラアロワナフード、たまに金魚を与えています。いつもなら飛びついてくる勢いだったんですが、見向きもしなくなりました。考えられる原因が、1週間位餌をやらなかったこと?
 前に本で読んだのですが飼育水に塩を入れると良いと書いてあったのですがどうなんでしょう?最近気になるのが背ビレが多少薄くなってきた感じです、やっぱり栄養不足なのでしょうか?飼育水の温度は17度、水換えは二週に1回4分の1、PHは解りません最後に魚は幼魚から育て始め今は65cmに成長しました、3年位経つのですが寿命とかこの先どうなるのかが心配です。
 初心者の質問で恐縮ですがよろしくおねがいします。

A87:先ず以下三つを実行して下さい。
 水温は25〜28℃にします。熱帯表層性魚種は、他の熱帯魚よりも高温を好みます。最低でも25℃以上にはして下さい。今の季節では昼夜の水温の激変もストレスの原因になります。低温は代謝の不活発化にも繋がります。
 水替えは週一回行います。pHを測定していないのではっきりとは言えませんが、65cmの個体ならば水の汚し方も相当で、極端なpH降下が生じている可能性が有ります。例え頑強なシルバーアロワナと言えども、pHが5を切ればおかしくなります。
 餌ですが、割合が示してありませんが、クリル中心であればこれを中止し、他の肉食魚用ペレット(配合飼料)を用意し、アロワナフードと併用して下さい。蝦系はアロワナフードだけで充分です。クリル単用・重用は食い飽きを起こす上、魚体にも影響が生じさせます。
 メールから考えられる対処法は上記の通りですが、病気(寄生虫性に限る)でもなければ、塩の投入は無意味です。また、餌を定期的に与えなければ、魚は飼育者に対してストレスを感じるようになります。


Q86:(04/03/99) Kさん
 こんにちわ。アクア初心者です。
 底砂にアクアプラントというソイルを使っているのですが、そこにスポイドをつきさして吸い込むと、髪の毛ぐらいの細さで、1cmぐらいのニョロニョロが何匹か取れます。普段は目に付かないのですが、コリドラスに悪影響はないでしょうか。気持ちも悪いのですが。水替えは週1に3分の1ぐらい。なのにエロモナスも何度か発生しました。(かかった魚は死んでしまいました)質問箱の中にも、水ミミズの表現がありましたが、これでしょうか?
 お手数掛けますが、よろしくお願いします。

A86:恐らくそうでしょう。そして肝心なのは、水ミミズが病気を引き起こすのではない、と言う事です。底砂の汚染(老廃物の蓄積)・飼育水の古化・富栄養化などで水ミミズは大量に現れます。その環境は魚にとって相当辛いものが有り(エロモナス発生もその一端)、直ちに水質改善を実行して下さい。水替えは頻繁に(週2回だって構いません)、底砂の洗浄(取り出して洗うのが一番よいが、ショックを避ける為なら砂利を掃除できるサイフォンで、念入りに汚れを吸い出す。常に)・濾過槽の目詰まり改善など、考え得る作業は全て実行して下さい。通常の管理であれば発生しないので、必ず原因が有るのです。突き止めて下さい。後は餌の与え過ぎ・水垢や苔の放置なども発生原因となるので、手が回らなければ苔食いの生物も同居させます。


Q85:(03/31/99) ひろさん
 毎回の質問申し訳ありません。
 水の濁りが出てから水質をきちんと理解しようと、先日電子式のpHメーターを思い切って購入しました。今までは試験液タイプのものだった為、正直あまりpHを気にすること無く飼育していました(色では中性だったので)。そこで早速電子式メーターで家の水槽を調べてみると、なんと全部(4本)の水槽でpH7.4〜7.6位のアルカリ性を示していました。それでも水換え直後だったのでそれほど気にしませんでしたが、一週間続けて測定しても一向に下がる気配が見られませんでした。どの水槽にもプラスチック系とセラミックスろ材規定量、珊瑚砂&ピートモスをコブシ大程度いれてありますが、やはりろ材に関係してるのでしょうか?。ちなみに水換えをする際、家の水道水を調べたらpH7.5〜8だったので、市販のpH降下剤でpH6.5まで下げて水換えを行いました。現在は各水槽に降下剤を投与したりしています。環境から(魚、エサの量や流木など)pHが下がってもいいような気もするんですが、、、。どの水槽も弱酸性〜中性を好む種ばかりなので、とても心配になっています。それともこの程度は重大では無いでしょうか?もう一つ、pH調整剤の使用は規定内なら問題無いでしょうか?アドバイスお願いします。

A85:pH降下要因が、水槽内に0.1〜0.2と言う事は、値自体は理想に近いものです。そこで元々の水道水に、高pHの原因が有るようですから、そいつを処理するのが適当です。但し薬剤は駄目です。薬剤はその“効用”が切れると、水槽内pHを急変させて魚体にショックを与えます。緊急時(測ったらpHが8を越えていて、水替えする暇も無いなど)に限って下さい。
 水道水の硬度が高いのかもしれません。軟水化を要します。最も単純な方法は、投げ込みフィルターにピートを詰め、替え置き用の水を張ったバケツにそれを沈めて一昼夜“濾過”することです。これから替える水を“濾過”するというのも変な話ですが、水造りの一環です。イオン交換樹脂も非常に効果有りますが、現在の魚種にわざわざ使用するほどのものでは有りません。ポリプテルスは7.0〜8.0を好みますし、東南アジアブリードのプレコは弱酸性をキープする必要も無いからです。スネークヘッド用に7.0を目標にすればよいでしょう。ただしさほど神経質になる事はないでしょう。ワイルドディスカスやアピストのような魚種でもなければ、相当順応できますから。
 季節が変わると、水道水のpHが変化する事もよくあります。常に検査し、どの時期にどういう変動を示すのか、しっかりメモっておいてください。  電子式pHメーターですが、各々測定毎に標準液で補正するのを忘れないで下さい。表示が割と不安定な為です(機種ごとのぶれに癖が有ります)。


Q84:(03/27/99) 古口さん
 こんにちは。 古口です。Q71へのアドバイスありがとうございました。
 今回もまたポリプテルス.エンドリケリー(12cmほどに成長しました)の事なのですが、どうも外鰓を他のポリプテルスにかじられたようなのです。外鰓は成長と共に消失しますが、かじられた傷はどのようになるのでしょうか?きれいに再生されるのでしょうか?
 よろしくお願いします。

A84:鰓は起源が表皮で、それが呼吸用に変形したものです。再生は容易です。無論鰓葉(赤いところですね)に付いてであり、これ以外の構造(鰓弓等)に付いては、再生は期待薄でしょう(傷口は治癒します)。また、成長と共に目立たなくなるといったところで、外鰓が見えるうちに綺麗にといくかは微妙です。それでも根っこから引っこ抜かれたのでなければ、生活に支障はありません。細菌感染が心配でしたら、水替え頻度を上げて飼育水を清涼にします。
 あのぴらぴらは他魚(ポリプテルスに限らず)にとっては魅力なので、引っ込むまでの間単独管理が望ましい事は、言うまでもありません。


Q83:(03/25/99) 桂吉さん
 こんにちは、よろしくおねがいします。
 ただいま、私の水槽の中で、腸管鞭毛虫が、猛威をふるっており、すでに、ディスカス2匹と、
エンゼル2匹が死にました。現在も、テェフェグリーンとスカラレエンゼルの、それぞれ1匹が、全くエサを食べなくなって、すでに、1カ月たっています。
 今の水槽を、セッテイングしたのは、昨年の7月で、水槽は、60cm、外部フイルターを使っています。
セラミックの砂を敷き、水草(ミクロソリウム・アマゾンソード・ウィローモス)を、いれています。(PH6.8)水換えは、週1回水槽の1/3を換えています。
 今振り返ってみますと、昨年の11月5日に、新しく買ってきたヘッケル3/4を、入れた時から、白いフンをするディスカスが、でてきた(最初、消化不良だと、思っていた)ので、ヘッケル3/4が、宿主だと思います。(ヘッケル3/4は、1回も、エサ食いが、悪くなったことは、ありません)あと、一番まずかったのは、ディスカスの飼育に、初心者だった私は、普段から、虫下しを、食べさせていなかったことです。
 そこで、教えていただきたいのですが、虫下しを、食べなくなった個体には、どのように、対処すればよろしいので、しょうか?本を見ると、フラジール発泡錠を入れて、水温を34度まで上げて、3、4日薬欲させるとよいと、書かれて、いました。(この薬は、抗菌剤の一種のようで、病院か動物病院でしか、手にはいらないそうです)それでもダメな時は、コンバントリンを水に溶いて、水から上げた個体の口の中に、スポイトで、流し込むと、書いてありました。あと、水槽の殺菌と、宿主の抗菌は、なにで行えばよろしいのでしょうか?
 適切な、対処の仕方を、教えてくださるように、おねがいします。

A83:参考にされている書籍はフェアウィンド刊「DISCUS YEAR BOOK」と思われますが、私は通常の魚病薬以外手を出した事はありませんので、残念ながら効果に付いては何も言えません。症状からは確かに腸管鞭毛虫の存在が疑えますから、薬品の入手が可能ならば試す価値があります。ディスカスのように口の小さな魚種では、強制給餌は全く不可能ですから、方法としてはそれしかないでしょう。色々注意点も示されていますから、しっかり理解した上で処方して下さい。
 水槽の殺菌ですが、通常は濾過槽(勿論水草も)を生かしながらとなるので、殺菌灯の使用が有効です。海水魚に使用した事がありますが、水そのものを殺菌する為に即効性があります(魚体の殺菌は薬品によるので、別の容器で行います。病気が出ていない個体であれば、パラザンなど通常の魚病薬でよいのではないでしょうか)。W数は水槽サイズから15Wが適当です。難点は管の寿命が短く(効果が期待できるのは2〜4箇月くらい)、これが水槽内環境を激変させてしまう事です。早目々々の交換を心がけます。
 最後に基本的な注意点ですが、新魚を導入する際は、必ずトリートメントタンクでの検疫をして下さい。大事な魚を油断・不注意で亡くすことは、悔やんでも悔やみ切れないでしょうから。


Q82:(03/25/99) トシさん
 始めまして、トシといいます。
 アジアアロワナについてアドバイスを頂きたいのですが、3歳で60cmになる血紅龍の鰓蓋の皮膚が膨れて、破けるという症状が一週間ぐらい前から表われました。5ミリほどの円形のものは2個あってすでに皮膚が再生を始めていますが、1cmほどのもの2個は現在膨れていて、一部破けて粘液状の物が出ています。
 飼育環境は水温28度。PHは計ってません。換水は週1で四分の一、糞は見つけしだい取ってます。導電率は500。餌はザリガニ・ドジョウです・カーニバルです。どうかよろしくお願いしますm(__)m。

A82:メールの内容からでは、ピンと来る例が思い当たりませんので、可能性のみ列記します。
@寄生虫:この可能性が高いような気がします。特に破れたところが再生しているというくだりが、そう思わせます。嚢胞に近いものであれば、破れたところから第2世代が飛び出している筈です。種類まで想像できませんが、原因としてはザリガニが持ち込んでいるとするのが一番説得力を持つでしょう。他の餌をよく食うのであれば、取り敢えずザリガニを与えるのを中止し、様子を見て見て下さい(一箇月くらい)。水替えの頻度を上げ、より清潔な環境を整えます。駆虫薬は危険なので、使用しないで下さい(古代魚系には厳禁です)。ザリガニで変化が無ければ、ドジョウを疑って下さい。例え養殖ものであっても、養殖池に虫が蔓延している可能性もあります。
ApHの極端な低下:膨れるという記述が引っかかるのですが、極端にpHが低下すると潰瘍(膿んだような所見)が生じます。アジアアロワナですからpHは7.0を基準にしなくてはならず、6.0を大幅に切ったら影響が出てくる筈です。試験紙等で測って見て下さい。導伝率も高いようです。


Q81:(03/24/99) 山田直人さん
 Q78の小嶋です。先日は、御丁寧な御教授、大変参考になりました。有り難うございました。まさか、コリドラスまでもがポリプ達の餌となってしまうなんて、思ってもみませんでした。
 ところで、前回の質問と重複してしまう内容になってしまうかもしれませんが、Po.オルナティが底砂を食べている様な仕草、ということなのですが、実は、オルナティの腹部の辺りが、時々、ゴツゴツとした形に膨らんでいるのです。それを見て、もしかしたら、これは、小石を食べているのではないだろうか?と思った次第です。もちろん、いつも、その様な状態が続いているわけでは、ありません。それ程、心配するような事ではないのかもしれませんが、やはり、自分が好きで飼っている魚ですので、気になります。問題なければ、いいのですが、もしあるのならば、その予防と解決法など、是非、よろしく、お願いします。

A81:こちらの想像していた状態とは、少々事情が異なるようです。
 ポリプテルスが幾ら腹一杯食ったからといって、小石を飲んだようにごつごつしているとは、どう考えても異常でしょう。その後腹部はすぐに元に戻るのですか?それとも暫くの間ごつごつしているのですか?底砂は大磯ですか?
 元に戻るのであれば、確実に大磯を飲んでいます。魚では珍しい異物食というやつです(犬・鳥などにはよく見られます)。排泄し易い細かな川砂などに変えるか(これも大量に飲むようなら駄目です)、底砂を撤去した方が安全です。それで様子を見て下さい。改善が見られなければ、以下の理由と推測されます。
 給餌時間に関係なくごつごつしているのであれば、前出の小石が溜まって排泄されないか、常に石を飲み続けているか、内臓疾患を患っている可能性があります。但し、その判断まではこちらも流石に出来兼ねます。また、例え原因が解っても、処置のしようが有りません(魚を扱う動物病院があれば、レントゲン等撮って貰えるでしょうが、私に心当たりはありません)。いずれにせよ、取り敢えずは同様の処置を行った方が安全でしょう。

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