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Q50:(02/06/'99) ターチャンさん
 はじめまして。ターチャンです。熱帯魚歴約2年です。現在60cm水槽を3本、全て弱酸性で、ドイツラム3ペアー・ニジッセイ1ペアーを中心にテトラ3種60匹・コリドラス4匹・オトシン6匹を飼育しています。
嬉しい事に、ドイツラムの1ペアーとニジッセイが卵を産みました。
アピストはビタエニアータの繁殖の経験が有るので、ニジッセイの方はブラインでいけば問題ないと思っています。
 ドイツラムは昨年末から約2週間毎に産卵しては失敗を続けこれが4回目になりました。前回は、孵化後5日目からブラインシュリンプを与えてみたのですが食べた様子が見られず、8日目には全滅してしまいました。今回は、今朝卵から孵ったところで、雄に守られています(雌は真面目に子育てをしていないので隔離してしまいました)が、前回の経験から、餌にはブラインよりも小さな餌を与えてみようと思っています。インフゾリアが良いと言う記事を読んだ事が有りますが、まだ一度も作った事が無いので、実際に作られた経験をお持ちの方から、作り方ノウハウを伝授いただければ有り難いと思い、投稿させていただきました。
 ラムの為に、インフゾリアの作り方教えてください。

A50:infusoria=滴虫・繊毛虫について。
 淡水中で棲息・繁殖するものに範囲を限定される、プランクトンの総称です(ゾウリムシとその近縁)。孵化したてのブラインシュリンプの食えないような、非常に細かい仔魚の餌として重宝されます。
 涌かせ方は超簡単で、藁・乾草等を20分ほど煮沸し、煮汁をジャム瓶などに密閉しておくだけでいいです(藁も幾らかは一緒にして置いた方がいいです)。冬季は室温が低い為、保温をする必要が有ります(魚と同じ25℃前後)。海外の書籍では、バナナや牛乳の滴下で継続的に培養する方法も取られるようです。私もやってみましたが、腐って臭いので薦められません。
 但しアピストグランマ類の仔魚の生育には、擂り潰した糸ミミズが最適です。何でも食えるサイズになるまで、この餌が最も有効です。勿論、ブラインシュリンプを食うのならば、何の問題も有りませんが。


Q49:(02/02/'99) 森口英美さん
 森口と申します。前回、病気及び対処についてQ&Aしていただき、ありがとうございました。その後食欲も戻り、元気に他魚を追いかけ回しています。それで又質問なのですが、元気になったのですが ちょっと気になる事があり再度メール致しました。
 実は、前回の穴あき病なんですが、薬浴2週間目にしてアロワナの鱗に開いていた穴の患部断面が金色に見え鱗表面の色と同じ様に輝きだしたので、治ったものと思い1/31に普通の水換え1/3実施及び、活性炭を少々入れ
濾過材 備前の雫10リットル追加をしました。 質問は、今日2/3になり患部が又茶色く見えるのですが、大丈夫でしょうか?あまり神経質にならない方が良いでしょうか?もう一つは、同居魚のダトニオの餌についてですが、HP上で配合飼料も食べると書かれているようですが、実際どのような人工飼料なのでしょうか?今まで人工飼料(アロワナ用人工飼料)は まったくうけつけず、小赤、エビミルワームなどしか食べません。なんとか人工飼料を食べさせたいのですが良い餌はあるでしょうか? よろしくお願いします。

A49:まず孔あきの件に付いて、茶色というのがどの様な状態か今一つ掴み兼ねますが、要するに潰瘍を起こしているか否かが、判断の分かれ目と考えます。人で言えば"じゅくじゅく"した状態が危険であり、かさぶたのようなイメージのものであれば問題は有りません。進行しているのかどうかも、よく観察して下さい。鱗以外の個所は少々変色するのが普通であり(傷痕のようなもの)、そのあたりの判断は飼育者が自分で判断するより仕方ありません。心配な場合は矢張り、近所に魚を良く知る人を見つけて聞くか、獣医で魚を診て貰えるか問い合わせるかして下さい。
 ダトニオイデスは非常に貪欲なので、食わない餌はないといって良いです。我が家では余りにも餌代が嵩む為、鯉の餌(真似しないで下さい)を補助的に与えています。餌付かせていない個体は、勿論より好みの餌がある間、配合飼料に見向きもしません。切り替え方はこれまでにページ・Q&A等で申し上げてきた通りで構いません。小赤などはほんの少しに止め、アロワナが配合飼料を食う様を見せ付けてやりましょう。負けず嫌いなダトニオイデスは、きっとアロワナの分まで横取りするようになる筈です。


Q48:(02/01/'99) 良直さん
 また、質問があるのですが、スポッテドガーとアロワナ(お互い15センチ位)の混泳は、可能でしょうか?
もう一つ質問があります。混泳とは関係ないのですが、スポッテドガー(15センチ位)を一匹だけで飼う時に60センチの水槽では、小さすぎでしょうか?60センチの水槽で飼い始めたとして、大きくなりだした時に、90センチ、もしくは、それ以上の水槽に変える、という方法ではだめでしょうか?
 毎度ながら、よいアドバイスをお願いします。

A48:混泳は不可能な事では有りませんが、ガーにとってはストレスが溜まる環境となります。
 その@互いに空気呼吸を行う:空気が吸えなくては死んでしまう両魚種、仲良くしてくれればよいのですが、縄張り意識の強いアロワナは、水面を独占したがります。空気を吸いに上がるガーを追い払う傾向が強く見られる為、ガーはいつも底に沈んでじっとしている状態になってしまいます。
 そのA原産地の違い:アマゾンの淀んだ水面にすむアロワナは、26〜30℃という高温を好み、成長も促進されます。ところが北米大陸に分布するガーは、20〜25℃のやや低めを要求します。
 最後の質問ですが、それで勿論構いません。必ず用意してやって下さいね。


Q47:(01/28/'99) 植村泰三さん
 さらに質問なんですけどお話の中にあった蛍光灯についてです。うちで早速調べてみたんですけど使用している蛍光灯はPG−UとPG−Vでした。一応2灯式です。やっぱりPG−Uだけにしたほうがいいんですか?二つともつけても大丈夫でしょうか。それとやっぱりお話の中にあった流木って、流木がシェルターがわりになるという意味ですか?いまいちよくわからなかったもので……。
 いろいろな質問に丁寧にお答えいただいて、太田さんには本当に感謝しています。まだまだ若輩もの故これからもいろんな質問をしていくと思いますがよろしくお願いします。

A47:納得いくまで聞いて下さい(他の皆さんもね)。私は皆さんが、どの部分に付いて疑問が有るのか分からないので、聞いてもらわなくてはどうしようもないのです。
 さて質問に対してですが、PG−Vは緑色光を出すだけなので、PG−Uと同様に考えて構いません。元来鑑賞魚専用蛍光灯は、光量が非常に弱いものなのです。ですから水草愛好者は、わざわざ白色光電球に付け替えたりするほどです。白色光は室内用電球の一つで、暖色系(オレンジを含むもの)と、これをカットしたものが有ります。
 流木は散乱光をある程度吸収する上、流木自体が底面の反射を遮ると言う意味です。つまり底板を覆うものであれば、流木でもブロックでもよいのです。納得いきましたでしょうか。


Q46:(01/27/'99) 植村泰三さん
 またまたご回答有難うございました。早速今日水替えをして砂利も全部天日干しをしました。今水槽の中はベアタンク状態なんです。機会があったらベアタンクにしようしようと前々からおもっていたんですが一つ心配なのは水槽の底面が反射してしまうことなんですよね。ポリプにベアタンクっていいんでしょうか。もし悪かったらまた砂利を入れ直すつもりですが……。利点とか欠点を教えて下さい。ご意見御願いします。

A46:ベアタンクにしていても、蛍光灯が1灯でしたらさほど問題は有りません。PG-Uであったり、流木等を転がしておけば尚更です。しかし2灯ですと色が飛ぶ可能性が出てきます。特に白色2灯は水槽底面を強く反射させる為、確実に影響が出ます。色が一度飛んでしまうと、なかなか元の濃い色に戻りません。全てのポリプテルスがセネガルスになってしまう、と言えば御分かりでしょうか。この点のみ注意して下さい。


Q45:(01/27/'99) 良直さん
 pi-tonの弟です。アドバイスをありがとうございました。あれから熱帯魚屋を巡り、いろいろと魚を見てきました。そこで、ピン!ときたのは、スポテット・ガー(だったような名前・・・)とナマズでした。店で見た時は15センチくらいでしたが、だいたい時間として、どの位で大きくなるのでしょうか?1週間や2週間で巨大化するんでしょうか?変な質問ですみませんが、また、アドバイスをお願いします。

A45:スポッテドガーは表面をガノインと言うエナメル様物質で覆われている為、成長はさほど早くありません。但し相当大型(水槽内でも70cm以上)になります。水槽の広さは15cmの個体なら90cmで初めは構いませんが、数年(5年以下)したら120cm水槽を用意してやりましょう。余り活動しない為、狭い水槽でも構わないように見えますが、必ず自慢の吻端が故障を起こします。但し保温が不要な上(低温下では冬眠してしまいますが)、餌の選り好みも全く無い為、非常に飼育し易い魚種です。
 大型ナマズ類に関しては、種により千差万別なので一概には言えません。但し鱗を欠くので、成長は多くの種が非常に早いです。あっという間にと言う形容がピッタリでしょう(遅いのはデンキナマズくらい)。


Q44:(01/27/'99) Kota Usudaさん
 テトラオドンムブに関する餌やりのアドバイス有り難うございました。それに関してもう一つ、質問させていただきます。モノアラガイはどのようにして入手すればよいのでしょうか?水草を適当に買ってきて、自然発生を待つしかないのでしょうか?それとも、ショップで購入できるのですか?
 さらにもう一つ質問させていただきます。時折、あくびをしているのですが、問題ないでしょうか?では、よろしくお願いします。

A44:無理に用意する事は有りません。代用は剥きエビを小さく角切りにしたものでも構いません。この飼料でもクリルよりは、配合飼料への餌付きを阻害しません。赤虫を食うならば、これも必要無いでしょう。モノアラガイは基本的に害虫として扱われる為、ショップで販売などはされていません(スネールホイホイなど捕殺器具まで販売されています)。金魚屋のアナカリスなどを水槽に導入するとよく付いてくる為、居る水槽にはごっそりいるので、知り合いに訪ねてみて下さい。水草を導入しても、必ず付いてくるわけでは有りません。春・夏になると水田・小川でも採集できます(小さな田螺でもよい)。他にはレッドラムズホーンと言う貝が、同様に好物です。これは稀に販売されていますので、数個買って飼育し、増殖させて与えてみましょう。モノアラガイよりも動きが食欲をそそるようです。
 あくびは余りにも頻繁に行う場合、よい傾向とは言えませんが、稀にでしたら気にしなくて構いません。他の症状(痩せる・色彩、眼球や鰭の異常)が出たら病気を疑います。


Q43:(01/26/'99) 植村泰三さん
 昨日の質問の回答、有難うございました。昨日は焦っていたので少しわかりずらい文章で質問してしまってすみませんでした。メールを書き終わった後に「あっ、あのこと書き忘れた!」とかよく失敗するんです。それで書き忘れたことは・その生物が発生したのはゴールデンアップルスネイル×5とP、オルナティピンニスを入れた後です。(ちょうど先々週の日曜日ぐらいです。)
・それらは普段はいなくてポリプたちに餌の冷凍アカムシをやるときに限って砂利からでてきてしばらくしてまた砂利の中にもぐっていくんです。
・水ミミズってときどき水中をくねくね泳いでいるやつで、大きさは米粒大ぐらいですけどすごい細いやつですよね。それは時々見掛けたのですがそれとは違って餌時にワッとでてくるんです。(しかもなんか太い)
・お話のなかにあった濾過層を調べてみたのですが、上部フィルターは別に問題ありませんでした。ただ底面濾過のほうは底のほうにヘドロとかが結構溜まっていて一回水替えするくらいでは全然なくなりませんでした。
・今使用している上部フィルターの中に入れている濾過材はGEXのマルセラというものとキョーリンのシポラックス(濾過細菌なし)です。
 お話の中にある水ミミズとは少し違うような気がしてもう一度Eメールを送ったのですがもし僕が間違っていたらごめんなさい。2度もメールを送ってしまってお手数をおかけしますがよろしくお願いします。

A43: アップルスネールには消毒薬が使えない為、その虫の卵・幼生等が付着してきたのでしょう。それにしても底砂から這い出してくるとは。無視できる範囲では有りませんから、対策が必要でしょう。
 通常水ミミズと呼ばれるものは、白っぽい〜半透明で水槽表面を這い回るもので、泳ぐ事はなく濾過槽から落ちて舞う現象が屡見られます(ベアータンクのディスカス水槽で、ハンバーグなどを与える水槽等にもよく発生します)。数種の総称で、相当幅広い形態のものも見られます(共通の外観は、平べったい事です)。
 いずれにせよ扁形動物(節が無い。プラナリアなど)、もしくは環形動物(蛭・水ミミズなど。節が有ります)と思われます(その生物の色・内臓の可視の有無からも、ある程度想像は付けられます)。蛭だと厄介ですね。取り敢えずは温床となっている底砂を全て取り出し、熱湯消毒した方が安全でしょう。洗浄後、天日に晒すと尚よいです(現在の冷気に晒すのも有功です)。濾過槽に巣食えないタイプの動物なら、それだけで殲滅できると考えられます。


Q42:(01/25/'99) 良直さん
 はじめまして、Q39のpi-tonの弟です。姉の質問に答えていただき、ありがとうございました。今回は僕からの質問です。姉はグッピーやテトラ、プラティ等小さな魚を飼っているんですが、僕は、一点豪華主義(生き物に対してはおかしいのですが・・・)で大型魚が飼いたいのです。一匹だけでいいのですが、姉に止められています。初心者でも飼えそうな大型魚はいませんか?もしも、いたならば購入の為のアドバイスをよろしくお願いします。では、今からアドバイスに従い、姉の水槽の水替えをしなくては・・・

A42:いや〜姉弟で熱帯魚ですか。孤軍奮闘している他のキーパーに比べれば、家族の理解を得る事もより容易ではないでしょうか。
 大型魚の飼育そのものは非常に容易で、通常の管理を怠らなければまず死亡しません。実はこれが問題で、大型魚は必ず大きくなる事を、まずよく知って下さい。つまり心配すべきは設備が用意出来るか、と言う事なのです。水槽、例えば90cm水槽ですが、これは水量が60cm水槽の3倍も有ります。水替えの量も3倍(それ以上)になりますし、重量も3倍です。そして万一水漏れを起こすと、180[L]の水が溢れる事になるのです。勿論90cm水槽のセットはアングル台まで含めれば、費用は60cmセットの10倍になります。
 以上の条件を家族の方と相談の上、可能であれば以下の魚種をお勧めします。決まったら又購入前にメールを下さい(90cm水槽では飼育できない魚種が有ります。その場合は120cm水槽、もしくは180cm水槽を必要とします)。これ以外に飼いたいものが出てきたら、それも購入前にメールを下さい。それでは健闘を祈ります。
 クラウンテトラ、コロッソマ、ブラックシャーク、中南米産キクリッド(グアポルテ、ゲオファグス類)、ダトニオイデス、オスフロネームスグーラミィ、クララ、デンキナマズ、カイヤン、アロワナ類、ナイフフィッシュ類、肺魚類(除エティオピクス、アンフィビウス)、アミア・カルヴァ、ガーパイク、ポリプテルス類。


Q41:(01/25/'99) 植村泰三さん
 お久しぶりです。植村です。先日餌やりが終わって何気なく水槽を覗いてみたら側面に変な生き物が発生していました。大きさは米粒大ぐらいでなんかヒルみたいなものなんですが一体何?もしポリプたちに被害をださなければそのままにしておくつもりですが……。今の所何もおきていません。なにか教えて下さい。御願いします。

A41:出てしまいましたね。通称水ミミズと呼ばれているもので、プラナリア同様扁形動物に属する生物です。大して悪さはしません。但し、これが出現する環境は、決して魚によいものでは有りません。
 水ミミズが出現する場合、大抵水が富栄養化しており、硝子面等にも餌(微細な苔やぬるぬる−有機物−)がはびこっているようです。プレコが一匹居れば、水替えを励行する事により綺麗に消滅します。金魚を飼っている人が居たら、是非その水槽を注意してみて下さい。大抵居ます。金魚の場合苔食いは居ない上、わざわざ苔を付けたりして育てるので、水ミミズの宝庫と化しているのです(アオミドロ系は大好きです)。ホルマリンで退治する人も居ますが、その必要はないでしょう(ホルマリンの毒性の方が危険です)。
 ヘドロの状態で、濾過槽の活性を大体判断できます。溜まっているヘドロが褐色〜黒であれば、ヘドロを除去するだけで回復しますが、灰色〜白色の場合、濾過槽のシステム・構成に問題が有ります。水ミミズは後者の場合に、より多く発生します。調べてみて下さい。

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