←←←(メインページへ)

人間に悪けりゃ魚にも悪い!使用厳禁物質32−1選
(疑わしきは罰する!方向でいきます。ご了承ください)


NEW! (2005/08/14)
水銀
 「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する妊婦等への注意事項」に於いて2回/週組(イシイルカPhocoenoides dalli・ヨシキリザメPrionace glauca・インドマグロことミナミマグロThunnus maccoyii・マカジキTetrapturus audax・キダイDentex tumifrons・クロムツScombrops gilberti・ユメカサゴHelicolenus hilgendorfi)と1回/週組(ツチクジラBerardius bairdii・マッコウクジラPhyseter macrocephalus・キンメダイBeryx splendes・メカジキXiphias gladius・ホンマグロことクロマグロThunnus thynnus・メバチマグロThunnus obesus・エッチュウバイ(ガイ)Buccinum striatissimum)、1回/2週(コビレゴンドウGlobicephala macrorhynchus)、1回/2箇月(ハンドウイルカTursiops truncatus)が発表されました。
 貝類を除けば上位消費者です。種類は上記となっていますが、ちょっと注意してみればどちらがより安全かは容易に判断が付きます。原材料表示の確認は配合飼料選択の目安となるでしょう(特に繁殖目的の飼養)。若魚・老成魚での餌分け・飼料用生物の餌などにも関係してきます。

(2005/03/10)
アクリルアミドとトランス脂肪酸
 アクリルアミドは発癌性を有する可能性の極めて高い物質(ランク2A)です。炭水化物(性食品)を加熱・揚げるなどすると発生します。国際癌研究機関では対象を人に限定されていますが、勿論魚類に関係ないわけがありません。
 含有される食品例:ポテトチップス・フレンチフライ・ビスケット・クラッカー・朝食用シリアル・とうもろこしチップス類・食パン・ロールパン・チョコレートパウダー・コーヒーパウダー・ビール等。この内極端に高いのは最初の5品目です(製品→製造過程等によって差があるよう)。
 魚類の配合飼料ではペレット類・フレークフードが気にかかります。出来ればメーカーサイドで自主的に測定して頂きたいものです。

 マーガリン:トランス脂肪酸の存在が問題で、心臓病・クーロン病やアトピーとの関連が指摘されています。まさかマーガリンを魚飼料に添加している業者・健康にいいとパンに塗って与える愛鯉家はいないでしょうが・・・。




注).2004年環境省は内分泌撹乱物質リストを廃止しました。
今後の動き(第三者機関に任せると言うことですが)に要注意です。




●金属●

01.鉛(Pb):鉛中毒症(急性譫妄や慢性進行性知能障害、鉛脳症)・内分泌撹乱物質(いわゆる環境ホルモン)。
 使用例:水草や釣り具・器具の重しとして利用されていました。現在も時々見られます。塗料(市販の水槽関連では、恐らく見られない。自分で何かを塗装する際に注意して下さい)。現在世間では、散弾銃の弾を鳥類が誤飲する為、その使用への非難が高まっています。
 備考:大昔から鉛は非常に有害である事が知られていると言うのに、平気で使用され続けている史上最悪の金属です。舐めるだけでも危険な為、絶対に水槽内に持ち込んではいけませんし、自然の中での使用は環境に対するテロリズムとみなされるべきでしょう。意識改革が必要です。

02.アルミニウム(Al):アルミニウム脳症。骨軟化症。
 使用例:ヤカン・鍋(冬季の水替え)。
 備考:アルミニウム脳症はアルツハイマー症との関連が指摘されており、冬季の水替えの際、アルミニウム製品での湯沸かしは避けるべきです。ステンレスや鉄製の湯沸かしに切り替えましょう。アルミホイルでの冷凍保存なども避けましょう。

03.水銀(Hg):有機水銀・無機水銀によって症例は異なりますが、何れにせよ重篤な症状に陥ります。内分泌撹乱物質にも加えられています。
 使用例:水温計(水槽関連商品は大抵アルコールですから、問題はないでしょう)。電池(電子式pH測定器などは、水槽内に落としたら直ちに取り出し、電池を外して乾燥させて下さい)。蛍光燈(決してライトを水没させたり、割ったりしない様に)。
 備考:皆さん怖さは学校で習った事と思われます。が、恐いのはあそこまで問題にならなければ、何一つ教育の現場では教えられないと言う事なのです。


●化学物質●

 全ての農薬・全ての殺虫剤(ガス・スプレー式以外にも据え置き式・線香類)・除草剤・洗剤や洗浄剤・漂白剤・化粧品(ボディケア商品等全て)・全ての抗菌加工製品は水槽内への持ち込みは厳禁です。

04.アラクロール(Alachlor):内分泌撹乱物質。
 使用例:農薬として登録されている為、使用されています。輸入大豆に残留するとされ、大豆を使用する多くの配合飼料に疑いが持たれます。

05.トランスノナクロール(trans-Nonachlor):内分泌撹乱物質。オキシクロルデン(Oxychlorden)も同様。
 使用例:農薬登録品。建材の防シロアリ剤として使用されていますから、落ちている材木片をやたらと流木の代わりにしない様にして下さい。

06.マラソン剤(Marathion):内分泌撹乱物質。
 使用例:農薬登録品。お父さんが盆栽に良く使用されています。輸入小麦にも残留していますので、餌の繋ぎに小麦を使用する配合飼料は注意します。

07.メソミール(Methomyl):内分泌撹乱物質。
 使用例:農薬登録品。プレコなどに与える人も入るでしょうが、小松菜・レタス・白菜などに使用されます。
 備考:無農薬栽培品を選んで自衛しましょう。有機栽培は意味が全く違います。

08.アルキルフェノール(Alkyl Phenol):内分泌撹乱物質。
 使用例:印刷インキ。
 備考:パソコンのある部屋に、水槽を置かない様に。

09.ビスフェノールA(BisphenolA):内分泌撹乱物質。
 使用例:ポリカーボネート樹脂(軽くて割れ難いプラスチック製品・食器など)製品。エポキシ樹脂製品。
 備考:これらを使って餌の調合・保存を行わない事です。暖めた餌・水などを入れるのも厳禁です。カップ麺の容器を、浮島など他目的の代用品にしない事。

10.フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(DEHP/Di-2-ethylhexyl phthalate):内分泌撹乱物質。
 使用例:塩化ビニル・アクリル製品。これだけはもうどうしようも有りません。
 備考:水替えの際、熱い水を水槽に接触させない事。徹底した水替えの励行・吸着濾過材の多用をお勧めします。プレコの繁殖には池・プールを設置する事が必要でしょう。よりによって環境ホルモンですから。

11.フタル酸ジ−n−ブチル(DBP/Di-n-butyl phthalate):内分泌撹乱物質。
 使用例:プラスチック接着剤(アクリル水槽の張り合わせ)。印刷インキ。
 備考:新品の水槽はまず一度水を張り、暫く(出来れば一週間くらい)そのままにしておいてから全て水を捨ててから使用するようにします。

12.フタル酸ジシクロヘキシル(DCHP/Dicyclohexyl phthalate):内分泌撹乱物質。
 使用例:プラスチック表面ブロッキング剤。
 備考:プラケース・アクリル水槽には使用されているのでしょうか。引っかかないに越した事は有りません。

13.フタル酸ジエチル(DEP/Diethyl Phthalete):内分泌撹乱物質。
 使用例:プラスチック製品の接着。
 備考:水槽内に余計なアクセサリは入れない事です。

14.ベンゾピレン(Benzopyrene):発癌性。内分泌撹乱物質。
 使用例:喫煙(特に紫煙)。
 備考:おやめなさい。

15.アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル(Diadipate):内分泌撹乱物質。
 使用例:プラスチック製品の接着剤。

16.ベノミル(Benomyl):発癌性。内分泌撹乱物質。
 使用例:農薬登録。コロッソマやスッポンモドキに与えるバナナに残留。
 備考:特に与える必要は有りません。

17.フェンバレレート(Fenvalerate):内分泌撹乱物質。
 使用例:農薬登録。プレコ・藻食魚に与える輸入ブロッコリーに残留。
 備考:特に与える必要は有りません。国内産に切り替えるのも一案。

18.ペルメスリン(Permethrin):内分泌撹乱物質。
 使用例:ペット用蚤取り首輪。
 備考:蚤取粉等は論外ですが、こうした器具も魚の為には避けるべきなのです。

19.ジネブ(Zineb):内分泌撹乱物質。
 使用例:農薬登録。プレコに与える胡瓜に残留。
 備考:プレコに胡瓜は与えない方が良いです。

20.亜硝酸ナトリウム:中枢神経麻痺・染色体異常。
 使用例:ハム・ソーセージへの食品添加物。
 備考:只でさえ魚には脂肪が多すぎる上、獣肉は魚に良くありません。止めましょう。

21.ソルビン酸カリウム:中枢神経麻痺・染色体異常。
 使用例:ハム・ソーセージ。

22.流動パラフィン:発癌性。
 使用例:金魚に与えるパン屑。
 備考:まだ使われているのだろうか、非常に疑問。

23.臭素酸カリウム:中枢神経麻痺。
 使用例:これもパン屑。

24.乳化剤:知覚異常。
 使用例:枚挙に遑が有りません。
 備考:もうどうしたらいいんでしょう。

25.ベンツピレン:発癌性。
 使用例:薫製品。
 備考:これを与えている人は居ないでしょうが、念のため。

27.メチレンブルー:発癌性。
 使用例:チアジン色素系。白点病魚病薬。
 備考:病魚のみ漬ける事。

28.チオ硫酸ナトリウム(ハイポ):腐食性。
 使用例:水道水の塩素中和。
 備考:混入の割合を間違えると危険な為、汲み置きの水を用いるべきです。

29.ビタミンA(過剰投与):ビタミンA過剰症(極度の体長不良)。
 使用例:ビタミン剤・ビタミン強化飼料。
 備考:脂溶性ビタミンは、摂取過剰となっても体外へ排出されません。

30.ビタミンD(過剰投与):ビタミンD過剰症。
 使用例:ビタミン剤・ビタミン強化飼料。
 備考:脂溶性ビタミン。

31.ビタミンK(過剰投与):血液過凝固・血栓症。
 使用例:ビタミン剤・ビタミン強化飼料。
 備考:脂溶性ビタミン。

32.有機スズ (TBTとTPT、DBTなど多数):内分泌撹乱物質。
使用例:TBTは船底塗料や漁網の防汚剤 (我が国では使用されないが、途上国では使用されているらしい)、TPTは殺菌剤、DBTはこれもプラスチック関連(触媒)。
 備考:プラスチックの種類調査中。



 この種のニュースは、NHK・もしくはBBC(ケーブルTVやCSをお持ちの方は、ディスカバリーチャンネルを常にチェック!)をみましょう。理由は解りますね?他ではどうせやらないからです。
inserted by FC2 system