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最新の分類について

イタチウオ管理法
Brotula



 種類:殆ど一般的には知られていませんが、アシロ目アシロ亜目アシロ科に属するイタチウオは、山地の渓流域から超深海付近にまで生息する一群です。近縁のカクレウオの方が有名かもしれません。淡水産の種は東南アジア〜オセアニアにかけて数種分布するものの、私はショップでは見た事が有りません。深海探索のフィルムで喉元の触覚をひくつかせているのも、このイタチウオの仲間(ソコボウズSpectrunculus grandis)で、こちらはよくTVなどで放映されていますね。
 海水魚としても殆ど入荷しているのを見た事が有りませんが、輝く黄色が非常に美しいリュウキュウイタチウオBrotulina fuscaや、入荷すると雑誌が騒ぎ立てる、カリブ海に産し、全身が漆黒のブラックウィドウStygnobrotula latibricolaを稀に見る事が出来ます。怪物化するイタチウオの中に有って、両種とも10a前後にしかならず、色彩と共に飼育向きとされています。

 飼育・管理:水槽の広さは、単独飼育であれば60aで充分です。動きが機敏で緩やかなので、水槽にぶつかる・割れるといった心配は有りません。ブラックゴーストやギムナルクスを想像してもらえれば結構です。水温ですが、琉球と名が付くからといって、高水温では絶対駄目です。精々25〜26℃を上限とし、水温を上げない事が重要です。餌ですが、夜行性が強いため、始めの内は餌を食っているのかどうかもわかりません。配合飼料を受け付けないので、死んだメダカやグッピーなどを貰ってきて与えていましたが、食いは良くありません。記録フィルムなどで深海性の怪物は、縛った魚を食い千切る獰猛さを見せていたので、混泳は絶対に避けるべきです。ペアなら良いのかもしれませんが、揃える事は先ず不可能でしょう。昼間は物陰に隠れたがるので、土管を1/3砂に埋めて固定し、見えるような角度で配すると良いでしょう。レイアウトにはごつごつした岩を配し、それっぽい雰囲気を出します。色々通路をこさえれば、広い遊泳スペースよりも、岩・珊瑚などのアクセサリを入れた方が、早く落ち着くようです。
 全体的に、淡水のモルミルスと同様の管理が好ましく、色々混ぜて楽しむには向かないといった結論が出ています。
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