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最新の分類について

イザリウオ管理法
(Angler Fish)



 種類:イザリウオはアンコウ目イザリウオ亜目イザリウオ科に属するグループで、怪奇趣味の他のアンコウ類と異なり、可愛かったりカラフルであったりするので、人気が有ります。
 我国に輸入されるのは、そうした基準に沿ったものが殆どです。但しハナオコゼを除き、非常に変異に富むため、種の同定は困難です。
 ハナオコゼの縞紋型はシマイザリウオと模様が似ていますが、ハナオコゼの釣竿は非常に太く、機敏な動きが出来ません。皮膚の表面もつるつる(先ずイザリウオのざらざらを覚えなくてはなりませんが)です。

 飼育・管理:アンコウの類は口に入る生物は捕食してしまいますし、食えないサイズの魚種(生物)には大抵虐められてしまいます。設備さえしっかりしていれば、45a水槽でも構わないでしょう。底を這い回るのみで、遊泳を行わないので、底に敷く珊瑚砂はパウダーを用い、腹を傷付けない様にします。シェルターは洞窟形よりも、寄りかかれるような煉瓦などが向きます。水温は低め(25℃以下)を基準にします。
 ハナオコゼは流れ藻に掴まって浮遊生活を行うので、枝珊瑚などにビニールなどで足場を作り、水中で位置を固定できるようにしてやります。水温は28℃前後までは大丈夫でしょう。

 :イザリウオ・ハナオコゼとも餌にはなま物を与えます。配合飼料も食うのですが、絶対に長生きしません。生であれば生きている必要はなく、ピンセットから直接餌を取るようになるので、給餌の際に健康状態が確認できます。塩出ししたシラス干(生シラスなら尚良い。一回分ずつ分けて凍らせておくと便利)・剥きエビ(出来ればスジ蝦などの方が栄養価は高い)で、通年餌の入手に困る事は有りません。給餌の際、すぐに口元に持っていかず、額の釣竿をぴょこぴょこさせるのを見届けてから、与えるようにすると良いでしょう。

 混泳:上にも記した通り、他魚との混泳は絶対に避けて下さい。特にフグ・カサゴ類は強敵になります。イザリウオ仲間同士の混泳は、サイズさえ合えば問題は有りません。但し我々が気が付かない所で大喧嘩をしているのかもしれないため、匹数は精々2〜3尾に押え、水槽の端と端に専用の隠れ家(落ち着き場所)を用意する事は必要でしょう。成長差を与えないためにも、直接給餌は基本です。

 繁殖:産卵は撒き散らす事無く、卵塊で産み落とされます。そのため繁殖例はよく知られていますが、仔魚を育てるのは至難の業でしょう。孵化後我国近海産種であれば、東京湾以南の岩場などに放してやるのも、個人的には良いと思います。
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