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最新の分類について

カレイ管理法

 種類:淡水産のカレイは、主に3種が輸入されます。親指の爪ほどのサイズで、白黒斑模様のタイプと、明褐色で細長い、ウシノシタタイプ、そしてその中間型ともいえるものです。全て東南アジア〜オセアニアにかけて分布するもので、純淡水D水いずれの水にも合う管理し易い魚種です。
 海水産のカレイは殆ど輸入されません。稀に模様の美しいミナミウシノシタが輸入されますが、毒腺を持つ為混泳には向きません。馴染みのあるカレイqラメの類は大型になり、しかも水温を相当低く保たねばならない為、普及には至らないのです。
 飼育・管理:淡水産カレイの長期飼育には二つのポイントがあります。まずは餌を十分に取らせる事、そして皮膚にダメージを与えない(保護)です。
 餌ですが、カレイは最下層に居る為、混泳させているとどうしても全ての魚の食事が終わってから、となってしまいます。しかも水を悪化させない為、大抵給餌は控えめになり、カレイにまで充分に行き届きません。餌不足からカレイは成長するどころか、薄っぺらい紙の様に痩せて何時の間にか死んでしまいます。この状況を打破しない事には、いつまで経ってもカレイは短命なものでしかありません。
 カレイにはごっそり餌を与えます。底砂が餌で埋まるほど与えても良いでしょう。残った餌は30分後に取り除けば良いのです。カレイの腹(目玉の後ろ)が、詰め込まれた餌で膨れ上がるまで与えます。食いすぎで死ぬような事は、決して有りませんから。販売されているのは幼魚サイズですから、なるべく早く大きくして目に付くようにする事が、長期飼育の秘訣です。
 皮膚の保護はカレイ飼育の重要なポイントです。皮膚が荒れたり、黴がついたりするとカレイはあっけなく死んでしまいます。
 底砂に大磯砂を用いてはいけません。カレイは通常砂に潜っている為、あれだけ粒が大きくごつごつしたものに潜ろうとすれば、顎や腹hの端などが擦れて雑菌の浸入が起こってしまいます。第一小さな個体では、あの大粒の中に潜る事さえ出来ません。砂に潜る性質の魚種は、砂に潜れないとストレスから皮膚病を必ず起こします。底砂には細かなもの(川砂C砂メを敷詰め、快適に潜れるようにします。
 水槽設備は通常のもので全く問題ありません。濾過材に珊瑚砂を多めに加えれば尚良いでしょう。
 海産種の場合、熱帯のもの以外では、夏季クーラーを必要とします。寿司屋の生け簀にヒラメが良く居ますが、常に店内が快適な温度に保たれているから生きているのです。給餌に関しては淡水産と異なり、自ら泳いで餌を追う行動を見せる為、より管理し易いものです。しかも海水産の種の中には、砂を敷かなくても大丈夫な種が多くあります。
 :口に入る生餌笂a(ブラインシュリンプ・~ミズ磁小魚)や配合飼料(種類問わず。底に沈むもの)等、種類を問いません。カレイ飼育の場合、餌は質より量です。
 混泳:余りにも餌採りが早く、しかも底無しの種類(パーチなど)は避けたほうが良いでしょう。貪欲で活動範囲が同じのナマズ類(特にギギVノドンティスhラスなど)も危険です。プレコ・アルジイーター・大型の大和沼蝦などはもってのほかです。以上に属しない種でしたら、常識の範囲内で混泳は可能です。但し、カレイの存在を忘れてしまうほど、種類を入れないで下さい。
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