←←←(メインページへ)
(Q&Aインデックスへ)

第115倉庫
(Q1141〜Q1150)



Q1150:(17/Dec/2018) 真栄原さん
 はじめまして太田様、真栄原といいます。オスフロネムス・エクソドンを飼いたいのですが、オスフロネムス属の寿命とはどれくらいなのでしょうか。小型種よりやや長い程度なのか数十年レベルの長命なものなのか慎重に検討したいのですが教えていただけないでしょうか。これから設置場所、アクリル水槽、水槽台はどれくらい使っていけるか、買い替えのタイミングなども検討したいのですが大型グラミーを飼うということはどれくらいの長い付き合いになるのかアドバイスをいただけないでしょうか?

A1150
  ジャイアントグーラミィの類4種(Osphronemus spp.)は長寿で大型になります。管理方法は共通です。まず、寿命については20〜40年ほど・サイズは現地で全長60cm前後(飼育下でも相当成長する)となります。あくまでグーラミィですからギュンギュン遊泳するタイプではありませんので、水槽の最終的な奥行きは全長の1.5倍ほど・60〜90cmの範囲になります。ただ、本種は体高がありますので、水槽の丈は奥行きと同等レベルとします。幼魚期(10cm前後)は60cm規格・材質はガラス水槽で構いませんが、体長20cmを超えたらアクリル製の90cm規格水槽を用意します。水槽の幅は最終的に120cm・出来れば180cmが欲しいところです(勿論、最初からこのサイズを用意する必要はなく、成長=基準に合わせて調達すれば良い)。m超えの水槽を設置するアングル台はL字鋼製が(腐食に対しても)安心です。


Q1149:(20/Jun/2018) いっちゃんさん
 金魚のニキビのような症状について教えていただきたくメールしました。10cmほどのイエローコメットで、45cm水槽で一年半ほど単独飼育しています。砂利は麦飯石のもので、上部濾過に上からウール、スポンジ、活性炭、リングろ材の順で入れています。週に1?2回、ホースで砂利の掃除と水換え1/3程度を行なっており、水質関係のデータや見た目の汚れ、臭いなどは全く問題ありません。添付写真のとおり、去年の夏頃に顎のあたりに人間のニキビのようなものができ、最初は先端が赤く腫れていたのですが1カ月ほどで現在の状態に改善し、その後ずっと元気にしているので薬剤等は使っていません。今日みたところ、顎のニキビとは別に、尾の先端にも赤い部分ができていました。充血のみか腫れているか、肉眼では微妙でなんとも言えません。とても心配なのですが、塩や魚病薬などすぐにでもなんらかの対処をすべきかどうかアドバイスをいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
1148a.jpg1148b.jpg1148c.jpg

A1149
 まず顎に生じているできものですが、幾つかの可能性が考えられます(逆に言うとこの段階では絞り込めない)。水槽内環境(底砂に擦る・咥え込む等)による物理的な刺激によるもの(更にそこに細菌が感染する可能性もある)が一つ(経過を見守る必要あり)。イカリムシなどの寄生虫によるもの(口腔内側に巣食っているかもしれないのでよく観察を)。抗酸菌症による穴の前段階などです。改善に向かっているようなので様子見で良いと思われます。尾鰭先端の赤班は部位的に擦過傷に細菌が感染したものでしょう。まずは敷いてある底砂を全て除去してください。ゴツゴツした粒の大きなものは怪我の元(更に厚みがあればその隙間に色々溜まり込む=測定逃れの悪性環境発生)です。敷くのであれば(完治後に)サラサラとした細かいものをごく薄く敷く程度に留めます。また、鮒形のコメットは丸形と異なりよく泳ぎ回りますから、60cm水槽を用意してあげれば設備・アクセサリ類への接触もなく、従ってストレスも軽減(突発的に動いても衝突しないなど)されます。尚、細菌感染症の治療には抗菌剤を使用します。入手・使用方法などはショップに出向いて相談しながらの方が安心です。


Q1148:(26/Apr/2018) Spykeyさん
 pHが高く、適切に下げるためのアドバイスをいただきたくメールしました。よろしくお願いいたします。魚種はテフェ、バウアナ産のオスカー20cm、セルフィンプレコ15cm。90cm規格水槽。上部濾過。ろ材はエーハイムのメックとサブストラット。底砂は麦飯石の粉砕した砂利をごく薄く。流木多数配置。水道水pH7.8。水槽ph7.6前後。立ち上げ後3ヶ月経過。アンモニア/亜硝酸塩/硝酸塩は検出されず。餌を食べ散らかし、糞の量も多いので4-5日に1度、1/2-1/3の換水をしています。pHが常に7.5以上で、このオスカーにとっては不適切ではないかと心配しています。ショップで聞いたところ、そもそも7.5で慣らせば長期的にも全く問題ないが、どうしても下げたいのであれば、pHが下がるのを待ってから水換えすればよい(つまり頻度を下げる)と言われました。ろ過が効いていて、且つpHが下がっていないということは水質上問題ないので、見た目にフンが多いこと自体には神経質にならなくてよいとのことでした。今のままの管理でよいか、換水頻度を下げるか、それとも他に良い方法があるか、アドバイスいただけますでしょうか?お手数ですがよろしくお願いいたします。

A1148
 原産地の低pH値と水換え頻度によるpH低下は全く異なる状況ですから、健康状態を悪化させぬよう水換え頻度は現状を維持するべきでしょう。オスカーはもともと分布域が広い(限局性ではない)ため、pHの変動に余り気を使わなくても良い魚種です(fb記述ではpH6.0〜8.0)。良好な状態であればいじる必要はありません。基本的に中性を目指す場合でもpH7.0±0.5くらいは許容の範囲です。


Q1147:(26/Dec/2017) 酒井さん
 マーレーコッドを飼っているのですが大型化させるにはどうしたらよいでしょうか?150×60×45の水槽で5年飼っています。現在約50センチ(尾鰭含む)でほとんど成長していません。活魚は与えたことはありません。栄養価を重視しておとひめやキャットなど配合飼料だけで育てました。ワカサギやキビナゴなどを与えた方が生育には良かったんでしょうか?また一度止まるとそこから伸びないというのは本当でしょうか。現在のサイズは飼育には適した大きさかもしれませんが…飼育下ではこれくらいが限界なんでしょうか。太田さんのご意見をお願いします。パーチの成長促進のポイントなどありましたら今後のために教えて下さい。

A1147
 本種は現地において養殖が盛んに行われており、少し探すだけでも沢山の文献を拾うことが出来ます。幾つかをチェックしてみましたが、孵化後から一気に成長するサイズが(現地で)60cmまで・その後の成長は緩慢・広い場所と数十年単位の時間が必要になるとのことです。現状が水槽内では限界のサイズなのでしょうから、これ以上成長させるのであれば池(ひょうたん池みたいなものではなく、養殖池レベル)に放ち、コイのように生涯付き合う心構え(寿命は50年に達する)が必要でしょう。


Q1146:(19/Dec/2017) 矢沢さん
 年末の忙しい時期にすみません。矢沢といいます。水槽のメンテナンスについて困っており、アドバイスをいただきたくメールしました。海水魚で15cm程のカレイ(恐らくイシガレイ)を90センチ水槽で2匹飼っているのですが飼育水そのものが生臭いのです。海水魚の水槽は多少は磯の香りがするものだとは思うのですがツーンとくる臭いなので困っています。濾過は塩ビ製上部濾過槽でくみ上げポンプはレイシーP-315Vです。その他にエーハイム2217も設置しています。臭いの原因はカレイの体臭なのでしょうか?食用としてもカレイは匂いがあると感じることが時々ありますがこれは飼育するうえで仕方ないものなのでしょうか?手入れ不足でしょうか。水槽はアクリル90×45×45でベアタンク。餌はキョーリンのキャットをバクバク食べています。水替えは一週間に一回半分変えています。濾過材は上部式内部はサンゴ砂荒目、外部式はパチンコ玉サイズのセラミック濾過材です。アンモニアは検出なし、亜硝酸塩もなし、硝酸塩が微量検出されます。水替え後はすべて反応なしでした。もう一つ、カレイの体色変化について関係があるのかわからないのですが教えてください。カレイの通常見える上側は変化するのはわかるのですが、白い下側(模様のない方)にクモの巣状の黒い染みができ始めているのですがこれは何かの病気でしょうか?墨汁を垂らしたような黒い染みで2匹ともできています。(できる位置や大きさは違いますが)忙しい時期に本当にすみません。よろしくお願いします。

A1146
 鼻を突く臭気は粘液に起因するケースが多く、カレイの類は特に分泌量が多いものです。水質に問題ない以上、目の細かなウールを濾過槽内に敷き、これを2〜3日に1回(若しくは毎日)水道水で徹底洗浄・飼育水に漂う粘液の除去を試して下さい。裏面のシミなどは飼育環境下ですと珍しくありません。天然物と養殖物の区別に使われるくらいです。


Q1145:(17/Dec/2017) 浅間さん
 はじめまして、浅間と言うものです。ドカンマウスキャットの混泳について教えてください。15センチの個体から飼育をはじめたいのですが性格はどういった感じでしょうか?夜に他魚を襲ったり縄張りを主張するのでしょうか。そして水質はピート使用でどの辺りが最適ですか。よろしくお願いします。

A1145
 このグループ(Trachycorystes trachycorystesとその近縁)は口を通るものは呑んでしまいますが、だからと言って無理はしない印象です。性質が荒いとされていますが、これは同サイズのナマズ類より口が大きく、より大きめの獲物を捕食してしまうためでしょう。逆に舐め付く・齧る・ど突くタイプの他のナマズ類との混泳は避けなくてはなりません。体の軽いうちは夜間に活発に動き回ります。輸入直後はpH6.5を維持すると良いでしょう。慣れてしまえば中性で問題ありません。


Q1144:(01/Dec/2017) 木山さん
 簡易メールアドレスより質問メールをお許しください。木山と申します。モルミルスの仲間であるヒペロピスス・ベベ・オッキデンタリスの飼育を考えております。管理人様はモルミルスの飼育におけるグループ分けで4種類ほどに区別されていますが、本種の場合はどの型に分けられるとお考えですか。(魚雷型でしょうか)書籍などでも載っておらず飼育するにあたってこの種の情報をアドバイスいただけないでしょうか。50センチになるそうですが、成長速度や水槽の幅、奥行きはどれくらいあると良いと思われますか。無事成長した場合、大型個体にはどのようなエサがおすすめでしょうか。ナマズ用の飼料なども餌付くものなのでしょうか?長くなってしまいました・・・申し訳ありません。よろしくお願いします。

A1144
 本種は小判型の怪物版という認識です(魚雷型は性質荒く着底の傾向)。手元に飼育(養殖)情報が全くないため、現地の記述(本種は有望水産魚指定)から推測するに最大でも40cm(本亜種)まで(水槽内では更に抑制される可能性高)。ですから適合水槽サイズは120×60×45〜60cm。(初期ステージほど)藻食性の強い雑食性なので、配合飼料と赤虫などを併せて与えるのが適当と思われます(痩せてくるようならメニューを増やす)。成長速度は速いようですが、特筆するほどではない感じです。


Q1143:(18/Nov/2017) 崎田さん
 こんにちは。崎田と申します。質問よろしいでしょうか。ヘテロプネウステス科のレッドキャットの混泳難易度について教えていただけないでしょうか。調べてみても飼育情報自体が少ないのですね。管理人様のご意見を是非聴かせてください。同居させたいのはセルフィンプレコ(オレンジスポット)です。よろしくお願いいたします。

A1143
 行動パターンはクラリアスに近いもので、混泳には向きません(小さな個体のうちなら何とか、成長したら不可)。プレコとは生活圏が被りますから、底面積の確保と住み分け用のシェルター配置で対処します。特にプレコが常に水槽壁面に退避するようであれば混泳は中止します。


Q1142:(02/Nov/2017) 嵐山さん
 プラーチョンの幼魚を飼育予定ですが寿命はどれくらいなのでしょうか。飼育はやはり数十年単位の付き合いを覚悟をしておいた方がいいですか?適正ペーハーと推奨サイズをアドバイスください。お願いします。

A1142
 メートル級の記録を持つ本種ですが、現地でもそこまでのサイズの個体は見られなくなったということです。雷魚の類は他魚種に比べ奥行きを大きく取らなくても問題ありません(勿論、取れるなら取ったほうが良い)。水槽内では最大40〜50cmくらいでしょうから、サイズ的には90×60×45〜60・若しくは120×45〜60×45〜60cmのアクリル水槽が適当です。水質は中性よりややアルカリに傾けたほうが良く、濾過材にはサンゴ砂等(牡蠣殻など)を混ぜ込みます。寿命は10年を超えてきますが、数十年には達しません。


Q1141:(05/Sep/2017) 景山さん
 景山というものです。初めて質問します。国内で捕獲されたツバメコノシロの飼育方法をご存知でしたらご教授お願いします。スレッドフィンパラダイスの近縁だと思われますが、こちらは海水での管理が基本だと思われます。熱帯魚として流通していますパラダイスフィッシュに対してこちらは情報がほとんどなく飼育のポイントを教えていただきたいのです。大きさは8cmほどで自家採集ものです。今月に入ってからクロダイなどがみられる浅瀬で網で捕獲したものです。45cm水槽で泳ぎまわっていますが餌は食べません。単独飼育で海水管理です。上部式ろ過を設置し濾材にサンゴ砂、PH8,1、亜硝酸塩なし、硝酸塩濃度が微量なので濾過は一応聞いていると思われますが水流(うねり)が足りないなどは魚体の調子に影響しますでしょうか。また他魚との混泳はどのように考えれば良いでしょうか。成長しましたらミノカサゴ(25cm)、ポークフィッシュ(20cm)、ヤエヤマギンポ(15cm)のいる120cm水槽へ混ぜてもうまくやっていけますでしょうか。それと、レイアウトはしないほうがよいのでしょうか。インターネットでのやり取りになれていませんので失礼があったかもしれませんがよろしくお願いします。

A1141
 ツバメコノシロ類の生活圏は底層ですので、水槽は底面積(特に奥行き)を重視します。ただ、身軽なうちは水槽壁面も活動範囲に出来ますので、現状で十分です(システムも問題ありません)。特に強い水流は不要です(流れてくる獲物を待ち構えるのではなく、自分から探索するタイプなので)。活発に動き回りますから、余計なレイアウトはしないようにします(余程水槽が大きくない限り)。底には細かな砂(珊瑚パウダーや海砂など)を極薄く敷くに留めます。餌を摂らないということですが、原因は幾つか考えられます。まず単に水槽内環境に慣れていない場合ですが、これは慣れてくれるのを待つより他ありません。問題は体調を崩している場合で、鰭や体表の白濁(粘液異常分泌で水が臭うなど)/充血・体表に異物(寄生虫系)や傷(治癒力低下を示す)がある・フィラメントに異常(先端の溶解や破損)があるかなどをチェックします。該当する所見があれば病名を特定出来なくともメモを取り、海水魚を扱うショップに向かって下さい。人同様に問診が有効です(必要な薬剤もその場で入手出来る)。(環境が異なる)岩組のレイアウトが映える・好むミノカサゴやヤエヤマギンポとの混泳には向きません(水槽内での頻繁な接触もよくない)。ポークとなら問題は発生しないと思われます。

inserted by FC2 system