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第111倉庫
(Q1101〜Q1110)



Q1120:(10/Jun/2016) 上畑さん
 こんばんは、突然ですがクテノポマ・キングスレイの雌雄の判別方法ってご存知でしょうか。もし情報をお持ちでしたら教えていただけないでしょうか。レオパードクテノポマに始まり、この仲間がとても好きで繁殖をさせてみたいのですが90cm水槽だと難しいでしょうか。水質や繁殖形態などご存知でしたらご教授お願いします。

A1120
 雌雄の判別ポイントとしてはサイズ差と小棘の発現の2点が知られています。まずメス個体はオス個体よりも一回り大きくなります(比率は2:3)。そしてオス個体の鰓蓋には小棘が密生します(眼球周囲に棘を生じるという意見がある一方、フィッシュベースではそれはないとされる)。本種は浮遊卵をばらまくタイプということですが、水槽内繁殖の報告例が見当たりません。以下は提案となります。本種はやや大型になりますので、90cm規格水槽は飼育する際の最低サイズであるといえます。繁殖を狙うのであれば120cm規格水槽は欲しいところです。営巣は行いませんが、狙いはつけるものと思われます。従って丈のある水草(水面に達するもの)や浮草などを多めに配置すると良いでしょう。水面は動かさないよう濾過装置の選択・配置には気を配ります。親魚は卵・稚魚を守るタイプではありませんから、産卵を確認したら速やかに隔離します。水質は中性・水温は少し高めの25〜27℃が適しますが、少し条件を変えてみる(雨季の到来なら2℃位水温を下げる・pHを0.5程度上げてみるなど)のもよいかもしれません。


Q1119:(10/Jun/2016) わたなべさん
 わたなべといいます。パイレーツプレコを飼いたいのですがサッカープレコと言うのはパイレーツとは違うのですか? サッカープレコとヒポプレコが混同されて売られてたりしますがパイレーツの特徴を教えてください。サッカーがパイレーツなんですか?パイレーツだけ飼いたいので是非教えてください。パイレーツという名前で売られているのを見たことがないんです…よろしくお願いします。m(_ _)m。

A1119
 ヒポプレコやサッカープレコという名称で主に3種類が余り区別されることもなく輸入・販売されています。これらの外見的な区別は腹面(裏側)の模様によって可能です。まずはマダラロリカリア(Pterygoplichthys disjunctivus)ですが、これの腹面の模様は途切れることのないネットワーク(網目)状です。ヒポプレコ(Pterygoplichthys pardalis)は円(楕円)の班が等間隔に付きます。そしてパイレーツプレコ(Pterygoplichthys multiradiatus)は上2種の中間・ネットワークがぶつ切りとなった歪な班とされています。本種の判別法としては更に後半身(頭部より後方)にV字パターンが出現しない(班のみ)ことも挙げられます(他2種には出現)。尚、東南アジアブリードの個体については、これらが交雑されたものが存在することにも留意します。


Q1118:(28/May/2016) 里山さん
 おはようございます。お答えいただいてありがとうございます。昨日メールしました里山です。60センチ水槽を買ってきて新しい環境で買おうと思います。アドバイスありがとうございます。しつこくメールしてすみませんがレイアウトはしない方がよいのでしょうか。ベアタンクに土管みたいな感じがよいですか。負けると言うのはいじめられるということですよね?オトシンクルスもヤバいですか?グラスキャットだけなら何匹くらいが最適なんですか?濾過機はコトブキの上部式の予定です。餌はアカ虫で飼えますか。お店ではグラミーと一緒に入っていて水槽の奥にずっといます。アカムシを与えていると教えてもらいましたが食べているを見たことないです。ブラインシュリンプを増やして与えたりするんでしょうか。?これからもサイト運営頑張ってください。よろしくお願いします。

A1118
 レイアウトのイメージとしては水田やそれに接続する水路のような感じです。丈のある水草や竹笹のようなものを立てた感じで、且つ遊泳空間をしっかり取るのが良いでしょう。水底には降りませんし土管にも入らないのでシェルターは不要です。水流が強いのはよくありませんから、予定される上部式で十分です。10〜15匹前後が適当でしょうか。オトキンクルスの混泳は目立った問題は発生しないでしょうが、それでもストレスを与えないよう貝類に留めるのが無難です。餌は触鬚に接したタイミングで反射的に飛び付きます。暫くの間は真上からアカムシなり配合飼料なり(餌付きは容易)を魚体に振りかかるように上から撒きます。慣れてくると少し自分で動いて触鬚を突き出してくるようになります。


Q1117:(27/May/2016) 里山さん
 初めまして、里山と言います。スマホからのフリーメールですいません、僕は今中学生で熱帯魚を飼いはじめたばかりのものですが質問してもよろしいでしょうか?今、カラシンを60センチ水槽で飼っています。熱帯魚の飼育本を読んでいると載っているトランスルーセントグラスキャットが飼いたいのですが飼育が難しいとよく見かけます。今水槽は一つしかありませんがペンギンテトラやスマトラなんかと一緒に飼えますか?所持金で買ってきて死なせてしまうのは怖いし可哀想なので悩んでいます。白点病になりやすいというのは本当ですか?難しいと言うのは白点病のこと何ですか?飼い方のポイントや大事なこと必要なことを教えてください。お願いします。それと今ブラックウォーターのもとをカラシンの水槽にいれているんですけどグラスキャットには有効ですか? お願いたします。

A1117
 本種は本種のみを群泳させる飼育方法が適しています。競争には負けてしまうため、小型魚といえどプンティウスの類やテトラ類との混泳は避けるべきであり、質問にある(アグレッシブな)魚種との混泳は絶対に不可です。本種は性質的にも非常にデリケートであり、水質や水温の急変に弱く、病気に罹っても魚病薬の使用が勧められません。白点病は一度発生すると直ぐに蔓延するため、トリートメントタンクの設置は必須です。水質は中性±0.5の範囲までが安全圏です。


Q1116:(22/May/2016) こあじさん
 はじめまして、よろしくお願いします。「こあじ」というものです。ロイヤルプレコの飼育について詳しく教えてください。質問倉庫でいくつかあるものを拝見しましたがこれから、単独飼育で、水槽を立ち上げるところからの話で相談に乗っていただけないでしょうか?大型魚やナマズの飼育書、毎月発売される雑誌など何冊か買って勉強していますがロイヤルプレコは90cm規格水槽で飼いきれますでしょうか。「ロリカリア管理法」のページも参考にさせていただくつもりですが大型の上部式を設置する為アクリル水槽を導入する予定でいるのですが流木をたくさん入れてもやはり傷により頻繁に買い替えないといけないでしょうか。ガラス水槽は以前金魚を飼ってた時に割れて水漏れした経験があり設置があまりしたくありません。太田さんが進める沈降性の粒餌を飼育では試してみる予定なのですが餌についても雑誌などを見るとロイヤルプレコは流木しか食べない、とか流木が餌になるので特に給餌は不要とかいった話も見られますが流木はプレコを飼育するうえで餌になるのでしょうか。(特にロイヤルの場合)上部式のポンプの流量はロイヤル用に選ぶ場合、90cmで飼育開始する場合は120cm用の48L/minで良いでしょうか?もっとパワーがいりますでしょうか?それと水槽内に強い水流がある場合、餌が吹き飛ばされてあっというまに濾過槽へ吸い込まれてしまう。といったことにはならないのでしょうか。何か餌やりのコツとかあるのでしょうか。経験不足のばかな質問かもしれませんが、アドバイスをください。お願いします。

A1116
 まずアクリル材質に関してですが、プレコが水槽壁面よりもお気に入りとなる位置・形の流木を配置出来ればダメージは軽減されます。影やスペース・本数など色々試してみてください。それでもアクリルの壁面は傷付けてきますが、はじめからそんな感じになると認識しての飼育でしたら大分違ってきます。水槽のサイズは出来れば90×60×45cmにする(奥行きを確保する)とその水槽での終生飼育が可能です。本属魚種は成長が緩慢ですから、狭く感じられたら広げていくというやり方もアリでしょう。ポンプの揚水量はもうワンランク下(30前後)でも十分です。水流が強過ぎると適した退避スペースの確保が難しくなりますから。あとは水槽内に止水部分が生じないよう、L字コックの向きを工夫して設置します(完璧を追求する必要はなく、イメージが描けるくらいで十分)。餌は得付けるまでが面倒です。沈降性の飼料に餌付くまではシェルタとして土管(若しくは小さな流木を転がす)だけを入れ、底に落ちている餌にぶつかるタイミングを増やすと良いでしょう。餌は消灯前に投入します(翌朝掃除)。慣れれば餌の時間になると照明があっても自分から出てくるくらいになります。勿論流木は餌としての機能はありませんので、バランスの良い配合飼料を用意します。


Q1115:(02/Mar/2016) 三浦の釣り好きさん
 お久しぶりです。ひと月ほど前にオキナメジナの飼い方について教えていただいた「三浦の釣り好き」です。あれから海水魚の本を買い、一ヶ月オキナメジナを飼育していますが水槽についてまた少しおねがいします。前回のメールのままで、60cm水槽で上部濾過槽で飼育しています。(前回は浄水器とか書いてしまいましたがこれでした)少し勉強したつもりですがやはり将来的には大型の水槽になると思うのですが、オキナメジナにはどれくらいの大きさが最適ですか。買った本には大型水槽のことがあまり書かれていないのですが別のものを買った方がよいですかね。聞くとショップでは90cmのガラス水槽がありますがこれで水槽台とセットで飼えば問題ないでしょうか。「メンテナンスあれこれ」では大型魚ではアクリル水槽を推奨されていますがメジナはガラスで大丈夫でしょうか。海水魚でも割ったりするのでしょうか。それと、水槽の水位なのですがアロワナなどの淡水の大型魚を飼われている方の写真を見ますと水位は水槽てっぺんよりやや下になっていることがとても多いのですが大型水槽の水張りは満タンにしないほうがよいのでしょうか。地震などもあるのでその対策なのでしょうか。前回ほかに飼う魚についていろいろ聞いてしまいましたが結局何もいれず、メジナだけで飼っています。ただ90cm水槽になったら熱帯魚店で売られている「ヤエヤマギンポ」を一緒に飼いたいのですがメジナとうまくやっていけますか。今のところうちの個体は人懐っこい性格ですが他の魚には狂暴になったりするのでしょうか。2度もすみませんがどうかよろしくお願いします。

A1115
 遊泳性の強い海水魚には広い水槽ほど良いわけですが、家庭用の水槽としては90センチ規格水槽が上限に思います。余程のことがない限りメジナが水槽のガラスにヒビを入れることはありませんが、保温(厚みがあるほど有効)や安全面(地震で倒れた際など)を考えればアクリル水槽がオススメです。アロワナの場合は少し特殊でして、彼らは空気呼吸を行うので水をいっぱい(蓋などに接近)にしてしまうと溺死する可能性があるのです(溺死に至らなくとも突進が多くなる)。また、モーターの水位線を合わせれば、通常水面がぎりぎりの位置に達することはありません。水槽に余裕があればヤエヤマギンポは問題無いでしょう(狂暴化も恐らくは大丈夫かと)。念のためシェルタ(管や壺など)を用意して安全を確保・観察を怠らないで下さい。


Q1114:(30/Jan/2016) 三浦の釣り好きさん
 こんばんは、はじめまして。三浦の釣り好きと言う者です。相当お詳しいようですので、連絡させていただきました。最近オキナメジナを家に連れ帰ったのですが飼いかたをご存知でしたらご教授お願いします。魚の飼育はド素人です。飼ってる方はインターネットで見る限りですといるようですがある程度大きくなると逃がして仕舞うようです。今60センチの水槽に浄水器を上に載せて人工海水を溶かした水道水で飼っています。メジナは5センチ位でお店で消毒されていたみたいで病気とかはなさそうです。餌はマリングラニュールと言う粒の人工餌をあげています、これだけで栄養は足りていますか。浄水器に砂?を入れるように言われましたが白い珊瑚の骨で間違いありませんか。今洗って敷き詰めた状態で10日位経っています。同じ水槽に他の魚を入れても飼えるのですか?カレイとかカワハギとかゴンズイとか。混ぜて泳がせられればやりたいのですが。ヒーターを進められたのですがいりますか?飼育の本を買って勉強しようと思うのですが熱帯魚の本で良いのですか。長くなってしまってすみません。メジナを長生きさせたいのでよろしくお願いします。

A1114
 「海水魚の飼育書」を手元に置いて下さい。海水魚には熱帯魚(淡水魚)とは異なるポイントが多々有りますので。但しメジナの飼育そのものは容易な方です。サンゴ砂の濾過も餌の選択も問題ありません。水温の急変(水槽は外気温の影響を直接受ける)は体調を崩す可能性があるため、保温器具は是非とも必要です(25℃)。混泳も容易な方ではあるのですが、ゴンズイは夜間に活動するので相性としては良くありません(寝不足等)。飼育しているうちに個々の性格が掴めてきますので、混泳は(トラブル発生の際用に)予備の水槽やセパレータなどを用意しながら試してみて下さい。



Q1113:(11/Jan/2015) 小磯さん
 何度もお世話になります、小磯です。スパイニールとダトニオの混泳のアドバイスありがとうございました。実は魚種の判別をお手伝いしていただけないでしょうか。北米産のコイでバッファローサッカーというものを購入しました。60cm水槽で飼っておりますが種類の特定がはっきりとできていません。私なりに調べてはみたのですが、スモールマウスバッファローっぽいというだけで何も判別方法がわかりません。太田さんの方でもしサッカーの判別方法などご存知でしたら教えていただけないでしょうか。画像を以下にアップしてみました。飼育に関してですが水温は無加温で20度前後です。現在同サイズのセルフィンプレコと同居しています。これは問題ないのでしょうか。よろしくお願いします。

A1113
 スモールマウスに見えます。バッファローはイクティオブス属となります。体型が近いもの(体高のあるサッカー)には同亜科のカルピオデス属があります。

☆イクティオブス属:着色傾向。腹鰭は濃色。背鰭の第1鰭条が背鰭基底長よりずっと短い。

A1.口は前方を向き強く斜位。吻端は切り立つ。側線鱗数35〜36。【ラージマウス】
A2.口は下方を向き緩やかな斜位。
 B1.吻端は尖リ気味。側線鱗数36〜37。眼球が大きめ。【スモールマウス】
 B2.頭部が強い円錐形。側線鱗数37〜39。【ブラック】

☆カルピオデス属:全身銀ピカ。腹鰭は白〜朱色。背鰭の第1鰭条は伸長・背鰭基底長に迫る。

 水温は現状で問題ありませんが、夏季は水温上昇に注意するべきでしょう(日淡な感じ)。性格はきついものがありますので、問題が生じる前にプレコは離すべきです。


Q1112:(30/Dec/2015) 菅さん
 はじめまして、年末のお忙しいところすみません。菅と言います。ブラックゴーストを飼育しているものです。今ショップで「デンキウナギ」の幼魚を見つけて購入しようかと考えております。なのですが野生で2mオーバーというサイズがやはり引っ掛かります。大型水槽自体は用意する覚悟はあるのですが3mクラスは流石にきついです。ブラックゴーストは35?ほどで成長が止まっていますがデンキウナギは個人の水槽飼育でどれくらいになりますか。2m前後の水槽ではやはり飼いきれないものでしょうか。購入で悩んでいますのは8〜10?くらいの個体です。飼育する場合ブラックゴーストと比べて気を付けること、等ありますか。特に見たこともないちっちゃい個体なので。このような時期にすみませんがお願いします。

A1112
 飼育下でも2mに迫る勢いで成長します。質量も半端ありません。遊泳型ではないので容器に其のような余裕は不要ですが、180センチ程度ですと大型個体はブランコが風で揺れるような動きしか出来ないので、見ていて楽しい水槽にはならないと思います。240〜500cmあると良いのでしょうが、一般家庭で設置する水槽としては現実的ではありません。飼育に関しては至って容易(健康個体であることは大前提)であり、飼育者にも慣れる傾向があります(あくまで餌の供給人として)。勿論非力なゴーストとは異なり、設備面は成長に応じ頑強にしていかなくてはなりません。可能な限り水槽のミリ厚を確保し、器具の破損対策(可能であれば部屋ごと保温)・突進や跳び出し対策(蓋や重し)を十分に行います。


Q1111:(26/Nov/2015) トグロさん
 HNトグロといいます。突然ですがモノダクティルス・セバエ(セーベ?)の管理方法を教えてください。本ではレインボーフィッシュ&その他とかでよく紹介されているんですが詳しく飼い方が載ってないので。淡水でもいいとか半海水がいいとか、混泳させたときの性格とか水槽の大きさとかお願いします。

A1111
 セバエの飼育は非常に容易です。水槽は90センチ規格水槽からいけます。汽水魚の扱いではありますが、淡水での終生飼育も問題ありません。これがもとで他の汽水魚のように疾患(白点病やリムフォキスティス)に罹り易くなることもなく、ヘタれもしないので「汽水でも飼育出来る」魚種と考えて良いものです。水温水質は一般的で餌の選り好みも全くありません。問題はアグレッシブな気性で、機敏に立ち回りながら同居魚を突付き回します。異型の古代魚やナマズもやられてしまいますので、混泳はさせないよう。同様な扱いのスキャットなどとも相性は良くなく、力の均衡が崩れたらそれまでです。

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