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第103倉庫
(Q1021〜Q1030)



Q1030:(08/Sep/2010) 原田さん
 いつもお世話になっております。悩んだ結果、昨晩よりメチレンブルー系(塩分も含む)の薬浴をしております。気になる点が一つあるのですが、メチレンブルーによる薬浴もファハカにとってはノンストレスでしょうか?何度も申し訳ないですが、よろしくお願いいたします。

A1030
 色素系薬剤は発癌性のある物質ですから、ストレス(今回のケースでは苦しみ)が無いとは言えないでしょう。但し水カビを放置すると組織破壊を引き起こす可能性があります。


Q1029:(08/Sep/2010) 原田さん
 太田さまいつもお世話になっております。購入後10年と1ケ月になるテトラオドンファハカです。最近体調が急激に悪くなってきました。エサは赤虫を与えていましたが、2か月前ごろから食べ残すようになりましたので、現在はクリルをメインに与えています。週に1回の掃除の直前には赤虫も与えています。5年ほど前に水質を悪くさせてしまったので、それ以来、水質には特に気を使っています。その時に背中に胞子のようなものを作らせてしまって、その傷跡が背中にあるのですが、最近は特に大きくなってきているようで、現在は直径2センチぐらいの傷になってます。1年前の2倍ぐらいの大きさに広がっています。尚、体長は現在25センチぐらいですが、ここ3年ぐらいは大きさは変わっていません。眼もだいぶ見えにくくなってきているようで、餌を食べるのも下手くそです。一昨日からは皮膚から粘膜を出していたので、更に水替えを重ねていますが、体調が良くなることはなく、今日はクリルさえも食べるのを面倒そうにしていました。短いですが寿命と覚悟し、体調が戻ることなく死んでしまうことも考えた方がいいでしょうか。それとも、他に考えられる対処方法等がありましたら教えてください。よろしくお願いいたします。
 (追加分)いつもお世話になっております。昨日メールしました10年目のファハカを飼っている原田です。昨日よりも、状態の悪化は進行し、今日は全く何も口に入れず、背中の粘膜の量も増えてきており、腹を砂に付けるようにしてじっとしています。背中の傷は目視で分かるほど傷の大きさが広がってきており、免疫力が急激に低下しているように感じます。水質は良好です。他の家族は塩水にするなど治療をしてみてはどうかと言いますが、普段と違う環境にすることで、新たにストレスを加えることになるのではないかと思い、私は反対しています。このまま水質は良好に保ったまま、見守っていくことが最良ではないかと感じます。ご意見をいただけると、ありがたいです。ちなみに、魚を飼育するのはこのファハカが初めてですので、魚の死に直面した経験はありません。 何日も苦しそうにするのかもしれませんが、見守っていく覚悟をしておきます。

A1029
 ファハカTetraodon lineatusの飼育下における寿命は10年前後ですから、この個体もそろそろといったところなのでしょう。フグ類の死亡前にはよく剥げた部分がかびるようになりますが、多分老化により抗酸菌症の症状が押え切れなくなるのではと思われます(水槽内では殆どの個体が感染)。症状を抑えるためにはメチレンブルー系の薬浴が効果的です(但しカビに対するもの、抗酸菌症は何をやっても治らない)。照明は少し落とします。フグに限らず餌にクリルを選択することは不適切です(内臓疾患や拒食を起こす)。ファハカには各種冷凍餌を試してみるべきでした(ラムズホーンや自家採集のモノアラガイを一旦凍結して与えるのも良い)。塩水治療に関しては行っても損はないと思われます(粘液異常分泌が単生類由来なら効果が期待出来る)。テトラオドン属に関しては塩分によって生じるストレスは考えなくてよいものです。


Q1028:(31/Aug/2010) フグコさん
 太田先生、1年ほど前にタイで買った(現在、日本)15センチくらいのミドリフグの夫婦のことでおうかがいします。メスが8月下旬の数日の旅行中に死んでしまい、オスが調子が悪くてどうしてやればよいか悩んでいます。メスは、旅行前には1月ほどどうもオスとともに尾びれが先が傷んでいるのが気になりましたが、それ以上は問題なく、餌もよく食べていました。ところが旅行から帰ってくると、ほとんど息をしておらず、2時間ほどの間で死んでしまいました(鰓が肉色になって、呼吸不全が直接の原因だと思います)。オスはいつもメスにくっついていたので、メスがいなくなって、120センチ水槽のはしからはしまで(寝ているとき以外は)休まずぐるぐるしています(調子がわるくて逃げようとしている感じをうけます)。尾びれが悪いというほかはとくに外見の異常はないのですが、メスと同様、ぽっくりいかないかと思われますし、また、餌はほとんど関心をしめしません。なお、メスは、自分でやってもわからなかったのである水族館で二度目の解剖をしていただきましたが、ギロダクチルス類が死亡にいたらない程度に寄生しているというほかは異常がみられないようです。水槽内のその他の魚(いま、パトカやヨリトフグの7センチくらいのがはいっています)にはまったく異常がありません。水質は正常ですが、この8月、暑さと節電のため、1月間、クーラーを29度設定していました(例年なら27度 いま下げました)。ずばり、オスに何をしてやれるでしょうか。どうぞよろしく御願いいたします。

A1028
 鰓弁の方は生きている時のものでないと余り参考になりません。一般的に鰓弁の淡色化は貧血症状です(これを元に他の症状と併せて推測)。画像を見る限り鰭の欠損は鋭角ですので、他個体による攻撃が疑われます。現状の突進=恐らくは回避行動もそれを裏付けているように思えます。力関係がサイズで決まるとは限りません。オス個体はセパレータで仕切るか別容器に移して様子をみることをお勧めします。


Q1027:(25/Aug/2010) アリさん
 こんにちはアリです。また飼育方法を教えてください。アカエソヒメジトサカギンポについてです。トサカギンポは「最新の分類について」には淡水でも繁殖可能とありますが飼育では薄い塩分でも大丈夫ですか?殺し屋という記述も気になりますのでお願いします。また、一緒にギンポ類の飼育方法について教えてください。ヒメジとアカエソの飼育方法もお願いします。それぞれ注意すること餌や混泳に適するかお願いします。もうひとつお願いします。ブルーカンディルを飼育したいのですが90センチ水槽で同種の複数飼いはできるでしょうか?それともやはり単独になりますか?可能でしたら5匹ほど飼育したいのですがどれくらいが無理がなくよいでしょうか。長文すみません、よろしくお願いします。

A1027
 トサカギンポOmobranchus fasciolatocepsは海水・汽水・淡水いずれでもいけます。混泳は120×60×60に相手がモノダクティルスやスカットファグスあたりなら上手くいくでしょうが、90cm規格水槽以下ならば単独で管理します。特に底ものとは絶対に相容れません。ギンポの類の飼育管理は容易です。但し底ものですから高温に弱く、低地ではクーラー必須です。海水水槽でコケ取りに飼育される中型種ヤエヤマギンポなどはそれでも協調性はよい方ですが、基本的に混泳には向かないと考えて下さい。特に同種・同型は避けます(混ぜるなら生活圏が異なるもの、同じ底ものは入れない)。海のプレコみたいな取り扱いで良いかと。ヒメジの類は飼育管理が容易です(環境によくなれ餌付きも良い)。底砂は細かなものを敷き詰め、水換え毎に洗浄するとよいでしょう(遊泳空間を確保するため、余計なアクセサリは入れない)。混泳も割と融通が利きますが、結局底ものですから同系統はサイズを揃え数を制限しなくてはなりません(群れはつくるがある程度の縄張り意識有り)。また、ヒメジの類は大型になる魚種が多いので、導入前に下調べはしておきましょう。アカエソSynodus ulaeの飼育管理も標準的です(水温も上限26℃)。単独飼育なら90cm規格水槽が適しています。但し照明は控えめに・水槽全体を薄暗くします。細かな底砂を敷き、サンゴ岩を組み上げたシェルターを用意します。餌は生き餌・死餌を与えます。これも底ものですので、混泳させるなら同サイズ以上・中〜上層を遊泳する魚種とします(水槽はそれなりの広さを)。ケトプシス系のカンディル同士は混泳させない方が無難です(特にブルー)。狭い水槽内では互いに争う傾向があります。ショップでは個別に仕切っていた記憶があります(ブラインドやミッドナイトなら複数飼育可)。


Q1026:(13/Aug/2010) KYさん
 KYです。ジャックナイフについてありがとうございました。マツダイも隔離し様子を見ています。今回またご意見をいただきたくてメールさせていただきました。お願いします。ニューギニアダトニオの生息環境について教えていただけないでしょうか?飼育されている方の水槽を見ると殆どの方が淡水飼育だったので、純淡水でも問題ないのはわかるのですが逆に塩分を加えて飼育するとしたらどれくらいが良いでしょうか?シックスバーダトニオは完全に汽水〜海水魚とのことですが、ニューギニアダトニオはどうでしょうか?シックスバー、ニューギニアは通常の沿岸にも生息しているものなのでしょうか。ニューギニアを大型の海水水槽で管理したいのですが問題はないでしょうか?そしてニューギニア、シックスバーは水槽内で最終的にどれくらいのサイズになるものなのでしょうか?特にシックスバーはあまり大型個体の話しを聞かないので気になっています。我が家のシックスバーは配合飼料メインのせいか15センチ程から伸び悩んでいます。20センチは超えるものなのでしょうか?よろしくお願いします。

A1026
 ニューギニアDは沿岸部で普通に見られるものですから、海水飼育に問題はないと思われます。本種の塩分依存性はかなり強く、半海水から全海水くらいでよいものです。ダトニオイデス類の成長の方は止まった時点で終了という印象です。水槽内で15cmに達したのであれば良い方だと思います(シックスバーDなら天然物でも20cm程度)。成長が遅い・大きくならないという問題はダトニオイデス属全般に言えることですが、スタートダッシュに要因があると考えています(幼魚期の管理、つまり余計な競争無し・身を寄せる場所の存在・広い容器にふんだんな餌の量など)。


Q1025:(11/Jul/2010) 斉藤さん
 初めてまして。斉藤と申します。いつも勉強さしてもらっています。購入後3ヶ月たつバトラスクキャットについて質問させていただきます。餌をあげるときに気付いたのですが、口の中に白い(半透明?画像矢印)物がひらひらとあるのです。病気かな?と思いバトラスクキャットを買った店に聞いてみたんですがわからないみたいで自分で調べてもわかりませんでした。水槽は60cm上部の水槽で水温は28℃〜30℃です。PHは7.1です。餌は姉金、メダカ、どじょう(食べようとするが食べない)です。いったいなんでなったのか教えて下さい。お願いします。

A1025
 手持ちの資料を当たってみましたが、本種特有の生理現象と言うわけではなさそうです。あとはストレス起因と見るより有りませんが、既に3ヶ月・現在状態は良いようにみえますので感染症の線は薄いです。気になったのは高水温・高pHくらいですので、これを改善して様子を見ては如何でしょう(特にpHは6.5くらいまで下げたほうがよい)。あと餌に金魚は避けて下さい。塩素残留個体の可能性が無くもないので。本種は配合飼料への切り替えが可能です。


Q1024:(04/Jul/2010) KYさん
 こんにちは。オニオコゼspありがとうございました。KYです。また、管理法についてアドバイスいただけないでしょうか。ニベ類の管理法を教えてください。飼育したいと思っているのはジャックナイフEquetus lanceolatusです。食性、水温、混泳等についてお願いします。また、以前教えていただいたマツダイについてもアドバイスいただけないでしょうか。2週間ほど前からついにマツダイの飼育を開始し、4cm程の個体を45センチ水槽で3匹飼育しています。餌の切り替えを1週間ほど前から始め、現在3匹のうちの1匹がカーニバルを食べる様になりました。残りのうち1匹は傍によってはいくのですがまだ食べようとはせず、もう1匹はいまだに関心もないようです。ここで疑問に思ったことがあり、それについて教えてください。それは一番先に餌付いた個体がボス(勝ち個体)となり、残りの2匹(特にカーニバルに興味を持っている方)に圧力をかけ、それが餌の切り替えの妨げになっているのではないかと思ったのです。餌付いた個体は覗き込むと寄ってきますが他の個体はそうでもありません。複数の飼育では競争心などから餌付きやすいと聞いたのですがこの場合はどうでしょうか?餌付いた個体とは離した方がよいでしょうか。それともこのまま全員餌付くまで一緒にしておいても問題ないでしょうか?よろしくお願いします。

A1024
 大西洋産のサンゴニベ(=Jack-Knife Fish)Equetus lanceolatusは他のニベ類より大事に扱う必要があります。特に人気のある幼魚形態では気を使ったほうが良いです。成長しても全長25cmどまりですが、最初(導入時)から90cm規格水槽を用意・出来れば奥行きが60有ると尚よいです(レイアウトを組み易い)。水温は上限を25℃とします。照明は弱めに。勿論濾過はしっかり機能させます。餌には微細な甲殻類(冷凍・もしくは生きたブラインシュリンプなど)を与えます。体高の高い間は配合飼料への切り替えを考えません(その代わり色々な生物を試してみる)。餌付きが悪いのは地球の裏側から運ばれてきたストレスもあるでしょう。サンゴニべのあの姿は擬態でしょうから、だからこそ広めの水槽を用意して珊瑚の岩を組み上げたりテープ状のアクセサリ(もしくは枯れたシーファーンなど)を配して身の寄せ場所を作ります。水槽に慣れ体型が変わり始めたら遊泳に邪魔なものから撤去します。幼魚期は他魚種とは混ぜず単独(サンゴ水槽に入れる場合も同じ)で管理し、成長したら相手を選んで一緒に混泳させてもいいでしょう。一般的なニベ類は気を使わず飼育出来ます。遊泳の邪魔なのでシェルター類は不要ですが、底砂は敷くべきです。マツダイの方は既に順位が決まってしまったように見えます。取り敢えずセパレータで仕切っての様子見がよいでしょう。餌付いた後にもう一度引き合わせ、上手くいかなければ離します。元々パーチ系は家庭用水槽での複数飼育が困難です。


Q1023:(14/Jul/2010) KYさん
 KYです。ウツボの種類について有難うございました。すみません。また、どうしても種類の特定ができず太田さんのお力を貸していただけないでしょうか。 今回もウツボともうひとつオコゼの種類を教えてください。画像を添付いたします。ショップにてオニオコゼSPとして購入した個体なのですが、オニオコゼとはどうも違うように見えますのでfishbaseなどで調べていたのですが画像が少なくわかりませんでした。ショップの方に詳細を尋ねたのですが産地もわからないそうです。大きさは10センチ位でホウボウの様な足が左右に3つあります。もうひとつのウツボなのですが、画像がこちらも3枚ありますので別のメールにて送ると言う形をとらせてください、申し訳ありません。こちらのウツボは沖縄便で来た個体です。最初は濃い褐色でしたが、飼育しているうちにこのような色になりました。大きさは30センチくらいです。もうひとつのご質問なのですが、飼育可能な魚種かどうか(水温が通常海水魚の範囲で飼育できるもの)と管理法を教えていただけないでしょうか。マトウダイキントキダイエビスダイネズミギスは通常の温度(22〜25度位の範囲)で飼育できますか?また、各管理法を教えていただけないでしょうか。飼育可能な場合キントキダイは群れを作るとあったのですが、複数収容しなければダメでしょうか?たくさんの質問申し訳ありません。よろしくお願いします。


A1023
 オコゼの方は東南アジアからインド洋にかけて分布するオレンジバンデッドスティングフィッシュChoridactylus multibarbisですね。色彩変異が物凄いので、念のため頭部や鰭(鰭条)をチェックしてみてください。ウツボの方は産地からもスクティカリア・オキナワエScuticaria okinawaeでしょう。黄褐色から濃褐色はストレスを感じた状態・死亡した個体の発色だということなので、現状は調子が上向きになったみたいですね。マトウダイZeus faber&キントキダイPriacanthus macracanthus&エビスダイOstichthys japonicus&ネズミギスGonorynchus abbreviatusの飼育温度はそれで構いません。前3種は水族館でもよく飼育される大人し目の捕食魚ですので、イットウダイ類の管理(エビスダイはイットウダイの仲間)で十分です。餌には小魚や剥きエビを与え、餌付くようならペレットに切り替えれば問題なく育ちます。問題はそのサイズでしょう。最大値はマトウダイが全長90cm・キントキダイは体長30cm・イットウダイは全長45cmに達します。水槽内ではフルサイズにはまず達しませんが、それでも120×60×60〜180×90×60cmクラスが必要です。照明は弱め・正面以外の3面はスクリーンで覆うほうが個体が落ち着きます(水槽の壁を岩肌みたいに演出するのも良い)。キントキダイ同士の混泳は避けるべきです。自然界で群れになっている魚種でも、水槽内に収容すると猛烈に争い始めるケースがあるからです(スズキ系は兎に角同型と争う)。逆にあげられた3種を混ぜる方がうまくいきそうです(保証無し)。ネズミギスは日中砂に潜りますから、砂を少し厚めに敷いた90cm規格水槽〜120×60×45cmクラスを用意します。こちらも照明は弱めで。混泳が可能かどうかは一寸わかりません。


Q1022:(12/Jul/2010) ピロスさん
 たびたびお世話になっております。今回は3点お尋ねしたい点がありましてお便りしました。まず最初は、garamさんも質問されている「チオ硫酸ナトリウム」についてです。私はカルキ抜きにテトラのコントラコロライン、パーフェクトウォーター、エーハイムの4in1を使用しております。(産まれた稚魚をお店に持って行くと交換してくれるので複数の製品を使用しています)どれも塩素はちゃんと抜けているようですが、中身が何なのかわかりません。(ラベルに書いてない)検索すると「市販の塩素中和剤でもチオ硫酸ナトリウムを使用していない製品はない」といったものが引っかかりました。これは、この方の勘違いでしょうか?また、カルキを抜く方法について検索すると、「プラ舟」と呼ばれるものに水を入れて、日の当たるところに置いて一昼夜強めのエアレーションをすると、考えうる限りいちばん安全な水ができると紹介している金魚専門店のサイトがありました。水温を合わせる必要のない金魚業者ならではの考え方なのでしょうが、これはどうなのでしょうか? 次に水流に関してなのですが、実は60ワイド水槽に2つ上部フィルターを置こうと考えているのです。この際、上部フィルターの水流は片方に集中したらいいのでしょうか、もしくはお互いが相殺するようにした方がいいのでしょうか?この水槽で飼育する予定の魚はコリドラスのみです。最後に、グリーンテラーという魚についてなのですが、60標準水槽で終生飼育できるものなのでしょうか?フィルターはやはり上部フィルターを考えています。濾過不足のようでしたら底面フィルターも併用したいと考えております。長くなりましたが、どうかよろしくお願いします。

A1022
 水換えの水は汲み置き、24時間の曝気・もしくは日晒しにして塩素を飛ばす(放置により水道管由来の分子クラスタも緩む)、中和剤の使用は緊急時(水漏れなど)に限る、これが基本です。水温は処理後に合わせるか、時間をかけて水槽に添加すればいい話です。チオ硫酸ナトリウム結晶は観賞魚用に作られたものではありません。これをいい加減な目分量で使用する事が危険なのです(チオ硫酸ナトリウム過剰か、足りないために塩素残留のいずれか)。緊急時に使用する場合は観賞魚用の中和剤(リキッドの方)を用います。公表されていない限り私にも中和剤の詳細は判りませんが、観賞魚に配慮した製品であることは確かですから(水道水の残留塩素量などを考慮されている筈)。少なくとも観賞魚用を謳った製品ならば、責任の所在が明確になります(結晶はあくまで工業用製品の流用)。残留塩素の測定に関しては試験紙があります。Q1021で生じた問題は中和対象が存在しないことによる過剰投与の害が発生した可能性があるということです。上部式濾過装置の方ですが、一方の排水口ともう一方のストレーナーを接近させては意味がありません(というより濾過・水流両面からもったいない)。グリーンテラーは20cmに達する魚種です。遊泳性は高く有りませんが、60cm規格水槽では正直狭いです。せめて60×45×45cm水槽を用意してやりましょう。この種のカワスズメ類は底砂を移動させますので、底面濾過装置は不適です。


Q1021:(07/Jul/2010) garamさん
 先ほどメールさせて頂きましたgaramです。その後、再度「おさかなマガジン」を読ませて頂き、ある事に気付きましたので、再度送らせて頂きます。それは「ハイポ」です。以前は、汲み置き水での交換をしておりました。が、約2ヶ月前から水替頻度が増えた為、ハイポにて中和しておりました。が、使用量が多すぎた場合に害がある事を知らず、2Lに小さいのを1粒程度入れておりました。また、現在使用している海水の素には「塩素中和剤不要」と書かれていたのですが、それに気付かず同じ量を入れておりました。失明(?)とハイポの過多は、何らかしらの関係があるのでしょうか?その点も合わせて、よろしく御願い致します 。

A1021
 前回のメール内容に対する回答は倉庫に移動させてあります。ハイポ=チオ硫酸ナトリウムは危険な薬剤であり、基本的に水換えに使用してはなりません(緊急の場合であれば、ショップでは専用の中和剤も販売されている)。あれは魚の粘膜どころか、人間の皮膚も傷めるほどです。不調の原因の一つと考えられます。

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