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Q790:(14/Jul/2004) GARTSIDEさん
 はじめまして。モルミルス・カヌメの飼育を始めて3ヶ月ほどになります。手から餌を取るほどに馴れ可愛がっておりますが、二週間ほど前から飼育当初には見られなかった行動が現れ心配しております。活動時間中に、水槽内で不規則にストップ&ゴーや旋回などの行動を10〜15分ほど激しく繰り返し、少しシェルターにて休息した後また同じ行動をとるということを日に数回行っているようです。特に、私が水槽付近にいない時に頻繁に行っているように思われます。普段の穏やかな動きとは明らかに違う状態に見えることから寄生虫症の罹患をまず疑いましたが、体表にはそれらしい痕跡等は認められませんでした。そのため、一時的なストレス性の狂騒状態に陥っているのかとも推測していますが、その原因がはっきりしません。外傷は全く見当たらないため、やはり成長による飼育環境の狭小化からの運動不足でしょうか。餌(冷凍赤虫)は非常によく食べており、給餌時には異常行動は見られません。現在の体長は約15cm(導入時は13cm)。環境は30×30×40水槽、外部式フィルター使用、ph7.0前後、硝酸塩濃度等は未計測、水温26〜29度(現在はエアコンにて調整)、10日に一度1/3を換水、照明は8時間点灯(昼夜の区別なく活動しています)、同居魚はキングオブギャラクシートリムプレコ(Pseudacanthicus sp.、10cm)1尾。病気が原因による異常行動か、遊泳性の強い魚種であるための環境ストレスかと気を揉みながら毎日観察をしております。どうか御所見をくださいますようお願いします。

A790:突進です(動作が機敏なので他魚のように吻端をぶつけたりしない。更にそれがストレスとなる)。遊泳型モルミルス15cmクラスならば最低90cm規格水槽、出来れば120×60×45に何かしら(大人しく相当打たれ強い魚種)混泳させてやるのがよいでしょう。水槽の容量は多くの問題を一気に解決します。


Q789:(22/Jun/2004) べるっちさん
 初めまして。メールを出来るだけ短くする為に質問事項のみをメールしようかとも思いましたが、それでは逆に情報不足になる可能性もあるので大変失礼を覚悟で長文にてメールさせていただきました。
 先日、近所の湖(当方米国インディアナ州在住)へ息子と釣りに行き、黒っぽい魚(体長約20センチ)とサンフィッシュ系の魚2匹(同種ですが体長約10センチと5センチ)を釣り上げました。以前から飼育していたRed Eared Slider(15年飼育・推定年齢25歳)が最近他界したので一度水槽及び全てのアクセサリーを綺麗に洗浄後、空っぽではありましたが水槽のシリコンの老廃を避ける為に水を張りフィルターをし続けた水槽(約50ガロンの巨大水槽)に入れて飼育する事にしました。PHのセッティングを含め淡水魚の飼育環境は以前からの私の熱帯魚、淡水魚、海水魚の飼育経験から完璧に準備できています。しかし、今回釣り上げた『種類』という観点では、今まで飼育したことも見たことも無い種類です。 
 問題は先ず、Subject質問(1)にある『Black Crappie』と『Warmouth』の区別の仕方です。釣り上げた後の現在までの二日間、この黒い魚の飼育上の問題はありません(本当に何でも食べる)が、当方では上記の『種類』による分別が困難な状態です。米国サイトを初め、日本サイトもかなり調べましたが決定的な見分け方がありません。この黒っぽい魚は、釣り上げた湖のフロントデスクにある『この湖で釣れる魚の見分け方』という本に書かれている『Black Crappie』によく似ていますが、その決定的な判断基準のヒレ(背ビレの反対側にある下腹部にあるヒレ)の形が全く合いません。色もサンプルよりもかなり濃い感じです。米国研究機関(大学等のサイト)も訪れて研究しましたが、特に下側のヒレの形が全く違うのです。因みに人為的に切られたりした箇所は全く見受けられません。
 それらのサイトにあった写真(イラストでは無い)をしらみつぶしに当たって得た可能性の高い答えは『Warmouth』ですが、釣り上げた湖の管理局に問い合わせたところ、『それは絶対にあり得ない』ということでした。現物も見せましたが・・・『メス』だったらこうなのかもしれない・・という曖昧なコメントでした。更にこの魚、色、形は『Warmouth』ですが、口の形はどう見ても『Black Crappie』なんです。そしてエラの上部に『美系Sunfish』特有の黒い斑点(綺麗なオレンジ色の縁取り付き)があります(斑点だけを見ればどう見ても『Longear』か『Redear』)。つまり、『Warmouth』の色と体形(特に各ヒレ)を持ちながら『美系Sunfish』特有の黒い斑点にオレンジの縁取りが特徴です。『Hybrid』の可能性が出てきた場合、もしそれが本当ならば私はこの魚を同州のリサーチ機関に手放さなくてはなりません(法律上絶対!!)。 太田さんの豊富な知識を生かしてなんとかこの魚の種類を判定できませんか?特に素人では見極められない『Black Crappie』と『Warmouth』の違いがありましたら是非教えて下さい。 写真はデジカメ撮影後お送りすることも可能ですが、写真のクオリティーに問題があるので今回の添え付けは遠慮させていただきました。
 次の問題はSubject質問(2)にあるSunfishのフィーディングです。上記同様、『この湖で釣れる魚・・』という本にはデーターが無かったので、当初は、本に掲載されていた『Redear Sunfish』だと思い込んでいましたが、ネットで調べた結果『Longear Sunfish』だと判別できました。問題は、水槽に入れて以来全く餌に見向きもしないで流木の陰に隠れてばかりいる事です。初めは上記の黒い魚が邪魔しているのかと思いましたが、『テリトリー』という問題に関しては『Longear』がどう見ても優先的です(状況証拠に関する文章は省きます・・長くなるので)。 今は生餌を与えようかと思い『小型フィーダーグッピー』を水槽に入れる事を考えています。『Longear』の性格からして良い方法かとは思いますが、『Longear』の口が小さいので検討中です。 『Snail Cracker』という別名を持つ『Sunfish』ファミリーですが、私の以前の各種の魚の飼育経験から『貝類』の投与は最終手段として検討中です。
 『Longear』に関する『フィーディング』に関してのアドバイスをお願いします。
 では、新参者の長文メール大変失礼致しました。
 追伸: 太田さんのサイトの何処かに『キャッチとリリースが通用するのは原産国だけです・・』という内容の説明がありましたが、北米(アメリカ合衆国)の場合、殆んどの州で『一度キャッチして持ち帰り、各自で少しでも飼育した場合は、その後いかなる理由においてもキャッチした場所へのリリースすら許されない!!』と法律で定められています。更に各州のネイティブ種は同州内での捕獲後の販売は絶対に禁止です(同州内向けのネットオークションも不可)。これは魚、トカゲ、蛇、亀、鳥、その他殆んどの法律上捕獲可能とされている野生生物全てに該当します。つまり釣り上げたり捕獲直後にリリースする場合のみ合法なんです・・・念の為。

A789:色彩以外でのウォーマウスとブラッククラッピーの区別には、背鰭基底の開始部分と各鰭の棘条数をチェックすることが最も有効と思われます(色彩のような変異幅が無い)。また幾つかの交雑種の存在も指摘されています。こちらにはグリーン×オレンジスポットのイラストがあるのですが、色彩(地味)以外は全く別物でした(日本では有名どころ以外のサンフィッシュに関しては、サンプルを殆ど入手出来ませんので、交雑種の場合は完全にお手上げです)。参考になればと思うので、ブラッククラッピーとウォーマウスの重要な鑑別点(外見上)を全てあげておきます。文章表現で難しげな部分は、ネット上の画像と比較してみるとわかり易くなります。
☆ブラッククラッピーPomoxis nigromaculatus
 眼球は赤くない。鰓蓋に特に模様は無い。鰓蓋の班(イアースポット)は目立たない。鰓蓋のイアースポット部分は鈍角。背鰭棘条数7〜8背鰭基底の開始部分が鰓蓋終了部分とかなり離れる。腹鰭先端は鋭角。臀鰭棘条数6。ブラッククラッピーの雌雄の差ですが、雄個体が濃色な以外差はありません。
☆ウォーマウスLepomis gulosus
 眼球が赤い(繁殖期でない雄ではやや薄い)。鰓蓋に眼球から赤褐色の帯が放射状(平行に見える場合が多い)に走る(幼魚はこれを欠く)。鰓蓋の班(イアースポット)は大きく明瞭。鰓蓋のイアースポット部分は丸い。背鰭棘条数10背鰭基底の開始部分が鰓蓋終了部分と一致(若しくはやや後方)。腹鰭先端は丸い。臀鰭棘条数3
 ロングイアーの件ですが、餌(食性)ではなく現在の環境が問題と思われます(サンフィッシュに関してはカワスズメと違うところはありません)。本文中では否定されているようですが、試しに他の個体と離してみる事が有効と思われます。


Q788:(17/Jun/2004) 笠井さん
 はじめまして。笠井です。先日ブルーデンパシーを購入、現在飼育しています。しかし知識は全く無く(一応店員には質問しました。)、ただ綺麗というだけで買いました。「最大でも15cm程度にしかならず、水は中性で大きくなるにつれ気性が荒くなるので単独飼育が基本。」と、ここまでは教えてもらいました。自分の魚のことはよく知っておきたいので、太田さんが知っておられることを出来る限り教えてください(原産地や適正水温、飼育上の注意、etc)。ネットで調べてもほとんどなにもわかりません。よろしくお願いします。

A788:詳細はQ722にあるとおりです。飼育の基本はジャックデンプシーと同じです(ショップの説明で正解)。


Q787:(16/Jun/2004) 青木さん
 太田様、はじめまして。初めてメールを送らせていただきます。アイスポットシクリッドについて質問が有ります。今この魚を飼育しようと思っているのですが、ひとえにアイスポットシクリッドといってもいくつか種類が有ると知りました。自分でも調べてみました、サイトによって情報が違うのでよくわかりません。そこでキクラ・テメンシスとオセラリスについて、どのくらい大きくなるのか、どの程度の水槽が必要なのか、また飼育上特に注意する点があるのかを教えてください。よろしくお願いします。

A787:キクラ属(アイスポットシクリッド)は以下の5種類があります。全ての種が尾柄に眼状班(アイスポット)を持ちます。
●キクラ・インテルメディア Cichla intermedia
 オリノコ水系(ベネズエラ)産。全長55cm。横帯は腹まで下りる。
●キクラ・モノクルス Cichla monoculus
 ペルーアマゾナス水系・コロンビア・アマゾン水系上流産。体長33cm。
●キクラ・オケラリス Cichla ocellaris
 スリナム・仏領ギアナ・ガイアナ産。全長74cm。体側にも等間隔に明瞭な眼班。
●キクラ・オリノケンシス Cichla orinocensis
 コロンビア・ベネズエラ・オリノコ水系・ネグロ水系産。体長61.7cm。インテルメディア種と統合・若しくは亜種関係。
●キクラ・テメンシス Cichla temensis
 コロンビア・ベネズエラ・オリノコ水系産。全長99cm。明色の縦班が密に入り派手。
 上記サイズは自然環境下のものなので、水槽内ではここまで大きくなる事はありません(精々50〜75%)。それでも両種共に最終的には家庭用水槽限界の180×90cmは確保しなくてはなりません(更に破壊力があるので水槽の質はよいものを)。上部(ワイド式で濾過能力確保→生物濾過中心と跳び出し防止)+外部(骨炭等でpH維持と吸着濾過を)を組み合わせます。底砂は細かなものを薄く敷くに留めます。サイズの割に大人しいとは言え同系同士では小突き合いますし、口に入るものは呑んでしまうので混泳はペアに限ります(水槽内繁殖例有り)。生餌を好みますが栄養バランス(体型や発色に影響)を考えれば、ペレットなどの配合飼料を中心に与えるべきです。飼育管理そのものは容易です。


Q786:(27/May/2004) 長谷川さん
 スポッテッドガーの鰭がスッポンモドキにやられ、再生がうまくいかないので思いきって切断しました。しかしガーの尾鰭の一番上側に太い部分がありますよね。あそこはもしかすると切断してしまうと再生しないのでしょうか?

A786:再生しません(切断の度合いによっては目立たなくはなる)。


Q785:(25/May/2004) 長谷川さん
 こんにちは 120cm水槽でPエンドリケリとセルフィンプレコを飼育していますが、プレコがエンドリをなめているようです。それで気のせいかエンドリのバンドが一部薄くなっているように思えますが、プレコがなめるとエンドリのバンドが消失したり薄まったりするものなんでしょうか?それとなめられて薄まったり消失しても再生するものなんでしょうか?

A785:色素胞は精神状態に影響を受ける事があります。色飛びやストレス性黒化症(養殖カレイの裏面黒化も同じ)などはこれが原因です。対処法は原因(この場合はプレコ)を離す事で、後に回復する筈です。魚の色素胞は真皮に存在します。鱗も真皮由来の組織ですが、ここには余り色素胞は存在しません。従って筋肉まで舐め取られでもしない限り、色素胞が失われて仕舞う事はありません。


Q784:(19/May/2004) 香月さん
 太田様 はじめまして、初めてメールを送らせて頂きます。クマノミの病気について質問があります。3週間前に購入したクマノミに白点病が出てきました。早々に隔離し、薬浴させたところ、白点は一時無くなりましたが、1週間ほどして今度は白点とは別に表皮上(白帯部分)に針の穴のような症状が見えてきました。白点病について色々事例を調べてみましたが、針の穴の事例は見当たりませんでした。これは白点病の一種なのでしょうか?または白点病が治ったあとなのでしょうか?後者であればいいと願うのですが・・・・。現在は食欲もありとても元気なので、再び隔離して薬浴させております。上記症状について、病名が何かわかりましたら教えてください。よろしくお願いいたします。

A784:側線沿いにでしたら海水魚の頭部・側線の潰瘍症初期段階の可能性があります。孔が広がる・増えるなどしないかよく観察して下さい。あとは黒点の見間違い(海水性黒点病)・白色付着物の陰(各種寄生虫疾患)なども考えられますので、隔離を続けたまま様子を見るべきです。


Q783:(17/May/2004) 沢井さん
q783-02.jpgq783-01.jpg 太田さま、こんばんは。質問がございましたのでメールさせていただきました。 ールドラインプラチナゼブラプレコを二匹、購入しました。二匹のうち小さい方は尻尾が少し短く大きい方は少し長いです。また、小さい方は何も鳴かないのに対し、大きい方は時々ギイギイと鳴きます。これはオスメスの判別になるのでしょうか?このサイズでも大丈夫なようでしたら繁殖を狙いたいので、よろしければ判別と繁殖に対するアドバイスをいただけませんでしょうか。まだ買ったばかりなので現在は産卵箱の中に入れていますが、近々様子をみて45cm水槽に移そうと考えています。サイズはそれぞれ約4.5センチ、6センチです。PHは6.7.水温は28.5度です。また、こちらのプレコは国内での繁殖例はありますか?よろしくお願いいたします。

A783:Peckoltia属及びその近縁グループ(Hypancistrusなど)の雌雄の判別のポイントですが、比較すると雄個体は雌個体よりも棘条や半身(特に後方)がより強い棘で覆われる・鰓蓋付近の装飾が派手である場合が多く、繁殖期が近付くと特にこれが目立つようになります。音を出すというポイントも着眼点として悪くありません(但し決定打とはいえない)。勿論繁殖期になると雌個体は腹に卵を持ちますから、幾分ふっくらした印象を受けるでしょう。また魚を上から見た場合、雄個体の方が幅広い頭部である事も知られています。繁殖には基質が必要で瓦・割った土管などを積み重ね、岩の隙間を演出してやります(水草不要)。産卵後は雄個体がガードしますので、雌個体は離します(余計なストレスをかけない)。孵化後の稚魚の育成は一般的な魚種に準じます。本種そのものの繁殖例は知りませんが、割と容易な方と考えてよいでしょう。
 繁殖に向けては先ず基本的な飼育環境を整えます。詳しくは「特殊なまず管理法」を見て貰えば解るとおりですが、現状では通常の飼育としても問題があり、直ちに対処する必要があります(水温高過ぎ・流水の欠落等々)。繁殖狙いなのですからメンテにも水槽を一本用意するべきですし、45cm規格水槽ではまともなモーターを付けられません(特に繁殖の場合は基質の隙間の隅々まで水を動かす必要がある。水槽の広さそのものも繁殖成功のポイント)。


Q782:(04/May/2004) 木下さん
 はじめてメールさせて頂きます、質問なんですが、ブラックゴーストを飼い始めめたんですが、常に頭を上に尾を下にしたままずっと縦にヒラヒラしています、いっこうに隠れようともせずに端のほうにいますが、大丈夫なんでしょうか?ブラックゴーストなどは飼育したことがナイので動きがわからず、不安です、個体は15cmぐらいで水槽は60×30×36の外部フィルターです、水槽内はある程度水草が植えてあり、流木などで隠れられる場所もかなり作ってあります、ph6.5と比較的酸性にしてありブラックゴーストには適してると思うのですが、呼吸が早いです、水槽に入れたばかりなのでなれてナイのでしょうか?常に頭が水面付近にあるのは病気かなにかなのでしょうか?

A782:ブラックゴーストを始めて飼育すると〜飼育者がある程度魚を飼い込んだ経験があるほど〜不安に駆られるものです。現在の行動については特に問題はありませんが、ストレスは感じているようなので土管を入れてやりましょう。慣れればその中で日中はぱったり倒れています。水質は無理に酸性に傾ける必要はありません。中性で十分です。


Q781: (欠番)
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A781:。

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