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Q760:(03/Feb/2004) 鈴木さん
 はじめまして。鈴木と申します。今回ご質問させていただきたいのは、グリーンテラーについてです。セネガルスと混泳させようと考えていますが、そもそも60センチ水槽で飼育可能なのでしょうか。それとポリプと混泳は大丈夫でしょうか。水槽にはセネガルス1匹だけです。

A760:家庭用水槽レベルではグリーンテラーと混泳させてよい魚種はいません。英名は理由があるからこそそう呼ばれているのです。


Q759:(03/Feb/2004) 久保田さん
 太田さま こんにちは。早速ですがお聞きしたいことは、オトシンクルスのことです。金魚(4匹)の水槽(30センチ)にオトシンクルスを2匹入れて半年くらいたつのですが、2,3日前から一番大きな金魚にはりつくようになりました。水槽をわけたほうがいいのかと思っているのですが、何か原因があってその原因を取り除けるならそうしたいのですが、特に環境が変化したわけでもないので見当つきません。水槽を分けるしかないのでしょうか。また、水槽をわけた場合は小さな魚(ネオンテトラ等)との混泳もできないでしょうか。教えてください。よろしくお願いします。

A759:一般的に「苔を取る」とされる魚種は、チャイナバタフライを除いて他魚に色々悪さをします。動きの鈍いもの・体表面積(平面部分)の大きなものが標的となります。金魚も相当気の荒い魚種ですが、前出の理由からオトキンクルスに文字通り舐められてしまったのでしょう。水槽を更に広くする(この場合は90cm規格水槽以上)か隔離する以外問題は解決しません。但しネオンテトラは機敏な上体表面積も小さく、通常はオトキンクルスとの混泳に問題は生じません。


Q758:(02/Feb/2004) 島田さん
 はじめまして、太田様。ブルドッグキャットレオパードタティァを25cmキューブ水槽で混泳させたいのですが大丈夫でしょうか?

A758:ブルドッグキャットは縄張り意識が非常に強いので、タティア類を混泳させれば粉砕してしまいます。そう広くなくともよい(35×35以上程度。25cmは終生飼育用として不向き)ので単独飼育が無難です。タティアは顔つきほど強いものではありません。


Q757:(28/Jan/2004) sangaさん
 はじめまして。太田様。いつも拝見させて頂いております。お聞きしたいことですが、以前45cm水槽、底面フィルター、PH7.0の環境下でネオンテトラ(5)、グッピー(2)、ミッキーマウスプラティ(2)、コリドラスジュリー(1)を混泳させていました。購入してから1ヶ月程立ったある日、水槽を眺めて皆が元気であることを確認した後30分程水槽を離れ、再度水槽を除くとグッピーが死んでおりました。その次の日は、同じようにプラティが突然死にました。どちらも体を横にし、水底に沈んで全く動かない状態です。泳ぎ方がおかしい、エサを食べない、体色が不鮮明、という前兆すらないままに死んでしまったため、原因が全くわかりません。残ったネトラ、コリドラスは元気です。最後に水替えをした時から2週間は経っていました。(怖かったので、あれからまたすぐに1/2水替えはしました。)こういうショック死のような病気は存在するのでしょうか。教えて下さい。

A757:死亡の際は必ずpH・亜硝酸塩濃度・硝酸塩濃度を測定しなくてはなりません(「質問を送る前に」は必ず目を通して下さい)。殆どの疾患・死亡の原因はこれらを確認するだけで解決するといってもよい程重要です。今回死亡した卵胎生メダカ類は弱アルカリ性・塩分を必要とするグループ、生き残ったテトラ・コリドラスは弱酸性・塩分不要のグループです。この条件がポイントになっているかどうかを知る為にも水質データは必須なのです。また、この直前に給餌などを行っていればそれも重要なデータとなります。


Q756:(21/Jan/2004) NABAさん
 熱帯魚の飼育を始めて3ヶ月です。900×60×30の水槽にカクレクマノミ2匹、スズメダイ4匹、チリメンヤッコ1匹(1ヶ月前に追加)、ホワイトソックスシュリンプ1匹(1ヶ月前に追加)を飼っています。濾過は上部フィルターで、水温はヒーターで水温は26度に保ち、水替えは2〜3週間に4分の1くらい替えていました。みんなとても元気で食欲も旺盛でした。ところが、ある日、気付くとヤッコがしきりに体をフジツボや砂に擦り付けていました。体には白い点々があるわけでもなく、見た目には何も異常はありませんでした(たまにスズメが突っついたりしてましたが、私が見ると体に何かくっついてるようには見えませんでした)。水替えから3週間くらいたっていたので、水が汚れてきてヌルヌルしてるのかな、と思い、4分の1ほど水を交換しました。5日くらいたち、それでも擦り付けをやめず、体の表面が毛羽立って、水槽の底に留まるようになり、他の魚たちも擦り付けをするようになったので、熱帯魚ショップに問い合わせました。「寄生虫じゃないかと思います。淡水浴させるのがよいでしょう。でも、弱ってる魚は、もうダメかもしれませんよ。あと、白点病という可能性もあるかも」と言われたので、5分程度淡水浴させました(マラカイトグリーンも少量加えました)。しかし、次の日、ヤッコは死んでしまいました。その翌日、クマノミ1匹が水槽の底で動きが悪くなりました。再度、淡水浴させましたが、翌日死んでしまいました。残った魚達も擦り付けが止まらなく、また、淡水浴させる容器に移す時に網で追いまわしたので、恐怖に脅えてるようで食欲もなくなってしまいました。熱帯魚ショップに問い合わせても、よく分かりませんね、という答えで困っています。是非ともアドバイスをお願いします。

A756:繊毛虫由来の疾患(海水性白点病・スクーチカ症)の初期型でも似たような症状が生じますが、白点を生じない(白点病の初期段階は鰭の不透明化→白点出現)・水面定位が出ない(スクーチカ症では強度の鰓病症状→水面濾過槽の吐出口でふらふら)・ぱらぱらが存在する(「疾患リスト」内簡易同定表をチェック)ことなどから、海棲扁形動物寄生症と思われます。この疾患は特にクマノミ・ヤッコに対し攻撃性を有する為、海外でもAngelfish Disease・Clownfish Diseaseと呼ばれ恐れられています。病原生物はBenedenia melleniBrookynella hostillisなどの扁形動物で、基本的には淡水棲のギロダク・ダクティロと同じようなものです。鰓を中心に全身に寄生する為、魚体から大量の粘液を分泌させます(その為飼育水が粘性をおびる上臭気発生)。薬剤は大抵なんでも効きます(硫酸銅に関しては諸説あり)が、クマノミ・ヤッコ自体が薬剤耐性が低い為に規定量の半分程度で対処しなくてはならず、初期の段階で対処出来なかった場合は悪い結果が必然的に訪れます。薬剤を使用しない場合には高濃度塩水浴(5〜9%。弱い魚種は低めに)を行います(こちらも初期段階を過ぎるときつい)。何でもかんでも淡水に漬ければよい訳ではありません。本疾患発生の原因は水質の悪化によるストレスなので、今後はこれまでのメンテナンスの見直し・濾過槽のグレードアップなどを図る必要があります(飼育書・当ウェブサイト「メンテナンス」ページ等でよく理解と確認を)。


Q755:(17/Jan/2004) ZANさん
 こんばんわ、太田さん。zanですが、われながら恥ずかしく、前相談したスポガー3匹のうち2匹を不慮の事故で死なせてしまいました。すると水槽が寂しくなりました。なので悩まず新しい魚を導入することにします。自分で調べた結果おとなしいシャベルノーズキャットを買おうかなと思いました。それが実際探してみるとなかなか見つかりませんでした。輸入されるじきは、あるのでしょうか。それと脱皮するとかいていましたが脱皮したらなにか処置をしないといけないのでしょうか。それと1匹だとさびしいので2匹買っても問題ないでしょうか。最後に餌ですが、口がしたにあるのでそれにあった餌をあげなければいけないのでしょうか。例えば底ものとかをやらないといけないでしょうか。以上ですがなにとぞよろしくお願いします。

A755:入荷の時期は今頃から初夏までなので、ショップの方に予約を入れた方が良いでしょう(この種の疑問はショップに聞いた方が早い)。脱皮は暫くぼろぼろの膜を被っていますが、自力で突進などして振り払います。ショベルノーズ同士は割りと上手くいく方ですが、水槽の奥行きが無いと矢鱈と突進を繰り返して吻端を曲げます(特に混泳)。餌はペレットなどの浮餌(水槽にある程度慣れてから)・小魚・底餌等何でも構いません。


Q754:(02/Jan/2004) ZANさん
 明けましておめでとうございます太田さん。zanですが、早速ごしつもんさせていただきます。某ショップでテキサスシクリッド幼魚をかいました。テキサスを買うときこぶがでているのがいまして、それは、12cmぐらいだったんですがそんなに早くからでるもんでしょうか。雑誌を見るとこぶのでたブルーの綺麗な成魚をみかけますが、普通に飼っていてこうなるんでしょうか。シクリッドということなのですが、繁殖についての事がまったくみつからなかったので良い検索サイトがあればおしえてください。それとおなじショップでダトニオと表記されていた小さな個体がありましたが、真っ黒な幼魚だったのでしたがダトニオの幼魚は、黒いのでしょうか。ワイルドとも書かれていませんでした。プレコといっしょにいたので汽水では無いと思いますねだんは9800円でした。最後に1つ、ガーの8cmぐらいのがうっていましたが、そのくらいのは飼育した事がないのでわからないのですが、必死にパタパタ泳いでいてゆっくり泳いでいます。時たまに口を大きくひろげますがこのようなこたいは、なにか異常がないのでしょうか。なかったら買って見たいと思います。水質は、さほど悪くは、ないように思えました。水流にながされているようにも見えました。長々としてしまいましたがなにとぞよろしくおねがいします。 

A754:恐らくテキサスシクリッドHerichthys cyanoguttatusとカルピンティスHerichthys carpintisを混同しているのでしょうが、成長するとテキサスの方はブルースポットは細かなままでシルバーがかったものになります(半身黒化もしばしば)。カルピンティスはトルコ石のような派手なブルーの大柄な斑紋が美しいものです。同種・亜種ともされるほど近い関係ですから、幼魚期はちょっと区別が付き難いかもしれません。どちらも養殖ものが主に入ってきますので、形態・色彩ともホルモン剤の影響を非常に受けています。テキサスの場合はカルピンティスのような顕著な肉瘤になることはありません(出ることは出る)。国内ウェブサイトに求める情報が無い場合は海外サイトを検索(検索エンジンは↓)しますが、この際のポイントは学名(正式なもので余り出てこない場合は旧学名のCichlasomaを用いるなどするとよい)を用いる事です。というのも我が国での流通名と海外の流通名は異なる場合が非常に多い為です(カルピンティスであれば英名は無く、ドイツではパールシクリッドと呼ばれる。我が国でパールシクリッドと言えばGeophagus brasiliensisの事)。これに必要な単語を英語で付け足せばよいのです(今回の件であれば"Herichthys cyanoguttatus breeding"、breedingをspawningにしてもよい)。ダトニオイデスの色彩についてはQ591参照。ガーパイクの稚魚は水面付近で小枝に擬態(流れ・深度は全く好まない)しているものなので、我が国のストック状態は過酷を極めます(水質等は「古代魚」のページを参照)。


Q753:(28/Dec/2003) ぽっち君さん
 毎回、お答えしていただいてありがとうございます。ファイヤースピニーイールについて聞きたいのですが、「スピニーイール管理法」に東南アジア産種は中性、アフリカ湖産・盲目種などは水質をアルカリに保ちますと記載されていますが、ファイヤースピニーイールは東南アジア産種なのでしょうか?図鑑等にもスピニーイール類はあまり記載されていないのでわかりません。もうひとつ質問なのですが、スピニーイールは現地では、どの様な生活をしているのでしょうか?飼育下では、いつも人を探している素振りなのですが。よろしくお願いします。

A753:ファイアーはよくレッドとも呼ばれています(要するに東南アジア産です)。人を追うのはスピニーイールが物覚えが良い為です(餌をねだる)。現地では人間を見れば先ず姿を隠します。


Q752:(24/Dec/2003) 川那部さん
20031224.jpg  今晩は、ブラジルパロットの飼育についていつも他では得られない実用的なアドバイスを頂き大変感謝しております。前回混泳について教えて頂いた結果、一昨日ビッグアイカラシン(約10p)を4匹購入して同居させています。ご指摘のとおり問題無く混泳出来ており、他のシクリッドを猛然と追いまわしていたパロットとは別人(別魚?)のようです。混泳魚は他にも10pのブルーフィンペコルティアと餌を兼ねたコンゴテトラが数匹います。2点お聞きしたいことがあるのですが、まずはビッグアイカラシンのPHショックについてです。購入後いつもどおり簡単な水あわせは行ったのですが(袋の水を3分の1づつ15分毎に水槽の水と取り替える)元のPHと余程開きがあったのか典型的なPHショックになってしまいました。チェックするべきだったのですが時既に遅しで写真のとおり各鰭が白濁化し、先端がバサバサで、目の表面の一部が白濁してしまったのもいます。とりあえず粘膜保護と気休めの目的でアクアプラスを入れて様子を見ました。外傷はそれ以降悪化することは無く、どちらかと言えば回復基調にあるようには見えるのですが、外見があまりにもカラムナリス由来の尾ぐされに似ているため、もしかしたら2次感染していているのでは?と心配で、症状や経過から見分ける方法があれば教えて頂きたくメールしました。アンモニアや塩類は一切検出されず、PHはプレコ用に大き目の流木をたくさん入れた結果6.5位になっています。水温は27度(プレコの上限でパロットの下限と理解しています)餌食いは活発で異常行動もありません。ショップの意見は「水が大丈夫なら心配無いよ」というもので、自分も基本的にはそう思いますが何となく不安です。グリーンFや塩等による予防も考えましたがバクテリアへの影響を考えると出来るだけ使いたくありません。目の白濁も含め、このままで治るのでしょうか?
 2つ目はプレコについてですが、他の魚が貪欲すぎて摂餌がうまくいっていないようです。タブレットフードは水も汚れるようですしどうせカラシンがかっさらってしまうでしょうから、沈下性の細かい餌を使っています。しかしこれすらパロットが嗅ぎつけ砂ごとほじくりかえして全部食べてしまいます。真っ暗にして他の魚を寝かしつけてから給餌する方法も試したのですが、暗闇で餌を投入してしばらくしてから確認のために電気をつけるとパロットのお腹がパンパンで口もモグモグとやっており困っています。大量にばら撒いて後で掃除する方法も考えましたが水槽が広く水流も強いため散らかって水が汚れそうです。何か妙案はありませんでしょうか?師走の忙しい時期に恐縮ですが、アドバイス頂ければ非常に助かります。

A752:pHショックであればきりもみ・痙攣・墜落(当日〜翌日の突然死)などの異常行動が必ず起こる筈なので、今回の症状はpHショックではなくカラムナリス症でしょう。尚、現状では病気の治療と環境改善は別容器で行うべきです(以上詳細は「FAQ」を)。
 この水槽の面子で餌を巻き込むほどの砂など全く不要です。大磯などであれば全て撤去し(細かな川砂等であれば水槽底面が1/2出る位に薄く)、流木・土管などの障害物を少し多めに投入(これでシクリッドが全て拾うことは無理になる)、消灯後に沈降性の餌(顆粒がよい。また、プレコが餌に飛びつくまでは赤虫でもよい)を撒く方法で十分です。


Q751:(17/Dec/2003) コーさん
 はじめまして、コーといいます。今飼っている約6センチぐらいのダトニオですが、あまり餌をたべません。1日にメダカ1匹ほどです。普通はこのぐらいの大きさでももっと食べるはずなんですが。そのためか、1ヶ月とちょっと経つのですが成長してないように見えます。小さいときにあまり食べないと大きくならないと聞いた事があったので気になっています。原因はなんでしょうか?今の状況は、90*45*45の水槽で、NO2、NO3は問題なし、phは8、ベアタンク、上部濾過でウールマットとその下にパワーハウスの微アルカリ性の濾材を1リットル入れてます。照明は90用2灯、水槽内には隠れ家として直径10センチ程の土管を入れています。水温は27度です。あとほかにも聞きたいことがあるのですが、時々エラをこすり付ける時があり、寄生虫でも付いてるのかと思って別水槽でエルバージュを入れて24時間薬浴してみたのですが直っていないようでした。直らない時は何回か繰り返さないといけないのでしょうか。それとも別の病気でしょうか。その他には、明るい時には餌を食べません。ライトを消すとメダカを追いかけるのですが、寸前まで追いかけてもあきらめて、これを何度も繰り返したりしています。でも翌朝メダカの数をチェックすると1匹減っているので確実に食べてはいるようです。以上ですが宜しく御願いします。

A751:6cmサイズのダトニオイデスにメダカは大き過ぎます。現状では食事そのものが楽しくないのでしょう。このサイズの時期は赤虫がよく、これに沈降性の配合飼料を混ぜて餌付かせれば以後の成長・発色が良い方向に向かいます。魚食性魚だからといって何が何でも魚を与えなくてはならないというわけではありません。メダカはダトニオイデスが10〜15cmサイズになってから与えます(どうも我が国では魚食魚に無理に大きな餌を与える傾向がある)。どうしても捕食シーンを楽しみたいのであれば、グッピーの仔魚・稚魚がよいでしょう(自家繁殖)。環境の方は慣れれば飼育者が近付いただけで寄って来ますから心配無用です。
 擦り付けは問題です。幼魚の内は強い薬剤は危険なので、0.5%程度の塩水浴で様子を見ます。可能であれば現在の水槽環境をそちらに移行します(症状が続く場合は濃度固定・改善したら水換え毎に希薄)。塩水浴は水質的なもの(来日前の管理が塩水の可能性→卵胎生メダカ類の電解質欠乏症に近いものを生じる)・寄生虫疾患の双方に効果があります。詳細は「ダトニオイデス管理法」・「FAQ」等にて。

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