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Q710:(24/Aug/2003) TAKUMAさん
 こんばんは。突然ですが、質問がありましたのでメールさせておいただきました。ダトニオイデス3匹、シャムタイガー3匹、(全て500円玉サイズ)を飼育しております。別の水槽(120:45:45)では2年前に同じように飼育して現在では約30センチです。数は二匹です。ですが、この500円玉サイズの6匹が餌をあまりガツガツ食べません。最初のころは冷凍赤虫を入れると飛びついて2〜3分で食べつくしたのですが、現在ではあまり食べず、食べても食べた瞬間によく吐き出したりします。この状態がもう2週間以上続いております。水温は29℃、PHは6.7、フィルターはリオ180にスポンジをつけています。水槽はルームメイト902です。同居にはシルバーシャーク二匹(約6センチ)がいます。今のところ、餌は赤虫を中心に与えておりますが、このままでは成長が不安です。よろしければ御教授ください。お願いします。

A710:ダトニオイデスは成魚になればほぼ不死身の怪物となりますが、幼魚期は案外脆く一寸した環境不適応でころりと逝くことが少なくありません。その原因の多くが水質的な部分であり、併記していないところを見ると亜硝酸塩・硝酸塩濃度を測っていないようですので、暫くの間水槽内でどのような変化を見せるかチェックしたほうがよさそうです(魚量の割にpHが低い)。更に水温は幼魚期に重大な影響を与えますから、午後2時の水温をチェックして32℃を越えるようであれば何かしら下げる工夫をします(設定は高過ぎ)。高水温は更に溶存酸素量も減少させますからエアーカーテン導入なども有効です。稀に地域によって時期的に水質が不適応となることがあるようですので、この場合は人口海水の素を少量溶かし込んでやると突然死などを防止出来ます(特に水換え時の交換水)。何れにせよ環境さえ改善されれば食欲は戻ります。
(誘導:ダトニオイデス幼魚トラブル)


Q709:(23/Aug/2003) SHIMIZUさん
 はじめまして。7年飼育していましたスポテッドガーが昨日真っ白になって死んでいました。触ってみるとヌメリがなくカサカサしているように感じます。同居はセネガルスとスッポンモドキ(ベビー)アルビノプレコです。もしかしてプレコが舐めた?と思いショップの人に相談しましたが、アルビノプレコは目が見えないしガーも舐められれば振り払うので違うだろうと言われました。ガーは死ぬと白くなるから突然死だと言われたのですが・・・。プレコが同居の魚を舐めることはあっても舐め殺す事はありえないのでしょうか?

A709:30cmに達するセルフィンプレコであればあらゆる魚種に攻撃(縄張り意識が非常に強い)を仕掛け、相手を衰弱死させることも珍しくありません。パナクエ・コクリオドン系であれば混泳は論外です。プレコにとって鱗を剥がす・鰭膜をこそぎとるなど容易い事です。対象が動きのとろい魚種であれば尚更でしょう(だから混泳には注意が必要)。追い回すまでも無くプレコは口器に当たったものを取り敢えず舐めますから、目が見える・見えないで判断することは出来ません。水槽は狭いのですから少なくとも日に数回以上ははちあわせもあるでしょう。但し今回は生きているときに襲われたというよりも死亡した後に舐め尽されたと考えられます。
 混泳トラブルは様々なケースが考えられるので、必ずサイズ(魚と水槽両方)・種類(何のアルビノなのかで全く異なってくる)を添えて下さい。


Q708:(21/Aug/2003) 上野さん
 はじめまして。今スポッテッドガーの幼魚を45cm水槽で飼育しています 餌はアカヒレの幼魚と赤虫を与えているのですが、生餌は幼魚時にはたくさん与えたほうがいいのでしょうか?

A708:幼魚期に限らず栄養価を優先します(勿論量は十分に与えるべき)。配合飼料とバランスをとるのが好ましいです。


Q707:(19/Aug/2003) h,aさん
 初めましてh,aです 今回ブランドノーズガーについて聞きたいことがありますB,Nガーを飼おうと思っているのですが最終的にどれぐらいの水槽が必要でしょうかいろいろな本を読んだのですが本によってサイズがちがうのでよく分かりません(二匹入れるつもりです)あとPセネガルスSも一緒に入れるつもりです合計3匹ですどうか教えて下さい

A707:ブラントノーズガーの飼育には最終的に120×60程度が必要です(サイズ等はQ325参照)。アクティブな魚種ではありませんが、狭ければ突進した際に吻端を曲げます(跳び出しもある)。ポリプテルスもしばしば突進しますから、水槽の広さはあればあるほど安全です。強く曲げれば餌の捕食にも影響が出て悪くすると餓死します。追加メールの空気の方はガーパイク(鱗骨目)と取り違えているのでは。


Q706:(13/Aug/2003) ただまるさん
 太田さん、こんにちは。帰省から戻るとグッピーの身体の色が(表面でな無く中から)白くなっていました。水槽内を見るとグローライトテトラも同じように白く(赤いラインは残っていますが)なっていました。これはネオン病なのでしょうか?グッピーにも移るのでしょうか?半数ほどのテトラやグッピーが同じような症状になっていますが、ネオン病の場合治療がほとんど出来ないとの事ですが、飼育魚の大半がこのような場合はどうすればいいのでしょうか?水槽のリセットを(水槽や底床の消毒)をしたほうが良いのでしょうか?また、このような症状の魚を大型魚の餌として与えると移るんでしょうか?60水槽上部フィルター、2灯照明8時間、水草5種、底床大磯です。飼育魚はネオンテトラブラックテトラ、グローライトテトラ、グッピー、コリドラスパンダです。2週間ほど前に底床をソイル系から以前使用していた大磯に変更しました。また、ネオン病の場合コリドラスは大丈夫でしょうか?お願いします。

A706:グッピーのこのような症状の場合はカラムナリス病の可能性が高いです。恐らくテトラの方もそうでしょう。ネオン病のような強い伝染性こそありませんが、現在の環境が病気を呼んでいるので他魚も同じく危険な状態です。病魚の治療は勿論のこと環境改善が急務です。


Q705:(13/Aug/2003) ぽっち君さん
 こんにちは。先日は、解説されているのにそれを見ず質問してしまい、すいませんでした。スパイニールを飼いたいと思っているのですが、スピニーイールとは違うのでしょうか?そして混泳は、やはり単独飼育でしょうか?

A705:Spiny Eelの単なる読み方の違いです。従って飼育法は「スピニーイール管理法」の通りです。混泳の際の注意も解説済みです。


Q704:(12/Aug/2003) ももぴさん
 太田様、さっそくのお返事ありがとうございました。残念ですが、きのうの夜死んでしまいました。隔離して薬を与えていたのですが、直立して(尻尾を下に頭を上にして)泳いだり、腹を上にして浮かんだり、突然速い動きで泳いで沈んだりしていましたが、だんだんと弱り、底に傾いて座り、そのうちに横倒しになったり、腹を上にして横たわっていましたが、荒い呼吸もだんだんと弱くなって死んでしまいました。鰓のまわりはいつもより赤くて開いているように見えました。ところが今朝、きのうの病フグ以外の2匹も元気がなくなっているのです。皮膚には異常が見られませんが、底に尻尾をたたんで丸くなり、呼吸もいつもより荒いようです。現在、昨日の夜、SHOPの方に聞いて入れたグリーンFゴールドを薄めに水槽に直接投与しています。(全員病フグになったので)なお、昨日は書き忘れてしまいましたが、買った店と同じ条件で、海水で飼育しています。病気が出たのは水換えの翌日。さらに一週間前には底砂を掃除しています。治療について間違っていること、したらよいことを教えてくださるとありがたいです。

A704:鰓病症状を見せているところから外部寄生虫・細菌などが考えられます(別の症状が出れば病名を推測出来ますがそれが出る前に叩くのが良)。全海水飼育であれば淡水浴(ミドリフグなので小さな個体でも可)・若しくは半海水化(汽水での管理)を投薬と併せて行います。スクーチカ症(強伝染性でしかも突進が見られるようなので)などであればマラカイトグリーン系の魚病薬が有効ですが、フグが小さ過ぎるので規定量よりも薄めの使用が必要です。


Q703:(11/Aug/2003) ももぴさん
q703a.jpg 太田様、いつもミドリフグのことで質問させていただきありがとうございます。今回も教えていただきたいことがあってメールさせていただきました。水槽サイズは通常の60cm。ミドリフグ3匹を飼育しています。サイズは5cm未満です。2番目に大きいミドリフグが、今日の夕方帰ってきたら底で息苦しそうにしていました。呼吸が荒く、底にじっとしていても斜めに傾いたようになっています。割と物陰でじっとしていることが多いフグなのですが、いつもとは違います。1月くらい前から背中にオレンジ色の部分と白い部分ができていましたが、元気にしていたのでそのまま様子を見ていました。原因のひとつなのかもしれないので、写真を貼付させていただきます。考えられる病気とその処置について教えていただければとても助かります。濾過は上部フィルタと底面濾過をそれぞれ別のポンプで動かしています。亜硝酸塩、硝酸塩、は0、PHは7.8です。お忙しいところ、申し訳ありません。よろしくお願いします。

A703:※ここに表示してある画像はこちらで加工してあります(元画像)。
 画像の中央部の色抜けが肌荒れ・水カビ(色抜け部分を側面から注意深く見て心持でも毛羽立っているようなら確実)のように見えます。上記飼育環境で塩が無いので入っていないのであれば3日ほどかけて半海水にもっていって下さい。人工海水の素か粗塩を使用します。この場合必ず病気の個体と健常なものを隔離(ストレスを与えない為)します。鰭の状態もよく見て下さい。白濁(外部寄生虫)・辺縁崩壊(カラムナリス等)していれば魚病薬も併用します。


Q702:(03/Aug/2003) ぽっち君さん
 毎回、丁寧に教えてもらい、有難うございます。またの質問、よろしくお願いします。ブラックゴースト6cm、エレファントノーズ10cm位を飼っていて毎日一回、赤虫を十分与えています。赤虫だけでは、消化に悪いのではないかと思い肉食魚用のタブレットを与え(かなり細かくして)ているのですが、水に入れると膨らむので口に入らない様で(食べようとするのですが)食べられません。赤虫だけで、大丈夫なのでしょうか?そして、自然下では、どの様な物を食べているのでしょうか?赤虫は、一日一回で良いのでしょうか?質問、多くて申し訳ありませんm(_ _)m

A702:赤虫単用ではよい結果が得られません。現地では水生昆虫・微細な甲殻類・他魚の仔魚等を食っているので、餌としては冷凍ブラインシュリンプ(アダルト)と海水魚用の顆粒状配合飼料(沈降性)を与えます。エレファントノーズは終生この組み合わせでよいでしょう。赤虫は消化出来ないのでこのまま単用を続ければ痩せて死亡します。ブラックゴーストの方は大型になればペレット・タブレットを噛み砕くので赤虫と混ぜて与えます。両者電気系ですから片方が強くなれば弱い方は当然餌を取れません。別個に飼育すべきです。双方とも詳細は上にある各コーナーに全て解説済みです(必ず目を通しておいて下さい)。


Q701:(31/Jul/2003) 藤岡奈月さん
amime1.jpg 太田様 こんばんわ、藤岡と申します。どうぞよろしくお願いします。一週間ほど前に、海でアミメカワハギの幼魚を採集してきて現在も飼育しています。餌食いは当初から大変旺盛で、目をよく動かして大変反応も良く、仕草はとても元気そうに見えるのですが、昨日の朝から全身に水ぶくれのようなむくみが現れてきました。最初は気のせいかと思ったのですが、今日見るとはっきりと分かるほど水疱が大きくなっており、全身がぼこぼこになっているような印象です。(失礼ながら画像を添付させていただきました。)現時点では昨日までと変わらずとても元気そうで、餌もよくねだり、たくさん食べています。水槽は、60x45x45、90x30x20、90x30x15、90x15x15、30x10x10を、すべてオーバーフロー加工し、溢れた海水を60x45x30の濾過水槽にすべて落とし込んでいます。90x15x15水槽、30x10x10水槽を除くそれぞれの水槽には予備として、150cm用外部フィルター、120cm用外部フィルター、60cm用外部フィルターを設置。水温は25℃。水換えの頻度は、1ヶ月2回〜3回で、一度に40〜50リットルを交換しています。60x45x45水槽には、21cmのウミスズメ。90x30x20には15cmのウェブバールフィッシュと、11cmのスジモヨウフグ。90x30x15水槽には、11cmのミドリフグ。90x15x15には7cmのラクダハコフグ。そして、30x10x10水槽をセパレータで2つに仕切り、2cmのアカメフグとアミメカワハギを飼育しています。またオプションとして、プロテインスキマーを1台設置しています。餌はビタミン剤を複合した冷凍アカムシ、人口飼料、生エビなどです。ちょっとややこしくなりましたが、大体このような感じになります。どうぞよろしくお願い致します。

A701:画像だけでは断言出来ないのですが、リムフォキスティス症・若しくは海棲扁形動物寄生症(おそらくは単生類)あたりではないかと思われます。ウイルス性疾患であるリムフォキスティス症は汽水魚の病気と認識されていますが、実は海水魚にも非常に多い病気です(捕獲時などの擦過傷より進入)。単生類寄生症ははだむし症などとも言われ、養殖場などでは珍しくありません。細かくて見えないギロダクティルスなどと比べると巨大なので目立ちます。但し寄生症であれば魚は痒がって擦り付け行動を見せるものなので、メールの様子からは違うように思えます。どちらも魚が調子を崩す夏季の高水温時によく発生します。これらの疾患の治療には6〜9%程度の高濃度塩水浴が用いられますが、今回は幼魚なので少々抑えた4.5%3〜5分程度で様子を見て下さい。残念ながら海水魚のリムフォキスティス症の決定的な治療法は無い(できものを外科的に除去する程度)のですが、単生類であれば通常の魚病薬も有効です(但し硫酸銅は効くという意見と効かないと言う意見があり不明。こちらも幼魚なので使用は薦められない)。尚、採集もののことですから海からの病原体が今回の発生原因と思われますので、予防のためにも殺菌灯を設置することが必要でしょう。

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