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Q670:(13/Mar/2003) 長谷川高志さん
 おはようございます。太田さん。私のアジアアロワナですが左目だけ目垂れしてます。治らないか、いろいろ調べましたが、なかなか決定打がありません。アジアアロワナの目垂れは治らないものでしょうか?良い治療法があるのなら教えてください。やるだけの事はやりたいですので。

A670:眼垂れは治療できないので予防あるのみです。現状より悪化させないよう浮上性の餌に限定して沈む餌や小魚を与えない・飼育者の目の位置より高い場所に水槽を設置しないなど気を配ります。台湾辺りでは指圧で戻すなどという記述もあったようですが(詳細不明)。


Q669:(10/Mar/2003) 濱田真一さん
 太田様 こんにちは。いつも参考にさせていただいております。実は、今週末にジャイアントマッドスキッパーPeriophthalmodon schlosseri)を購入する予定です。サイズは23cmほどです。飼育環境が他の魚と違うので、新規に水槽を用意するつもりでいます。そこで、飼育設備に関してお聞きしたくメール致しました。(おさかなマガジンの汽水ハゼの項目も読んだのですが、イマイチぴんと来なくて…)以下に、太田さんから教えていただいたことを踏まえて考えた飼育設備を書きますので、問題等あったら教えていただければと思います。
●水槽は90×45×30(高さ)のらんちゅう水槽(メンテナンスしやすいかな、と)
●水は現在使用している淡水水槽の飼育水に、人工海水を入れて半海水に。
 水温は26℃くらい。水量はどのくらいがいいでしょうか?
●フィルターは水中ポンプで揚水して上部濾過層へ。櫨材は現在淡水水槽で使用しているものを使う。
●底砂は珊瑚砂のパウダー。陸もつくる。底面積の4分の1くらいでしょうか。
●ふたはアクリルのものを用意する。(どの程度跳ねるのかしりませんが)
●エサは冷凍赤虫と冷凍の淡水エビ。食べるならどじょうも。
 その他、何か飼育にあたっての注意点などありましたら、ご教授いただければ幸いです。汽水魚も、海水魚も飼ったことがないので、なんとなく不安に思っています。それでは、よろしくお願い致します。
ps http://www.remix-net.co.jp/Nettaigyo/new/nettaigyo_new.3.htm
 このページに掲載されているものを通信販売で購入する予定です。

A669:トビハゼ類は苔食い(ムツゴロウなど)でなければ飼育が可能です(沈水性の種が最も容易)。オオトビハゼ(面倒なので直訳します)は飼育可能(但し難易度は高い)なトビハゼです。東南アジアのマングローブ帯に生息する27cmになる大型のハゼです。最大の問題は彼等が干潟に依存しているという点で、ベアタンクや砂(海砂・珊瑚砂とも全く駄目)での長期飼育はまず不可能です。あの泥が体にも必要と考えられていますので、粘土質を含む土を練って人工的な干潟を用意してやりましょう(無いよりはましといった程度ですが)。近所に干潟がある地域はそう無いでしょうから代替品を用意します。入手の容易な粘土質の土としては赤玉土・荒木田土がありますが、おそらく荒木田土の方が向いていると思われます。これを海水になじませた後、底浅の広口バットにぎりぎりまで詰めます(→従って水深はバットの深さ)。これを陸(従って可能な限り広いバットを用意する。水槽底面の2/3を覆うくらいがよい)とするわけですが、ここに太目の枝を杭に見立てて数本立てかけます(大型個体では邪魔になるので入れないよう)。表面が乾いてしまうと元も子もありませんので、エアーカーテンなどで水滴を跳ね上げさせます。蓋は脱走防止・乾燥防止に必須です。水場の上に差し掛かるものも必要です。半海水は最も安全な飼育水と思われます。オオトビハゼは淡水域に進入することが知られていますが、それが飼育水として適切であるとは考えられません。濾過方式は特に問いませんが、目詰まり必至なのでメンテナンスは頻繁に行います。本種は甲殻類食ですが、小型のトビハゼ(同種・異種問わず)を“共食い”することも知られています。更にゴカイなども食うようです。餌はその辺を考慮して与えます(赤虫は多分無駄)。最初は生きているエビのほうがよさそうです。


Q668:(10/Mar/2003) 長谷川高志さん
 たびたびすいません。質問がいくつかあります。まず、アジアアロワナの飼育水温ですが、28度が適温と言いますか27度に下げてみましたが、動きや餌食いに変化はありません。26度でも安定した飼育ができるでしょうか?それと知人がその辺で取れるアマガエルをアロワナに与えてるそうですが、アマガエルって毒がある筈ですが本当に大丈夫ですか?そもそも近所で採集できるカエル、トカゲ、虫等を与えても大丈夫なのですか?

A668:分布域の水温は24〜30℃とされていますから特に問題はありません。両生類の皮膚には毒素・抗生物質などがたっぷり付着しています。カエルを専食するような生物(蛇や鳥類)以外に与えるべきではないでしょうが、アロワナは現地で蜘蛛類なども捕食しているようです。従って毒虫だから駄目というわけではなさそうですが、わざわざ危険な橋を渡る必要もないはずです。更にここのところ蚊などの発生を抑える為殺虫剤を散布する地域が多いようですから、自家繁殖のコオロギ・ゴキブリ(扱いに難あり)などを与えるのが安全です。


Q667:(08/Mar/2003) 清水源一さん
 こんばんは。清水です。現在淡水カレイを飼おうと思って勉強中の私にとってカレイ管理法はとてもありがたいです。そこで質問なのですが、飼育・管理の項目の皮膚の保護のところの「底砂には細かなもの(川砂C砂メを敷詰め・・・・」のところのC砂メとは何のことなのでしょうか?よろしくお願いします。

A667:文字化けしてしまっているようです(3〜4回UP↑DL↓を繰り返している為)。原版が手元に残っておらずちょっと記憶にも有りませんので「川砂・珪砂パウダーなどを敷き詰め」に変更して読んで下さい。尚、文字化けの問い合わせは今後「メンテナンス板」にお願いします。


Q666:(08/Mar/2003) 長谷川高志さん
 質問をさっきのメールに追加しますが、アロワナの口に入りそうなプレコが水槽内にいますが、アロワナが食べて喉を詰まらせて死ぬような事はありませんか?

A666:胸鰭棘をロックできるナマズ類(特にプレコ・コリドラス)は大型魚に襲われると口腔内で突っ張ります。通常共倒れとなるので混泳相手には注意します。


Q665:(08/Mar/2003) 長谷川高志さん
 太田さん、ご解答、どうもありがとうございました。しかし、私は今までの魚は大概、飲むとこまでいけば大抵は飲み込んでくれたのです。すごい勢いで食いつくのに吐き出してしまうアジアアロワナの気持ちが理解しがたいです。人工飼料を餌としてみなしていないのでしょうか?具体的にこれから、アジアアロワナの餌付けの仕上げはどうやっていったら良いのでしょうか?私としてはこのまま一切生き餌を与えず、人工飼料オンリーにして飲み込んでくれるのを待ちたい気分なのですが、本当にこの方法で人工飼料をちゃんと飲み込んで(つまり食べてくれる)とこまでいくのでしょうか?もしも、ずっと食べてくれない時はクリルやコオロギ等の生き餌を与えて栄養補給した方が良いのてすか?

A665:餌の切り替えについての質問が余りにも多いので、FAQを設けました(他にも幾つか代表的な質問を載せてあります)。


Q664:(07/Mar/2003) 長谷川高志さん
 アジアアロワナの人工飼料の餌づけについて教えてください。数日前、アジアアロワナ(紅龍)を購入しました。環境は120x60x45水槽でPHは7.3くらい。同居魚はオスカーとガーとポリプです。私は生き餌は高くつくので、何とかアロワナを人工飼料に慣らしたかったのですが、店員さんの話しでは5年くらい店で虫と金魚ばかり与えクリルすら与えてないそうで、人工飼料は無理ではないかという話しでした。しかし、私がアロワナが来たその日に試しにテトラアロワナをみるとオスカーにつられたのか飼育者の手から食べる癖があるのかはわかりませんが驚いた事にすぐに飲みこみました。しかし、すぐに吐き出しまた飲んでは吐き出しで結局、粉砕しただけで飲み込まなかったようです。それから何回か同じことをしましたが人工飼料はすぐに飲みこみますが食べてはくれないみたいです。これって、どうなのでしょうか?人工飼料は無理って事でしょうか? それとも、あとひと押しという事でしょうか?何とか人工飼料を完璧に食べるとこまで持っていたきたいですがどうしたら良いですか?なお、金魚や虫などの生き餌はまだ与えてませんが、水槽に居た三匹のアフリカンシクリッドを食べてしまったようです。またクリルはちゃんと飲み込んでくれます。

A664:餌の切り替えの質問に共通する点は、余りにも早急に結果を求め過ぎることです。餌付き難い魚種・個体に関しては期間を3ヶ月〜半年みる覚悟が必要です。質問の個体はそれだけの期間生餌単食でありながらあっという間に口にしたのですから、切り替えには9割方成功しています。


Q663:(05/Mar/2003) 雪凪渚さん
 こんばんは。先日はどうも有難うございました。また質問なんですが、大型になる古代魚(ガーやアロワナ)を健康状態を保ったまま成長制限をする方法(餌を人工飼料のみにしたり水温を多少低めで管理しているのですが、これはいいのでしょうか?)を教えてください。本来ならば、大きな水槽で余裕を持っての飼育がいいのでしょうが、どうか宜しくお願いします。

A663:人為的な成長制限(方式及び狭い容器への収容)はまともな結果を一切期待出来ません(魚が病弱となる・脊柱や鰭などが変形する・ストレスで憤死、等々)。質問のように生餌を与えず配合飼料単用であれば成長速度が遅くなる(これは成長制限ではありません)場合もありますが、最終的にはそれなりの水槽を用意することになります。


Q662:(03/Mar/2003) Hiroさん
 初めまして、私はHiroと申します。お忙しいとは思いますが是非意見をお聞かせ下さい。現在1500mm×750mm×600mm(幅・奥行き・高さ)水槽の導入を検討しているのですが、その水槽の接着法について非常に悩んでいます。書籍、サイト等の情報ではとにかく重合接着が望ましいと書かれていますが、重合接着の値段の高さに正直びっくりしています。そこでお聞きしたいのですが、前述の水槽で厚さを15mmにして膨潤接着したものと、13mm板を使用して枠のみ重合接着、底面その他を溶剤接着したものとでは強度的にはやはり後者が勝るのでしょうか?水槽に妥協はしたくないのですが、オール重合した水槽は倍近い値段になってしまい、全く手がつけられません。もし宜しければ太田さんの意見をお聞かせください。ちなみに飼育予定魚は各種ポリプテルス、小型ガーパイクを考えています。

A662:質問の方式の組み合わせに伴う強度の違いに関しては、当方は工業的な知識を持ち合わせていないので何とも言えません。メーカーに問い合わせるのが一番です。重合接着していない部分が心配な場合はアクリル角棒(10×10mm)を接着して補強して貰うと安心です。板厚は有れば有るに越したことはありませんが、収容予定魚を見ても高さが必要とは思えません(奥行きも十分あるようですし)。高さを450mmにまで落とせば接着面への負荷も減りますし、水槽表面の膨張もかなり抑えられる筈です。後は丁寧な仕上げ(気泡無し=アクリル板同士の隙間無し)を行う業者を見つけることです。
*資料(詳しくは工業的なページで)
 押し出し板:アクリル樹脂(ローラーで押し出す)、安価、溶剤接着向き
 キャスト板:モノマー(ガラス板に流し込んで形を取る)、高価、重合接着向き
 溶剤接着:接着剤使用、安価、強度並
  膨潤接着:接着剤使用、それなり、強度中
 重合接着:モノマー使用、高価、強度高


Q661:(02/Mar/2003) ただまるさん
 太田さんこんにちわ。いつもお世話になっています。濾材についての質問なのですが、同じ素材で同じ形状で同じだけのリットル数をいれるなら、粒の大きい物と粒の小さい物ではどちらが良いのでしょうか?また、「メンテナンスあれこれ」の中に大磯が濾材としてでていましたが、大磯一種だけでも十分濾材として使えるんでしょうか?近々、120x60x45水槽(上部式濾過)を購入するにあたり濾材を何にするか悩んでいます。飼育魚はノーザンです。後々、外部式も予定しております。アドバイスお願いします。

A661:粒の大きなものの利点は目詰まりし難い事、粒の小さなものの利点は濾過材表面積が多いこと(=バクテリア量が比例)です。勿論欠点はそれぞれの逆です。水槽環境に照らし合わせて選択します(可能な限り濾過材の表面積を確保)。大磯砂は弱酸性〜中性の水質を維持している水槽に非常に有効です。pHが下がり気味・水質にアルカリ性が必要な場合などには、これに珊瑚砂を適量配合すれば更に効果的です。大磯砂の欠点は何と言ってもその重量で、水槽・濾過槽は頑丈なものを選択しないと変形・水漏れに繋がるので注意が必要です。特にガラス水槽で大磯砂を濾過材に使用することは避けます。

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