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Q620:(29/Dec/2002) 永井仙一さん
 この間はどうもありがとうございました太田様、永井仙一です。前回も、この間お答えいただいたスレッドフィンパラダイス(後・フィンパラ)それと、リーフスティングレーについてです。この間の質問のなかで、気になる言葉を見つけそれについてお答えいただきたくメールを打たせていただきました。早速質問なのですが、”ガラスやけ”とは何なのでしょうか?どういう症状がでるのですか?ちなみに、フィンパラは結局亡くなってしまいました。それと、フィンパラは海水魚の感覚で飼育したほうが良いとお答えいただいたのですが、フィンパラはほとんどが”汽水魚”として入ってきます。何分急な水の変化に弱い魚ですので、水合わせをするにも困ってしまい、結局汽水のまま飼っていました。そこで、汽水でなれたフィンパラを、海水に慣らすにはどれ位時間(日にち)かかりますか?それとどういう方法で海水に慣らしていったらよいでしょうか?それとも海水魚として、入ってくるフィンパラもいるのでしょうか?あと、海水に慣らすとなれば、餌も問題になってきますよね?赤虫だと食べ残したときに、いっきに水質が悪くなるとショップの人が言っていたのでそのことも心配です。それとリーフスティングレーについてですが、餌は何をや与えればよいですか?まだ13cmほどの小さな固体なのですが冷凍ブラインは、一応なくなっているもののそいつが食っているかどうかわかりませんむきクルマエビを小さくちぎったものを与えても何の反応も示しませんでした。ショップの人はクリルのかけらを食っていたと言っていましたが、家に来てからは食っていません、まだ落ち着いていないのでしょうか?ちなみにまだ家に来て3日しかたっていませんが、少し心配です。だいたい(平均でいいです)どれ位で水槽になじむものなのでしょうか?どうかお願いします。

A620:ガラス焼けとは体の一部分がガラス面に接触を繰り返すことにより、爛れ・変形・溶解などを生じることです。突進による剥げ・隆起の変形と考えて下さい。遊泳性が強い魚種で肌の弱いものや特殊な器官を持つものなどによく見られます。最近の流通の内情はよく解りませんが、調子のよいパラダイスは海水(若しくは半海水。60リットルに匙何杯といったレベルではない)の梱包だった記憶があります(遊離鰭条が欠損した個体・赤班が生じたような個体は袋を真水に開けても水が揺らがないもの)。水質にうるさい本種ではありますが、よい水(当ウェブサイトの基本姿勢。悪い水は水道水+中和剤→直)であれば塩分濃度変化そのものは然程こたえない筈です。通常の水換え周期毎に徐々に上げていけばよいでしょう。どうしても塩分濃度を低くしたい場合には、必ず自分の水槽内で完全になれた状況を作り上げてから試すべきです(変化があっても直ちに元の状態に戻れるよう)。淡水・海水を問わず腐敗は進行するものですから、食べ残しは常にサイフォンなどで取り出すのを基本・食い切る量を早期に把握することに努めます。
 エイは水質悪化(pH低下)に大変敏感なので、餌を食わない場合は先ず水質のチェックが必要です(分泌された粘液などで水質が急変している可能性がある)。更に軟骨魚(エイ・サメ)は硬骨魚と異なり、若い個体ほど環境変化に敏感で餌を摂らない傾向があります。水槽に十分な広さがある・シェルターの存在などは余り影響が無いようです(砂は必須)。Taeniura lymmaは盤径20センチ以上ですと拒食の個体は余り見られない(手から餌を食うほど慣れる)ですが、これより小型の個体ですと餌を押し込んでも吹き飛ばして拒絶することも珍しくありません。サイズによって異なる反応を見せるものなので、慣れる期間というものは全く掴めません。生餌としてメダカ・ゴカイ(釣具店などで入手)を放して興味を誘うのがよいと思われます。拒食の場合、魚の切り身などを与えてもまず口にしません(食うようになれば何でも食います)。尚、軟骨魚(特に小型個体)は必ず餌付いているのをショップで確認の上購入するようにします。


Q619:(25/Dec/2002) shinmuraさん
 こんにちは。以前質問に答えていただき有難う御座いました。質問なんですがペンギンテトラを飼いたいと思ってるんですが一緒に入れるといい水草とか魚はありますか。それと繁殖は生後何ヶ月ぐらいでしますか。そして生んだ卵はどう管理すればいいですか。

A619:繁殖が目的であること・ペンギンテトラ自体気が荒いことから混泳させない方が無難です。60cm水槽であれば本種のみ15匹くらい収容がベストです。水草はミリオフィルルムなど房状のものを繁茂させることです。要する期間は余程小さな個体でなければ待つ必要はありません。豊富に餌を与えて体力を付けさせます。育成は親魚を離してブラインシュリンプを与える極普通の対処法を行います(全て通常の飼育書にある通りでよい)。


Q618:(21/Dec/2002) すももさん
 こんにちは、はじめまして。すももと申します。私の水槽で飼育しているアルビノタイガーオスカー(約10センチ)が白点病と頭部穴開き症を併発させてしまいました。白点は両方の胸鰭にあり、頭部の穴は初期のようでまだ小さいです。同時に治療してしまって良いのでしょうか? 私としては先に白点病を治してしまってから、頭部穴開き症の治療に取り掛かりたいと思っているのですが、それでも間に合うでしょうか。薬を一度に二種類使うのも恐い気がしますし、このオスカーは人工餌が大嫌いで、餌付かせるのに何日か餌を抜かないとダメそうで、それで抵抗力が弱まってしまいそうで……。お答え宜しくお願いいたします。

A618:白点病に対しては現在では唐辛子(鷹の爪使用)を利用する方法が一般的です。後は餌に注意(Q612)すれば特に薬剤を使用する必要はありません。餌の切り替え方は過去Q450他で回答済みです(餌切りは論外)。


Q617:(18/Dec/2002) kazumaさん
clarias1.jpgclarias2.jpg 先日は、ご回答、ありがとうございました。kazumaと申します。今回もお忙しい中、恐縮ですが、本を見てもSHOPでも適切な答えが判らなかったのでメールを送らせていただくことにしました。実は先日、「アルビノアフリカンクララ」という魚を購入したのですが、東南アジア産のアルビノクララとの違いやノーマル個体がなんという種類のクラリアスかの判別がつきません。SHOPの方の話でもアジア産と比べても体型が違うし、本種は1メートルになる、という話ですが見た感じではここが明らかに違うという点が見つかりません。(気が荒いという点では、確かに共通している様ですが・・・)それほどナマズに詳しくない私でもここが特徴、という部分等があるのでしょうか?あまり良くない写真ですが、添付いたしますので、よろしければ教えて下さい。よろしくお願いいたします。

A617:アルビノ個体が確認されているアフリカ産クラリアス属はangolensis種・buettikoferi種・gariepinus種くらいです。この3種のなかであれば眼球の位置・頭部の形状からangolensis種ではないかと思われます(gariepinus種はショベルノーズ。ここに挙げた3種以外はノーマル個体も未見なものが多く推測不可能です)。但し100cmに達するのはgariepinus種だけです。画像のアングルの問題で実際より丸っこく写っているのかもしれません。またgariepinus種はbatrachus種・macrocephalus種(共に東南アジア産)などと交配され養殖も盛んですので注意が必要でしょう(特に形態)。こうした東南アジア養殖個体群からアルビノ個体が出現する可能性は低くないと考えられます。取り敢えず軟条数(DSR背鰭軟条、ASR;臀鰭軟条)をデジカメなどで撮影してチェックしてみて下さい。もしangolensis種・batrachus種が取り違えられて仕舞っていたとしたら、angolensis種のアルビノ個体に関するデータが全く無いので残念なが鑑別の絶対的な方法を私は知りません。参考までにアルビノクララで知られるbatrachus種のデータも載せておきます。
Clarias angolensis
 DSR;67-84, ASR;55-69 35cm。頭部は平坦・吻端は気持ち丸みを帯びる。buettikoferi種のシノニムとする意見有り(つまり似ているということ)。
Clarias buettikoferi
 DSR;57-68, ASR;43-53 19p。angolensis種に比べ頭部は更に平坦(眼球が大きめに見える)。angolensis種との区別は背鰭軟条数で見るのが確実。
Clarias gariepinus
 DSR;61-80, ASR;45-65 150cm。頭部は非常に平坦。
Clarias batrachus
 DSR;60-75(-76), ASR;(45-)47-58 40〜60cm。頭部は平坦・上顎が気持ち突出する。胸鰭は1棘条+8〜11軟条。アルビノ個体は成長と共に黄色味(特に端)が強く出る(他の同属アルビノ個体については不明)。


Q616:(18/Dec/2002) 永井仙一さん
 お久しぶりです太田様、永井仙一です。今回は、この間お答えいただいた”スレッドフィンパラダイス”(後・フィンパラ)についてです。俺はこの間とうとう念願のフィンパラを購入しました。その時点で少しフィラメントが溶けて(もしかしたら、輸送中に暴れて折れたのかもしれません)いました。しかし、元気に泳いでいたので、気にしないで購入しました。そして家の水槽に移した後もよく餌を食っていたので安心していたのですが、どうも底砂が敷いてあると落ち着かないらしく、フィラメントが底砂に触れると驚いたように急浮上するのです。仕方なく底砂を抜き少し水を替えました。すると次の日に泳ぎ方がふらふらになっており、フィラメントの先が赤虫のような赤色になっていて、さらに仕事から帰って様子を見てみると。赤くなっていた部分が溶けてなくなっていました。そこで質問です。フィラメントは元のように直るのでしょうか?もし直るとしたらどれ位の時間がかかりますか?今の所は、泳ぎ方も元にもどって、餌もよく食べているようです。ちなみに現在のフィラメントの長さは、全長の2/3くらいです。よろしくお願いします。

A616:遊離鰭条は胸鰭軟条が伸張・特化した採餌行動などに利用される感覚器官ですから、敏感なのは当然です。特に導入直後から暫くの間は突進しやすくなるものですが、環境に慣れてくれば行動も落ち着いてくるでしょう。ガラス面への接触(常に底面に接触させている筈)が繰り返されるとガラス焼けを生じますから、必ず細かな海砂(大磯不可)などを薄めに敷いてやらなくてはなりません。また砂を敷いておかないと先端が変形するなど醜くなる恐れが有ります(水槽が狭い場合も同様)。本種に関しては水合わせも重要(環境に慣れるまでは特に)で、ショックを受けると先ず行動面とこの遊離鰭条に異常が生じます(肌荒れのようなもの)。但し遊離鰭条は軟条ですから再生は容易です。たちまちとは言わないまでも、成長速度よりも速く再生が見られる筈です。


Q615:(16/Dec/2002) 星野さん
 はじめまして。いつも参考にさせていただいております。数日前よりライオンフィッシュ(12cmくらい)を40cm水槽で飼っております。ヒメダカを餌に与えていますが、水槽が殺風景なのと、なるべく水槽の数を増やしたくないのでストック水槽を作らず20匹を(簡単に水合わせ後)直接投入しました。汽水でも元気に泳いでいましたが、2日ですべて食べきられてしまいました。ショップによるとメダカなら1日3匹ペースとのことなので食べすぎだと思うのですが。そこで質問させていただきたいと思います。@このような方法の場合、ライオンフィッシュが無尽蔵に食べて体調を壊す/肥満化することはありますか?それとも自分で捕食量を調節できるのでしょうか?A自分で調節できない場合、食いだめさせることはできますか?(3匹/日が適量とした場合、3日に1度9匹など)以上、よろしくお願いします。

A615:待伏せ型は餌の捕獲が不規則なので、取り敢えず来た獲物は飲むのが本能です(飲めるだけ飲んで肥満になるか吐くかは個体によります)。食い溜めは兎も角待伏せ型にがんがん餌を与える必要はありません(急成長して死亡することもある)が、ライオンフィッシュは小型なので餌切り(例え一日でも)はよい結果となりません。餌をストックするのが難儀なのであれば産卵箱を吊るすか冷凍保存が便利です。水槽の見てくれはアクセサリ・模造背景などで補えば済むことです。


Q614:(15/Dec/2002) ピノリーさん
 はじめましてピノリーと申します。早速ですが質問をさせて頂きます。ダトニオ4匹(プラスワン17cm・プラスワン12p・ニューギニア・12p・シャムタイガー13p)、スポッテッドガー28p、トライアングルシグリット20p、セルフィンプレコ30p、ロイヤルプレコ16p、オレンジフィンレオパードプレコ10p、、シルバーシャーク18p、ポリプテルス・セネガルス18p、レオパード・クテノポマ13pを90×45×45で飼育中です。来週、120×45×45の水槽を購入して何匹かの魚を広い水槽へ移そうと考えてます。本来であれば、ダトニオ同士の混泳は、好ましくないので120pの水槽をあと2〜3本用意して別々で飼育したいのですが、予算と設置場所の都合でこれ以上水槽を増やす事は出来ません。現状で考えられるベストな魚達の各水槽へ振り分けはどう考えられますか?一応、ダトニオ達は同じ大きさ(5cm)からここまで成長しましたが、力関係でサイズに差が出てきました。エサを与えると、最も大きなプラスワンばかり食べてます。他のダトニオ達は、そこそこにしかエサが届いていないです。ダトニオ同士の混泳をして後悔してますが、どの魚も本当に可愛いので手放したくはありません。また、その他の魚達は、まったくケンカはしていない様子です。真剣に悩んでます。よろしくお願いします。

A614:どうしても混泳させるのであれば、最大のプラスワンを90居残りとし、他の3匹を120に放して居場所を決めさせた後に追加(数ヵ月後を目安)が無難でしょう。トライアングルがカギになります。ニューギニアは90cm水槽での終生飼育が可能ですが、“押さえ”の存在が無くなれば最も混泳に不向きとなります(従って90センチであれば単独飼育となる)。シルバーシャーク(120でも特に問題無い)やポリプテルス・クテノポマ(いずれダトニオイデスに襲われる)の為に90センチは使用されるべきでしょう。オレンジフィンは成長が速くないので当分は90cmで構いません(ポリプテルスとの相性に注意)。


Q613:(14/Dec/2002) 岡部さん
 はじめまして。海水性の白点ICKは何と発音するのですか。淡水性はイチだと思うのですが。こんな質問ですいませんがお教えください。

A613:国内で他の人達はどう呼んでいるのかと検索したところ、イックという単語が出て来ました。当方は海外同様双方アルファベットそのまま(アイ・シー・エイチ、アイ・シー・ケイ)で呼んでいます。


Q612:(09/Dec/2002) 竹中さん
 お忙しい中すいません。お返事ありがとうございます。竹中です。また質問なのですが、オスカーの頭部穴あき症対処法として、グリーンFゴールドを使用する場合、ディスカスハンバーグ以外に与えてよいものはないでしょうか?症状がそんなにひどくない場合は、ビタミンを多く含む餌を与えれば、薬を使わずに回復させることは可能ですか?。

A612:ビタミンを重要視した給餌での治療の方が効果的です。いずれにせよ薬剤を使用しても管理法を変更しなければ再発します。


Q611:(09/Dec/2002) shinmuraさん
 始めまして。質問なんですがアノマロクロミス・トーマシィは、生後何年ぐらいで産卵をするのですか?また卵が孵化した後は、親が稚魚の面倒を見てくれるのですか?。

A611:生後1年を待つ必要はないでしょう。一般的な販売サイズであれば半年も待たないで済む筈ですし、性差が判別出来るようであればその時点から可能です。両親ともよく卵・仔魚を守りますが、混泳相手がいると失敗する可能性があるので、はじめから繁殖用水槽にペアのみ収容すべきです。

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