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Q600:(09/Nov/2002) kazumaさん
 初めてメール、送らせていただきます。kazumaと申します。お忙しい中、恐縮ですが、よろしければ教えていただきたいことがあります。実は「電気ウナギ」を購入したく思いますが、現在、スネークヘッドを1匹飼っていまして、その個体には餌は殆どキャットか、カーニバル等の配合飼料を与えています。そこで、「電気ウナギ」もこのような配合飼料に餌付くものなのでしょうか。ザイズもザイズなので、やはり、金魚等の生餌がメインになるのでしょうか。是非、いいアドバイスをお願いしたく思います。よろしくお願いします。

A600:電気ウナギをはじめとするGymnotoidグループは、モトルド・トランペット系(口径・消化能力の問題)を除いてペレットなどへの餌付けが容易です。特に顎が大きく開く系統の魚種であればペレットのみでの飼育も問題ありません(モルミルス・ナマズと同じに考えて可)。但し鯉の餌などのあわない飼料を与えると腹膨(一種の転覆病)を起こし、最悪の場合死に至りますから注意しなくてはなりません。当分の間配合飼料(+冷凍の赤虫併用は行ったほうがよいです)でいけますが、100cmオーバーの個体になれば生餌(冷凍餌)も考慮しなくてはならなくなるでしょう。但し配合飼料に慣れている個体であれば、サイズが幾ら大きくなっても積極的にペレットを口にします。


Q599:(23/Oct/2002) MASAYAさん
 はじめまして、MASAYAと申します。質問ですが、グリーンアロワナ20cmが水槽の蓋に当たるんですけど、狭いということなんでしょうか?このまま成長するとどうなるんでしょうか?別水槽にブラックアロワナ23cmがいますが、ブラックに入れ替えれば大人しいからOKになりますか?後、水がやや黄色くなるのは、濾過不足ですかね?120×60×45(上部フィルター)レイシーRF120(外部フィルター)プライムパワー30(水中)フィシュレット(同居魚)ダト二オプラスワン10cm、スポッテッドガー35cm、ショートノーズガー38cm、、トロジャンガー25cm、エンドリケリー20cm

A599:サイズではなく同居魚の問題です。プラスワンかエンドリケリが原因ですが、何れ立場は逆転します。ブラックを導入すれば臆病なブラックが傷付くだけです。水はメンテナンスが不適・不十分(黄化はこれに尽きる)な為で、もっと水換え・濾過糟洗浄や濾過材の組み合わせ・餌の選択などに手間をかけるべきです。


Q598:(19/Oct/2002) ASHHさん
 この前質問したASHHです。また質問させていただきます。今回の質問は、グッピーの病気についてです、よろしくお願いします。この前の質問で書き忘れましたが,家には2つの水槽があり、プラティはグッピー(8匹ほど)と1つの水槽で混泳させていて、そのうちの一匹のグッピーのメスのお腹がふくらんできました。子を産むのかと思い楽しみにしていたら、変に透明で長い糞がでてきて、少量の血まで魚体についてしまいました。グリーンFを投薬し、食塩も入れて、数日間絶食させていますが、あまり効果がありません。そもそも何という病気なのでしょうか?よろしくお願いします。

A598:感染個体が雌であること・腹部膨張を起こしていること・内臓障害(白色糞)を併せて起こしているらしいことから、線虫寄生症・もしくはバランティディウム感染症(更には双方併発)が疑われるのですが、何しろメール内容からではデータ不足で余りはっきり言えません(グッピーの場合は国産・東南アジアブリード・採集ものといった区別も必要)。もっと単純な病気の可能性もあるので、病気の場合は必ず「質問を送る前に」の必須事項を併せて問い合わせて下さい(病魚を目の前にしても病気の判断は難しいのです)。線虫寄生症はCamallanus cottiという赤い虫が肛門から顔を出すのでよく観察します。腹部膨張のほか目に見えて衰弱していくこと・肛門周囲も腫れなどの異常が生じることなどがポイントです。末期症状としては背骨の屈曲も見られます。対処法としての塩は無意味なようです。近くのショップで魚用駆虫剤を扱っていれば使用もよいでしょうが、取り敢えずは病魚の隔離が必要です。バランティディウム感染症はテトラヒメナと同じ繊毛虫(Balantidium spp.)による感染症で、東南アジアブリードの各魚種(シクリッドなど)に多く見られ、症状が進行すると表皮の崩壊(鱗脱落)・眼球突出も起こるので体表面の出血は要注意です。末期にはテトラヒメナ症同様白色の帯・縞模様が出現します。病魚は早々に隔離します。白色部分出現前であれば塩水浴(というより半海水での飼育)が効果(予防含め)有り、更に駆虫剤(必ずショップで聞いてください。手に入るものを)を併用すると更に効果的とされます。白色部分が生じてしまったら先ず助かりません。


Q597:(18/Oct/2002) 高橋さん
 こんにちは。私はアフリカンシクリッドの系統を主に研究しているものです。貴ホームページを拝見したところ、カワスズメ科が6つの亜科に分類されていました。この分類体系は何から引用したものか教えていただけますか?色々と調べたところ、Phylogeny and classification of neotropical fishes, Malabarba et al. (eds.)という本にカワスズメ科の亜科に関する論文が載っているらしいことまでは突き止めたのですが、この本を入手することが出来ませんでした。もしお手元にありましたら、ご一報下さい。以上、突然のお願いで恐縮ですが、宜しくお願いします。

A597:カワスズメの亜科に関してはFish BaseのCichlidaeを基本にしています。ただこれ以外の分類に関しては、Fish Base以外の出典による場合も多々有りますので、なるべく併記するように心掛けています。尚、現在は7亜科としています(未確認のものが無いかチェック中です)。


Q596:(17/Oct/2002) 間中さん
 どうも昨日質問した間中です。大変丁寧に教えて頂き感謝しております。現在、例のガーは表層から背鰭部分が完全に外にでており水槽底には全く行かなくなりました。常に浮かんでる状態です。相変わらず餌(メダカ)は食べていますが、尾鰭に裂けがでてきました。日中はほぼ観察(ノーザンバラなどによるいじめのチェック)についやしましたがつついたり、追いかけたりは有りませんでした。やはり水質に合わない(現在phは7程度)か背骨変形の為か?ストレスか?何にせよ別水槽に移して、この個体を大切に育てる(やがて来るその日まで)つもりです。そこでもう一度質問ですが、「安楽死」の適切な方法を教えて下さい。大型魚は、まだ経験有りません。大昔ですが、まだ小さなテトラが異常に苦しみ始め(一匹だけ)大暴れが2時間ほど続いたので(完全に逆さまになったり急に浮かんできたり)もう駄目だと思いなるべく一瞬で楽にさせようと思い切って包丁でトンっと頭を落としました。今でもその感触は覚えておりゾっとします。(ホントによくできたなあーと・・・)大型、小型問わず今はそんなまねは到底できません。「安楽死」(飼い主の都合による)は話になりませんが個体の健康上必要になった時の為教えて下さい。(本来健康上もそうなってはいけないのですが・・・)

A596:水面から突き出すと駄目な理由は組織崩壊・二次的な感染症などを引き起こす為です。これを回避するために魚病薬を薄く溶く必要が有りますが、恐らく気休めにしかならないでしょう(強い薬浴は不可)。尚、威圧は攻撃の前段階であり、攻撃は最終的な排除行動です(これが起きてからでは遅すぎる)。安楽死についてはQ537参照。


Q595:(15/Oct/2002) 間中孝男さん
 太田様初めまして、間中と申します。今回お尋ねしたいのはスポテッドガーの背骨曲がりについてです。現在120×60×60(上部濾過式)にノーザンバラマンディー(18cm)レッドテールキャット(20cm)ダトニオ(7cm)そしてスポテッドガー(10cm)を混遊させています。気性の荒いノーザンバラと言いますが水槽内はいたって平和で皆仲良くやっています。特にノーザンバラとスポテッドガーは表層の同じエリアで寄り添うように泳いでいます。(スポテッドガーとぶつかりそうになるとノーザンバラが必ずゆっくりと回避してます。)問題のスポテッドガーは、最後(先週土曜日)に水槽デビューさせたのですが、水槽に入って10分後に体を「への字」に曲げたままもどりません。ガーの仲間は突然「背骨曲がり」がでると本で読みましたが、稚魚時の餌不足や同一の餌による栄養の偏りが原因だとありました。でも、買ってきたその日で曲がってしまうことはあるのでしょうか?(購入時はちゃんと選んで真っ直ぐでした。)ショップに訪ねると、持ってきたら交換します。という愛想ない返事でした。一応体勢が一時的に前傾しているだけかと思い3日間様子みましたが戻りませんし、悪化しているようにさえ見えます。なにより僕に取っては見た目の美しさより3日間、このガーを見続けて曲がった体に愛着さえわいています。魚の交換はもうしたくありません。只、健康面でどうなのかが非常に心配です。側面にぶつかったり、体に異常はありません。餌も1日にメダカを2〜4匹は食べてます。曲がった背骨は治ることは在るのでしょうか?また、寿命は健康状態に影響はありますでしょうか?宜しくお願いいたします。

A595:ガーパイクのくの字症についてはQ558にあるとおりです。新規導入して突然とのことですが、丁度時期が一致してしまったと考えるより無いでしょう。尚、くの字症は回復しません。軽度の場合であれば以下にあるよう管理しますが、重症になった場合(思い通りに体が動かないなど、見るからに苦しそうな症状のとき)は安楽死も選択肢に含める必要が有ります(みるみる変形が進む例も少なくない為)。
 くの字症の個体の管理ですが、障害が重度でなければ割と上手く生かすことが出来ます。ただ問題点としてはガーパイクが空気呼吸必須である為、空気呼吸のたびに疲労してしまうようでは長期飼育は望めません(変形した部位などが水面から突き出て仕舞うと何をしても無駄)。現状で全く問題なくこなしているのならばよいのですが、苦しそうであれば水位をある程度(体を底面に擦らない程度)下げるなどしてやります。アクセサリは遊泳の邪魔となるので全て取り除きます。こうして呼吸・餌取りが然程苦労していないようであれば、多少多目に手をかけてやることで長期飼育も可能となります。最後にストレスを感じない環境を用意しなくてはなりません(これが一番大事)。pHは8.0程度を目標に、水温は決して高く設定せず(20℃程度でよい)単独での管理を行うべきです(寄り添う=仲良しではない。単なる威嚇・威圧)。寿命はかなり早まることが予想されますが、それでもその個体の寿命がそこまでであると割り切り、飼育中はご機嫌でいられるよう世話をすることだけ考えます。


Q594:(14/Oct/2002) 濱口さん
 昨日カイヤンについて質問させていただいた濱口です。早速のご回答ありがとうございました。アドバイス通り180cm水槽を購入しようと思うのですが、水槽を発注したり、置き場所の確保等々実際に新しい水槽に引っ越すにはまだまだ時間がかかりそうです。それまでなんとかして栄養を補給させる方法はないでしょうか。一般的にどのくらい餌を食べなくても大丈夫なのでしょうか。今のところ、少し痩せてきたかな、という感じですが泳ぎもしっかりしていますし体色もきれいです。たびたびすみませんがどうぞご回答をよろしくお願い致します。

A594:拒食が生きようとする気すら無い場合であればたちまち衰弱します。そうでなければある日突然採餌を再開する可能性がありますから、余り飼育者側が神経質にならないことです(現状では後者と考えられます)。いつまでとははっきり言えませんが、体が痩せて頭でっかちになり始めたら危険な状態です。ただ強制給餌や栄養注射は全く現実的ではない為、どうしても自発的に採餌するよう仕向ける必要があります。方法としては生餌(ピンピン動く赤虫がよい)で食欲を起こさせる・香りの強いクリルを砕いて与える・混泳相手を見つけて競争心を煽る(ただし突進の犠牲になる可能性があるため、最終的な手段として。混泳相手にはシルバーシャークなどが良い)などが考えられます。また、水槽の1面のみ観察用に残し3面(面積の広い正面・背面は必ず)を黒いバックスクリーンで覆い、雰囲気を変えると落ち着く可能性もあります。


Q593:(13/Oct/2002) 濱口さん
 はじめまして。濱口と申します。現在90cm水槽でカイヤン(40cm)を単独飼育しています。飼い始めて8〜9年になります。そのカイヤンが、1ヶ月前、水替えのショックで水槽で頭をぶつけてのうしんとうを起こして以来、拒食になってしまい全く何も食べてくれません。今までも餌を食べなくなることはあったのですが長くても半月ほどでしたのでこのままでは餓死してしまわないか心配です。なんとか餌を食べさせる方法はないでしょうか。与えている餌は、大型魚用の浮く餌と、ナマズ用の沈む餌の二種類を混ぜたものです。現在はホームセンターで売られているPSBという水質浄化栄養細菌なるものを投与してえらから栄養をとらせるようにしています。のうしんとうを起こす以前は餌の食いつきも良く、自分から催促するそぶりも見られました。水替えは現在も同じ頻度で実施しており、水質も弱酸性で特に変わったところはありません。気になることといえば、拒食を起こしているときはかならず、はなあげのような行動をします。金魚のはなあげのように、ひっきりなしにするのではなく一瞬だけ水面にはなを出して空気を吸い、水中に戻ってえらから空気を出すという行動です。10分で1〜2回しているようですが、人目を気にしているときだけ行う行動なのかもしれません。(非常に臆病な魚なので。。。)拒食でないときはこの行動は見たことはありません。何か関係あるのでしょうか。長くなってすみません。どうぞご回答よろしくお願い致します。

A593:カイヤンの体型を見てもわかるとおり、パンガシウスの仲間は広い遊泳スペースを要求するグループです。何故突進(頭をぶつけて)してしまったか、これは体のサイズが40cmにも達するカイヤンに対し、90p水槽では余りにも狭すぎる為です。このままではわかりやすい脳震盪(カイヤンは光の反射ですら卒倒することがある)を起こさなかったとしても、何れは背骨の屈曲などを引き起こして仕舞っていたでしょう。環境性拒食症はシステムの不備により引き起こされるものなので、システムの改善により解決します。このサイズのカイヤンでしたら120×(奥)60〜180×(奥)90の水槽が必要です。まずは入手の容易な120×60で急場は凌げますが、このまま成長を続ければ必ず180は必要になりますので、場所と資金の確保を念頭においておきましょう。カイヤンの鼻上げについてですが、カイヤンにはライギョやベタ同様に迷宮器官が鰓に備わっており、これで直接空気呼吸(ガス交換)を行います。全く正常な生理ですので気にすることは有りません(いつもやっている筈です)。


Q592:(13/Oct/2002) PAPER MOONさん
 はじめまして。ワイルドオスカーを買い始めました。うちに来て約2週間ほどになりました。最初5cm弱でしたが、現在7cmほどになりました。90cm水槽に単独で買っています(将来を考えて・・・)最初の頃、環境の変化のためオドオドしていましたが、そのうち3日ほどで餌をねだって食べるようになりました。しかし、最近気ままな性格なのでしょうか、結構怖がりになったというか神経質になってあまりなついたしぐさをしてくれません。餌は、よく食べますが食べ方が気になります。水面を意識して餌をやると回りを気にしながら、やってきてサッと食らい付いて自分のお気に入りの場所に逃げてしまいます。ほかに誰もいないのにな〜。う〜ん、よくわからない。餌の時間は、ほぼ決めてますが顔をみるとかわいくてチョビチョビあげたりしています。水替えは、床掃除をかねて5日周期ぐらいで3分の1ぐらいをかえています。どうすれば、よくなつくかわいいオスカーちゃんになるかポイントでもあれば教えてください。毎日心が痛みます。

A592:何故そんなに結果を急ぐのでしょう。たかだか2週間しか経っていないのです。サイズも他に張り合えるようなものでもありません(小さいのに臆病でなかったら、自然界ではたちまち天敵の餌食です)。特にシクリッドは人になつく魚種ですから、そう遠くない将来貴方の希望通りになる筈です。


Q591:(10/Oct/2002) Togawaさん
 はじめまして。ダトニオイデスについてお教えください。体に縞が無く、全身真っ黒の個体です。鰭は腹鰭は黒く他の鰭は透明です。サイズは10センチ弱です。体調を崩しての黒化でもなさそうです。ショップでは「本ダトで入荷した。」とのことです。このような個体は以前からいたのでしょうか。また、珍しいのでしょうか。よろしくお願いします。

A591:複数混泳(特にストック時)の場合最強の個体以外が黒化する傾向があり、ストレスを非常に感じている可能性があります(特に壁に寄る・水面に沿うなどしているもの)。この場合は環境を変える(購入して良好な水質と単独管理)だけで黒色は引いていきます。また、餌を目の前にするだけでもバンドがくっきり現れるものです。水質の悪化でも黒化することがわかっています。
 シャムタイガーの色についてもう少し。コイウス(ダトニオイデス)属と以前統合されていたマツダイLobotes surinamensisとの共通点の一つに、幼魚期における枯葉への擬態が有ります。リーフフィッシュと異なるところは体を横に倒し、動きまで枯葉に似せてしまうところです。マツダイの幼魚の場合は元々全身が枯葉色をしているので、体を倒すだけで枯葉に化けて仕舞えるのですが、コイウス属の方はあのバンドが明瞭ではそうもいきません。シャムタイガーなどの幼魚たちがバンドを消して妙に抜けた色彩になる(バンドの枠だけが薄っすら残る)・逆に黒色が濃くなり雲班状もしくは黒化する現象(ただこちらの場合は自然状態で見られるのかが疑問)は、そうすることにより更に枯葉化しているのではと考えられます。

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