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Q540:(31/May/2002) K.K.さん
 はじめまして太田さん、いつもホームページ参考にさせていただいています。今回はフグの餌について質問があってメールさせていただきました。過去の質問集を見てフグの長期飼育のためには人工飼料への餌付けが必要だということはわかりました。私はファハカインドシナレオパードパファーを飼っています。インドシナレオパードパファーは先週買ってきたばかりで、ショップで三ヶ月間めだかだけを与えられていたらしいので、まだ人工飼料は食べません。クリルをいやいや鳴きながら食べるぐらいです。これから根気強くがんばるつもりです。ファハカはうちにやってきてすぐヒカリのキャットを食べてくれたのですが、これ以外の人工飼料、ヒカリプレコやヒカリコリドラスはまったく食べません。雑誌に動物質の餌ばかり与えているとある日突然ポックリいってしまうことがあると書いてあったのですが、キャットだけの単用ではあぶないのでしょうか?フグにやる人工飼料として、良いと太田さんが思う餌をできるだけ多く具体的に商品名で教えていただけないでしょうか?またインドシナレオパードはクリルを口元まで持っていくとギーギー鳴いて嫌がるのですが、このように強引にしても大丈夫なのでしょうか?お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。

A540:雑誌は生餌という意味でしょう。ペレットをはじめ配合飼料にはつなぎなどの植物質が多く含まれていますから、質問の心配は不要です(無論なるべく多くの種類を与えるのが好ましい)。また、餌付けに無理強いは不可です。場合によっては消化せず消化管に滞る可能性がある為、食わなければその時点で取り去り、餌付け(切り替え)作業は翌日に持ち越すべきです。但しインドシナレオパードパファーはアフリカ淡水フグに比較すると、切り替え作業がそう容易ではありません。餌付くまでは栄養失調などを回避する為に、時々(全く口にしない日を作らないよう)活蝦・グッピーなどを与える必要があります(クリルに関してはこれまで繰り返し述べている通りです)。


Q539:(29/May/2002) 増子さん
 はじめまして。増子と言います。現在中学校の部活で熱帯魚を飼おうと思いこのホームページを見つけました。大変参考にさせていただいています。さて、質問なのですが今バタフライフィッシュを飼おうと思っているんですが繁殖も狙えると書いてあったので60cm水槽の上部濾過器で繁殖は可能ですか?雄、雌の区別はどうすればいいのでしょう?餌はどのような物を与えれば良いですか?お願いします。

A539:バタフライフィッシュPantodon buchholziの雌雄の区別は臀鰭とその辺縁をチェックし、幅広く滑らかであれば雌・細めで凹凸が有れば雄です。繁殖ですがペアでも繁殖期以外は闘争することが多いため、出来れば90cm水槽を用意します。60cm水槽で試すのも構わないでしょうが、余りに闘争が激しい・一方が水面から深い位置に追いやられるなどしたら水槽を広くする必要があります。ただ待っていても上手くいきませんから、ピートモスなどを使用して水質を段階的に0.5ポイントほど下げます(通常7.0で管理し、機が熟したら6.5に下げてみる)。併せて水温は2〜3℃ほど上げてみます。産卵までは上部濾過槽で構いませんが、卵・稚魚とも浮上性なので産卵後は水面を叩かないようにします(外部濾過槽を用い排水パイプは水面下に)。卵は水面で容易に確認出来るので、さじなどですくって他の容器に移します。この際水は全て親水槽のもので満たし、親水槽のほうには新しい水を追加します(水替えのようなものです)。親魚を離すとしないのは、産卵が数日に渡って続く為です。孵化には36〜48時間を要し、孵化後は親魚同様に浮上性の餌を必要とするので、孵化したてのブラインシュリンプ(必須)・クリルの屑・配合飼料の屑などを混ぜて日に3回以上与えます。回数が多めなのは餌が足りないと餓死してしまいますし、更にしばしば心配される共食い(孵化後の成長差も重要)を起こす可能性もある為です。


Q538:(26/May/2002) 永井仙一さん
 お久しぶりです太田様。永井仙一です。さっそく本題に入らしていただくのですが、先日、2cm程度のエメラルドパファーが食われて死んでいました。混泳魚は、他に別種類の淡水フグと、グラスフィッシュ4cm位が、一緒に、入っていました。喧嘩もしませんでしたし、追い掛け回すようなしぐさも、見せていなかったので、安心していましたが、ある朝目覚めると、見るも無残な姿になっていました。そこで心配になったのですが淡水のフグには、海水フグのように、毒はないのでしょうか?何日か経った今も、特に変わった様子もなく、変わりなし、といったところですが、もし毒があったら・・・・・。と思うと、不安になってきました。毒があるのなら、それを食べてしまった魚の対処法を、教えていただけないでしょうか?よろしくお願いします。あと、ついでといっては何ですが、俺は、変わった魚が好きで、ブラインドケーブカラシンを、2匹飼っています。そこで、この魚の繁殖方があれば、教えていただきたいのです。あと、雄、雌、の見分け方も、教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A538:フグは生まれつき毒を持っている(自ら生産する)わけではなく、環境や食物連鎖に介在する細菌類(Vibrio属など)が生産しているものです。従って経口的に摂取を行っているわけですから、同居のフグが喰ってしまったところで特に問題は有りません。この原因生物が存在しない場所で養殖された個体であれば、更に無毒であった可能性も有りますので心配無用です(人間でも症状発生は1時間内外なので、それを越えているなら安心)。
 ブラインドケーブカラシンAstyanax fasciatus mexicanusの繁殖例は非常によく聞かれます。先ずペアを揃えることが重要です(群泳不可)。雄は体高が低く、腹部が全く迫り出しません。臀鰭辺縁は直線に近いものです。雌は雄よりも大型で体高高く、腹部が丸みを帯びます。臀鰭辺縁は深く湾入します。水温は通常の飼育管理ならば25℃程度でも問題は然程ないものですが、繁殖にあたっては洞窟性なので12〜20℃前後をキープするべきです(暖地養殖ものは恐らくはホルモン剤を使用)。水質はアルカリ性(8.0程度)です。基質はブロードリーフなどでもよいのですが、ざらついた飾岩(切り立った感じで配置)ですと洞窟っぽさが出ます(基質をびっしり配置しないこと)。親魚は卵を食いませんが離しておくのが無難です。2〜3日で孵化・5〜6日で自由遊泳を開始します。


Q537:(22/May/2002) SHINO-SHINOさん
 2ヶ月ほど前、金魚が転覆病になってしまいました。調べるとこの病気の原因は急激な水温変化であることが多く、治療方法はこれといって特にないとのこと。転覆していることが直接の死因にはならないが、水上に出た腹部などがどうしても細菌感染しやすく、長寿は期待できないとのことでした。それでも2ヶ月あまり、けなげに生きているタンチョウですが、ついに最近、常時水上に出ているほうの腹部が膨らんで赤みを帯びてくるといった異常が現れるようになりました。辛そうで、可哀相で見ていられません。苦しまずに死ぬ方法があるのならひと思いに…と何度か思いました。転覆病の治療法、本当にないのでしょうか。ないのならせめて少しでも楽に生きられる方法・あるいは安楽死の方法はないものでしょうか。どうか助けてやってください。ご回答下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

A537:質問者の方の参照した参考通りの経過を辿るものですが、原因によっては対抗出来る部分もあります。鱗立症状(松かさ病)から始まってはいますが、Q528〜530、532が本件に該当する部分なので参照して下さい。
 最終的な安楽死は魚を入れたバットを冷蔵庫に入れて冬眠状態にし、そのままビニール袋に移して冷凍するのが魚・飼育者共に苦痛が少ないと思われます。


Q536:(19/May/2002) 清水さん
 どうm。清水です。前回質問したブラントノーズガーの件はその後隔離しなくても直りました。ありがとうございました。そこで、今回の質問ですが、ブラントノーズガー10cmポリプテルスセネガルス10cmセイルフィンプレコ5cmこの水槽にニードルガーを混泳させることは可能でしょうか?ショップに聞いたところ、淡水と汽水だから無理といっていたのですが以前の質問で塩分は全く不要とおっしゃられていたのでどうなのでしょうか?

A536:この件に関する当方の意見は変わりません。どちらを取るのかはあなたが決めることです。


Q535:(13/May/2002) 伊藤さん
 太田さんこんばんは。以前にも質問をさせていただいた伊藤です。よろしくお願いいたします。今回も以前ご質問いたしました、トパーズ・パッファー、セイロン・パッファーのことなのですが、最近になって、水槽の隅・角、の上の方、上下15センチ位の範囲をやたらと動くようになりました。常に行ったり来たりしています。以前はエサが欲しい時にこれに似た動作をよくやっていたのですが、今はエサも食べずに行ったり来たりしていることがよくあります。最近水槽を移したのですが、移す前も時々やっており、移したあとは、ひどくなりました。ですので、2週間程入れておいた45センチワイド水槽から、本日、もともといた60センチ水槽(高さは30とやや低いものです。60 30 30 の水槽です)に戻しました。ですが、相変わらず角を上下にひっきりなしにウロウロしています・・・。見た目の状態は以前となんら変わりないように見え、非常に活発にも見えるのですが、ずーっと同じことをしているので非常に心配です。家で飼い始めてから2ヶ月くらいが経つのです・・・。なにかのストレスで、このような動きをすることがあるのでしょうか・・・?元気にも見える一方で、また逆に落ち着きのないようにも見えてしまいます。もともと60センチ水槽に1匹で飼育しており、45センチ水槽に移したときも、また戻した現在も、ともに単独飼育です。水換えは10日に一度、半分くらいです。PHは7.8くらいから8.0くらいの間で、現在は8.0です。水温26度、塩分濃度は0.8で、亜硝酸、硝酸塩は特別出ておりません。アンモニア濃度は不明です。ただ今、夜ご飯(冷凍赤虫)をあげたのですが、9割くらいは食べました。今朝は全然食べず、昨日の夜もあまり食べなかったので、食べてくれたのは良かったのですが、再び同じ動きを繰り返しております・・・。非常に心配なので、もし何かおわかりになられましたら、お教え願いたく思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

A535:水槽内に異常は無く餌食い良好・特に病気の兆候も無いのであれば問題ありません。フグは人(管理者)に気を見せる行動をよくとるので、水槽壁面を押したりするのは普通で、水槽環境に慣れた証拠でもあります。突進は突進ですが遊びの範疇(若しくは餌の要求)で、これは淡水フグ・海水フグを問いません。歯を擦るようになると水槽のガラスがボロボロになったりするほどです。人がいなくなれば自然とおさまる事が多いものです。


Q534:(11/May/2002) 清水さん
 こんばんは。清水です。ブラントノーズガーのサイズは約10cmです。混泳魚はセイルフィンプレコ約5cmとポリプテルスセネガルス約10cmです。よろしくお願いします。

A534:混泳相手を一匹ずつ隔離し、ブラントノーズガーの様子が変わるかをチェックします。隔離で解消しない場合は水槽を大きくすることです。


Q533:(11/May/2002) 清水さん
 こんにちは。清水です。今回は、ブラントノーズガーについて教えていただきたくメールしました。最近ブラントノーズガーが水槽の壁に吻をこすりつけているのです。今までも多少ありましたが現在のものはノイローゼのような感じです。水槽は45.30.45です。どうなのでしょうか?

A533:質問の個体のサイズが幾つあるのかわかりませんが、ノイローゼ状態と思えるのならばまず水槽を広くしてやることです。それでも問題が解決しなければ必ず「質問を送る前に」のガイドラインに沿ってメールして下さい。そうでなければ適切なアドバイスは出来かねます。


Q532:(11/May/2002) 長尾和美さん
 長尾です.毎日,金魚のことでお世話になっています.すみません.質問(Q530)に対し,回答(A530)で,”卵詰まりの可能性がある”を書いてくださっていたことで,以前に私自身が大田さんに質問をし,回答をしてくださったことを思いだし,質問倉庫を検索してみました.以前,回答してくださったA146とA145をもう一度読みなおしました.@松かさ病は,排便が一切ないとのことですが,うちの金魚の場合は,排便はあります.と,いうことは松かさ病ではないのでしょうか?A転覆病には,(過去の回答に)グリーンFが良いと書いてくださっているのですが,転覆病と,松かさ病とが併発した場合,どの薬を使ったら良いのでしょうか?パラザンDでしょうか?グリーンFでしょうか?(現在は,パラザンDで薬浴しています.)B以前も卵詰まりらしき(?)症状になったこともあり,もしかしたら卵詰まりが原因で転覆しているのかもしれません.今日は一日,ほぼ転覆状態で,ときたま通常姿勢になっている状態でした.卵詰まりは,もうどうしてあげることも出来ないのでしょうか?どうかお力をお借りしたいです!お願いします.

A532:当ウェブサイトでは松かさ病というくくりで判断はしていません(質問一つ目)。鱗立症状を示す幾つかの疾患という扱いです(原因の異なる複数の疾患で見られるため)。以前の記述はピンポイントのエロモナス対策ではなく、一般的な二次感染防止の利用を示していたはずです(質問二つ目)。ケース毎に沿った回答をしているのですから、よく読んで判断するように心がけてください。尚、新しい解釈・方法があれば必ず新規に書き加えるようにしています。全く同じ質問で異なる回答であれば、新規の回答が優先されます。卵詰まり(過抱卵症なども)は卵巣・輸卵管などの臓器の問題です(質問三つ目)。投薬などによる治療は現在のところ知られていません。ただこれまでにも治っているのでしたら、少し様子を見てからでもよいと思われます(代謝促進の為水温をやや上げてみて下さい)。
 最後に「質問を送る前に」のガイドラインに沿ってメールして下さい。今回のように情報がぶつ切りで来ると回答文章が無駄に多くなってしまうので、更に混乱を起こしやすくなります。


Q531:(10/May/2002) 太田真文さん
 度々お忙しいところご迷惑お掛けして申し訳ありません。太田真文です。前回と同様、スポッテッドガー(20cmと25cmに2匹)に関してアドバイスをいただきたいのです。あれからも全くと言っていいほど、餌を食べてくれません。太田さんからアドバイスをいただいた後、ショートノーズガーも合わせて4匹とも180cm水槽に移動しました。当初は、突進等の異常行動は収まったと思っていたのですが、その後何度か、濾過槽から水が戻って、落ちてくる場所に限って突進をしていました。現在は突進は見られなくなり、底にじっとしている事もなく、ショートノーズガーと一緒に、普通に泳いでいます。しかし餌はほとんど食べず、ここ1週間は何一つ食べていません。たまに口にくわえても、喉の奥へ入れたり出したりして、食べるときもあれば、出すときもあります。ストレスを受けていた期間が長かったので、食べれるようになるまで時間が掛かるのだろうと最初は楽観的に考えていましたが、あまりに長い間、餌を食べてくれないのでとても心配です。このような場合、拒食から立ち直るにはかなり長くかかるのでしょうか?それとも他に何か処置をする必要があるでしょうか?このままでは餓死してしまうのではないかと…非常に気になっていますたまに口にくわえても、喉の奥へ入れたり出したりして、食べるときもあれば、出すときもあります。飼育環境は、180cm×60cm×45cm、オーバーフロー式の濾過槽で、濾材は珊瑚砂が3kgほどです。ポンプは毎分45Lのモノで、底砂はありません。同居魚は、30cm級のショートノーズガー4匹です。ショートノーズガーの食欲は全く問題ありません。餌は配合飼料だけを毎日2回、水面に上がってきた各ガーに1粒づつ、大体欲しがるだけ与えています。スポッテッドガーのスポットは、薄っすら見える程度で、ほとんど銀色です。ために尾鰭が裂けている事がありますが、スポッテッドガーに限ったことではありません。よろしくお願い致します。長々と申し訳ありませんでした。

A531:顕著な痩せが生じない限りガーパイク自身は大丈夫ですが、当分の間生き餌を混ぜて痩せを防ぐのがよいでしょう(落水が小魚の跳ねにだぶっている可能性がある)。また一旦嫌になってしまった餌は、決して口にしない例も時々聞かれます。これで食欲が戻るのであれば、後は餌付けの要領で配合飼料などの他の餌に再度慣らしていきます。

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