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Q530:(09/May/2002) 長尾和美さん
 長尾です.早速のお返事,お忙しいのに,ありがとうございます.大田さんが書いてくださった「安楽死が最良の選択」という文字をみて,とても混乱しています.乱文・乱筆お許しください.私の金魚の種類は,コメット(雌)です.コメットの場合の,転覆病の治療方法についてですが,丸型金魚と同じように,ひまし油を飲ませたほうが良いのでしょうか?今までに,ひまし油を飲ませたことがないのですが・・・.転覆病の治療方法はない・・・と思ってきたので,初歩的なところから,ぜひ教えてください。お忙しいところ,申し訳ありません!どうかお願い致します.

A530:ひまし油はスポイトや注射器で直接口に流し込みます。金魚を捕らえたら濡れタオルで覆い(可能であれば目を塞ぐ)金魚を立てにして行います。1cc位を目安にします(殆ど吐き出しますが仕方ありません)。フナ型なので転覆病の可能性は低いですが、やってみるだけの価値はあります。尚、雌であれば卵詰まりの可能性もありますが、こちらは手立てがありません。


Q529:(09/May/2002) 長尾和美さん
 長尾です.掲示板にてお返事ありがとうございます.大田さんからのお返事,とても心強いです.現在の金魚の状態ですが,転覆を伴います.いつもかも転覆しているわけではなく,通常は普通姿勢ですが,転覆をたまにする(転覆したら,通常姿勢に戻るよう泳ぎ,通常姿勢に戻る.)という感じです.餌は,少し大きさが大きめの,金魚の餌をやっていますが,食欲は全くありません.ここ2日ほどは,何も食べていません.教えていただいた,治療方法を試みたら良いですか?現在,パラザンDにて,薬浴をさせています.よろしくお願いします.

A529:転覆を伴うのであれば話は全く違ってきます。丸型金魚(出目金・獅子頭・流金など)に起こる金魚の転覆病であれば、原因が餌の不適による消化管閉塞ですから、ひまし油を使用した方法で治る可能性があります。この間(治療中)水面に体の一部が露出するようになると、たちまち二次感染を引き起こす為パラザンの使用も続ける必要があります。但し鰾炎症性ウイルスSwim Bladder Inflammation Virus(SBIV)による鰾障害(出血班なし)やアクアレオウイルスAquareovirus感染症(出血班あり)であれば治療法はありません。これらのウイルス疾患は鰾の壁が肥厚しガスがたまり続けるという不治の病であり(アクアレオウイルス感染症では他の症状も多数出現)、延命措置としての針穿刺によるガス抜きは金魚に苦痛を与えるだけでなく、その傷から二次感染を引き起こす可能性が非常に高いものです。取り敢えず金魚の転覆病の治療を行い、これに効果無く常なる転覆状態に移行した場合には安楽死が最良の選択です。


Q528:(09/May/2002) 長尾和美さん
 いつもお世話になっている長尾です.今回は「金魚の松かさ病」について教えてください.私は,30センチほどの金魚を10年ほど飼っているのですが,松かさ病と思われる病気にかかってしまいました.現在,「鑑賞魚用パラザンD」で薬浴させています.@松かさ病は通常完治するのに,平均何ヶ月かかりますか?A松かさ病にかかった場合の,完治率及び致死率を教えてください.また「パラザンD」よりも,松かさ病に,より効く薬はありますか?経口投薬は今までにしたことがないので,(病気になっても,薬浴にて治してきました.)出来れば,薬浴用の薬で,より効果のあるものを教えてください.どうしても金魚を生かしてやりたいのです.どうかよろしくお願い致します.

A528:鱗立症状を呈する疾患のうち、転覆を伴わなければ運動性エロモナス症A(原因菌はAeromonas hydrophylia)が疑われます。水質悪化及び餌の不適による糞詰まりも深くかかわるとされるので、パラザン薬浴によるエロモナス菌の活性低下を図ると共に、消化のよい餌を与えることが治療には最適ですから、現在の対処法で変更する必要は特にありません。但し薬浴による治療には相当長期間付き合う覚悟がいるため、ひまし油経口投与(※)で強制的に脱糞させた後、貧栄養の飼育水・高栄養で消化のよい餌(イトミミズ等は不可。配合飼料であれば海水魚用がよい)で管理するのが一番です(勿論完治まではパラザンを切らさない)。正確な平均値・確率はわかりませんが、回復し難いが致死率は高くないといったところです。本疾患は管理ミスによるところが大きいので、発生させない管理を心がける必要があります。
※硫酸マグネシウムを飼育水100[L]/0.1[g]溶解する方法もあります。どちらにせよパラザンは必要です。


Q527:(08/May/2002) 村田さん
 初めまして村田と申します。この度はノーザンバラムンディの事でちょっとご相談したいことがありまして、一度メールしました。早速なんですが最近尾びれが急に裂いた感じというか割れているというか、先1p〜2pぐらいがその状態になってしまってます。例えるなら扇子を縦に切った感じです。わかりにくくてすいません。あとポップアイ現象が起こってしまいました。別の水槽で飼っているグリーンアロワナはそんな事ないのですが、ノーザンバラムンディだけが調子悪いです。もしこの2つの復活方法や対処方法ありましたら教えて下さいませ。何とぞ宜しくお願いします。

A527:無関係と考えてのことでしょうが、設備のデータがメールに全くありません。しかしこのような症状では常に設備の状態確認が必須です。ノーザンバラムンディのサイズに対する水槽の容量は適切か、濾過容量に不足は無いのか(水質不適)がポイントとなります。何故なら現在そのノーザンバラムンディは、過度の跳躍(水槽の蓋などに激突)を起こしている可能性が高いからです。裂けた部分が塞がらないのは塞がる前に再び裂けるからでしょうし、眼球突出が片側だったら同様に物理的要因(→水質も加担する)、両眼であれば水質を真っ先に疑わなくてはなりません。


Q526:(07/May/2002) 仁志村さん
 塩水浴について御伺い致します。120p規格のベアタンク、上部ワイド濾過+外部濾過で30pクラスのスポッテッドガー、ロイヤルナイフ、タイガーショベルキャット、レッドテールキャットを配合資料で飼育しています。キャット達は病気と断定出来ぬまでも、時折擦傷や不調が体表に顕著に現れます。その度、塩水浴を考えますが、試みた事は有りません。キャット類が塩に強くないと聞いた事と、濾過バクテリアへの影響を危惧してです。予防的な殺菌等を目的に、この水槽に5%の塩を数回に分け投入し、換水によって再び濃度を下げる方法は、薬浴ほど神経質に考えず実行して良いのでしょうか?宜しくお願い申し上げます。

A526:純淡水環境では濾過槽に与える影響が大きく、水槽全体が何かしらに汚染されたのでない限り、直接の塩分投入は避けるべきです。別容器に適当な濃度(0.5〜1%)の溶液を張り、30〜60分ほど漬けてから引き上げるようにすれば魚体にもそう負担はかかりません。但しここで問題なのは塩水浴は万能ではないということです。特にメール内の記述「擦傷や不調」が塩水浴で回避・回復できる要因なのかは甚だ疑問です。塩水浴を何のために行うかといえば、浸透圧差による寄生虫及び真菌類の駆除であり、これ以外の原因疾患では塩分が逆に悪影響を与える可能性もあります。単純な闘争・若しくは濾過槽の不備などの可能性が考えられる場合、それに対する抜本的な対策が必要です。


Q525:(01/May/2002) 長谷川高志さん
 こんにちは、ショップで気にいったオスカーを見つけ出したのですが、左目(赤目です)の眼球が異状に小さいのです。これって、直るものなのでしょうか?なお、右目の方は正常でした。それと、こないだ教えて頂いた、ワイルドオスカーの穴空き病ですが、高水温治療や塩は有効ですか?

A525:先天性の奇形(養殖個体で奇形は珍しくありません)は正常に戻ることはありません。尚、Hexamitaはあのシクリッド病(ディスカスエイズ)の構成員の一つでもあり、水温や塩程度で退治することは不可能です。


Q524:(28/Apr/2002) 高橋さん
 以前お世話になりました、高橋です。今回もよろしくお願いします。前回はプラチナオスカーの件でお世話になりましたが、実は今回もプラチナオスカーについてお伺いしたいことがあるのです。それは、プラチナオスカーは全身真っ白になるはず(だと思う)のですが、この前私が買ったプラチナオスカーは各ヒレの端のほうが黒く縁取られているのです。健康上は問題ないようですが、できれば全身真っ白の綺麗な個体になって欲しいので、改善できるのであれば何かアドバイスよろしくお願いします。もちろん、一生このままでも、命あるものなので、できる限り最後まで大切に飼ってあげるつもりです。

A524:体色が黒に戻らないのは、虹彩の赤いアルビノ個体だけで、虹彩の黒い個体はたまたま白くなっていると考えるべきです(人工的という話もある)。特に黒色が発現している個体は遅かれ早かれ黒ずんできます。対処法(白を維持する)は不明ですが、元来それがその個体の本当の体色です。


Q523:(28/Apr/2002) タケシさん
 こんにちわ。何回かお世話になったタケシです。今回はコリドラスについて教えて貰いたくメールいたしました。まず 1個目は、コリドラスは同種間でしか繁殖は出来ないのですか?2個目は、コリドラス産卵用の水槽の作り方教えてください。レイアウト、PHなど。ごめんどうかと思いますが宜しくお願いします。

A523:交雑種は出来ないことはありませんが、何らかの目的(真っ黒なコリドラスを作出するとか)がなければ価値は著しく低くなります。繁殖用に必要なのは産卵床としての水草です。ブロードリーフ系・アヌビアスなどを数本配置します。他は通常の管理と特に変わりません。


Q522:(27/Apr/2002) 清水さん
 プレコについて質問させていただいた清水です。本当に何度もしつこくメールしてすみません。ですが今一度よろしくお願いします。今日プレコを買おうと思いショップに行ったところアーマードやパイレーツなどはなくセルフィンぐらいでした。ショップの店員に聞いてもアーマードなどは入荷のよていはまだないと言うことでした。そこでインターネットで探しても見つかりませんでした。そこで、セルフィンにしようかと思うのですがブラントノーズガーとポリプテルスの混泳は可能でしょうか?

A522:幼魚の内であればセルフィンプレコも縄張り意識を剥き出しにはしませんが、あまりに小さいと逆にポリプテルスに食い殺される危険性があります。 ポリプテルスに振り回されないサイズであれば、当分一緒に出来るのでその間待つことも出来ます。


Q521:(27/Apr/2002) OzawaHiroyukiさん
 今レッドテールを飼っています。購入してから1年位になります。最初はクリル、カエル、餌金(小)、ザリガニ(小)、ドジョウを与えてものすごい食欲で成長していきました。そのため水槽を60cmから90cmに変えた半年前から餌を与えても食欲がなく、食べても翌日・翌々日に吐き出してました。糞もしなくなり腹がだんだん膨らんでしまってます。見た感じは元気に見えるのですが・・。ショップにその事を聞いたところphチェックをしなさい。もしかしたら腸にガスが溜まっているかもしれない。水槽に塩を入れると排泄するようになるなどなんらか変化があるのでは・・。と言われ実行してるのですが変化ありません。水替えは30L 濾過は外部式(エーハイム2213)水量は90cm水槽半分強にしてあります。とても心配です。

A521:管理法に問題があります。それだけ食う個体に濾過が外部式1基・水量を半分(多く見積もっても精々80リットル→60cm水槽に毛が生えた程度しかない)では飼育環境維持に役不足です。水量は水質維持に直結します。水槽を水で満たした上で上部濾過槽などを追加することにより、飼育環境を飛躍的に向上させなくてはなりません。何故なら水質悪化が余計な病気を引き起こす例が非常に多いためです(腹部膨張を引き起こす“病気”は、ウイルス性・細菌性・原虫性など多種多様です)。環境ストレスが腹膨に直結するとは考えられませんが、食べたものが滞って仕舞う可能性も十分考えられます。ショップのpHチェックの指示を実行していないようですが、これに加えてアンモニア・亜硝酸・硝酸のチェックを必ずするようにします(一週間→水換え間の値の変動を追うよう。異常があれば質問を送る前に対処が必要)。先ずは飼育環境の見直しが急務です(以下の説明はこれらを改善した後でチェックして下さい)。
 何れにせよ腹部膨張は正常ではありません。ショップの指示は的確ですが、加えて代謝を促進する為に水温をもう2℃ほど上げてみます。餌は腹部膨張が収まるまでは与えても無駄でしょう。体調が悪そうでないのに腹部が膨張する現象ですが、レッドテールキャットの場合異物誤飲(小さめ目の石や水温計・アクセサリなど)も少なくなく、この場合は出てくるのを待つより有りません。肛門のあたりにそれらしい状況(ポンとは出て来難く大抵その辺りで止まっています。うまくいけば異物の先端が見えることも有ります)を確認したら、飼育者が手で引き出してやります。
 上記の場合も含め(体の中ほどで止まっていては手も足も出ない)、餌(消化のよくない物を与えたことがあるなど)が原因の場合などには、ひまし油(蓖麻子油)をスポイトで飲ませる方法が有効です。殆ど吐き出してしまうでしょうが、逆に取り込む量が少量で済むのでよいでしょう(与える際はメイン水槽内で決して行わない。作業が終わってから戻すこと)。但しひまし油自体が鰓などに悪影響を与える場合があり、更に元気の無くなった状態では使用不可ですので、実施時期(やるかやらないかも含め)を自身で決断しなくてはなりません(この対処法は金魚などでは一般的です)。
 回復後は餌を一度にどっと与えることはせず、日に数回に小分けして与えます。妙な種類の餌も避けるべきです。

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