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Q340:(14/Apr/2001) 長谷川高志 さん
 15cmブラントノーズガーの肌が荒れています。水カビとか寄生虫ではないです。様子は元気で食欲はあります。少しむけているようにも見え、盛り上がって白くなっているようにも思います。PHはやや酸性です。しかし、同居している魚(危険は承知)、プラティ、グラミィ、ブラックテトラ、クーリーローチ、ドジョウなどは無事です。また、水温はやや低温飼育です。あと、金魚は相変わらず与えてます。破壊酵素の影響でしょうか?

A340:メール内容からは、酸性の水と金魚くらいしかチェックポイントが有りませんが、混泳相手を見る限り、現時点では殆ど関係ないでしょう。恐らくは暴れたり、跳ねたりしての擦過傷・若しくはそれに由来するものではと考えられます。ガーの場合は水槽が狭いと驚き癖が出るので、15cmの個体であれば、90cm規格水槽くらいが精神的にも落ち着きます。水槽の置き場所にも注意します。但し肌荒れが表皮の下に潜り込むと、死亡する確立が高くなるので、早々に手を打って下さい。カラシンのガーは古代魚の方と異なり、魚病薬も安心です。


Q339:(13/Apr/2001) 西村俊也 さん
 たびたび申し訳ありません、西村です。マライアンパッファーとアベニーパッファーを飼っているのですが、彼らのボディランゲージについてもしご存知でしたらご教授賜りたいと思うのですが…。深刻なことではないのですが、とても愛らしいお魚ですのでより彼らと親密になりたいと思っています。よろしくお願い致します。
 まず、マライアンパッファーなのですが、観察していると、たまにどうも鳴き声を上げるときがあるようなのです。「ぎぎぎ…」とか「くわっ」というような声で、わりと大きな声で口を大きく開けて鳴いて(?)いるように思えます。本当にそういうことはあるのでしょうか??また、どういった時に鳴き声を出すものなのでしょう?それと、マライアンパッファーに限らずショップ等で見かけるフグはみんなしている仕草かと思うのですが、尾びれをばっと扇状に広げることがありますが、あれはやはり威嚇なのでしょうか?また、尾びれをきゅっと身体に沿って曲げていることがよくありますがあれも気になります…。大した質問でないので恐縮なのですが、もしよければよろしくお願い致します。それでは失礼致します…☆

A339:フグの発音は通常、歯の摩擦音(歯を擦り合わせて出る)です。これを鰾に共鳴させる事により、相当大きな音を発する事が出来ます。恐怖を感じれば逃走・砂潜り・膨張するなどするので、自分に注意を向けさせる目的なのでしょう(威嚇など)。また、フグ類は尾鰭を遊泳に使用しない物が殆どなので(マンボウなどは尾鰭そのものが退化)、尾鰭を広げた時はその多くが興奮した時です。尾鰭を折り曲げているのは、胸鰭を使っての体勢維持する時などによく見られますが(逆に尾を曲げるから、胸鰭で体勢維持しているのかもしれませんが)、尾(尾柄)の形状(種によって微妙に異なる)が、一番のポイントです。


Q338:(13/Apr/2001) 西村俊也 さん
 こんばんわ、西村俊也です。先日はマライアンパッファーについての詳しい回答、本当に有難うございました。おかげさまで勉強になりました。実は、今日は別件で質問をさせていただきたいと思ってメールさせていただいた次第です。よろしくお願い致します。汽水水槽に、淡水カサゴとニードルガーと淡水カレイとラビドクロミスカエルレウスをそれぞれ一匹ずつ、一緒に飼育しているのですが、この組み合わせに何か問題はないでしょうか?実は、今日はじめて淡水カサゴとニードルガーがもつれあって喧嘩している姿を目撃してしまいまして、その後ガーのほうがへなへなとなってしまい、ゆるい水流に翻弄されるように身体を傾斜させて漂うようになってしまったんです。よく見ると、嘴の先やえらが赤くなっており、ももけているように思えます。カサゴの背鰭に毒性があるということなので、ひょっとして刺されてしまったのか…などと心配していますが、そんなことはあるのでしょうか。インターネットや手持ちの数冊の書籍で調べてみたのですが、あまりメジャーな魚ではないせいか疑問は解決しないままでした…。今は、ガーだけを別水槽に分けてやり塩分を多く補給した状態にしています。(水換えの際に塩分濃度が薄まったことが原因という可能性も考えてです)こちらの心配しすぎなのかもしれないのですが、よければご教授よろしくお願い致します。お忙しいところ、失礼致しました…。
 追伸 実はもう一点お尋ねしたいことがあるのですが…別のメールにて質問させていただきます。たびたびごめんなさい…。

A338:淡水カサゴ(恐らくは淡水ハオコゼの方でしょうが)の背鰭棘は、刺されると人間でも相当痛みます。捕食性の魚種対策としても相当役立っている筈で、ニードルガーは餌と見なして誤ったのでしょう。解毒は出来ませんから、ニードルガーの体力次第です。淡水カサゴの方には塩分が必須ですが、ニードルガーは然程要しませんので、現状は淡水カサゴによるものでしょう。


Q337:(13/Apr/2001) 長谷川高志 さん
 小型ポリプテルスについて聞かせてください。私は背鰭が恐竜のような小型ポリプテルスを飼いたいのですが調べてみますとポーリー、パルマス、セネガルスを見つけました。性質や飼い方を簡単に教えてください。しかし、ポーリーとパルマスって同じ種類なのでしょうか?それでパルマスには3亜種があるというサイトもあったのですが、それについて教えてください。最後にパルマスとセネガルスって混泳できますよね?

A337:ポリプテルスの飼育法に付いては、当ウェブサイトの『古代魚と呼ばれるもの管理法』にある通りです。大人しいので、混泳に支障は有りません。初めから90cm規格水槽で飼育すると、トラブルが少なくて済みます。
 分類に関してですが、パルマスに付いては以下のようになっています。
Polypterus palmas
 Polypterus palmas congicus →polliiはこの亜種を指す。
 Polypterus palmas palmas (基本亜種)
 polliiことPolypterus palmas congicusについてですが、以前、現在ではPolypterus enderlicheriの亜種であるcongicus種が有り、独立種とされた時点でpolliiが立てられたものです(学名には先取権が存在する)。
 3亜種としている場合は、レトロピンニスのlowei亜種をpalmas種に含める意見でしょう。但しこのlowei亜種は、正式な記載が無いようです。
Polypterus retropinnis
 Polypterus retropinnis retropinnis
 'Polypterus retropinnis lowei'


Q336:(11/Apr/2001) 西村俊也 さん
 はじめまして、西村と申します。最近熱帯魚飼育をはじめたのですが試行錯誤の連続でどうしてもわからないことがあり教えていただけたらと思いメールを書くことにしました。
 私の飼っている魚はマライアン・パッファーです。インターネットや書籍でいろいろと調べてみたのですがあまり有益な情報を見つける事が出来ませんでした。とりあえず飼っている環境ですが、水槽の大きさは36cm水温は27℃、水道水がph7.4なのでなるべく7.0に近づけるようにして調節しています。蛍光灯は使っていませんが、仕事柄一日中家にいるので部屋の明るさはあります。フィルターは水中設置式を使用しています。砂はナイルサンドを使用していますが一度も潜ったことがありません。大きさは7cmで1日にメダカ3匹ほど与えています。単独飼育です。餌はなるべく手から与えるようにしています。今回お聞きしたいのは下記の内容です。よろしくお願い致します。
●上記のような飼い方で問題ないでしょうか?
●分布域はどこで、住んでいる川はどこでしょうか?
●餌なのですがメダカを与えるのには多少抵抗があり月に2〜3回にしたいと思います。変わりにミルウォーム、ボイルしたサクラエビ巻き貝を食べることを発見し、次はサバムシ、刺身用イカ、シラウオマグロ、などを与えようと考えています。冷凍したものは一度水で完全に解凍してから与えるようにしています。冷凍アカムシは食べませんでした。栄養バランスには問題ないでしょうか?また食べさせてはいけないものなどありましたら教えて下さい。よろしくお願い致します。

A336:マライアンパッファーMalyan Pufferであれば、Tetraodon cutcutiaと思われます。棲息域は非常に広く、マレー半島からインド・バングラデシュ・スリランカ・ビルマにかけての河川・河口・湖沼などに分布します。最大でも15cmを越えません。
 上記飼育法ですが、pHは7.4で構いません。7.0に下げる必然は有りませんし、アルカリ性の方が調子良いものです。水温は耐えられない事は有りませんが、それでも高過ぎますから、25℃程度を目安にします。餌に付いてですが、ミルワーム・ボイル蝦・巻き貝・シラウオは良いですが、サバムシ・イカ・マグロは避けなくてはなりません(前2点は消化が悪すぎ、後1点は栄養的に偏りがある上、水が非常に痛む)。更にフグを長生きさせる為には、配合飼料(ペレット)への餌付けが必須です(栄養バランス・及び植物質の補給)。フグ飼育に推奨される餌の組み合わせは、ペレット・グッピー・ラムズホーン(巻き貝)です。全ての魚種に通じて、決して与えてはいけないのは、海魚(特に刺し身)・練り製品(蒲鉾・ソーセージなど)です。


Q335:(10/Apr/2001) 安井 さん
 こんばんは、安井です。こんな所で聞くことじゃないかも知れませんが、今、家の60cm水槽でモロコ、ヒガイ等を飼っていますが、ほとんど底にいるので、上層にいる魚も欲しいなと、思ったのですが、日本淡水魚の中で上層にいる魚は、ないでしょうか。

A335:精々メダカくらいのものでしょう。サイズがどうにもなりませんが(近縁のダツ系も表層性ですが、汽水が必要)。


Q334:(09/Apr/2001) EMI さん
 はじめまして。EMIと申します。一ヶ月前位に知人から突然60cm水槽とグラミーを10匹ほど譲り受け、初めての熱帯魚飼育にとまどう毎日です。数日前一匹のグラミーのえらぶた上部が赤く腫れているように見え、現在は白く膨れています。治療法を教えて下さい。

A334:赤は細菌感染症による炎症、白は死亡した組織などに真菌が、付着したと考えられます。ショップへ出向き、対応する魚病薬(グリーンFなど)を購入して下さい。


Q333:(05/Apr/2001) 北村 さん   (※本件に関しては、メール内容が訴訟に関係する可能性が有った為、飼育管理用件部分のみ抽出、相当部分削除させて頂きました。当ウェブサイトは、法的問題の処理は受けていない為、やむを得ない処置として、ご了承ください※
 1週間ほど前から、昼間もウィローモスの中で休むようになり、次第に元気がなくなってきました。以前は非常になついており、人の影がみえると寄ってくるほどでしたが、反応がにぶくなり、今日現在、砂の上で、動かずにいます。手をビンに当てても、反応はありません。突然ではなく、徐々に弱っていったようです。えさももちろん食べる気配はなく、目の反応も(動き)もありません。体の色が若干黒めのような気がします。ちなみに水替えは説明書によりますと、3週間に一度とのことでしたので、20日に行いましたが、直後変わった様子は見られませんでした。体長は3センチ弱あります。色々なサイトの画像を見てみたところ、アベニーパッファーに似ています。 既に体長3センチ。寿命なのでしょうか?何かこの時点で出来ることはありますでしょうか?あまりにも情報不足ですし、安易に買ってしまったことをお叱りを受けるの覚悟で、質問させていただきました。やはり、きちんとした知識を持って装置もつけたうえで飼ってあげればよかったなと後悔しています。どうぞよろしくお願いします。

A333:無反応・体色の暗化も見られるという事で、危険な状態である事は確かです。恐らくは水質が悪化して体調を崩したのでしょう。可能であれば、45cm程度の規格水槽セット(濾過システム・保温器具などがきちんと付いたもの)を購入し、環境を整えた場所を用意してやれば、復活する可能性があります。覚えておかねばならない事は、「濾過装置無しでは魚は飼えない」・「週一回(場合によってはそれ以上)の水替え無しでは魚は飼えない」という事です。先ず熱帯魚関連飼育書を購入し、何が必要なのかを勉強して下さい。夜店で購入した金魚が死ぬ理由も、今回の件に実によく似ています(金魚が勝手に死んで仕舞うのでは有りません。ここを理解する必要が有ります)。寿命も考えられなくは有りませんが(小型フグは割と短い)、はっきりとは言えません。


Q332:(31/Mar/2001) 遠藤 毅 さん
 遠藤 毅と言います。はじめて質問致します。我が家には現在6匹のタライロンがいます。が、いずれも一応インボイスネームがタライロンというだけで本物なのかどうか判りません。ちなみに我が家のタライロンのインボイスネームは、・パンタナルタライロン・シングーブラックタライロン・シングータライロンsp・シングーリアルタライロン・リオプレットタライロン・リオルレットタライロンspです。そこで質問です。タライロンとホーリー(タライーラ)の見分け方、及び・から・で大きくなる可能性(1m)はどれかを教えて下さい。よろしくお願い致します。

A332:実際にどうなのかは不明ですが、シングー川産の明色タライロンが、100cmに達するそうです。只、本当にmacrophthalmus種であれば、色彩的変異個体間に、然程違いが有るとは思えませんが、地域的な差は出ると思われます。以下はErythrinidaeの学術的分類のチェックポイントです(tfh.『Characoids』 by J.Gery)。
◎ジャイアントタライーラ(タライロン) Hoplias macrophthalmus
 眼球が大きい(体長=眼球径×14〜15)。腹部は平らで無着色。
Hoplias aimara
 記載は古いのですが、詳細不明です。こちらも100cmに達するとされる種です。チェックポイントはmacrophthalmus種と同じ。ただ、画像では見事な鮒尾を見せていました。
◎タライーラ Hoplias malabaricus
 眼球が大きくない(体長=眼球径×18〜20)。腹部は丸く着色。背鰭条数12以下(13以上はHoplias microlepis)。
 Hoplias属は背鰭が大きく条数も11〜15、上顎に円錐形の歯を持つ。これ以外は他ホーリー(Erythrinus・Hoplerythrinus属は背鰭条数10未満、上顎に円錐形の歯はない)。


Q331:(30/Mar/2001) 川野敬史 さん
 どうもお世話になります。その節はいろいろありがとうございました。生き餌についてなのですが、金魚以外の魚にもVB1破壊酵素はあるのでしょうか?やはり生き餌しか食べない魚種(カショ-ロ、ドラ-ドカラシン)などには配合飼料は無理だとおもいます。だから金魚に栄養のある配合飼料を与えてから、魚に与えています。これは効果があるでしょうか?ぜひ教えてください。

A331:配合飼料を一切口にしない魚種は、リーフフィッシュやクロコダイルフィッシュ、バンデットカンディルなど、食そのものが細い一部の魚種のみです。貪欲なカラシンは全て配合飼料に餌付きます(サイズが小さければ、死に餌からの移行で問題なし)。ただ餌付けるのに時間と努力が必要ですから、それを回避する場合は、メニューを増やすしかありません。小魚も数種(メダカ・タナゴ・グッピーなど)を用意し、ミミズ・生きた甲殻類(カワエビなど)・昆虫(市販のコオロギなど)・ピンクマウスなどもおりまぜることです(食う食わないは個体毎に対応の事)。金魚の他にはワカサギにもB1破壊酵素が含まれていますが、与える必要が有り、且つ酵素の影響が懸念される場合には、B群中心のビタミン剤(油溶性ビタミンは避ける)を、直接添加するのも一考です(冷凍ワカサギの方が添加は容易でも、脂肪分が無駄に多いので、有効なセレンなどの成分は多く含有するものの、薦められる餌では有りません)。がりがりに痩せた金魚を利用し、栄養を抱き合わせでとらせる目的ならば兎も角、該当酵素対策としてならば、金魚への給餌は余り意味が有りません。

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