←←←(メインページへ)
(Q&Aインデックスへ)

Q230:(23/Jun/2000) いのうえ さん
 太田様 6月22日にミドリフグの件でご質問させていただいたいのうえと申します。とても素早いご指摘、本当にありがとうございました。さっそくお教えのようにしようと思います。ただ、なんせ素人なもんでもう少し詳しく具体的に教えていただけないでしょうか。
@水替え
 水替えを行う場合、通常は1/3程を入れ替えると勉強しました。良性のバクテリアすらいない状態にしない様に、完成した生態系を崩してしまわない様にとの理由だったと思います。ご指摘では現在のうちの水槽には雑菌が繁殖しており、さらに汽水だとそうなると手が付けられないということですが、雑菌が発生してしまったであろう水のリフレッシュはどのくらいの量にすべきなのでしょうか。一回全取り替えした方がいいのでしょうか。また、1/3取り替え、全取り替えのとき、それぞれの人工海水とは市販のバクテリア溶液(?)も入れるべきでしょうか。
A珊瑚砂の煮沸・洗浄
 ご指摘の珊瑚砂の煮沸洗浄ですが、ミドリフグが家に届く一週間前に沸騰したお湯をバケツに移しそこに珊瑚砂を入れ約一時間待ち、その後数回水道水で流しました。その後前に書いたように一週間ポンプをまわしておりました。これは正しかったのでしょうか。また、今後正しい煮沸洗浄の必要はないでしょうか。で、その方法とは?
B水槽が落ち着いた状態
 水槽が落ち着くまで水と格闘するわけですが、お教えからいうと3日間臭いが無く、明らかに水が輝いていればOKでしょうか。あと、水質検査は塩分の比重、pH、硝酸・亜硝酸以外に何かありますか。
C栄養バランスの取れた配合飼料
 まずは赤虫ですね。でもそれは消化が悪いと聞いたことがあるのですが、大丈夫でしょうか。そしてその後の配合飼料ですがそういう飼料があるのですか。それとも自分で配合するなり日替わりメニューにするんでしょうか。
D消化管障害
白い糞をする消化管障害を起こしている固体に対して何か薬を投与する必要はありませんか。もしあれば、その薬を教えて下さい。
 長々とすみませんが、宜しくお願い致します。

A230:@勿論何処でも基本とされる1/3程度です。その際に行う事は、前回全て述べてあります。全交換はやらないでください。それを行わないための処置です。あと、当サイトで扱っていないグッズは、基本的に不要と考えてください。
A1週間廻した水を捨てた後、もう一度がしゃがしゃ濯いでいれば完璧でしたね。今後の参考にして下さい。バクテリア復活に影響があるので、現在のものは再洗浄しないで下さい。
Bこの部分は大問題です。当然の事ながら、メールでの回答(回答は解答ではありません。奨めますが、絶対正解ではないのです)には限度があります。当サイトは補助的なものと認識して頂き、先ず近所のショップやアクアリストの知り合いを探し、水が良いとはどうのような常態なのかを、目(現物)と耳(解説)で体感する(教えてもらう)必要がありますね。私の文章がそのようにとられてしまうのでは、対処のしようが無いからです。ちなみに水質検査には、あとアンモニア濃度などがあります。
Cどのような種に何の餌が合うのかは、個々の事情に照らし合わせる必要があります(フグをグッピー・小型テトラ等と並べても、意味がありません)。勿論フグには問題無いので奨めています。配合飼料はショップにいろいろなメーカーのもの(ペレットだけでも)が販売されており、それらを数種組み合わせてみて下さい。フグにも好みがあります。魚本位に。
D書籍・他サイトなどでは、薬剤の使用を奨める所が多いのが事実ですが、当サイトでは薬剤の使用を、なるべく避けるようにと提言しています。環境が改善されれば、症状は改善するものですから。今回の場合はピンポイントの処方が難しいので、濾過バクテリアの復活にマイナスとなる薬剤の使用は避けるべきです。


Q229:(23/Jun/2000) mehdy さん
 太田さん、サタンプレコの件大変詳しく説明してくださりありがとうございました。ロイヤルもいずれは別居ですね。ところで家のコリドラス・オルナトゥス(ホワイトフィン)が今日帰宅すると底に横たわり瀕死の状態でした。急いでトリートメントタンクでエアーと塩、グリーンFゴールドを薄く投薬したんですが外傷、ヒレ溶け、斑点も無くどうやらうっ血病?かなにかのようなんです。導入間もない個体でロングノーズ系のヤツなんですが昨日は底にじっとしていました。水温は28度で飼ってます(トリートメントタンクでは23度まで下げました)。今晩はつきっきりで看病しようと思ってますが何かアドバイスあったらお願いします。コリを落とした経験が無いのでうろたえております。今の状態はタンクの底に横たわり虫の息です。エアーを当ててやるとかろうじて動くぐらいです。是非アドバイスお願いします。

A229:導入直後の個体の場合は、流石にどうしようもないです。現在の処理くらいしか、私も思い付きません。この個体以外にも充血が見られたならば、確実に底床の汚染と言えるのですが。
 対処法はコリドラスの購入時に、非常に多く見られる自家中毒(自他個体の棘毒)・他病気持ちの個体を選り分けるより無いのです。コリドラスに関しては、大量の個体を見て来れば“死相”が判断できます。数匹に症状が見られたら、全体を疑います。@白っぽいA背中が丸い(イメージ)B鰭が裂けているC鰭の付け根・腹が充血D胸鰭で立っていない(イメージ)E髭先が尖っていないFグローブをはめているGなんだか泳いでいるH水面で鼻上げ等々。あとは水槽でも@水面に粘性のあぶくA底に溜まり物B水に色(抗生物質など)、などが要注意です。いずれにせよ、入荷直後の個体に関しては、十分注意して購入してください。


Q228:(22/Jun/2000) いのうえ さん
 はじめまして。いのうえと申します。魚を飼うことに関してはまったくの素人です。
 ンターネットでミドリフグについて調べていて、大田様のページを拝見させていただきました。非常にお詳しそうなので教えていただければと思いメールさせていただきました。
 さて、家のミドリフグについてですがうちに2cm弱のものを飼い始めて一週間ほど経ちました。水の方は生態が宅急便で送られてきたんですが、その時の水をベースに、前もって作成し一週間まわしておいた汽水を加えて、pHが7.8〜8.0、塩分比重は1.007〜1.008であり、実質3.2リットルの水で2匹飼っております。底面フィルターを使い、珊瑚砂をセットしています。置き場としてはカーテンを開けておくとかなり直射日光が当たる所で、この時期昼間は水温が28〜29度にもなるようなとこです。餌はTetra Krill-Eという乾燥えびを一日一回与えております。量としては一回乾燥えび0.8匹分というところです。あと気になることといえば、最初そうでもなかった匂いですが、どんどん生臭くなってきているようです。なにが原因かまったく分からないので意味のないことも書いたかもしれませんし、逆に必要なことを書けてないかもしれませんが、お伺いしたいのは件名の通りで、ミドリフグがどんどん黒くなっていくのです。特に一匹は「見る見るうちに」といった感じでヒドイです。いつ頃からかというと、今思えば家に届いて水槽に移してからかなと思います。さらに、いつもは人の姿を見れば寄ってくるか逃げるかしてたのが、今日は二匹とも指を近づけても無反応になり明らかに元気がなさそうです。この黒くなるのがヒドイ方じゃないのですが、上に書いたようにえびを与えているからか、フンも赤く人間で言うと血便かなとも思えます。ヒドイ方は白です。かわいくってしょうがなくて、いろいろ調べて万全の態勢で迎えたつもりだったのに、これではミドリフグに申し訳なさ過ぎです。もし、この状態が何かの病気だったり環境が悪かったりするのであれば、ご指摘ください。また、どのように対処すればよいか教えて頂けたら幸いです。何とかしてあげたいのです。宜しくお願い致します。

A228:初めに、3.2リットルでは飼育容器として不適当です。ミドリフグは10cmを越えるので、最低45cm規格水槽(40リットル)を用意して下さい。ミドリフグは喧嘩(とも喰い)もしかねない魚種ですから、複数飼育では尚更です。よく初心者の方が間違うのですが、容器は小さいほど水質の急変が早く、管理は難しくなります。30cm水槽などは、プロ以外の方は使いこなせません。今の状態はコップで金魚を飼うようなものです。
 上記を踏まえた上で、問題点は二点に集約されます。
@システムが崩壊しています。生臭さは通常残餌や老廃物が堆積し、そこに悪性の雑菌がわいてしまっている為に起こり、要するに水が出来ていない状態の典型です。環境が悪くなれば収容魚も苦しみ、粘液等を大量に分泌して更に悪臭が増します。もう一点疑われるのは底砂の珊瑚砂です。徹底した煮沸・洗浄はしましたか?珊瑚砂には様々な有機物が細かな孔に蓄積しており、水に入れることにより一斉に腐敗を開始するからです。
 対処法:濾過細菌を有効に使う事・水替えを励行することが重要です。水替えを行います。臭いが無くなり、明らかに水が輝くまで(1〜3日おきくらい)行い、その際にサイフォンで底の珊瑚砂を掻き回し、汚れを一緒に水槽外に出します(人工海水はその都度補充してください)。水槽の状態が落ち着いたら、なるべく上部濾過装置に切り替えるようにします(濾過材には中粒珊瑚砂が最適です)。汽水は雑菌が繁殖すると淡水より歯止めが効かない為、上部濾過装置による強制的な曝気で、水槽内を常に好気条件とするのが望ましいからです。また蓋を開ければ、気化熱として水槽内の温度を抑制できます(現在も人工照明だけで充分ですから、直射日光は完全に遮断します)。
Aどの種類の魚種にも、乾燥アミを単用してはいけません。必ず障害が発生します(食い飽きもその一つ)。初めは赤虫等にならした上、栄養バランスのとれた配合資料に切り替えます。但し、現在の糞の色(赤は消化不良、白は消化管障害)は@が原因です。特に白い糞をする個体は、非常に危険な状態といえます。


Q227:(21/Jun/2000) mehdy さん
 太田さん、お久しぶりです。今回はサタンプレコについて教えてください。あるショップで2600円という値段で見かけて欲しいなと思ったのですが、大きさ、性質、性格、それに今いるセルフィン、タイガー、ロイヤル(4センチ程)との混泳の相性など教えてください。ヨロシクお願いします。

A227:サタンプレコは最大20cmまでと、プレコの中では中型種です。特徴はその容姿に見合った性質の荒さで、幼魚の内は特に問題無くとも、10cmを越える頃から強暴さを増します。セルフィンプレコも20cmを超えると大変なものですが、サタンはセルフィンの比ではありません。ナマズ(ビッグキャットは除く。但し飲まれても胸鰭棘で反撃し、共倒れの可能盛大)からエイ、アロワナ、ダトニオイデスに至るまで齧り・頭突き・パンチ(胸鰭の棘条攻撃)を繰り返す猛者です。のったりしたポリプテルスやチョウザメは、必ず殺されてしまうので、混泳出来無いくらいです。
 プレコは基本的に、混泳に向かないものと考えてください。どうしても行うならば、グループ毎に限り、広い容器で行うようにします。現状でもタイガーは何れ危険に晒されますし、ロイヤル(含むカショエラ・レッド)とセルフィンでは、その内ロイヤルの牙にセルフィンがやられてしまうでしょう(サイズが相当違っても、やられてしまいます。ロイヤルの行動には要注意、ある日突然あっという間です)。幼魚の内でしたら混泳も良いでしょうが、サタンは何れ隔離しなくてはならなくなります。後々新規水槽の準備が必要になりますから、よく検討してください。


Q226:(13/Jun/2000) 中野 美尚 さん
 以前お世話になりました中野 美尚です。その節はどうもありがとうございました。今回は、ポリプテレス オルナティの異常についてお聞きしたいことがあります。わが家のオルナティが突然浮いたままになってしまって潜れないようになってしまいました。現在、体長12 cm程なのですが自分と同じくらいの大きさのブラントノーズガーを2匹食べてしまったのが原因のようです。よく見ると肛門の後ろのほうまで空気が入っているのが分かります。押してやって空気を抜くとしばらくは潜れますが、空気を吸いに上がってくるともう潜れなくなってしまいます。しかし、それ以外はいたって元気で頑張って潜って餌もいつもどうり食べています。ただ、混泳しているブラントノーズガーにとっては邪魔らしく時々追いかけられています。この様な状態になったのは治すことができるのでしょうか?アドバイスよろしくお願いします。それと、水槽の状態ですが、底面120 cm x 60 cmの水槽で外部フィルター(エーハイム2226)、内部式フィルター2つの3つでろ過しています。混泳は、25 -10 cmのポリプテレス(オルナティx1、パルマスx2)、20 cmのブラックゴースト、20 cmのブラントノーズガー、10 cmのエンゼルフィッシュとメチニスが2匹ずつ、5 cmのプレコが2匹といったところです。餌は人工飼料(キャットとカーニバル)のみで一日一回ですがかなり多くやっています。これまで、生きた魚には全く興味を示していなかったのですが、新しくブラントノーズガーを入れたとたんに食べてしまいました。ちなみに、他の魚達は元気です。どうかよろしくお願いします。

A226:大頭のポリプテルス(ウェークシィとオルナティピンニス)は、サイズを無視した捕食行動をとることで有名ですが、食い癖がついてしまっては、もう円筒形(ウナギ型含む)の魚種との混泳は不可能でしょう。今後は混ぜないようにして下さい。
 空気(体内ガス)の件ですが、消化し切れないための腐敗なのか、ガーの鰾・消化器由来のものなのかの区別がつけられません。何れの場合にせよ、水温は28℃くらいにしてやってください(梅雨寒の影響を避けるため。代謝をよくしなければ、出るものも出ませんから)。また、浮上性の配合飼料を採り込む際、空気を飲む可能性もあります(がっつく個体にはよく見られます)。餌を沈水性の配合飼料のみ与え、経過を見るのが適当かと思われます。配合飼料そのものに原因がある場合(酸化など)、他の商品に変えてみるなど、変化を与える必要もあるでしょう。ポリプテルスの中には、配合飼料そのものが合わない個体もたまに見かけます。魚で無い生餌に切り替えるのも一考です。オルナティピンニスはフトミミズを好むので、もし入手が可能であれば切り替えてみてはいかがでしょうか。


Q225:(11/Jun/2000) 手島英次 さん
 初めてお便りをさせていただきます。高知県の海岸沿いにある小さな小学校ですが、学校の前の海岸の岩場に住む小動物について学習をしていましたが、先日子供たちが採取してきたいろいろな生き物を学校の水槽で飼って、観察できないだろうかと言うことになりました。えびや小魚などは私自身が飼った経験があるのですが、ウミウシ、アメフラシ、ウニ、まき貝などは無理かなと思います。子供たちは楽しみにして、海岸からせっせと海水を汲んできて毎日世話をしています。アメフラシは住んでいる環境から海藻を食べることが分かりました。先日は石にオレンジ色のそうめんのような卵を産み付けました。海藻をくわえて食べるようすも観察できました。 ウニの針の間から触手がでて海底を器用に移動することや、水槽のガラスの壁を上っていくことも発見できました。しかし、飼育するために必要なことは分からないことばかりです。
 イソギンチャクがとってきた岩に偶然ついていましたが、飼育するのにはどうすればいいのか分かりません。ご存知でしたらお教え願いたいのですが、よろしくお願いいたします。

A225:タイドプール系の海産生物は、飼育の容易なものが殆どです。イソギンチャクは非常に貪欲な生物で、触手で捉えられる生物であれば、自分よりも大きな魚さえ飲もうとします。生きた獲物を捕らえる性質ですが、死に餌にも容易に餌付きます。肉質であれば余り種類を問いませんが、赤虫(淡水系or虫)などは食べてくれません。シラス大の小さな魚・エビ(大きなものならブロックにしてもよい)などで、充分飼育可能です。餌は数日おきくらいでよく、毎日のように鱈腹与えると、障害が出るようです。タンクメイトは慎重に選んでください。


Q224:(07/Jun/2000) ケンシ さん
 はじめまして。中学生のケンシといいます。B.アロワナを飼いたいと思って思っていたんですけど、親が大学生になるまでは絶対にだめといわれたので、60cm水槽で飼える結構大きい魚を探していて、ピラニアがいいんじゃないかと思ったんですけど、一生60cm水槽で飼えますか?それとお金がないので、人口飼料でもいいか教えてください。ついでにB.アロワナに、グッピーをえさとしてあげたらまずいですかね?

A224:ナッテレリ種という事であれば、飼い切る事は無理です。但し配合飼料でということですから、当分(数年)は60cm水槽での管理が可能です。貴方が大学に進むまでなら(ダブらないように)、ピラニアも我慢できるでしょう(最終的には90cm規格水槽を要します)。
 輸入当初の幼魚(ヨークサックが取れた程度のサイズ)には、グッピーそのものは大き過ぎます。仔魚・稚魚なら良いでしょうが、なるべく早期に体力を付けさせるには、赤虫・配合飼料を“充分に”与える必要が有ります。


Q223:(07/Jun/2000) kawahara さん
 kawaharaです。お久しぶりです。ていねいなお答えありがとうございます。妙な行動をとったコリドラスは結局死んでしまい、かなりショックだったんですが、あれから水槽については一旦水槽をリセットして底砂の洗浄と解決策として新たに外部フィルター(90cm用エーハイム2233)を導入し、底面吹き上げ式にして、今まで使っていたワンタッチフィルター(75〜100cm用)と併せて濾過を充実させました。魚の方は死ぬものは死にます(特に1年近く生きているグッピー)が、病気は見られなくなりコリドラスは見違えるように元気になりだいぶ安心しています。ただ、水草の方なんですが、底砂が汚染されていた時にけっこうよく育っていたクリプトコリネが溶けだしてきました。底砂を洗浄したときに植え替えたのが第一の原因だと思われるんですが、クリプトコリネは吹き上げ式には向かないでしょうか?また、溶けているクリプトコリネなんですが、どのように処置すればいいんでしょうか?もし吹き上げ式が一般的に水草が苦手だとしたら、吹き上げ式でも割と苦にしないで育つ水草を導入しようと思いますが、どのようなものがよいか教えていただければ、と思います。今の水槽なんですが、60cmで、魚:グッピー(10数匹)・プラティー(8)ペンシルフィッシュ(4)・ゴールデンハニードワーフグラミー(2)・コリドラス(アエネウスなど全部で10)・エンペラーテトラ(5)・オトシンクルス(4)・トランスルーセントグラスキャット(2) 水草:アンブリア・ヴァリスネリア*スピラリス・アマゾンソード・アマゾンチドメグサ・ハイグロフィラ・ミクロソリウム・ウィローモス 底砂:大磯砂10kg 濾過は上記の通り 照明:20w×2 常時エアーレーションしていてCO2は添加していません。25℃に合わせ、水換えは週に1度、3分の1程度で底砂の掃除を併せて行ってます。チドメグサは吹き上げ式をあまり苦にしないとは思っていますが・・・・どうぞよろしくお願いします。

A223:クリプトコリネは管理の難儀なグループで、一部の水草マニアのお楽しみ的な存在です。低いpH(通常5.0〜6.0台ですが、中には高pHを要求するものや、塩を欲しがるものまでいます)・低い硝酸塩濃度(魚と同じ)・その反面元肥を要求し、環境の急変(移植含む)を嫌います。溶け出したクリプトコリネは、先ず助けることが出来ませんので、溶けないように予防するのが大事です。他、クリプトコリネ以外であれば、余り難易度を気にすることも無いような気がしますが(メール内の種類に、然程難しい種類も見当たりませんし)。確かにアマゾンチドメグサは問題無いでしょう。クリプトコリネ用に底床肥料を施した場合(吹き上げ式の影響)、チドメグサの存在は有効(飼育水の貧栄養状態を保つ)であると思われます。
 クリプトコリネはサトイモの仲間で、現地では雨季にのみ沈水し、他の季節は陸上にあります。このあたりも何かしら影響があると考えられます。


Q222:(06/Jun/2000) こっしー さん
 太田さん、こんばんわ。さて、我が家のショートノーズガー(13cm)とダトニオプラスワン(10cm)の混泳は今のところ問題は無いようです。しかし、水槽内のコケが段々と目立つ様になりました。プレコなどを入れてのコケ対策は可能でしょうか?入れても可能な場合、どのようなプレコなら可能なのでしょうか?お願い致します。

A222:苔取りに有効なプレコは、セルフィン・グループ(セルフィン・オレンジスポット・パイレーツ・サタンなど)とアーマード・グループ(アーマード・オレンジフィンアーマード)だけで、他は役に立ちません。非常に仕事をこなすのはセルフィン・グループですが、大型になるとどうしようもなく気が荒くなります。オレンジスポットは大人しいですが、大きくならないので、何れガーとは離さなくてはならなくなります。アーマードタイプは通常種のほうが大きくならず、オレンジフィンは高価過ぎて苔取には不向きです。
 現在の組み合わせには、小さい内はどの種類でも良いのですが、長期的にはセルフィン程成長は速くなく、攻撃的でもないパイレーツが向きます。サイズのみ気を付けて下さい。



Q221:(06/Jun/2000) N.Abe さん
 ご無沙汰してます、N ABE です。先日は、貴重なアドバイス有難うございます。なんだかレベルの低い質問は私だけのような気がして、非常に気が引けますが今回もお教え下さい。今回は「ウオジラミ」についてです。原因は分かりませんが、(もしかしたらショップで購入した水草かもしれませんが)ある日、2〜3ミリの薄い楕円形のものが泳いでまして、調べるとどうやらウオジラミだろうと判断します。ビーシュリンプやコリドラスが混泳しているので薬を使いたくなかった為、見つけてはスポイトで吸ったり、魚に張り付いている時ははがしていたのですが、今朝気がつくとスノーヴェールペコルティア(12センチ程度)に多数張り付いており、少ししか剥がせず、仕事から帰ってきたらスノーヴェールは逝ってしまってました。その時くまなく水槽を探しましたが、ウオジラミは他には見あたりませんでした。但し、クィーンアラベスクプレコが体を擦っているようなそぶりを見せます(見る限りは、体表に付着してないようですが・・・)生態系を活用してにっくき奴らを駆除する方法は有りませんか?もしなければ、トロピカ等の適切な使用法をお教え下さい。現状私の水槽は下記のようになってます。60センチ フィルターは上部式(ポンプは75〜90センチ用)吸水口に投げ込みのスポンジをかぶせプレフィルターにしてます流木・水草(アマゾンソード・アヌビアヌス ナナ・ミクロソリウムなど)コリドラス(アドルフォイ&コンコロール&シュワルツィ&ステルバイ)が各1匹プレコが6センチ程度の(インペリアルゼブラ・インペリアルタイガー・クィーンアラベスク)各1匹ヤマト沼蝦2匹 ビーシュリンプ6匹(卵有りそろそろ孵化予定)

A221:ウオジラミ(チョウ)は、確認が最も容易な寄生虫であると同じに、図体がでかいだけあって厄介な連中です。特効薬はトリクロルホン剤ですが、入手し難い上、強すぎますので、市販の魚病薬(リフィッシュとか)をお奨めします(勿論他に鑑賞魚用を謳っていて、“ウオジラミに効く”と言う魚病薬であれば、種類は特に問いません)。問題はナマズの類が薬剤耐性が低いこと(特にプレコ・コリドラス)、水草・エビ類には薬剤耐性が無いことです。先ず水草・エビ類には別容器を用意し、そちらへ隔離します。魚だけにした状態で、薬剤を規定量1/2〜1/3溶解し、様子を見ます。消えればしめたものですが、消えない場合は危険を承知の上、薬剤を規定量分まで追加します。駆除そのものは容易な寄生虫なので、親虫は死滅するはずです。ただ、卵がまだ生き残っています(白点病同様、発生周期があります)。3週間が目安なので、何回か再投薬してください。

inserted by FC2 system