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Q160:(11/15/'99) 正木 典子 さん
 はじめまして。広島の正木と申します。突然ですが、ウナギの飼育方法について教えて下さい。昨日お隣からイベントで手に入れたから食べて、とウナギ一匹を頂いたのですが、ついに殺せず、そのまま飼育してみようと思いました。ウナギ:体長約50センチ、天然か養殖かは不明現在、とりあえず60センチ水槽に隠れ家として蘭用の鉢を入れ、テトラのワンタッチフィルター60〜75センチ水槽用を取り付けています。底面にはなにも敷いていません。飛び出し防止用に網を張っています。餌はひかりクレストキャットを与えましたが、今のところ口にしていません。…ヒーターは必要でしょうか?餌はどんな物を与えればいいのでしょうか?少しでも長く快適に生きてもらえるよう、アドバイスをお願いいたします。

A160:ニホンウナギに関しては、静岡県浜名湖などでの養殖風景などを見てもらっても解るよう、人工的な飼育が容易な日淡といえます。ウナギに関して難しいと言われるのは、孵化後のレプトケファルス幼生の育成に関してのみで、見てウナギとわかる状態(シラスウナギ以降)の個体は管理が容易です。遊泳性では有りませんから、水槽サイズは構いません。餌は多量に欲しがるので、フィルターを過信せずに、頻繁な水替えで水質を維持します。
 相当貪欲な肉食性で、小魚や水棲昆虫・両生類などなんでも食います。もし養殖個体であれば、配合飼料にも餌付いていると思われます。それでも慣れていないか、天然物であれば配合飼料への餌付きは遅れます。ペレットやぼたんえさは更に遅れるでしょう。配合飼料への餌付けが無理な場合も有るので、取り敢えずスジエビ・ザリガニ(ハサミはもいでおく)・金魚などを放しておくのがよいでしょう。釣具店などで生きたミミズ(カットする必要は有りません)や、釣り餌の練り餌なども試してみてください(団子状にある程度大きくして)。水槽内で餌を食うようになってから、必要な餌の切り替えを試すようにします。10℃を下回ると冬眠のような状態になり、餌を採る事は無くなります。その状態で冬を越させるのもよいですし、18℃くらいに加温して活動させても構いません。
 底砂は要りませんが、アクセサリは必要です。植木鉢などよりは30〜40cmの塩ビ管(直径はウナギの2倍程度。グレーのものがよい)などを転がしてやった方がよく、この方が早く環境に慣れます。流木も悪くありません。体に何かが触れている面積が広い事が必要なのです。またこの形態の魚種は脱走が得意で、遡上性の魚種は障害物を乗り越える事が、使命のような部分が有ります。きちんとした蓋をして、重石を乗せた方が安全です。


Q159:(11/10/'99) Kota Usuda さん
 テトラオドンムブを飼っていく上で、どのくらいの水槽が必要でしょうか?現在体長は20センチ程です。現在の水槽(45・30・36)では水の汚れがすぐにひどくなってしまい、買い換えようと考えているのです。一応、60・45・45と70・45・45のどちらかを考えています。これでも小さすぎるでしょうか?90は必要でしょうか?部屋のスペースを考えると、あまり大きいのは困るのですが。それと、餌について。どうしても配合飼料になずけることができず、今は金魚を与えています。
やはり、金魚だけでは栄養がかたよってしまいますか?ほかに何かいい方法はありますか?教えてください。

A159:淡水フグ中でも70cmに達する怪物、とも言われるムブですが、実際飼育してみるとビッグキャット等とのそれとは、雲泥の差が有ります。それは後程。
 水が汚れるのは金魚のせいですから、これを餌として与えている限り、水槽を広くしても無駄です。特に丸呑みするパーチ類などと異なり、ムブをはじめとするフグの類は咀嚼をします。魚を捌く際に出る体液が、そのまま水槽内に撒き散らされてしまうのですから、どんな強力な濾過装置をもってしてもお手上げでしょう。また、他のアフリカ産淡水フグと異なり、ムブは魚食性では有りません。モノアラガイ・ヒラマキガイ・小さなタニシなどに、一口大に“角切りした”剥き蝦などを交互・混ぜて与え、これから砕いたチップス・ひかりクレストのキャットなどに餌付け、更にはペレットに移行させることが望ましいです。あなたの手から与えるものは、全て餌であることを認識させるのです。その為には餌の時間を決めることが最も重要です。餌を与える前に焦らすのもよいでしょう(目の前で餌を振って見せるなど)。これらをクリアできれば、60cm規格に通常の上部濾過装置一つで、何の問題も無く育てることが可能です。
 最終的に必要な水槽ですが、上記の餌(配合飼料)に移行できれば、10年やそこらは60cm水槽で飼育・管理できます。ムブは成長速度が遅く、これに配合飼料単用とすれば、元気では有るが大きくならない為です。この方法はナマズには通用しませんが、ギムナルクスなどには非常に有効です。また、このような方法の方が、確実にムブを長生きさせることが出来ます。


Q158:ぷくぷく さん
 はじめまして。フグを飼うためにいろいろ検索しておりましたところ、こちらのサイトにたどりつきました。飼い始めるにあたってはずいぶん参考にさせていただきました。ありがとうございました。
 私は6月からアベニーパファーを飼っているのですが、夏頃から水草に黒っぽい毛のようなものが生えてきて困っています。ショップで聞いてみたところ苔の一種で、薬でやわらかくすればヤマトヌマエビが食べるだろうと言われました。その薬を使っても魚には影響がないのでしょうか。23リットルの水槽にアベニー2、コリドラス・ハステータス2、ヤマトヌマエビ2、オトシンクルス2、石巻貝5を飼っています。

A158:魚(脊椎動物)よりも、蝦(無脊椎動物)の方が薬剤に対する感受性が高く、蝦に大丈夫というのであれば、魚にもということにはなります。が、このホームページの理念としては、薬剤の使用は一切薦めておりませんから、刷毛状苔(流木に付いてくる)の付いた水草を取り出し、ヤマトヌマエビと共に隔離することをおすすめします。この苔は非常に不味いらしく、他の餌が有るとヤマトヌマエビは見向きもしません。餌をこの苔のみにするのが一番です。


Q157:TERUYAさん
 始めまして。早速ですがレインボースネークの生息場所はどんなところですか?レイアウトしたいのですが、分からないので。

A157:インドであり、不確実では有りますがアッサムだった様な気がします(知ってる方は、今度こそ掲示板に!)。アッサムは相当内陸部に有り、ブータンと隣接していますが、標高低く熱帯雨林が広がっています。
 一般的にスネークヘッドの仲間は流れを好まず、湖沼や湿地帯の開けた所などに棲息するものです。レイアウトするならばそのあたりを念頭に置き、東南アジア産水草などを用いたらよいのではないでしょうか。


Q156:(10/19/99) Hiroshi Fujiokaさん
 だいぶ前になりますがアドバイス有難うございました。わが家のノーザンバラムンディも20cmになり120cm水槽に引っ越しさせようと思います。 水槽の底面の色についての質問です。 白っぽかったり、反射したら良くないと聞きましたが、グレーに塗装しようと思いますが、魚に無害の塗料をご存じないでしょうか? 又、グレーの板を底面にシリコンで接着してもいいでしょうか? 砂利は敷いた方が良いでしょうか?

A156:60cm水槽などと異なり、120cm水槽クラスになると、ライトで眩しく照らされることは殆ど有りません。照明に60cm20W×2使用でも同様です。上部濾過装置を用いれば、尚更のこと。水槽の下に敷くコンパネ等に、黒いものを利用・もしくは着色するくらいで充分でしょう。コンパネを使用しないのなら、ブラックのバックスクリーンを水槽設置時に敷いておきます。塗料・シリコンとも有害ですから、水槽内で使用することは不可です。勿論砂利は反射防止になります(これは魚にとってというよりも、飼育者に対するもの)から、敷いた方が良いでしょう。


Q155:(10/13/99) 山田さん
 お久しぶりです。以前にピラニアの件で何度か相談させて頂いた者です。その後は、3匹のピラニアは順調に育っています。今月の末で、やっと1年経ちます。大きさも15cm位まで成長しています・・・1匹のみの水槽の者は、容姿が綺麗で大変満足して飼育をしています。2匹の方はと言うと・・・大変な暴れっぷりで・・・年中追いかけっこをしています・・・・傷等は無いのですが・・・やはり問題なのかと・・・
 今回、御相談させて頂きたいのは”銭亀”の飼育の方法です。先日、知人から銭亀を貰ってくれないかと相談されました。大きさは2cm程度で・・・余りの可愛らしさに、飼ってみたくなりました。しかしながら、亀の飼育方法が分からずに困っています。単純に30cm水槽に水をはって、浮島でも作れば良いのかと思ったんですけど・・甲羅乾し・・と言う言葉は、やはり直射日光とかに当てないといけないのでしょうか?現在は30cm水槽のみが在庫として持っています。蛍光灯等は在庫も無く・・・必要な場合は購入しなくてはいけないのかと・・・基本的な飼育方法を教えてください。宜しくお願いします。

A155:銭亀とは愛称で、イシガメMauremys japonica(甲羅が凸凹)・クサガメChinemys reevesii(商品名に金線亀がある。甲羅がつるつる)の幼体を指します。どちらの種類も、飼育法は同じです。で、面倒でしょうが、以下の方法がおすすめです。
 現在の30cm水槽は夜のお休み用にします(猫・カラス対策にもなります)。日光浴が不可欠な為、30cm水槽をそのまま表に出しておくと、煮えてしまう可能性が有る為です。春から秋は屋外に日光浴用に広いオープンな容器(縁の高い盥とか、出来れば子供プールなど)を用意し、水を張って日当と日陰を作り、日当に石などを置いて日光浴の場所を作るのです。また、こうすることにより水槽・外の容器の水を毎日替えられるので、亀の健康にも良いのです(水を毎日替えない人がいますが、これは駄目です)。もし30cm水槽のみでの屋内飼育ですと、相当強い爬虫類用電球が必要ですし、水場・陸地が要る為スペース的にもきついです。水替えもおっくうになることでしょう。
 冬眠はさせない方が良いでしょう。寿命は短くなりますが、容器内での管理は非常に煩雑になって仕舞いますから、ヒーター等(ひよこ電球も可)で18℃くらいにまで加温します。
 餌は配合飼料を中心に、時々生餌(塩抜きシラスや赤虫)も与えます。加工食品(ソーセージなど)は避けます。与え過ぎるとぶよぶよの肥満児になるので、適当に切り上げます。


Q154:(10/06/99) 川野敬史さん
 いつもありがとうございます。ダトニオが、餌をたべてくれません。クリルを2、3粒食べるのみです。現在10センチ弱です。大和沼えびは、ひとくちでたべるのですが、配合飼料はぜんぜんです。しばらく生き餌を主体にしたほうがいいのでしょうか?よろしくおねがいします。

A154:クリル単用はよくないので、可能ならば早々に配合飼料に切り替える必要がありますが、難しければ生餌を与えることも止むを得ません。こちらも金魚単用などは避け、数種類の餌を用意します。これに死に餌(剥きエビ・シラスなど)を混ぜ、動かないものにも食い付くように仕向ければ尚よいでしょう。
 但しダトニオイデスは貪欲なので、少し辛抱強くあたれば必ず配合飼料に餌付きます。ライバルを入れるという方法もあります。


Q153:(10/01/99) Simizuさん
 先日はアドバイス有り難うございました。ベルツノにパネルヒーターを用意したのですが今朝、お腹がパンパンに膨らんで死んでしまいました。すごくショックでした。プラケに少し水を入れ、毎日水温を合わせて水替えしていました。餌はクリル、コオロギバッタ、ドジョウ、餌金等で週一から二回与えていました。夏も無事元気に越すことができたのに。昨日の朝お腹が膨らんだのに気がついたのですが、放射能事故の為それどころじゃなく、今日水替えしようとして死亡を確認しました。何が悪かったのでしょうか?

A153:ベルツノガエルの場合、事故として異物誤飲(砂粒・水苔など)が多いのが特徴です。これが排泄されずに内臓器官途中で詰まり、二次的に腐敗した食物等がガスを発生させた可能性があります。もし可能でしたら、死体を解剖して原因を究明しては如何でしょうか。もし病気であれば、それなりの所見なども得られるはずです(異物の存在や内臓壁の変異など、膨張部全体の観察が重要です)。
 放射能漏れ事故により茨城県在住の方々には、大変なご苦労があったであろうと察します。今後も充分注意なさってください。


Q152:(09/29/99) KENさん
 はじめまして。鑑賞魚ではなくて大変申し訳ないのですが、タウナギの事(生態など)が知りたくて、メールを出しました。初めて見た時は・うなぎ・と間違えて、蒲焼きにして食ってやろうと喜んでいたのですが、友人からタウナギだ、食えん事はないけど、臭くてマズイと思う、と聞かされ食用計画はあきらめたのですが、とりあえず自宅まで持ち帰ったので、しばらく飼ってみようと思いなおして、現在に至っています。タウナギは、主に何をエサにしているのでしょうか?また、うなぎの様に時期が来ると海に行くのでしょうか?いろいろ教えてください。よろしくお願いいたします。

A152:日本では長くてニョロっていれば、全てウナギと命名してしまう困った癖があります。本家ウナギ(ANGUILLIFORMES)と比較すると、ヤツメウナギ(PETROMYZONTIFORMES)やタウナギの関係は、人とカモノハシやネズミくらいの差があります。タウナギ(Monopterus albus)はタウナギ目(SYNBRANCHIFORMES)という特化した一群で、@鱗を持たない・A鰓蓋も無い・B胸鰭・腹鰭も無い・C空気呼吸をするといった特徴を持ちます。スピニーイール(トゲウナギ)との関係が深いとされています。旧・新大陸の熱帯・温帯域に広く分布し、日本のタウナギは余り鑑賞用にされませんが、南米産のタウナギ(Synbranchus marmoratus)が稀に輸入されてきます(斑紋が鮮明で綺麗)。ウナギではありませんから、降海性はありません。
 タウナギというだけあって泥地を好みますが、ヘドロは全く駄目です。水質の悪化には思ったよりも敏感で、一度皮膚が爛れ始めると治らないので、水質は常に清涼に保ちます(通常の鑑賞魚飼育同様ですね)。餌は肉食性で、小魚からミールワームなどまで何でも食います。配合飼料には少々餌付き難い。混泳は喧嘩の元なので、追加するのは避けます(養殖するのでなければ。漢方だそうですよ、これ)。ポイントは空気呼吸をするので、水面は低い方がよく、空気を吸えなくなると窒息死します。


Q151:(09/27/99) 坂本 利絵さん
 こんにちは太田さん。いつも解答ありがとうございます。また困ったことになってしましました。
 ナマズ(ショベルノーズキャット)と金魚を入れていた水槽に白点病のような白い点が出たので、グリーンFを規定量の3分の2くらい入れて1週間ほど様子を見ましたが、ナマズの点だけが全く消えません。尾鰭の根元近く(肉の部分ではありません)に5〜6つほど、1mmくらいの立体的な真ん丸の真っ白い粒です。なんとなく虫みたいにも見えますが、常に尾鰭を動かしているので、はっきりわかりません。その部分にしか点がないので、魚を取り出して、歯ブラシなどで擦ってみようかなんて考えたりしていますが……一番良い治療法を教えて下さい。もしかするとショベルノーズに薬を使っては、いけなかったでしょうか?60cm水槽、ヒーター26度、ナマズ18cmくらいです。よろしくお願いします。

A151:白点病と見て間違いないでしょう。金魚は白点病を始め、チョウやイカリムシなどを持ち込む危険性が高い為、避けた方が賢明です。
 まず病原の金魚を早急に隔離します。金魚は30〜50%海水などに浸け、病原体を抹殺しましょう。ショベルノーズの方は金魚を遠ざけただけでも好転するはずです(金魚の再投入は危険なので、止めましょう)。取り敢えず様子を見て、白点の広がりが停止・後退したらそのままの管理を行ないます。勿論ナマズ類には薬品は御法度なのですが、更に白点が広がる様子なら、薬品の使用も止むを得ません。規定量の1/3程度に薬浴、水温は28℃まで上げ、水替えを頻繁に行ないます。水替えの際、再投薬を忘れずに。寄生前段階の幼虫を抹殺する為、白点消失後10日間は同様の管理を行ないます。歯ブラシは駄目です。表面にくっ付いているように見えますが、虫は表皮の下に潜り込んでいます。擦過傷から今度は水カビなどが付着する危険があります。

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