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Q150:(09/27/99) Simizuさん
@スポテットガーが一週間位餌を食べません。食べようとする意志はあるみたいなのですが。口が開かない気もします。口が開かなくなる病気ってあるのでしょうか?後は何もかわらないのですが。亜硝酸もPHも異常無しでした。水替えは週一、餌はクリル、カーニバル、テトラのシュリンクスティック、メダカ、餌金です。同居はドワーフスネークヘツト、セネガルスです。
Aベルツノガエルは冬、ミズゴケを多く入れれば、室温で大丈夫でしょうか?アドバイスよろしくお願いします。

A150:順番に。
@同居連中に問題が無い場合、水質は無関係です。最も水質の影響を受け易いのは、ドワーフスネークヘッドですから。それほどガーパイクは強健です。他に考えられるとすれば、いじめ・それに付随する吻端損傷でしょう。ガーパイクは非常に大人しく、よく同居魚(アロワナからプレコまで)の攻撃の対象となります(今回考えられるのはスネークヘッド。水面付近を陣取ってませんか?)。空気を吸わせてもらえなかったり(セネガルスも注意)、脅かされ(噛み付かれ)て突進し、吻端をぶつけたりはよくあります。ガーパイクは吻端が命なので、これを傷めてしまうと文字通り命取りになり兼ねません。ガーパイクは保温機具が不要ですから、取り敢えず隔離するのが一番です。上記の理由でしたらこれで回復しますし、自信がつくほどのサイズになったら、また混泳させてもよいでしょう(何れサイズ的に立場は逆転しますが)。もし改善が見られない場合、他の“病気”でしょうから(病気でしたら何らかの“症状”が進行するはずです)、よく観察してみてください。水温もチェックしてください(夏から抜きっぱなしの人が、時々いますので)。
A熱帯カエルは冬眠を知りません。室内が常に24℃を保てるなら兎も角、保温は絶対欠かせません。


Q149:(09/24/99) Tosirou Hiraokaさん
 Q141で質問させていただいたものです。回答どうり根気よく餌付け現在、ガーはクリルとカーニバル、エンドリはキャットを食べています。ありがとうございました。しかし、最近エンドリが水面近くをアップアップしたり、暴れまわったりします。寄生虫かと思い、見てみたのですが確認できません。何か違う病気でしょうか?水替えは週一回三分の一、水質はある程度安定しています。ポリプの目に白濁はみられません。

A149:60cmでセネガルスが暴れる、90cmでオルナティピンニス・ウィークシィが騒ぐ、120でエンドリが、これらの現象は非常によく聞かれます。他に症状(眼球突出・赤班・痩せなど)が無ければ、単に“水槽が狭い!”という意思表示なので、心配ないといえば心配ありません。ただし吻端を擦る為、鼻管を欠損したり疣が出来たりする可能性があります。バックスクリーンで3面(鑑賞面以外)を覆ったり、土管を多く転がすなどすると、改善する場合があるので試してください。無論一番効果的なのは、水槽を大きくすることです。


Q148:(09/23/99) Kさん
 先日質問させていただいたKです。15−20CMサイズのオレンジキャット、バンピラ、ピラムターバ、のいずれかを90*45で飼育したいと思っています。そこで質問なのですが、水槽サイズ、人工餌の食いつき、巨大化する亜種をつかまないようにするポイント、バンピラ、ピラムターバは逆立ちするのか、その他注意点、を教えてください。

A148:順番に。
@オレンジキャットの名称は、Pseudopimelodus fowleriに与えられており、恐らく質問の種類はPseudopimelodus raninus(英語名はバンブルビー)の方でしょう(fowleriをraninusに含む考え方等あるにせよ)。サイズを15〜20cmに限定していれば、見分けるのは非常に容易です。怪物となるオレンジキャットはオレンジ地に黒い班が密に散るのに対し、raninus種とその亜種群は、黒地に不規則なバンドが走ります。配合飼料は好みませんが、ひかりクレストキャット等には嗜好性を示します(赤虫との併用が良)。水槽サイズは60cmでもいいです(活動的ではないので)。もし怪物の方を希望するなら、水槽は120cmを用意します。動き回りませんが、暴れ出すと凄いので、水が漏れてもいいところに水槽を設置します。アパートなどでの飼育は止めましょう。
Aバンデットピラムターバ(Brachyplatystoma sp., non B.juruense or type ?)は6〜80cmになる中型種です。成長は早くなく、もったりしているので90規格で飼い切れないことはありません(無論、出来れば120がよい)。配合飼料は大好きで、単用でも構いません(サイズの問題もあり、むしろその方が望ましい。数種組み合わせてください)。尾のフィラメントをくりくり伸ばすには、水流が不可欠です(複雑なものではなく、単純な流れ。其処が90cmで再現するのが難しい)。しゃちほこ姿勢を保つのにも、彼等は流れを必要としていますから、上部フィルターのモーターはワンランク上げ、L字エルボーを短い側の角に向けて壁・底に水流を作ります。サイズが大きくなってきたら、はためき具合を睨みながら、エルボーの向きなど調整したり、外部フィルターを追加したりします。只ぼとぼと排水口から水を垂らしていては、健全な成長は望めません。逆に魚が疲労するような強さでは、逆効果です。
Bピラムターバ(Piramutaba, Brachyplatystoma vaillanti)は、アマゾン水系に広く分布する普通種です。精々7〜80cmにしかなりませんが、90規格で飼い切ることは不可能でしょう。せめて120×60以上を用意し、成長を鈍らせます。配合飼料は大好きなので、何の問題もありません。アマゾン上流・下流産で色彩の変化は認められますが、サイズの極端な違いはありません。別種であるピライーバ(Piraiba, Brachyplatystoma filamensosus)を心配しての事でしたら、ピラムターバとの区別は脂鰭で行ないます。確かに幼魚はよく似ていますが、ピラムターバの背鰭終了部から尾柄までを1とすると、脂鰭はその1/2(またはそれ以上)を占めますが、ピライーバの脂鰭は精々1/4にすぎません。
 尚、ピメロドゥスの内、逆立ちを基本とするのはショベルノーズ・タイプ(除タイガー系)だけで、他の種がこれを行なう場合は、水槽が狭すぎるだけです。


Q147:(09/20/99) 川野さん
 以前にナッテリ-のことで質問したものです。どうもありがとうございました。メ-ルでどうしても送信できないのでこちらにさせてもらいました。御迷惑をかけてすみません。この前、通販でダトニオを購入しました。7-8センチです。それがずうっと、ひれをたたんで泳いでいます。食欲はあるのですがときどき体を砂利に擦り付けたりしています。気のせいか尾びれの付け根が赤くなっているような気がします。なにかの病気でしょうか?どうすればいいか教えて下さい。phは7-7.5です。水温は28-30℃です。

A147:体を擦る行動は、全ての場合において異常のシグナルです。寄生虫などの生物由来、水質悪化などの化学由来、またはその双方です。基本的な飼育管理は、私のページの通りやってもらえれば問題ありません。かいつまんでアドバイスなどすれば、まず水替え頻度をアップさせ、濾過槽内に珊瑚砂を加え、底砂を除去して小さなプレコ(セルフィンかパイレーツ)を入れ、人工海水の素を小量入れてください。以上は外見上異常が見られない場合で、白点・水カビなどが確認出来るようなら、通常の魚病薬を使用します。ナマズのように弱くないので、規定量を使用して構いません。
 通販ということなので、輸送のストレスも相当なもののはずです(ちなみに私は通販はおすすめしません)。水槽に慣れさせ、飼育者の顔を覚えさせることも、調子を上げるのに重要です。


Q146:(09/17/99) 長尾和美さん
 掲示板にての早速のお返事、どうもありがとうございました。引き続き、教えてください。
 金魚は、横っ腹を水面には向けてはいませんので、(通常姿勢です。)転覆病ではなさそうです。以前に流金を飼っていて、その流金が転覆病になったことがありますので(結局は死んでしまいました。)転覆病ではない可能性が高いと思います。いわゆる産卵行動をずっとしている状態です。今までなら、その産卵行動は半日、ないしは一日で終わっていますが、今回は、2週間ほども産卵行動を続けています。(卵は、出てきていません)
餌も全く食べません。全日本錦鯉振興会のホームページの中の魚病ノート中の腸満中の記載に、http://www.echigo.ne.jp/~koi/
 症状 病魚は腹部が異常に膨張し、膨満部は立鱗症状が現れることが多い。その他、背こけ症状、眼球突出、色彩の退色なども起きる。腹部の膨隆によって泳ぎが緩慢、傾斜姿勢となる。また、肛門に発赤、充血が現れる。以上のような症状がはっきりと現れてそれと気付いた時にはかなりの重症で、手術によっても治癒の望みはほとんどない。
 とあり、疑ってみたのですが、通常姿勢であるし、どれもあてはまりません・・・。他に思い当たる病気はないでしょうか?もし御存知なら病名、治療法を教えてください。

A146:腸満中とはようするに金魚の松毬病と同原因なことでしょうが、これの診断に重要なのは排便の有無です。異常な行動が見られ始めてから排便が見られたかどうか、2週間も経っていては記憶を辿るのも難しいでしょうが、思い出すよりありません。また、何も口に入れていなくても、粘液等が糞として排出されます。これの有無もあたってみてください。排便が一切無かったならば、他の症状が幾ら見られなくても、松毬病を充分疑うことが出来ます。これは他の原因として細菌由来の場合もあります。
 いずれにも症状が当てはまらない場合、病気ではない行動異常としか考えられません。メールからはわからないのですが、腹部膨張は有るのですか?少しでもあるのでしたら軽度の転覆病(転覆に至らない転覆病。あくまでも人間側から見た症状で、魚体にとっては深刻です)を疑い、無いのでしたら水槽環境の悪化(pH異常や異物混入など。見当がつかない場合は、予想外の状態であることが多いものです)と考えざるを得ません。排便が見られ、しかも遊泳障害・腹部膨張・鱗立などが一切無いのならば、その症状は拒食ということになります。
 取り敢えず上記の対策としては、
 @水温を25℃に調節し、変化させない。(対転覆病−細菌感染症対策に、必ず魚病薬を併用)
  [この処置は、正常な魚体の産卵促進には無効。]
 A水替えを頻繁(1/3量2〜3日)に行なう。(対松毬病−水質改善、対行動異常−異物混入・pH安定化)
  [この処置は、正常な魚体の産卵促進にも有効。]
 Bエアーレイション(カーテンなど)を増強する。(対行動異常−異物のガス化放散・酸欠解消・嫌気性菌駆逐)
 C水替えの後にテトラ社のアクアセイフを用いる。(対行動異常−異物混入)
 D餌をより嗜好性の高いものに変える、または餌そのものの変更(治癒後の対策として)。(対行動異常−拒食、消化管閉塞)
 が考えられますが、こちらではこれ以上の対策を考え付きません。水族館などよりも、金魚の養殖業者等(手がけているHpなどを探すといいでしょう)の方が、症例は豊富でしょうから役に立つと思われます。


Q145:(09/16/99) 長尾和美さん
 初めまして。突然のメール、申し訳ありません。私の家で飼っている、金魚のことで、教えてください。
 私のうちには、8年ぐらい飼っている金魚が(種類はコメットで、体長30センチほど)いるのですが、2週間前ぐらい前に卵を産んで以来、ずっと調子が悪いみたいなのです。ずっと卵を産んでいる時のように、水しぶきを上げてバシャバシャと暴れています。(でも、卵は、出てこないです。)とても、心配になってしまって、今日、大阪の南港にある、海遊館に電話をしました。電話で症状を伝えると、「卵を産もうとしているのだけど、お腹から出てこないからでは?」とのこと。通常は雄がいるから、卵が出てこないってことはないのだけど、私の家では、その子(金魚)しかいないから、そんな症状になっているみたいなのです。
 陣痛促進剤のような薬はあることはあるようなのですが、養殖所の様な限られた一部の所でしか出回っていなようです。卵がお腹から出てこなかったら、金魚は死んでしまうと海遊館で、言われたのですが、本当ですか? ぜひとも、助けてやりたいのです!!2週間以上、餌は全く食べていません。

A145:金魚のように品種改良をされた生物は、野生型のものでは見られないような病気を患うことがよくあります。コメットは割と元鮒に近い体型をしてはいますが、鰭・色彩などからも鮒からはかけ離れています。
 “ばしゃばしゃ”とありますので、水面付近で暴れているのでしょうか。静かになると、横っ腹を水面に向けていませんか?流金・獅子頭・出目金などがよく起こす転覆病だと思われます。水温が低下する時期によく見られる難病です。消化管などにガスが滞留するのが原因で、確定はされていませんが、餌(種類・量など)にも原因が有るようです。壊死を起こす可能性が有る為、グリーンFなどを規定量飼育水に溶解し、水温をヒーターなどで25℃に保ってください。残念ですが治癒する可能性は、相当低いです。
 尚、私の手持ちの資料には、金魚の卵詰まりの記載は一切有りませんでした(卵詰まりは鳥ではよくあります。治療法としては総排泄口にひまし油を注入するのですが、卵詰まりの可能性も治療の方法も、今回の件には無効と思われます)。


Q144:(09/15/99) Kさん
 はじめまして。先日、ショップでアジアレッドテールというなまずをみました。興味があるのですが、何のデータもありません。そこで質問なのですが、90*45で終生飼育可能か、飼育条件、注意点、など教えてください。

A144:恐らくは別名レッドテール・ミストゥスとも呼称される、ギギ科のMystus nemurusと思われます。インドシナ半島に棲息し、最大長は60cmの記録もありますが、通常は30cm前後です。ネームバリューのあるレッドテールの愛敬顔と異なり、精悍な面構えです。
 基本的にギギの仲間は荒っぽいものが多く、特に同形のナマズに対しては執拗に攻撃を繰り返します。その為混泳は避けるべきです。水槽容積的には90cm規格で問題ありませんが、どかどかと暴れますからアクリル水槽を使用し、ポンプはレイシーのものをフランジにがっちり噛ませます。ストレーナーの回りを石で囲むのもよいです(ガラス水槽では、岩などを入れてはいけません)。幼魚のうちは流木を入れても、身体を傷付けることはありません。水質は中性、水温は22〜24℃を目標にしますが、適応範囲は広いので、通常の管理で大丈夫です。餌はなま物を与えると早く大きくなり、しかもでぶってきますので、半分は配合飼料を混ぜてやりましょう。貪欲なのでなんでも食います。


Q143:(09/06/99) 辻野さん
 先日ブラックピラニアの件でメールをしましたがいまだにドロミンを食わないうえに魚の切り身まで食わなくなってしまいました今のところ、ほとんど金魚しか食いません。何とかしたいのですが、原因がまったくわかりません。何とかならないものでしょうか?PHは6.4前後で水温も別段異常では有りません。個体の大きさは15.6センチほどです。ご迷惑をおかけしますがお願いします。

A143:あらゆる餌を食わない場合は緊急事態ですが、この場合はブラックピラニアの何らかの意思表示でしょう。余り焦らず、魚の種類(タナゴ・ドジョウなど)を幾つかスライドさせながら機嫌をとり、死に餌を混ぜつつ配合飼料を試すより無いでしょう。確実な効果は期待できないものの、対抗意識を燃やさせる方法が有ります。単独飼育ですと、殆どの種類(ナマズなども)で偏食・拒食を起こす事が多いのです。ピラニアは目がよいので、水槽の一面に鏡を置いてライバル出現を演出してやるのです。ピラニアが鏡に興味を示したらしめたものですが(パニックに陥ったら駄目です。直ぐ取り去ってください)、無視するようでしたら失敗です。全然関係ない他の魚の水槽を横に置くのも効果がある場合が有ります。ショップの個体ががっつくのは、周囲に様々な魚種が存在するからです(勿論負け個体は駄目ですが)。
 水槽サイズは幾つですか?環境に不満を訴えることもよくあります。60cm規格なら90cm規格にしてやるとよいでしょう。既に90cmでしたら原因は多分別に有ります。


Q142:(09/04/99) 川北さん
006.jpg  川北と申します。シルバーアロワナを飼育しています。今日水槽を見ると、糞に混じって長さ2CMくらいの物体がありました。色は真っ白で、ちょうど魚の白子のようなものです。以前に一度、黄色味がかったヌルヌルしたものが水槽の底にあったことがあるんですが、その時は排水パイプの苔か藻類がパイプからはがれたものかなと思っていたんですが、今回は以前のそれとはちょっと違って真っ白です。いったい何なんでしょうか?よろしくお願いします。

A142:糞に混じっているということは、内臓に障害が出たか、口に入れたものに問題が有ることになります。餌に何を与えているのかが、メールに有りませんのではっきりとは解りません。疾患に関する白色の糞のデータは、腸管鞭毛虫症にあたるのですが、魚種(シクリッドの病気)・物質の形状(糸状になる)からも考えられません。恐らくは餌に関する何かではないでしょうか(特に生餌。脂肪など)。白い物質が毎回排泄されるのでなければ、心配には及ばないと思います。餌を切り替えるのも一考でしょう。
 また、こちらの想像に過ぎませんが、変温動物は環境温度の影響を直接受ける為、気温がかくっと下がると消化不良を起こすことが知られています(両生類・爬虫類なのですが)。これまでの高気温から、最近涼しくなったことと関係あるかもしれません。
 訪問者の方で何か心当たりのある方は、是非掲示板に書き込んでください。


Q141:(08/31/99) Tosirou Hiraoka さん
 はじめまして。僕はポリプテルス・エンドリケリー1匹とスポテッドガー2匹を飼育してます。3匹とも小赤しか食べません。絶食(2,3日)さしてクリルを与えているのですが、見向きもしません。生餌はお金がかかるし、ガーは単一の餌では背骨が曲がると聞きました。3匹とも20センチぐらいで90センチ水槽で飼っています。人工試料に慣れさすにはどうしたらいいのでしょうか?

A141:金魚の単用は栄養面からも問題がある上、金魚自身の持つ病原体や酵素の悪影響などから、全く薦められないものです。基本的には購入当初(幼魚期)・赤虫を食う時点で配合飼料併用、配合飼料単用への切り替えが最も楽です。
 質問の個体は20cmに達しており、生餌のみの飼育を続けてきたということなので、少々かったるいかもしれません。他の質問にも回答したように辛抱強く、まず餌付けたい餌を与え、せめて興味を持った後にいつもの餌を与えます。ワンポイントとしては、餌の時間を決めること(その時間に撒かれるのは餌であると認識させる)、配合飼料と生餌(金魚)の間にワンクッション(水で潮抜きしたシラスなど)を置き、移行をスムースに運ばせるなどがあります。

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