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Q140:(08/25/99) 川野さん
 はじめてお便りします。わたしは、ナッテリ-を飼って1年になります。現在約12、3センチです。90cm水槽で5尾飼ってます。はたしてどれくらいまで大きくなりますか?私としては、すべて20cmにはしたいのですが。それから寿命はどれくらいでしょうか?餌は、クリルとカーニバルをあたえています。

A140:ナッテレリは自然環境下では30cm、水槽内飼育でも20cmには達します。90cm水槽に5匹は狭く、何れ120cm水槽が必要になります。現在のサイズでもきついようですから、トラブルが起こる前に用意した方がよいでしょう。魚の寿命は余り記録がありませんが、ナッテレリに関しては10年を軽く越えるでしょう。余りその辺は気にしない方がよいと思います。


Q139:(08/25/99) Haruhiko Yamamotoさん
 初めて質問します うちのアロワナ、紅金、約3年経ちますが最近ウロコに、にきびのようなもの、最初は、一個だけ,色は、白で直径1ミリていどのものができました。場所は,尾びれから,3枚目上から2枚目のところです。そのままほっといたら少しずつ増えてほかのウロコにも広がってしまいました。そしてグリーンFゴールト゛で薬浴しているのに効果がありません対処のしかたを教えてください。

A139:白点病であれば点は1ミリもありません。アロワナによく発生する付着物は、生餌(金魚)についてくるチョウです。但しチョウは白色では有りませんし、内臓が透けて見えるので違います。エピスティリスであれば、点の大きさは様々であり、点同士が融合したりします。リンフォキスティスも白点を生じますが、基本的に汽水魚の病気です。いずれにせよ外部の寄生により、病魚は痒がり、擦り付けなどの行動をとります。原因は二つあり、@外部(生餌・混泳魚)から持ち込まれた・A水質の汚濁のどちらか、もしくは両方です。白点が増えているとのことですから、現状はよくありません。生餌(特に金魚)を使用していたら、他の餌(配合飼料等)に切り替える・混泳魚の隔離や消毒を行なう(アロワナなどの古代魚・鱗の無いナマズなどでなければ、規定量の魚病薬での処理が可能)、水質は最低限pHは測定し、7.0を切るようであれば常に水替えを行なう(場合によっては一部珊瑚砂に交換、pHを弱アルカリ側に固定するとともに、濾過能力を向上させます)・濾過槽や底砂のヘドロを除去する等の処置が必要です。アロワナ自身には魚病薬が危険なので、1/3程度と薄めに溶かす程度に留め(現在の魚病薬で構いません)、他の環境を改善することによって治癒を待ちます。進行が止まる・後退するのが確認できるまで、手を尽くして下さい。
 鱗自体が持ち上がり、山を築いている・頂部が開口している場合や、鱗全体がふやけたりしている場合は内部に菌・寄生虫が巣食っている可能性が有ります。全ての場合が重篤ですが、メールの“白い”という記述から、それは心配ないと考えます。内部からの噴出が有れば、多少なりとも赤味が確認できるからです。また、外部に付着しているものは境界線が明瞭なのに対し、内部からの場合は境界線が不明瞭です。


Q138:(08/24/99) DAI FUJIWARAさん
 以前はどうも有り難うございました。今回もショートノーズガーの事についてですが、20センチ程に成長したガーに初めて小赤を与えたところ、1日にして背骨?の辺りが曲がってしまいました。1週間程経つのですが治る気配がありません。泳ぐ時もとても苦しそうに見えます。原因と治療法をお願い致します。飼育環境は、150×50×50水槽、上部濾過、ph6.8、水温28℃です。

A138:鉛筆サイズまでのガーパイクには、よく背骨の変形が見られます。ショップで稚魚が大量に入荷された後、数%は打ち損じた釘のように、かくっと曲がってしまう現象が見られます。満身の力を込めて衝突するのか、酸素欠乏によって引き起こされるのか、化学物質(塩素/塩素系化合物・重金属類)によるものなのかどうかは不明ですが、通常20cmクラスの個体では見られないものです。そのサイズになればぶつかって傷付くのは吻端ですし、酸欠も空気呼吸が充分出来れば(水面は10cmくらい空けていますか?)、問題ない筈ですから。水道水内の塩素も許容量範囲です。で小赤に入っている可能性が有るのは、消毒・色揚げ(厳密には違いますが)用の塩素です(稀にやっているところが有ります)。これが原因とは勿論言い切れませんが、今後は配合飼料やエビの水煮などで育てて下さい。餌採りが大変そうなら、割り箸で直接与えます。そして背骨の変形は治癒しません。なるべく水面を低くして、空気呼吸を無理せず出来るようにしてやって下さい(但し泳ぐ際、体の一部が底を擦るようでは駄目です)。それでも見た目やや曲がっているといった程度なら、そのまま管理して問題ありません。但しへの字・くの字に曲がってしまった場合(特に上下に。左右であればまだマシですが)は、残念ですが長くはありません。一部が水面から突出するようでしたら、その部分から壊死を起こしてしまう為、安楽死も考えなくてはなりません。
 あと、水温は25℃以下(可能なら18〜22℃くらい)にして下さい。


Q137:(08/22/99) 辻野さん
 またもブラックピラニアについてなんですが、以前カーニバルと魚の切り身と金魚を餌として与えていたのでが、カーニバルをドロミンに変えたところ、まったく食わなくなってしまいました。ドロミンを食わせるには、どうすればよいのでしょうか。
 また、ナッテリーのことなのですが、冷凍ザリガニたるものを与えてみたところまったく食いませんでした。こちらについてもお教えください。

A137:単一の飼料を与えていた場合、餌の切り替えには苦労するものです。極端な話、魚食性魚を配合飼料で育て上げてから、生きた魚に切り替えるとそれに脅えることすらあります。ただし慣れてくれれば手当たり次第に食うようになります。
 ドロミンはペレット配合飼料のなかでも、一二を争う不人気です。これは@香りが無いA色が地味(赤くない)B直ぐふやけて喉越しが悪いためで、折角栄養バランスが良いのですから、ここら辺りを改良してもらいたいものです。いつも言っている方法ですが、食べない順に与えます。食べない餌にも、せめて興味を示すくらいした後に(出来れば咥えて離す位させてから)、次の餌を与えるようにします。餌であることを認識させることが、最も重要です。
 冷凍ザリガニも同様で、ザリガニが単に凍ったものでしたら、丸のまま与えてはびっくりするでしょう。凍った状態で金槌で甲羅を砕き、解凍後にぶつ切り(一口サイズくらい)にしてみてはどうでしょう。ピラニアは甲殻類を非常に好むので、直ぐに餌付く筈です。


Q136:(08/05/99) 柳澤 誉之さん
 現在僕は、デンキナマズを1匹飼育しているのですが 将来的には繁殖を目指そうとしています。しかし、日本にはそのような資料が全く無い!!もしよろしければ、繁殖の仕方などを教えてください。そして、海外のデンキナマズの繁殖の仕方がのっているようなHPを教えてください。

A136:詳しい事は判っていません。マウスブルーダーと言われ、ペアを組み、雨季である夏に穴を掘って巣をこさえます。雄はほっそりしており、雌はでっぷりしています。総排泄口にも差異(雄は小さく只の孔、雌には輸卵管などの突起物)が有ると言われます。『キャットフィッシュアトラス』でBrichardは、タンガニイカ湖では3cm以下の仔魚が発見されたためしがない事、そのサイズでは親魚から既に独立している事などを語っています。発電する為、混泳は避けるべき魚種では有るのですが、繁殖を狙うのであれば、たたき池くらいは用意してやりましょう。広ければ一緒にしておけます(繁殖可能なサイズの個体では、水槽の90cmや120cmではまず駄目です)。勿論ペアさえ組めば、何の問題もありませんが。
 海外のサイトですが、探し方を示しておきますから、一度自分でトライしてみて下さい。英語が読めるのならば、全く問題ありません。
@使用する検索エンジン
 ◆アルタヴィスタ:世界最強のロボット型検索エンジンです。最大のデータベース、目標到達への確実性(これがあやふやなものが非常に多い)からも、まず試して下さい。
 ◆インフォシーク米国:収録ページ数こそアルタヴィスタより劣りますが、目標到達への確実性はロボット型検索エンジン中世界一です。ここに無い場合は、インフォシーク英国で検索します。手間を惜しまなければ、アクアリウム大国ドイツのインフォシーク独も試す価値が有ります(要独日辞典)。
 ◆ヤフー米国:一般的な魚種(ディスカス、シクリッド、グッピーなど)には向きますが、デンキナマズのような特殊な魚種には、ヤフーのようなディレクトリ型検索エンジンは不向きです。
 上記3エンジンに無い物は、恐らく何処にも有りません。
A必要な語句
 学名(Malapterurus/electricus/microstoma)と英名(Electric catfish)、そして目的の語句(今回は繁殖なので、breed/breeding/spawn/spawning)です。
B検策法
 日本の各検索エンジン同様、ボックスに語句を入れてボタンを押すだけです。AND/OR形式の場合、全てORにしないと目的のページを落とされる可能性が有ります。単語は全て離し、くっつけてはいけません。まず学名で試し、余り出てこなければ英名で検索します。英名の方は幼稚なページが続出しますから、繁殖の文字を追加して絞り込むと良いでしょう。
C保存法
 ページの上で読んだり訳したりしていたら、電話代がかさんでしょうがありません。ワープロソフト・メモ帳などを起動しておき、“全て選択”で文章をコピーし、貼り付けてしまいます。Windowsの場合は図・写真はマウス左ボタンをクリックし、“名前を付けて保存”を押して取り込んでしまいましょう。どれが必要かを判断するのは大変です。片っ端から保存しておく事をお勧めします(必要なかったら、後で削除すれば良い)。そのページがいつまでも存在すると言う保証もありませんからね。


Q135:(08/01/99) 吉田和也さん
 突然のメールにて失礼します。愛知に住む吉田と申します。タウナギの飼育について質問したくメールいたしました。図鑑やインターネットを調べましたが、生きた餌をやるぐらいしか分かりませんでした。
 ●タウナギ(大きい成虫が2匹です)餌の種類と量、回数2匹いっしょにしてよいのでしょうか。他の魚といっしょにしてよいのでしょうか。飼育場の注意点もしよろしければお教えください。

A135:分類学的には全く異なるものの、見かけから性質まで肺魚に酷似します。従って肺魚の飼育法を応用すると良いでしょう。
 タウナギの仲間は世界に広く分布し、どれも割合大型になります(50〜150cm)。我が国のタウナギは30〜80cmと小型の方です。空気呼吸の占める割合が多く、硝子蓋まで水を張ってしまうと溺死します。脱走も得意なので、水面はなるべく低くすると良いでしょう。他魚は勿論、同種同士も余り混泳には向きません。シクリッドのように派手な喧嘩はしないものの、何時の間にか一方の個体に傷が付くからです。水槽が狭ければ、ここに飼育容器をあてた方が無難です。pH等は無頓着ですが、水質悪化には敏感で、鱗が無い為か一度水虫のように皮が剥けると、みるみる衰弱して死んでしまいます。餌には生餌を用いるので、週一回1/2量の水替えは行なって下さい。環境的に本当は泥が良いのでしょうが、砂でもさほど文句は言いません。
 餌は先ほども申し上げた通り、水棲生物(昆虫・魚類・両生類など)であればなんでも食います。サイズに合った餌を与えます。満腹になる量、日に1回で充分です。


Q134:(07/24/99) Tomocciさん
 はじめまして。Tomocciと申します。私は最近オトシンクルスがかわいく感じており、是非繁殖まで行いたいと思います。オトシンに関しては以前からスリムで黄色みの強いタイプと、少しずんぐりむっくりで黒い部分の多いタイプがいると思っていました。ある方のホームページで、通常オトシンとして売られているものには実際2種類いるのだということを知りました。詳しい見分け方などは書かれていなかったので、その2種の見分け方を教えてください。それと、オトシンクルス(オトシンネグロ、パラオトシンも含めて)の繁殖も行いたいので、雄雌の判別法、繁殖に必要な条件(水温、pH、KH、導電率、水草の有無など)もお教えいただけるとありがたいです。ちなみに現在私のオトシンの飼育環境は60cm水槽、フルーバル203、照明60W、底砂アクアプラントサンド8kg、CO2添加、水草はエキノ系10株、有茎草多数、水温26℃、pH5.9〜6.4、KH0〜2、導電率200〜300μsアピスト他10匹ほど混泳魚がいます。繁殖専用の水槽が別途必要であれば40cm水槽(テトラブリラントフィルター×3)が用意できます。
 よろしくお願いします。

A134:オトキンクルスの一般普及種(側面にバーが入るタイプ)のことなら、こちらが考え得る種類は以下の通りです。
Otocinclus affinis:模様は明瞭でなく、靄のような班で構成。
Otocinclus arnoldi:尾柄の黒班は普通。背部には雲班。vittatus種と酷似。
Otocinclus mariae:吻端が伸びる。
Otocinclus vestitus:尾柄の黒班が大きいのが普通だが、吹っ飛んでいるタイプもあるらしい。背部は淡色。
Otocinclus vittatus:尾柄の黒班は普通、背部には雲班。黄色っぽい。
 鑑別法は我が国で出版されている書物を参考にしましたが(相当数が出てますので、興味が合ったら探して下さい)、原画を見て見たいものです。
 繁殖の実際ですが、簡単という方も居るのは事実ですが、私の周囲で「いやぁ、オトキンが増えちゃって」という人に会った事がありません。違いは矢張り混泳させない事だと思われます。雌雄の判別は雄がほっそりスリム、雌は全体的に丸みを帯び、卵を持てば腹部が膨れます。但し輸入直後はみんなガリガリ君なので、ある程度数をさらった方が良いでしょう。水温は25℃を上限(20〜23℃を推奨。寒冷地以外は、クーラーの設置を。只飼育するだけであれば、27〜8℃までOK)とし、pHはロリカリ連中としては例外的に7.0が推奨されます(ブラックウォーターなどは一切不要)。KH(炭酸塩硬度)はpHと連動しているので、pHの方だけ気にしてもらえば良く、導伝率は低いに越した事はありません。水替えは頻繁に行ないます。水草(エキノドルスが産卵床として有効)と一緒に、岩(活動可能容積が、飛躍的にアップします。一部のオトキンクルスは産卵床として利用)なども用意します。ボタンウキクサを数個浮かすと、魚体そのものが落ち着きます(光量に気を付けて下さい)。手持ちの資料にはパロトキンクルスの繁殖方が載っていないのですが、大体同様と考えられます。大形の種類になるほど、硝子面なども対象にしやすいようです。


Q133:(07/24/99) たけおさん
 ポリプテルス類の繁殖についてお聞きしたいんです。まず、デルヘッジならデルヘッジだけのペア飼いがよいのでしょうか?それとも、色んな種類のポリプを一緒に飼育していても可能性はあるのでしょうか?また、水槽の大きさはどれくらいがいいのでしょうか?それと、底砂や流木は必要アイテムなのでしょうか?
 ポリプテルスの繁殖を真剣に考えていますので、よろしくお願いします。

A133:デルヘジィならデルヘジィだけが良いでしょうし、小型種のうちでも大柄なので、1ペア75cm、2ペア90cm位が適当と思われます。余り広いと観察にむらが出ますし、狭ければ魚体が落ち着かないでしょう。混泳は避けます。繁殖を狙うなら無意味ですし、雑種出現の可能性も有る為です。pHに付いては色々な意見が有る為、これという決め手がありません。個人的には個体が調子の良い弱アルカリ気味を保てば良いと考えますし、繁殖例が頻繁に聞かれるところから、さほど重要なファクターではないと思われます。硬度も同様です。
 卵は産み散らかされますが、粘着性です。親魚は世話をしませんから、産卵を確認したら別水槽に移します。大磯などは確認に手間取りそうなので、まばらに敷く程度で留めるか、敷かない方が良いでしょうが、産卵の際に目標は欲しがるようです。そもそも粘着卵は、何かにくっつけたいから粘着材がくっ付いているのです。流木は勿論、プラスチックの鉢にウールで巻いた活着性の水草(アヌビアスやボルビティスなど)を植え込み、転がしておきましょう。鉢の底に小石を入れておけば、起き上がりこぼしの要領で見栄えは良いです。


Q132:(07/23/99) 山田直人さん
 こんにちは。以前、ピラニアの件で・・相談したものです。また・・基本的な事で、申し訳御座いませんけど、アドバイスをお願いします。出張で、家を3日間空けて・・家に帰ってくると・・・60cm水槽(ピラニア1匹)の水の色が緑色に変わっていました。以前にも1度、緑色っぽくなって来た事があったのですが・・1度水槽内の清掃と水替えを行ったら回復しました。ただ、今回は、水槽内の清掃(内側のこけの除去・底に付いた苔の除去・ヒーターに付着している苔?・ポンプの吸い込み・フィルターの清掃)を行い1/3の水の水替えをも同時に行いましたが・・一向に回復しません。当然、水自体が緑色しており・・ただ、ガラス面やその他の場所に、苔と言ったものは見受けられません。日に日に、緑色が濃くなって来ています。何処をどのように清掃なり・水替えを行えば良いのか全く手が付けられなくなってきました。ここ数日で見ず替えは頻繁に行ってはいるのですが・・・回復しません。これは・・苔?なんですか?水質が悪いとこのような現象になるのでしょうか・・・でも、本当に5日おきには水替えを行っていたのですが・・・ちにみに、留守中の餌は、家の人間に定量を指示して与えてもらいました。帰って来た時も・・餌の残し等は見受けられませんでした。どうしたら良いのか・・・アドバイス下さい。宜しくお願いします。

A132:水槽や金魚鉢、池等に発生するものを、グリーンウォーター(緑藻中心)・アオコ(藍藻中心)などと総称します。種類は顕微鏡で確認しなくては解りませんが、要するに藻類には間違いありません。時々海で発生する赤潮・青潮と兄弟のようなものです。中心が緑藻類の場合は急を要しませんが(但し、繊維性のものであれば要注意)、藍藻の場合は臭気・毒素を伴う場合が多く、魚にも危険です。原因は矢張り水質の富栄養化・高温・強光で、落ち着くまでは水替えで対処するか、どうしても気になる場合は鑑賞魚用除藻剤を使います。液状製品は即効性が有りますが、持続性は固形タイプの方が上です。


Q131:(07/21/99) k.arakiさん
 太田さん始めまして。いつもこのHP拝見させていただいております。本日の質問ですが、60cmの水草水槽を立ち上げてから約1ヶ月になります。水槽の中にはグロッソスティグマとリシアを敷き詰めた標準的な水槽です。以前のQ/Aの中と重複すると思いますが、私の水槽の中に水ミミズらしき生物が大量に発生いたしました。1〜2ミリ位の白く細長いものです。水ミミズは米粒より少し長くすぐに確認できると思いますが、水槽の中の生物は少し離れると確認出来ない位細かいです。
 水槽の中には、立ち上げ途中なので大和沼エビが5匹しか入っていません。換水は現在、週3回位行い。PH7位に維持しておりますが出てしまいました。以前ディスカスを飼育している時も出た事があり、ホルマリンや換水で消滅させた時がありました。この生物はいったい何者なのか?水ミミズの子供それとも違う生物ですか。
水草水槽なのでホルマリンは使用出来ません。良い方法を教えて下さい。

A131:種類は異なるかもしれませんが、専門家の方にでも聞かねば、種類までは解りませんし、性質は同じなのでそこまで必要はないでしょう。只この手の虫は餌が豊富だと大型になるようです。
 水草水槽ですから、富栄養状態ではないでしょうが、水草用肥料(特に混ぜ込みタイプのもの)などをある程度の量使用すれば、発生原因になり得ます。リシアなどに付着・移入の可能性も十分考えられます。只、大発生するにしても、たった一箇月で出てきてしまうのは何かしら原因が存在する筈です。残念ながら、メールからでは想像が付きません。
 水槽の壁・立ち上がりパイプやチューブ類等にこびり付く珪藻・緑藻・水垢なども、連中の良い棲み家となります。水草水槽でしたらオトキンクルス(ネグロやアルノルディなど)を数尾、現在の水槽に入れてみては如何でしょう。ヤマトヌマエビはコケ・残餌こそは食いますが、水垢等を剥いではくれません。オトキンクルスを入れた上で、プレフィルター等の物理濾過用ウール(又は貴方の水槽システム内で、それに該当するもの)を常に洗浄し、原因物質の除去に努めます。貴方自身が2〜3日に一度、水槽の壁を磨くのも意外と効果的です。
 ディスカス水槽・大型魚の水槽でよく発生する理由は明らかです。ディスカスの場合、餌に与えるハンバーグが原因です。動物性の高蛋白な上(脂肪により油膜も発生する)、ディスカス特有の食い散らかしが、飼育水槽を富栄養化させる為です。また、ディスカスは舐め付かれる為、通常プレコ類を同居させないので発生し易くなります。大型魚の場合、底砂に餌金等の残骸(肉の破片・鱗など)が溜まり、これを元に大磯からわく事が多いようです。水ミミズに限らず、蛭なども同様です(蛭の場合、餌魚が持ち込む可能性が有ります)。大型魚水槽には、大抵セルフィンプレコなどが入っているものですが、水槽の富栄養化がプレコの能力を超える環境を作り出していると考えられます。

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