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Q130:(07/21/99) itsuki kawakitaさん
 先日シルバーアロワナの水槽の件でお世話になった川北です。ありがとうございました。
 今日水を換えていたら、水槽と蓋の約4cm程の隙間からアロワナが飛び出してしまいました。とっさにそばにあったタオルでそっと掴み水槽へ戻しました。戻した瞬間は動かず沈んでいったのですが、すぐに泳ぎだしました。水槽の外にいた時間は約20秒くらいだと思います。鱗が少し剥げてしまいました。今飛び出し事件から3時間程たちましたが、いつもの状況と同じようです。このまま様子を見ていくしかないとおもうのですが、ちょっと心配です。
 ところで、今日は3つほど質問いたしたいのですが、@アクリル水槽を薦められるのは、魚が暴れた時に上部濾過槽が水槽の中に落ちたりして、ポンプから水が噴き出して水が漏れる。またはそのショックでガラス水槽が破損して水が漏れる。などの魚が暴れるのが要因で水が漏れるため?それともガラス水槽とアクリル水槽では、強度自体ガラス水槽の方が弱いため、重い上部濾過槽とかを置いたら、接着面から水が漏れることがあるため。のどちらなのでしょうか?A同じアクリル水槽で角型、R型とあるのですが、どう違うのでしょうか?R型というと日槽のスティングレーみたいな角にRがついたものを想像していたのですが、インターネットでアクリル水槽を扱っているショップのR型の写真をみたら、今持っているガラス水槽と同じで、枠なしのタイプで見た目も変わらないのですが。Bアクリル水槽であれば枠なしでも問題ないのでしょうか?以上よろしくお願いします。

A130:@全てです。フランジの強度・破損の可能性・板の結合性全てにおいて、アクリル水槽はガラス水槽に勝ります。問題はアクリル水槽が、傷に弱いということだけです。起こり得る事故の可能性を、より減らす意味からもアクリル水槽はおすすめです。勿論ガラス水槽だと必ず事故が起こるわけでは有りませんし、アクリル水槽だと事故が絶対起きないと言うわけでもありません。A〜B水槽側面の板(アクリル・硝子)が、4個所で合わさったもの(通常)と2箇所のもの(板曲げ加工のもの)とでは、工学的にも4箇所の方が、加わる力に対し耐性が有ります。


Q129:(07/19/99) 坂本 利絵さん
 太田さんへ ポリプテルス・デルヘッジィの寄生虫のその後ですが、質問の回答を見てすぐにグリーンFを買いに行き、飼育していた水槽に指定量の1/3を入れてみました。3日たちましたが、虫はまだ貼りついてます。それで、このまま様子を見ようと思ったのですが、この3日で、水質が急激に悪化して最悪の環境になってしまってて…。(アンモニア、亜硝酸が急上昇し、生臭い匂いがたちこめ、水ミミズまで出てきました。)もしかして、グリーンFの投薬でバクテリアも死にますか?投薬がバクテリアに影響して水質が悪化してしまったのか、システムに異常事態が発生してるのか、どちらかわからずに悩んでます。(濾過装置に目詰まりはなかったけど、モーターの劣化は有り得る気がします。)投薬が水質に影響したんでなければ、すぐに濾過装置を買い替えるか追加するかしようと思います。どうなのでしょうか?
 PS:隔離すればよかったのですが、別水槽が空けられませんでした。

A129:勿論別水槽に隔離しての投薬がベストなのですが、矢張りそこまで用意できる家庭が少ないのが現状でしょう。
 ポリプテルスの薬品に対するストレスは、粘液の異常分泌と言う形で現れます(死亡したポリプテルスを持ち上げると、想像を絶するほど大量の粘液を吐いています)。水ミミズは濾過槽内に巣食っていたものが、その環境をこれ幸いとわいたものでしょう。どのような薬品も魚体・バクテリアにはストレスを与えます。その影響を最小限に押さえるしかありません。
 濾過槽内の濾過材を、通常の処理法(飼育水)で濯ぎます。死滅したバクテリアなども除去しなくてはなりません。そしてポイントは、物理濾過用のウールを、毎日水道水で綺麗に洗浄する事です。粘液・舞い散った老廃物はかなりの量がウールで堰き止められます。これを毎日除去していれば、臭いなどは何れ消滅します(逆に放って置くと、ウールが粘液で固まり、目詰まりを起こします)。水替えも臭いが取れるまでは1〜2日に一度交換して構いません。水替え後には再投薬しますが、同濃度の場合は最初の量の1/3を目安にします。デルヘジィの体力が落ちる前に完治させなくてはなりませんから、水質の悪化は是非とも避けなくてはならないので、上記の方法で改善を図って下さい。


Q128:(07/16/99) 岡崎幸恵さん
 すぐに解答ありがとうございました。今、3匹いるのですが、各々高さ約15センチ、直径7〜9センチのガラスの瓶(蓋はプラスチックでど真ん中に穴が直径7〜8ミリ程度開いてます)に入っております。砂利もあります。で、購入場所が花屋です。だから、あまり詳しいことは聞けませんでした。なお、そこではめだかも売っています。(ここ最近ですが)ちなみに、友人は一週間前、その店でめだかを購入しました。その影響もあって購入したのですが。
 明日、水槽を購入しようと思いますが、水は今入っている水をそのまま使用してもいいんでしょうか?花屋の方に入荷して約1週間経っているそうですので、あと3週間くらいはこのままの水でえさも与えずに生きていけるようですが。水を替えるとなると当然えさはいるようになりますよね。ほっとくより、さっさと新しい水を用意し、そこで生きていけるような環境を作ってあげるべきでしょうか?ちなみに、水草は購入してます。明日は休みなので、図書館へ行ってお勧め通り、飼育本を読んでみようかと思います。唐突な衝動買いで購入してしまったので、知識がほとんどありません。生きているものですから、きちんと世話をしなくては・・・と思ってます。 また、飼っていて分からないことがあったら質問します。楽しく育てていきたいと思いますし、一人で何かを飼うのは初めてなので尚更楽しみです。

A128:きっかけはどうあれ、魚の飼育に興味を持って楽しめる事に変わりは有りません。このページはその手助けをしているページです。
 必ず飼育書を見て頂く事を約束して頂いて(図解がある筈なので、解り易いです)、質問部分にのみ回答します。水ですが、水槽設置直後(中和した水道水を水槽に張った状態)は水もこなれておらず、濾過槽に汚れを食うバクテリアもわいていません。そこで一週間ほどから回し(濾過槽のモーターを動かし、魚がいるのと同じ状態にする事)して下さい。保温機具も動作させます(現在は夏なので、どうせ働きませんが)。水草は初めから植え込んで下さい。水草にも有用バクテリアが付着しており、これを利用します。現在の容器は0.5リットルも無いですが、45cm規格水槽では40リットルも入ります。現在の水は混ぜても混ぜなくても全く影響を与えません。


Q127:(07/16/99) 岡崎幸恵さん
 はじめまして。太田さんへ質問です。「室内温度で育てられる温度のいらない熱帯魚」というキャッチフレーズで売っていた「グラスフィッシュ」を購入したのですが、詳しい育て方って分かりますか?飼育方法の紙はもらったのですが、簡単にしか書いてなかったので、ちょっと不安です。「とても丈夫な淡水魚」とも書いてあったのですが、魚を飼ったことがないのでよく分かりません。えさは、金魚のえさやめだかのえさでいいと店の人に言われました。もう少し詳しい内容を知りたいので、もし何か知っておられたら、教えて下さい。
 ちなみにこの紙には、水草の出す酸素と特殊な水溶液とで生態しているので1ヶ月位えさを与えないように、ということと水が汚れだしたら1日汲み置いた水か市販の飲料水で取り替えることと、直射日光はさけるように、というくらいしか書いてないのです。

A127:容器の詳細が書いてありませんが、多分水槽ではない事は想像できますので、先ず45cm水槽(これに必要な器具類)を用意しましょう(もしちっちゃなプラスチック容器以外のものでしたら、材質・サイズ・形状等を詳しく書いて再度メールを下さい)。一番手っ取り早いのは、ディスカウント店などに行くと、45cm熱帯魚飼育セット(水槽+濾過装置+サーモ+ヒーター+専用ライト+砂利や小物類が添付。金魚セットと間違えないで下さい。保温機具がありません)が販売されています。セットには説明書きが入っていますし、不安でしたら熱帯魚店でセットを購入し、良く説明を受けて下さい。グラスフィッシュ自体は確かにとても丈夫な熱帯魚です。水草はライトの光りで光合成を行なうので(光が無ければ光合成も行なわず、酸素を出すどころか消費してしまいます)、直射日光は当てないで下さい(水槽が煮えてしまいます)。水替えは週一回程度が基本です。汲み置きはいいですね。ついでに温度も合わせましょう。
 もう一つ御勧めは、図書館などで熱帯魚の飼育本を借り、良く熟読する事です。そこで解らない事が有ったら、またこちらに質問を下さい。一つだけ特徴としては、餌の好みがなま物であり、配合飼料は余り好まない事です。冷凍のブラインシュリンプ、大型になったら冷凍赤虫などをとても喜びます。勿論、入手できなければ、通常の熱帯魚用フレーク・顆粒飼料で構いません。餌以外ではグラスフィッシュは何ら特殊な管理法を必要としないので、基本的な飼育管理で充分です。餌やりは日に2〜3回、5分くらいで食べきる量を与え、食べ残しは面倒でも小網で掬い取ります(水質悪化を防ぐ為です)。
 折角これから熱帯魚を始めるのでしたら、是非楽しくやって頂きたいと思います。熱帯魚飼育の醍醐味は、飼育している個体が元気に泳ぎ回り、餌を飼育者を見る度にねだったりして、まあたまには調子も悪くなったり、そうした日々の一喜一憂がある種の快感になってくれば、それはもうしめたものです。世話そのものを楽しむようにして下さい。


Q126:(07/15/99) 坂本利絵さん
 太田さんへ ガーパイク同士の混泳について質問に答えて頂いてありがとうございました。(その後2匹は、成長にかなり差が出てしまい、一度大きい方が小さい方を咥えてたので、今は別々にしています。)
 今日はポリプテルス・デルヘッジィのことで質問させて下さい。購入していきなり虫が出てしまいました(餌はよく食べます)。15cmくらいの個体に頭・顎・体あわせて10本ほど糸屑みたいな虫が付いています。このページの質問倉庫や飼育法を読んでみましたが、薬品を使うか使わないかを自分で決められなくて…。自然治癒するのなら、このまま水質に気をつけて様子をみたいのですが、「薬品を使わないと治らない」のならすぐ隔離して薬浴させます。その際、薬品はどのようなものを使うのですか?温度は上げた方がいいですか?(自然治癒の場合も)治るまでの期間の目安はだいたいどのくらいでしょうか?この虫はガーパイクに感染しませんか?
 お手数ですがよろしくお願いします。

A126:ダクチロギルス/ギロダクチルスという名称の寄生虫で、ポリプテルス・ロープフィッシュに頻発します。同じガノインに覆われるガーパイクにもうつる可能性は十分有ります。
 新しい個体の導入がもっとも危険な為(寄生虫に関しては、免疫は一切付きません)、サブタンクは用意しておいた方が良いでしょう。また、水質がガタッと落ちたり、ストレスを感じる要因が水槽内に出来たりすると、眠っていたこの虫がわく事が有ります。虫が付いてしまった場合、取り敢えず魚病薬(水草に影響を与えないとうたったもの・グリーンF系など一般的なもの)を規定量の1/2〜1/3溶かしてやります。温度は特に関係ありません。期間は魚体の体力・水槽内環境にもよるので、一概には言えませんが、虫が消えるまで続けます。注意点は虫の増減を確認する事で、虫が増えるようでしたら徐々に薬剤濃度を上げなくてはなりません(虫の薬剤耐性は低いので、大抵消えますが)。
 治癒後の管理も重要です。新導入魚が原因でない場合は、水槽内に前々から存在していた事になります。同じ管理法では再び発生する可能性が有ります。根絶は思ったより難しいのですが、相当量(1/2位)の水替えを定期的(最低週1)に行なっていれば、大抵再発しません。底砂はガラス面が露出するくらい、薄く敷く程度に留めます。


Q125:(07/14/99) Takashi Kobayashiさん
 Q109でお世話になった小林と申します。2回目の質問です。2日前にエンゼルフィッシュの雌が産卵してしまったのですが、ペアが成立していないようです。1匹だけで産卵していましたので。エンゼル6匹、コリドラスも泳いでいる混泳水槽で産卵してしまったことが驚きでした。卵はもちろん孵化しないのですが、この間、産卵した雌が他のエンゼルを攻撃しまくり、水槽内が修羅場のようになってしまいました。問題の雌は、自分よりはるかに大きな個体まで水槽の隅に追いやり、そこまで追いかけて来ては攻撃を行い、産卵した水草に戻っていくということを繰り返していたのですが、どうせ孵化しない卵なので水草ごと除去しました。質問はエンゼルの産卵のペースについてですが、どの位のペースで行うものなのでしょうか(産卵直後と比較してお腹がまた膨らんでいるような気がします。又産んだらどうなってしまうやら)。あと、せっかくならペアリングしたいのですが、同じ水槽で飼育して、こんなことになってしまうということは、雌しかいないと考えるべきなのでしょうか(今のところ、どう観察してもパートナーとおぼしき雄は見当たりません)。よろしくお願いします。

A125:ペアが決まっていないという事ですが、無精卵である事を確認しましたか?片親の気性が激しい場合、当たり散らす事は珍しい事では有りません。無精卵であれば数日で卵の白化・水カビの付着が見られます。有精卵であれば発眼が見られるので黒化します。取り敢えずもう一度念のため確認し、他の個体の導入などの処置はその後にします。
 産卵は月に1〜2回のペースで行われます。何度でも暴れるでしょうから、産卵後は卵と共に別の水槽を立ち上げたほうがよいでしょう。又は卵とその基質のみ取り出し、仔魚が孵ったら飼育者の手で育てるかです(親魚に食い癖が付いた場合なども)。いずれにせよ水質の急変を与えない様、半分は親水槽の水をあてます。


Q124:(07/11/99) Hiroyuki Ikedaさん
 本ダトニオ(10p)を、60×45×45の砂利無しの水槽で、上部フィルターと外部フィルターで飼っています。混泳させているのは、ポリプテルス(ベビー)、サッカープレコ(ベビー)、クラウンローチ(10p)×2です。質問は、ダトニオの色が黒っぽくて、黄色が出ないんですけど、どうすれば良いんでしょう?
 教えて下さい、宜しくお願いします。

A124:丁度雑誌の方にも同様の質問が来たのですが、黒くなる(なり易い)・鮮明は個々の個性と考えるより仕方ありません。オレンジ味の強い個体ほど鮮明に、黄色の個体では黒くなる傾向が強い事は確かですが、これも絶対では有りません。成長すれば落ち着くかというと、そうでもないようですし、pHも余り影響しません。シクリッドのように強い順の発色でもありません。
 唯一いつも黒い個体でも、餌を採る際(興奮時)に強いコントラストが出る個体であれば、環境を落ち着かせる事で発色が望めます。魚体の不安要因(飼育者に馴れさせる・強い敵を同居させないなど)を取り除く事で、好転する可能性が有ります。


Q123:(07/11/99) itsuki kawakitaさん
 はじめまして、川北と申します。まったくの初心者ですが、よろしくお願いします。シルバーアロワナを幼魚から60cm水槽で飼育していましたが、30cm程度まで大きくなったので、水槽を大きいものに買い換えようと、あるショップへ行ったのですが、そこではガラス水槽を薦められました。しかし安全面、価格面ではアクリル水槽のほうがいいと聞いていましたので、アクリル水槽はないのか尋ねると、アクリル水槽は特注になるので、最低でも50万円はかかると言われ、アクリル水槽の購入はあきらめました。そこで他のショップを何軒がまわって、しかたなくガラス水槽(120×45×45)と濾過システム(エーハイム2228)を購入しました。その後2週間程たってから、このホームページを見つけ、過去の質問を見て、アロワナを飼育するには、まったく適していないことを知り愕然としてしまいました。早くこのホームページを知っていればと悔やまれてなりません。そこで質問ですが、現在の濾過システムだけでは、アロワナの糞が水槽の底に溜まってしまい、毎日ポンプで吸い出しています。ワイド式の上部濾過槽(レイシーRF−120)を購入しようと思うのですが大丈夫でしょうか。A76に「ガラス水槽では結合部が貧弱な上、フランジがぺらぺらの樹脂製な為、レイシーなどの大型ポンプを噛ませる事が困難で、安定せずに事故の元となります。」とありました。私の水槽は枠なしのタイプでガラス厚は8mmです。もしダメならアクリル水槽の購入も検討したいのですが、出費を押さえるため、現在のアングル台がそのまま使用できるよう同じサイズ(120×45×45)のものにしたいのですが、このサイズだと板厚:6×6×5になるのですが、ワイド式の上部濾過槽を乗せても大丈夫でしょうか。ちなみにアロワナは幼魚のころから配合飼料のみ(生餌は過去3回くらい)で飼育しています。また、A22のアクリル水槽の話の中で、「まあ、大型の魚種ですから、8mmものでもさほど気にならないでしょう。」とありますが、何が気にならないのでしょうか。
 幼稚な質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

A123:アクリル水槽の場合、ミリ厚で価格に相当開きが有ります。私の手持ちのカタログ(7年ほど前のものです)でも、120規格で6ミリ¥30,000前後、8ミリ¥50,000前後、10ミリ¥80,000前後になっています。これに上部濾過槽(何度も言いますが、7年前の価格です)¥30,000+モーター¥20,000前後で、相当かかってしまいます。勿論これに各種必須器具を足すわけですから、¥200,000〜300,000くらいは覚悟した方がよいでしょう(ですから、¥500,000はオーバーですね。只これ位するところも有るようですから、色々ショップをあたって下さい)。
 アクリル水槽に水を張ると、薄出のものほど膨れます。5ミリ厚のものでは、横から見ると虫眼鏡みたいです(小型魚の大群泳には向かないですが、大型魚ならばさほど気になりません)。また、薄手のものは接着部分の耐性・保温性共に厚手のものより劣ります。ですから出来るだけ厚い方がよいのです。上部濾過槽をのせること自体は、さほど影響しません。
 ガラス水槽のフランジは見れば解るようにぺらぺらですから、出来ればアクリルにした方が安全です。自宅でしたら水漏れも仕方ないで済みますが、アパートなどで200リットルの水が漏れた場合、取り返しが付きません。もし水漏れを起こしても対処できる環境であれば、モーターを現在の水槽に取り敢えず固定して様子を見て下さい。シルバーアロワナだけでしたら衝撃を与える可能性が低いので、無事に過ごせる可能性は高いです。ストレーナーは底面ぎりぎりに設定すると、万一フランジからモーターが転げ落ちても、モーターがモーター室の壁に突っかえて水没せずに済みます。但し水はパイプから吹き続けるので、危険な事には変わりありません。(ビッグキャット類・大形ポリプテルス類など、隙間に潜り込むタイプの魚種を混泳させる場合は、アクリル水槽でなくては駄目です)。


Q122:(07/03/99) DAI FUJIWARAさん
 はじめまして、いつも拝見させていただいております。ショートノーズガーについて伺いたいことがあります。先日、購入したガー(8センチ程)のアゴの下に1ミリ程のできものがついていたのですが、病気、寄生虫の類でしょうか?もしそうであれば治療法等を教えていただければ幸いです。

A122:ガーはよく吻端をぶつけ、治癒力の弱い幼魚や、水槽内環境が思わしくない場合、障害が目に見える事が有ります。大抵何処かしら開口しており、変色が見られます。皮膚そのものが、異常な感じになるのが特徴です。患部が肥大・縮小する事は有りますが、飛ぶ事は有りません。ガーはそれでも薬品に耐性が無い事も無いので、規定量の1/3〜1/5を溶かして細菌の増殖を押さえ、水替えを励行して水槽内を清潔に保ちます。
 寄生虫の場合は、皮膚の外に張り付いた感じか、皮膚が盛り上がって中に潜むものです。患部と同じようなものが他の部位に飛び始め、体表に広がるのが一般的です。駆虫剤はサイズ的にもきついので、塩で対処するより他有りません。


Q121:(06/27/99) ひろさん
 どうもお久しぶりです、以前何度もお世話になりました<ひろ>です。今日質問させていただくのは、アロワナの拒食とカラープロキロダスについてです。最近シルバーアロワナ(25cm)が、以前なら飛びついてきたカーニバルに見向きもしなくなってしまいました。原因はたぶんポリプ用に与えたメダカだと思います。これまでは、目垂れの原因になるので一切与えていませんでしたが、ラプラディを購入した時、興味本意でメダカを10匹程与えてしまったのがいけなかったのかもしれません、それから少したって拒食が始まってしまいました。
一番心配なのは腹を空かせて他魚を攻撃することなので、仕方なくクリルをカーニバルと一緒に与えています、これを治すにはカーニバルだけを根気よく与えていけば良いのでしょうか?ちなみにこの水槽にはアロワナの他にポリプ(ラプラディ、オルナティ)、カラープロキロダスの4匹です。
 もう一つ、二ヶ月前から残餌処理にと、カラープロキロダス(現在15cm)を加えました。ものすごい食欲で常にエサを探してウロウロしています。このプロキロダスについて、私の所有している本などには紹介されてないのですが、サイズはどの位になるのか、アロワナ、ポリプ等との混泳についてアドバイスをお願い致します。

A121:どんなにお気に入りの配合飼料でも、一旦嫌になるととことん嫌がる個体は多く、対策としてはメニューを増やす以外有りません。配合飼料も数種を組み合わせ、日替わりで与えるようにします。食い飽きを防ぐ為です。ドログリーンなども思ったより好まれます。これでも食わないようでしたら、小魚・仔海老等を配合飼料を与えた後、箸などでほんの小量与えます。先に与えてはいけません。また、多すぎてもいけません。
 プロキロドゥスはカラシンの内、SUBFAMILY PROCHILODINAEに属する3属(Genus Semaprochilodus・Genus Prochilodus・Genus Ichthyoelephas)の総称です。カラープロキロドゥスはこの内、Genus Semaprochilodusに属するのですが、2種が混同されているようですから、以下にその鑑別点を上げておきます。
Semaprochilodus taeniurus [Plain-body Prochilodus]:最大20cm。幼魚のうちはシルバーのつまらない見かけですが、成長すると腹鰭が赤く染まり、体に黒班が散ります。尾鰭の太帯は7本です。臀鰭は勿論、背鰭にも縞が入る個体が多いです。体高は体長の1/3までといったところです。独立性に疑問のある近似種Semaplochilodus binotatus種があり、他の特徴が一致しながら、黒班の散らない個体がこれに当たるかどうかは、はっきりいって不明です。ちなみに形態的な鑑別法は、体高が体長の1/3強というものです。
Semaprochilodus theraponura [Flag-tailed Prochilodus]:最大35cm。班は入りません。胸鰭まで赤くなります。尾鰭の太帯は9本と多めです。体高は体長の1/2.5前後と高いのが特徴です。
 プロキロドゥスの性格はきつく、ピラニアとも張り合います(だからといって混ぜないで下さい)。口が苔を舐めるのに適しており、常に餌を漁っています。要は遊泳するプレコといったところでしょうか。動きの鈍い魚種には舐めつくので、余りポリプテルスとの混泳は薦められません。また、成長は早くないので、アロワナが早々に咥えることが可能なサイズにまで成長するため、離すタイミングを誤らないで下さい。

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