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Q70:(03/10/99)  Goさん
 はじめまして、心強いHPをありがとうございます
 私はミドリフグ二匹(4cm)を60cm(57L)水槽、塩分比重1、08で飼い始めて4ヶ月経ちましたが先日もともとの個体が弱かった一匹が亡くなってしまいました
残されたミドリフグは発色も良く、餌の食い付きも良く(一日2回冷凍赤虫のみ)、運動もして丸々太っております。しかし一匹になってしまってからは、何かに怯える様子で一心不乱(?)に上下運動をしています。見た目には身体の調子は良さそうなのですが、餌を与えても餌が目に入らない様子でやはり泳ぎ回っています。もう3日間この状態が続いています。2匹はほんとうに仲が良く、泳ぐのも一緒に並んで、寝る時も寄り添っていましたまた繁殖行為に近い行動を何度も繰り返していました。調子を崩している時は、ずっと側について心配そうに覗き込んでいました。一匹になって臆病になってしまったのでしょうか
 フグ類は単独飼育が望ましいとのことですが、仲間を増やしてやった方がよいのでしょうか。心強いご意見をよろしくお願いします

A70:フグは通常恐れ知らずですから、非常に早いうちから人に慣れるものです。これは純淡水・汽水・海水産各種問いません。上下運動にしても、飼育者の方に向かって行うのが普通で、そのため水槽の硝子が傷だらけ、という話はよく聞きます。
 現在の貴方のフグは、確かに何かに脅えているようですが、これが同居の個体と死別した為とは考えられません。何か気付かない、とんでもない要因が有ると思われます。その個体が死亡した時期に、環境変化等行わなかったかどうかもう一度あたって見て下さい。それでも原因が不明な場合、調子のよかったとされる複数飼育に戻してみて下さい。但し弱かった一匹が、その個体にプレッシャーをかけられていた可能性が有るので(端からは仲睦まじそうに見えても、残念ながら威嚇の場合が多いものです。一方の個体が死亡しているのは事実なので、念には念を入れて下さい)セパレータを使用します。セパレータ越しに張り合う相手が見えるので、競争心を煽られ、脅えもある程度解消される可能性が有ります。勿論現在の60cm水槽でも、4cmのミドリフグが2匹程度なら、広さ的にさほど問題は有りませんので、常に満腹状態を保つ事を条件に、混泳も暫くは構わないでしょう(鰭に注意)。これで脅えが解消され食欲が戻れば、後は簡単な話です。
 単純に餌を変えるだけで、ストレスが解消される場合も有ります。赤虫単用でのフグ類の長期飼育は、食い飽きや栄養バランスの問題が有り、非常に困難です。興味を持ちそうな餌を数種用意し、ご機嫌をとって見て下さい。


Q69:(03/10/99) 塩谷 さん
 僕は、今60cm水槽で、大好きなポリプテルスセネガルス(16cm)とセルフィンコリドラス(2匹)を飼っています。これから、ポリプルテルスデルヘジー(セネガルスと同じまたは少し小さめ)を飼おうと思っているのですが、この2匹を混泳させても大丈夫でしょうか?また、セネガルスとコリは、うまくやっているのですが、デルヘジーとはうまくやっていけるのでしょうか?
 もう一つ同じような質問ですが、上記の2匹のポリプとコンゴテトラ(7cm)の大群を混泳させても大丈夫でしょうか?同じような質問でごめんなさい。次は病気のことなのですが、もしポリプに、寄生虫がついてしまったらどうたいしょすれば、いいのですか?あと1つ素朴な疑問があります。ポリプは、呼吸のすべてを空気呼吸でおこなっているのでしょうか、鰓呼吸をしているような気がするんですが。
 もし暇があったら教えて下さい。
                         
A69:成長遅鈍なセネガルスと異なり、デルヘジィは成長速く、少々気も荒い為に咥えられるサイズの魚種は、襲われる可能性が有ります。とても大丈夫といえる組み合わせとは言えません。デルヘジィは金魚も丸呑みにするつわものです(体長30cm以上になりますから)。こちらとしてはコリドラス・コンゴーテトラ水槽を別に立ち上げ、ポリプテルスと分ける事をお勧めします。
 古代魚には駆虫剤を使えません。気休めでは有りますが、通常の魚病薬を規定量1/2を溶かし、充分な餌やりと水替えで回復を待ちます。ポリプテルスは強健なので寄生虫はいずれ消えますが、水質悪化・ストレスなどでいつでもぶりかえす可能性が有ります。ぶり返さない様にする予防が、絶対に必要です。尚、ポリプテルス類とロープフィッシュを、混泳させる事は避けるようにして下さい。常にストレスを感じるロープに、寄生虫が蔓延して治癒する事が出来なくなる可能性が有る為です。
 呼吸は鰓・空気を併用しています。どちらが欠けてもいけません。


Q68:(03/09/99) 三澤 さん
 太田さん
 いつも楽しく、そして参考にさせて頂いております。
 さて、先日あるショップにいったところ、8cm位のブラックアロワナの稚魚が大量入荷 されており、是非、飼育したいと思っておりますが、飼育方法等が難しいと聞きましたので是非、飼育方法の詳細(ph,餌の与え方等)を伺えたらと思っております。
 ちなみにそのショップでは、アカヒレを餌として泳がしている様でした。私は人工飼料に餌付けさせたいと思っております。後、少し疑問に思ったのですが、クラウンローチと混泳しておりました。
これは残餌の処理のためなのでしょうか?
 お忙しい中、誠に申し訳ありませんがよろしくお願い致します。

A68:ブラックアロワナが難しい、といわれる所以は、シルバーアロワナよりも警戒心が強い(だからといって、カラシンよりは人懐っこい)・餌喰いが悪い(単独・もしくは影響無い種のみ混泳、向いた餌を与えればOK)・水質悪化に弱い(シルバーが汚水に強いだけ。通常の管理で結構)・飛び出しが多い(対策を万全に)などからですが、よく読み返してみても大して困難な種ではありません。要するに放っておいても大きくなってしまうシルバーアロワナとは違う、の一言に尽きるようです。
 水温は28〜30℃、水質は弱酸性から中性で。流木の一本も入れておけばよいでしょう。水替えは決して怠ってはいけません。蓋はきっちりと、モーター室も網を被せておきます。蓋を2枚使う場合、重なった部分の横の隙間も無い様にして下さい。アロワナの稚魚の管理は、餌やりでほぼ全て決まります。日に2回以上(出来れば3〜4回)吐くまで与える気持ちで行います。餌の種類は冷凍赤虫(生きたものは消化悪いので、与えるにしてもある程度のサイズになってから)・配合飼料(ドロミンなどを崩し、口に入るサイズにしたもの)を必ず併用して与えます。浮いていなければ食いませんから、必ず浮かせます。冷凍赤虫もピンセットを用い、上手に浮かせて下さい(慣れると簡単)。ある程度大きくなったら赤虫を中止し、ペレットフードを数種併せて与えるようにします。勿論クリルは週一回以下にしなくてはなりません。
 アカヒレはショップの事情によるもので、一々給餌を行っていれない為に放たれています。稚魚には体力を要求される餌ですし、アカヒレに逆襲されかねません(鯉科魚種は狂暴です)。クラウンローチはもっとショップの都合によるもので、アロワナが上層にしかいない為、空きスペースがもったないから入れられるのです。別にプレコ・コリドラスでも構わないといった程度の選択です。


Q67:(03/08/99)山田直人さん
 先日は、ピラニアの件につき、詳しい御回答を頂きましてありがとう御座いました。
 いろいろな、対策案を頂きましたが実際に実施出来る範囲としては、砂を戻す事と、水槽の廻りをバックスクリーンで囲う事(但し、全面をあけています。)です。今だ、どのように変化したとはありませんが(相変わらず)変化あり次第又、メールさせて頂きます。今まで、知識が乏しいなか、いろいろな書物等を参考に飼育して来ましたが、ピラニアに関するものは比較的少なく、この際、いくつかのご質問をさせて頂きます。
1.餌は、乾燥海老を主に、週2回位で生き餌を与えています。最近、乾燥エビの食いがわるくなってきました。これは、しょうがない事なのでしょうか。
2.お互いに相手の鰓、又は、尾鰭付近をつっつくようにしてクルクル回っていますが、これは何の為に行っているのでしょうか。
3.前回の回答の中で60センチ水槽で3匹は入れ過ぎとありましたが、仮にもう一つ水槽を買ったとして、単独飼育でよろしいのでしょうか(臆病なので複数でとよく言われます。)又、設置状況を考えて最小の水槽サイズにするとどの位の大きさが必要ですか。(単独)
4.基本的な事です、寿命はどの位ですか、大人?というのはどの位から言うのですか。
 長々と書きまして申し訳ありませんが、宜しくお願いします。

A67:一つ目のものは非常に危険です。クリル中心で長生きさせる事は出来ません(生餌との比率が逆であれば、まだよいのですが)。食いがよいのでこればかり与える方がいますが、ピラニアに限らず、絶対に避けて下さい。与える事は勿論構いませんが、週一回のおやつ程度に留めておかないと、眼球・骨・皮膚に重篤な症状が現れ、餌食いも激減してしまいます。生餌・他の配合飼料に"全て"切り替える事が先決です(勿論、金魚の単用も駄目です)。
 二つ目も危険です。いわゆる個体同士の力比べですが、均衡が崩れたとたんに相手を襲います。肥満になってしまうのはピラニア混泳では仕方ありませんが、充分に餌を与える事です。クリルで満腹にはもうならないでしょう。
 三つ目の質問ですが、みるみる大きくなる種類ではないので、60cm(出来れば奥行き45cm)で充分でしょう。水槽内でも配合飼料・生餌をバランスよく与えていれば、20cm内外で成長は止まります。普通カラシンは人に余り慣れませんので、臆病に見えるのは仕方ありません。特にナッテレリは他の単独性のピラニアと異なり、いつもびくびくしています。しかし貴方の水槽の中にはナッテレリしかいないので、自然と同じに考えるのは意味が有りません。幾ら自然界で群れている魚種でも、これを単種で水槽に入れれば群れは崩壊し、身内同士小競り合いを開始します(同類のテトラなどは特に顕著)。臆病者とはいえ、水槽同士をぴったりくっ付ければ、ナッテレリもお互い張り合って過ごすものです。混泳させるのであれば、前にも申し上げた通り水槽サイズを大きくして下さい(相当)。
 中・大型カラシンは非常に長命です。正確な寿命は知りませんが、5年や10年程度ではない事は確かです(根拠の無い話でしょうが、カラシンはセンチ一年という人もいます)。繁殖はフルサイズになったものが、行動を起こすのをみましたが、それ以前にも可能なのかどうかはわかりません。


Q66:(03/06/99)Kota Usudaさん
 こんにちわ。またまたテトラオドン・ムブについての質問です。
 今、むきエビを小さく切って、その中にカーニバルやキャットを埋め込んで、冷凍して与えています。配合飼料単独では食べてはくれないので、しばらくこれを続けていこうと考えていますが問題(栄養のかたよりなど)はあるでしょうか?このままずっと、この状態を続けていってもいいのでしょうか?

A66:慣らすにはどうしても、裸出した配合飼料を直接与えないと、いつまで経っても慣れません。
 餌付けたい餌を先に、よく食べる餌を後にを根気よく繰り返して下さい。ぼたん餌は沈む様子がフグに興味を抱かせますから、まずキャットでおしてみてください。但し、毎回カーニバルなどの配合飼料も口にするのであれば、焦る必要も有りません。単用は"長期的に"弊害を齎しますが、そこまでムブが頑張る事も無いでしょうから。


Q65:(03/06/'99)白水 久利さん
 今日は、大変参考になる記事が多いのでいつも見ています。  さて、今アルビノオスカー(幼魚で6cmくらい)を飼育していますが、あのアルビノ(奇麗な白)をずっと維持するにはどういう飼育をしたらいいのでしょうか?ショップによくアルビノオスカーの成魚がいますが、どれも黒くくすんでいてせっかくのアルビノがあまり奇麗に見えません。ショップに尋ねても答えがまちまちで、生き餌を多く与えたらいいとか、色揚げ用の餌を与えたらいいとか、どれが正しいのかわかりません。もしかしたら、大きくなるに連れてアルビノ色は消えていくものなのですか?

A65:まずはアルビノとは?からいきましょう。
 白=アルビノでは有りません。冬毛のオコジョまでアルビノになってしまいます。アルビノとは先天性の色素欠乏状態・もしくはその生物を指す言葉で、厳密に言うとこれ以外は幾ら真っ白でも、アルビノと呼べる状態では有りません。
 アルビノとの判断は何処で付けるのか、というとこれは眼球で行います。赤い眼球・グッピーなどで使われる"葡萄眼"であればアルビノですが、通常の個体と同様黒い場合、その個体は幾ら体色が白くともアルビノでは有りません。アルビノオスカー・プラチナオスカーと呼ばれているものの場合、その殆どが黒目ですからアルビノでは有りませんし、元(?)の体色に戻ってしまうのもやむを得ません。
 実はシクリッドのアルビノ個体が普及しない要因には、シクリッドの性質にその要因が有ります。シクリッドの魅力に人懐っこさが有りますが、これは彼等が視力を相当活用している為で、採餌・喧嘩なども目で確認して行っています。ところが赤い眼球では視力が殆ど利かず、その行動力はおろか、採餌すら満足に出来ない状況となる為、飼育・管理に非常に手間がかかってしまうのです。特にブリーダーにしてみれば、そこまで苦労してまでやりたくない!という事で、本当のアルビノ個体は普及しようが無いといった状況なのです。私も真性アルビノのエンゼルフィッシュを手がけた事が有りますが、本当に餌が吻端にでもこない限り、まず採餌しようとはしませんでした。恐らくこの状況は一生涯続く事でしょう。
 これに対しナマズ類などは、クラリアスやカイヤン、チャンネルキャットなど数多くの真性アルビノ個体が出回っていますが、彼等は採餌等に眼球を使わない為、生活に全くといってよい程支障が無く、管理そのものも楽な為普及しているのです。グッピーは表層性な為、浮いている餌には動き回っているうちにあたる可能性が高いので、それほど支障にならないと思われます。


Q64:(03/05/'99)ひろさん
 お久しぶりです。いつも似たような質問ばかりで申し訳ないのですが、ポリプを非常に気に入ってしまい、現在はパルマス、デルベジィ、オルナティピニスを飼育しています。パルマス、デルベジィはお互い20cmほどなので、ダトニオの稚魚とセルフィンプレコ(18cm)、オスカー(8cm)とで90cm水槽で混泳させています、オルナティはまだ10cmほどなので60cm水槽でドワーフスネークヘッド(10cm)とシルバーアロワナ(10cm)とで混泳させています、本来なら単独飼育が望ましいのでしょうがこのような組み合わせでとりあえず大丈夫でしょうか?アロワナについてはサイズを見計らって大型水槽を用意するつもりです。
 もうひとつ質問ですが、ダトニオとして売られているものはダトニオイデスということなんでしょうか?ちなみにプラワンとはきちんと区別してありました。
 いつもこのような質問ばかりで申し訳ございません。
※追加分
 先ほど質問させていただいたばかりですが、ひとつ聞くのを忘れていました。
ダトニオの餌についてですが、現在の水槽内がそういう状況のため餌は冷凍アカムシとプレコ用の配合餌料(なぜかポリプがよく食べる)を一日一回と、約二日に一回メダカを三〇匹程度与えています。私の観察ではポリプとオスカーはなんでも食べますが、ダトニオはメダカしか食べてないようです(もしかするとアカムシをたべてるかもしれませんが)。メダカ以外の日にいちおう臭いの強そうなテトラシュリンプスティック大型魚用餌料(浮上性)を与えていますが、ダトニオどころか他の種類の魚も食べてくれません、もちろんクリルもオスカーのみが反応する程度です。今のところ魚たちは非常に元気そうなのですが、後々のことを考えてすべてに配合餌料を餌付かせたいのですが良いアドバイスがあればお願いします。
 PSアロワナの稚魚は冷凍アカムシ、配合餌料ともにものすごいいきおいで食べるようになりました、一ヶ月になりますがとても大きくなってきました。ありがとうございます。

A64:ダトニオイデスは何cmなのでしょう?まあ、余程小さくなければ(咥えられないくらいのサイズ)、最も気が荒いので大丈夫でしょう。それよりもオスカーと張り合っていませんか?そちらの方を特に注意して観察していて下さい。もう一方の水槽は少々心配ですね。全てが空気呼吸をする為、虐められて水底に追われたりすると危険です。兎に角良く観察し、吻端・横っ腹(ジャンプで打ち付けて鱗がよく剥がれる)に異常が有れば、原因を考察して対処して下さい。
 そう言えば、管理法の方で図解してませんでしたね。ダトニオイデスの判別は、こんな感じです。
 追加分についてですが、それだけ餌の種類・量が有れば、気に入らない餌には見向きもしないでしょう。最も好む餌のメダカをまず中止し、赤虫と配合飼料(○○用と銘打たれていても、食えば何だって構いません)のみ与えます。赤虫にも餌付いていない場合でも、赤虫の方は相当早いうちに食い出します。順番は必ず配合飼料(好まないもの→好むものの順で、他の配合飼料にも餌付けます)を先に、赤虫を後にします。配合飼料を食う魚種が食い切るのを待ち、ダトニオイデスに焦りと競争意識を抱かせます。少々時間がかかりますが、辛抱強く行って下さい。必ず餌付きます。


Q63:(03/04/'99)山田直人さん
 御質問があります。
現在、60センチ水槽にピラニアナッテリーを3匹飼っています、2センチ位の大きさだったものが現在では、12センチ程度まで成長しました。最近になり、水槽内の汚れが目立ってきたのをきに、管理法に記載されていたように底砂を取り除いてみました。それ以降(そうでもないかもしれません)水槽内を暴れるように泳ぎ廻り、ポンプのパイプに激突してはの繰り返しを行っています。最初は元気だなとおもっていたのですが、先日観察して見ると、お腹の部分の肉がそぎ落ちるほどの怪我をしていました。共食いをしているのかとも考えましたが、それ以降の観察では、やはり、身体をパイプにぶつけて傷をつけてるように見受けられます。
 このような行動は、何に問題があり、又、どのように対処すればよろしいのでしょうか。初心者の為、飼育方法に問題があるのでしょうか?教えて下さい。宜しくお願いします。

A63:原因が複合的と考えられますので、理由の考察と可能な対処法を幾つかあげておきます。
@砂を戻す場合
 その1:底板反射に依る場合であれば、砂を戻すだけで突発行動は回避できます。砂の除去が水質悪化によるものであるならば、それには濾過能力を向上させる(強力なワイド式等に切り替える・システムに外部などの補助フィルターを追加する)・週一回水替えの際、底砂の洗浄を怠らないという目標を作る必要が有ります。特にピラニア水槽は餌(生餌等。生餌は毎日魚の死体が水槽内に有るようなものです)で汚れ易い上、プレコなどの同居が薦められない(プレコが食われたり、逆にピラニアが夜間プレコに舐められ、剥げ落ち易い鱗をやられる恐れが有る)為、管理者の努力が必要になります。
 その2:砂は薄く敷き、なるべくヘドロ・ガスが発生しないようにします。水草が植えられるほど入れてはいけません。
A砂は撤去したままの場合
 その1:パイプが原因と考えられるのでしたら、セパレーターでパイプ部分をぎりぎりのところで仕切ってしまって下さい。但し、一時的な対処法(遊泳空間が狭まって仕舞う為)で、今回の怪我がパイプによるものかどうかを見極める為です。
B根本的な解決法
 水槽を広くする事です。相当大型になる魚種(特にカラシン)で、突発行動をとるものに関しては、水槽の広さが原因である場合が殆どです。一般家庭ではそうそう90や120を用意するわけにはいかないのでしょうが、もし事情が許すならば移し変えてやって下さい。特に奥行きが有る・無しでは魚体へのストレスが全く異なります。60規格で暴れていたウインプルが、90に移すと手をかざすと寄ってくるなどの例は、枚挙にいとまが有りません。ナッテレリは大型になるので、いずれは90〜120を用意する必要が有ります(3匹もいれば尚更)。長期的な計画として、考えておいて下さい。12cmのナッテレリ3匹は、現時点でも水槽が狭すぎます(飼育の観点から。ショップの扱いは参考にしないで下さい)。
 60cmしか置けない場合、取り敢えず水槽を縦に置く事で、奥行きが確保された事で落ち着く場合も有ります(絶対では有りません)。視野は相当狭くなりますが、ピラニアがこれで落ち着いてくれれば結構な事ですから。勿論横が人の通り道では意味が無いので、遮蔽物が無ければ3面(※)をバックスクリーンで覆います。但し、出来れば3面は壁で覆われる事が望ましいです。
 また、60cm水槽を追加し、各個体にそれぞれ割り当てるという方法も有ります。特に暴れる個体が要ると、余り暴れない個体にも突発行動が伝染します。水槽空間も広く取れますので、場所さえ有れば良い方法と考えられます。
 ピラニアの落ち着いた状態とは、ナッテレリであれイエローであれ、例えラインノーズであろうともキーパーが側に寄ったら、すっと近づいてくる環境であると私は確信しています。寄ってこない・暴れるという環境下には、様々なストレス要因が有ると思われます。それらを見つけ出し、排除してやる事がキーパーの役目であり、逆にキーパーにしか出来ない事であると思います。
※3面とは、横の4面(60×36cm2面+30×36cm2面)のうち、1面(30×36cm1面)を除いた部分の事です。


Q62:(03/02/'99) 稲葉政之さん
 お久しぶりです。質問があるのですが、シルバーアロワナを終生飼うのには最低何cmの水槽が必要なのでしょうか。金額としてもスペースとしても120,45,45を予定しているのですがどうでしょう。

A62:良い機会ですから、アロワナ全般に関する推奨される水槽サイズについて、纏めてみたいと思います。
 南米産アロワナ(シルバーアロワナ、ブラックアロワナ)
 体の柔らかい南米産アロワナは、さほど奥行きが無い水槽でも飼育・管理が可能です。それでも最低限八の字航路を取れるようにした方が、鰓捲れなどを防止できるので、水槽内でも60〜80cmにはなるシルバーには、幅を120cmで済ますならば奥行きを60〜90cm(60cmであれば、極端に価格は違いません。他のシステムは全て同じで出来ます)、奥行きを45cmで済ますならば幅を180cm最終的に必要です。但し勿論方法は有ります。幼魚・若魚のうちから配合飼料のみ与え、生餌(金魚・メダカ・活エビなど)を与えず育てると、成長速度を相当押さえられます。栄養バランスも取れるので、一石二鳥と言えるでしょう。どうしても120×45cm水槽しか用意できなければ、こうした成長制限を行わないと体型・外観などに障害が出る可能性が有ります。小型にしかならないブラックなら、120×45でもやっていけるでしょう(しかも成長が遅いので、準備期間は相当取れます)。それでも奥行きに60有った方が無難です。
 アジア・オセアニア産アロワナ(アジアアロワナ、ノーザンバラムンディ、スポッテドバラムンディ)
 みょーに体の硬いこれらの3種は、そのくせよく暴れまわる為、体長の割には非常に奥行きが必要です。アジアアロワナ・ノーザンバラムンディには120×60cm以上が推奨されます。スポッテドバラムンディに関しては、少々家庭で飼育するには難儀な種といえます。第一輸入される稚魚ですら暴れん坊で、大抵ひげが有りません。最低180×90cm(無論それ以上を用意したいところ)必要です。


Q61:(03/01/'99) 植村泰三さん
 お久しぶりです。去年お世話になった植村です。実は今日メールを出した理由は水槽の底砂利についてです。以前同じようにメールで質問をしたんですが、あれから心なしかデルヘジィのバンドがうすれてるみたいで、少し心配になりました。今、水槽には砂利をひいておらずいわばベアタンクです。光量も2灯式なのに一本しかつけてません。彼らは光の反射でストレスを感じると以前聞いたことがあるのですが、それは本当なんでしょうか。砂利をひいておいたほうが落ち着くとも聞きました。もし本当なら彼らのことを考えて底砂利を入れた方がいいのでしょうか。以前と同じような質問ですみません。アドバイスをお願いします。

A61:底板反射によるストレスは、相当強いものが有るようです。色飛びや突発的な行動の増加などが、ポリプテルスでは確認されます。底砂によるデメリットは汚染ですが、これを解消できる手立て(努力)が有るならば、底砂は有った方が良いでしょう。大磯砂のように隙間だらけのものでは、なるべく薄く敷き、魚体の行動で掻き回される状況下であれば、老廃物も溜まり難くなります(汚れを巻き上がらせ、上部濾過槽に処理を任せる。メンテナンスは上部濾過槽であれば容易ですから)。底面濾過・スポンジを考慮から外すならば、細かい川砂(最も自然に見えます)・パウダー硅砂(大磯砂よりも水槽内を明るくします。但し少々色は飛びますが)等も良いでしょう。これらを敷くコツは、水槽底面の"一部"(魚体に影響が無い程度。表面積の1/5〜1/6以下であれば充分)が出る程度に留め、決して分厚く敷かない事です。

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