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Q60:(02/27/'99) K.Suzuki さん
 こんにちは、初めてお便りします。私は、ペットショップに勤めているのですが、まだ入社して5ヶ月くらいしか経っていない新人です。色々と勉強はしているのですが、なにせ青森県なもので、専門的な資料本が手に入りにくい状況で、困っています。ベテランの先輩が、遠く150Kmほど離れた本店に居るのですが、さすがの彼もフグの繁殖は、あまり詳しくないようです。
 さて、私の勤めるペットショップには、2匹のメコンフグが居て、つい3日ほど前に産卵してしまいました。
卵は、直径1mmほどの透明な粒です。無事、卵を孵化させるには、どのようにしたら良いのでしょうか?
 今現在のメコンフグ水槽の環境ですが、次の様になっています。
 水槽サイズ:40リットル
 匹数:2匹(オス・メスのペアのみ)
 水温:26℃
 水質:水道水を使っています。PHは7.6くらい、硬度は計っていません。
      (最近、雪解け水のせいでPHが高くなっているとの噂あり)
 水替え:週1回
 水槽に入っているもの:大磯砂,素焼きの壷※
※素焼きの壷は、丁度メスが1匹収まる程度の大きさで、卵は その中に産卵しました。私なりの疑問点は、次の通りです。
 ・オスフグが卵に近寄ると、メスフグが怒って追い払います。オスメス分けた方が良いのでしょうか?
 ・水温は、現在26℃ですが、このままで良いのでしょうか?それとも、28℃位まで上げた方が良いのでしょうか?(メコン川と言うと、中近東なので、もっと暖かくした方が良い?)
 ・今後、フグを刺激しないため、水槽の前面に、車の窓に使うスモークを貼ろうかと考えています。(フグからは外が見えない様に)効果は期待できそうでしょうか?
 ・メスのお腹が、まだ、かなり膨らんでいます。フグも何回かに分けて産卵するのでしょうか?それとも、産めずに困っているのでしょうか?
 その他、注意点などありましたら、ご教授下さい。宜しくお願いします。

A60:単独飼育が原則とされ、余り複数飼育されない為、淡水フグの繁殖例は余り聞かれませんが、扱いとしてはシクリッドと同様に考えて良いようです。我が国では鑑賞魚飼育書にフグ類の繁殖法は載っていないものですが、海外の飼育書には思ったよりも頻繁に記載されています。
 pHは7.3〜7.5を目標にします。現在の状態でさほど問題はないようです。産卵場所には通常開けた場所の平石や、岩の裂け目などを選びます。
 通常は雄が卵を守るのですが、このような場合も有るのでしょう。いずれにせよ分けた方が、片親のストレスの増加を避ける為、良いと考えられます。面倒(ファンニング)をしっかりしているかを確認して下さい。産卵後の卵の状態では、水温を無理に上げる事は有りません。但し孵化後は28℃に上げて代謝を良くし、早く成長させた方が管理は楽です。仔魚・稚魚が非常に小さいので、視界を遮る可能性の有るものは使用しない方が良いでしょう。神経質という報告は聞かれません。分けての産卵の記述は見当たらないので、なんとも言えませんが、他魚の存在が親魚を常に興奮状態に陥れる為、膨れている可能性が有ります。
 発眼は2〜3日後、ハッチ後自由遊泳を開始すれば、ブラインシュリンプ・崩したペレットフードなどを与えます。
 話は変わりますが、"or"のアドレスは3月いっぱいで使用できなくなるので、"ne"に変更をお願いします。


Q59:(02/19/'99) 奈良野 雄一さん
 はじめまして、私は奈良野と申します。楽熱でここを知り、本当に感謝しております。
 さて、私の水槽なのですが、120*60*60*ロカは2228と2213でまわしています。生物は紅尾金龍(45センチ)エンドリケリー(45センチ)です。餌は冷凍エビを毎日一握り与えています。水替は一月に一回二分の一です。しかし、半月ほどで硝酸塩が100を切ってしまうのです。やはり上部のドライフィルターなどを追加した方がよいのでしょうか。

A59:大型水槽とはいえ、大型の怪獣が2頭も居れば、それくらいの水質悪化は当然でしょう。だからといって濾過槽を追加したところで、硝酸塩対策にはなりません。
 このHpでは皆さんに、週一回の水替えを提言しています。今回のケースも、週一回の水替えで全てが解決する筈です。特に大型魚の水槽では、水替え無しでの水質維持は不可能です。
 もし濾過槽の効率アップを望むのでしたら、大型魚の水槽には、ワイド式の上部濾過槽(120用でしたら、120×25×20クラスのもの。モーターにはパワーの有るP−425がおすすめ)が、最も良いようです。はっきり言ってエーハイムの濾過槽は、大型魚水槽には補助的な使用にしか使えません。上部式のシャワーパイプは、魚体の排泄するアンモニアを、曝気により相当量飛ばします(濾過槽に負担をかけない)。
 もう一つ、餌に気を付けて下さい。単用は短命に直結しますので、小魚や配合飼料等を、バランスよく与えるようにして下さい。


Q58:(02/18/'99) ひろさん
 お久しぶりです、いつも明確なアドバイスありがとうございます。
 現在90cm水槽の上部式フィルターでポリプテルスX2(17cm)、ダトニオ(7cmの稚魚)、仕切板を使ってシルバーアロワナの稚魚を飼育しています(ショベルノーズは引っ越しさせました)。上部式のろ材について、メンテナンスのページで珊瑚砂が良いと書いてありましたが、私は現在上からウールマット、活性炭、セラミックろ材、ウールマットの順でまわしています、週一の水換えでいちおうPHは中性に落ち着いていますが問題はないでしょうか?
 あと上部式から外部式への交換期はいつどのように考えれば良いでしょうか?

A58:勿論、水質が良好であれば、システムを変更する必要は有りません。
 珊瑚砂の利用は、以下の場合に有効です(確認までに)。
 初期の水槽立ち上げ時に、濾過材の2割(以下)をこれにすると活性化が早まります。通常の魚種(酸性を好む種以外)であれば、施行可能です。
 pHの急降下を防げます。特に過密飼育・大量の餌を与える水槽などに有効です。濾過材の2〜3割をこれにします。但し珊瑚砂でのpH維持ですから、pHで水質悪化を測る事は出来ません。常に定期的な水替えが必要です。
 外部式にする必要はないと思います。外部式は水量・強制的な曝気等、全てが上部式に劣ります。上部式をワイド型などへ変更し、水質改善を図った方が得策でしょう。重量のある外部式は、大型魚の飛び出しにも有効です。


Q57:(02/14/'99) AOさん
 はじめましてAOといいます。初めてメールをおくるので書きかたもわからずいきなり質問させてもらいます。
 ベタが卵を3回も産んだのですが、一回もかえらないのですが何かしなきゃいけないんですか?卵を産んでから水槽は、さわってません。水槽は、90センチでベタ以外は、コリしかいません。水草水槽です。

A57:卵が孵化しない場合、多くは未受精卵な為です。雄が繁殖経験が浅い場合、もしくは雄が繁殖に適さない場合の二通りが考えられます。雌が卵を産むのですから、他の雄をあてがって見て下さい。
 これ以外の理由ですと、極端な偏向水質により、浸透圧差で卵の組織が破壊される、という場合も無いわけでは有りません(まずそれはないでしょうが)。
 取り敢えずは雄(老成個体を避け、若そうなもの)を用意して、再度チャレンジして見て下さい。
 コリドラスは水槽馴れすると、水面まで上がって卵や仔魚に悪さ(捕食)する場合が有るので、繁殖を狙うのであれば別居させて下さい。


Q56:(02/12/'99) SNOWIE さん
 先日は丁寧なご回答ありがとうございました。SNOWIEです。エビの弱い薬品といえば、思い当たるフシがあります。流木のアク抜きの薬品がまだ流木から抜けきってなかったのかもしれません。 早速エビたちは全員45cm水槽に引っ越したので、卓上水槽の水をまた半分ほど換え、魚病薬を入れてネオンテトラたちの白点病の治療を始めました。45cm水槽にはすでに相当量の小魚たちがいるので、サブの水槽を用意しましたが、まだ水が出来ないと思われるので卓上水槽の他の魚たちもそのままで投薬しました。このため、温度を30度まであげてしまっていいのか迷い、いちおう28度まで上げておきました。近いうちに健康な個体をサブ水槽に移してからまた様子を見ようと思っています。今日の様子は、ネオンテトラの白点病は昨日よりも明らかによくなっているのですが、同居しているグリーンネオンテトラにわずかですが伝染してきている模様です。冷や汗の連続ですが頑張って治療を続けてみます。
 そこですみませんがもう一つ質問させてください。この治療がうまくいったとして、その後薬でやられてしまったバクテリアを復活させるために水を取り替えることになるわけですが、そうしたら結局もとの状態に戻るわけで、再発してしまうことにはならないのでしょうか?水槽に慣れた魚の体力や免疫か何かでクリアできるのでしょうか?白点病のメカニズムが見当もつかないので心配しています。ちなみにこの水槽にいる小魚たちは現在のところ、元気なことは元気です。コリドラスもすっかり落ち着きました。
 それともう一つ教えてください。質問倉庫のQ&Aを読んでいて、A12にオトシンクルスのエサについての記述を見つけました。ウチの45cm水槽にもオトシンがいるのですが、特に専用のエサはあげてなかったので、「おお、そういうものか!」と思い、専用のエサを用意することにしました。が、「オトシンのエサ」というのはどうも売ってないので、とりあえず草食性だから・・・と思い、プレコのエサを買ってきました。しかしこれをどこに置いてやればいいのやら・・・。ウチのオトシンは常に水草の上をあちらこちらに移動してますが、水草の上では落ちてしまいます。砂の上でもいいのでしょうか?砂の上はコリドラスたちが「わっせわっせ」やってますが・・・。とりあえず置いてはみたのですが、気が付く様子もなく、食べているのはまだ見てません。実際今、2匹いるオトシンのうちの1匹は元気がなくなってきています。水草はかなりはいってますが、藻はすでにほとんど食べ尽くしているようです。餓死などという気の毒な事態は何としても避けたいと思ってますが、このエサのやりかたでいいのでしょうか?お手数ですがご指導いただけたらと思います。

A56:バクテリア(細菌)と、原虫は種類が全く異なるので、原虫を駆逐した後では、更なる原虫の侵入さえ許さなければ、発生は理論的にも有り得ません(病原体は自然に湧く事はないです。白点病菌は魚体に取り付けなければ、早期に死滅する性質も有ります)。尚、原虫は外部寄生性な為、免疫は発現しません。何度でもかかる危険性が有ります。又、全ての個体が健康であれば、原虫は取り付く事は早々出来ないでしょう。
 今後注意する点として、新規導入魚の検疫を徹底する事です。購入した個体はすべて保菌魚と考え、すぐにメインタンクに導入せずに、サブタンクで3日から1週間ほど様子を見る事です。落ち着いて発生も見られなければ、特に薬浴などせずとも良いでしょう。
 オトシンクルスへの給餌は、消灯後に行って下さい。コリドラスは昼行性が強い為、真っ暗になると殆ど採餌行動をとりません。夜行性の強いオトシンクルスは、コリドラスに邪魔される事はないでしょう。オトシンクルスには配合飼料がベストで、特に種類は選びません。食べ易いフレークをはじめ、なんでも良いですが、ある程度は量を与えて下さい。配合飼料に馴れると、種類を問わずに飛びつくようになります。


Q55:(02/10/'99) SNOWIE さん
 はじめまして。SNOWIEと申します。インターネット上でうまくメール送信ができなかったので、普通のメールの形で送信させていただきます。
 1ヶ月ほど前から、妻と熱帯魚を飼い始めました入門者です。知識が浅くて恐縮ですがよろしくお願いいたします。まず45cm水槽で、小型のカラシン類、コリドラス類、コケ取り用のエビなどを飼育し始めて、これが大変いいので、先週もうひとつさらに小型の水槽(60x20x20程度の卓上用として売られているもの)を買い、そこにも同じような生き物を入れましたが、こちらがどうもうまくいかないのです。
(質問1)カラシン類はそれなりに元気なのですが、エビがたちまち弱ってしまいます。水槽セット後3日ほどしてヤマトヌマエビを2匹入れましたが、どちらも翌日死亡。まだ水が不安定だったろうか、と思い、水を半分ほど取り替え、さらに3日ほどして(これは昨日のことですが、)今度はビーシュリンプを5匹入れてみましたが、これまた次々に不調になり、慌てて45cm水槽の方に移しました。今日はそのうち4匹は回復した様子です。魚は元気なのにエビがたちまち不調になるというのはどのような原因でどのような対処をすればいいのでしょう?
(質問2)問題の水槽にはコリドラスパンクス(3cmほど)が2匹入っています。45cm水槽のほうのコリドラス類がほぼいつも砂の上でゴミ拾いをしているのに対し、こちらは水槽の中程を行ったり来たり泳ぎ回っています。なにか居心地が悪いのでしょうか?
(質問3)問題の水槽に一昨日導入したネオンテトラたちに白点病らしき症状が見られてきました。とりあえず薬を入れてあげようと思いますが、本によれば環境の変化で生じやすいとのこと。しかしやはりこの水槽のセットアップに問題があるのでしょうか?また、これは他の魚にもうつるものなのでしょうか?
 ちなみに2つの水槽でサイズ以外に違うものは、45cmの方は上部フィルターで白っぽい粗めの砂(1分だったかな?)に岩が入っています。卓上の方は底面フィルターで黒っぽい細かい砂(いわゆる磯砂というやつだと思うのですが、こちらは7厘だったと思います)に流木が入っています。
 よろしくご指導お願いします。

A55:ニフティサーブのアドレスはパソコン通信専用で、インターネットに接続するにはAOL等との別途契約を要したと思います。私もニフティの知り合いにメールを送信しようとしたところ、あっという間に突き返されたのを覚えています。
 さて質問の方ですが、メール内容から考えられるケースを幾つか示しておきます。はっきりこれだ!という原因が、ここからは掴めませんので。
 水槽の形状と、流水量の差が全く異なり、従って溶存酸素量も相当異なると考えられます(コリドラスが浮くのも恐らく。酸欠になるとコリドラスは空気呼吸を頻繁に行います)。例えば容量1の水槽に10匹の魚が入れられても、容量0.5の水槽に5匹入れられるとは限りません。カラシンは強いので耐えていますが、エビにはきつかったという事が有り得ます。
 エビは薬品に非常に弱く、魚病薬などから水槽の接着材(剤)等でも弱ったり死亡したりします。新しい水槽は一昼夜水を入れて回し、一回全て捨ててから新しく水を張って立ち上げます。魚の水(袋に入っているやつ)も、水槽に流し込んではいけません。
 エビは高温にも弱いです。28℃を越えたままにしておくと、茹ってしまいます。水温を確認して下さい。
 何らかの理由から、pHが相当降下している場合、テトラは耐えられてもエビにはダメージの来る場合が有ります。市販の測定スティックなどで確認してみて下さい。
 コリドラスに関しては、底面積が不足している上に水流が足りない為です。卓上水槽での管理は薦められません。但し、底砂の濾過が生きてくれば、耐えられない事はないですが、暫くは45cm水槽の方で管理してやりましょう。
 白点病は伝染します。特に環境が落ち着いていないと、あっという間に蔓延してしまいます。薬品投与が必要ですが、先ほど申し上げた通り、蝦類は薬品に晒されると死亡してしまいます。また、濾過バクテリアも薬品により壊滅するので、病気になっていない個体と共に45cmに移してやり、水槽をもう一つ用意する・もしくは現在の卓上水槽に、魚病薬を溶かして病魚をここで治療させます。白点病の原因虫は高温に弱く、水温を28〜30℃に設定します。
 新しい水槽のセッティングですが、一度に生き物を投入せず、少しずつ数を増やしていきます。様子見と共に、魚の老廃物を餌とする濾過バクテリアを増やしていく必要が有るからです。
 初心者の方が勘違いし易い最大の問題は、水槽用量は小さいほど管理が難しいという事実です。水槽は容量が大きければ、水造りも後のメンテナンスも非常に容易で、例え一部に悪化原因が有っても、他の領域が補足してくれるのです。ところが小さな水槽では、一部に悪化原因が出現すると、一挙に水槽全体が崩れてしまう場合が多い為、私は初心者の方には、いつも60cm水槽をお勧めしています。


Q54:(02/09/'99) ひろさん
 先日は丁寧に教えていただいてありがとうございます。アロワナの餌付けについては、その通りに頑張ってみます。ただ、冷凍赤虫の浮かせかたはなかなか難しく、大部分は底の方へ落ちていってしまいます、、、。更に赤虫に対しても余り興味を示さないため、これから根気よくやってみようと思います。
 最後に質問ですが、90cm水槽(ベアタンクに小型の流木2つ)でショベルノーズとポリプトテルス・パルマス(お互い16cm)を飼っていますが、組み合わせに問題は無いでしょうか?それとポリプテルス、ショベルノーズ、シルバーアロワナの三種で力の強い(威張る)のはどの順番でしょうか?

A54:赤虫を浮かべるのは、馴れると簡単です。馴れた頃には、アロワナもぱくついている事でしょう。
 質問についてですが、ショベルノーズはのんびり屋ですし、パルマスは口が小さく問題は全く有りません。まあ、やるとしたらパルマスがショベルノーズの髯を、ぱくりといったところでしょう。勿論どうという事は有りません。
 しかし、もしかして7cmのアロワナを上記2種と混泳させてないでしょうね。同サイズになるまでは、アロワナは離しておいて下さい。パルマスなのでまず大丈夫だと思われますが、太ミミズくらいは食い千切る為、安心できません。同サイズになれば結構ですが、その後は水面をアロワナが独占し、パルマスにはきつい環境となります。最終的にはアロワナと離さなくてはなりません。
 現状ではパルマス>ショベルノーズ>アロワナですが、いずれアロワナ>ショベルノーズ>パルマスとなります。


Q53:(02/08/'99) ひろさん
 先日念願だったシルバーアロワナを飼いはじめましたが、まだ7cm程度の稚魚の為どんなエサをあげたら良いのか解りません。
 とりあえず市販のホワイトシュレンプを一日数回あげていますが、人工飼料(アロワナ用)はすぐ吐き出してしまいます。この様な稚魚の場合、どんなエサを一日に何回、どの位の量ずつ与えれば良いのでしょうか?
 もう一つ質問です。16cmくらいのシャベルノーズを飼っていますが、生きエサ以外のクリルなどを全く食べてくれません。なんとかしようと絶食させようとしますが、まだ小さいので可愛そうとメダカを与えてしまいます。どのようにエサ替えしたらよいでしょうか?

A53:折角の稚魚ですから、配合飼料に餌付けてしまいましょう。まず初めに配合飼料(ペレット状のもの)を崩し、水面に浮かべます。立て続けに冷凍の赤虫を"浮かべて"与えます。最初の内は吐いてしまいますが、これを繰り返せば、1週間もすれば配合飼料に餌付きます。但し稚魚の内は完全に配合飼料だけにせず(成長速度が鈍る為)、赤虫も併用します。赤虫の浮かべ方ですが、ピンセットで摘まんだらふうふう吹いて一部を乾かし、そっと水面にさし込むと表面張力で大部分が浮きます。回数は可能な限り頻繁に(最低3回/1日)、アロワナ稚魚が見向きもしなくなるまで徹底的に与えます。私は人に「吐くまで食わせろ」と薦めています(稚魚期だけですよ)。
 ショベルノーズですが、絶食は必要ありません。初めに配合飼料(食わないうちは少な目に)、次に生餌(ずっと少な目に)という順番で与え続ければ、必ず餌付くでしょう。


Q52:(02/07/'99) たけきさん
 90cmの水槽で照明がニッソー90cm用二灯×2、照明時間が8時間、エアーが消灯時16時間、Co2が一秒に2滴、水替えが週1回3分の1、フィルターは外部フィルターエーハイム 2213吹き上げ式とニッソープライムパワー30と水中フィルター90cm用を使用。水替え時にスーパー麦飯石とPSBを使用。PH6.5〜7、KH2〜3、水草の肥料はテトラのクリプトと水草の国のアリスを使用。入っている魚はランプアイ10尾、オトシン10尾、ビーシュリンプ20尾です。えさは少々です。アヌビスナナ、コブラグラス、ミクロソリウム、流木に黒いひげ状の苔がついてしまいます。何が原因なのでしょうか?

A52:東南アジアの流木や、魚体から持ち込まれるとされる刷毛状苔は、硬いもの(岩、石、流木)に好んで取り付きます。水草も例外ではなく、硬い葉を持つアヌビアスなどは格好の標的となります。水替えで消えるものでは有りません。強い流れを好むとされますが、水槽内ではところかまわずに発生するようです。
 注意深く全て毟り取り(下手に引っ張ると葉が壊れます)、ヤマトヌマエビを大量に追加して芽の内に叩くより方法が有りません。薄い酢酸に漬けるという人も居ますが、葉が黄化するので薦められません。


Q51:(02/07/'99) Shigeさん
 前回の質問では、とても親切に解答していただきありがとうございました。
 ガーは、あい変わらす生餌ばかりバクバク食べていますがあきらめずに人工飼料を食わせようと思ってます。話はかわり、また質問があるのですがお願いします。先日、グリーンアロワナを購入し、今日水換えしていたところ、誤ってアロワナのウロコを1枚ペロリとはがしてしまいました。この、はがれてしまったウロコは、もとに戻るのでしょうか? 
 もう1つ、このアロワナ(約12cm)の水槽に、前回質問したスポッテッドガー(20cm),ホリプテルスセネガルス(15cm),セルフィンプレコ(15cm)を同居させていますが、なにか問題があれば教えて下さい。これからも、わからないことがあるたびに質問させて頂くことがあると思いますが、よろしくお願いします。(psオスカーと、ジュルパリ*2は、新たに立ちあげた 水槽に引っ越ししました。)

A51:鱗は魚体を保護する、粘膜(液)と共に重要な器官です。魚体には支障ないよう、鱗は再生します。但しやや小さ目に再生される場合が多く、形も多少異なります。年輪が失われる為に、色彩は別個のものといえ、遠目には"しみ"のようになってしまいますが、仕方ないでしょう。アロワナの鱗は大きい為、再生には少々時間がかかります。
 混泳ですが、これが可能なアロワナは南米産種(シルバー、ブラック)2種のみです。アジア・オセアニア産種(アジア、ノーザン、スポット)3種とヘテロティス(ナイル)は、混泳には一切向きません。水族館などで混泳を見るでしょうが、あの水槽規模だから可能なのです。家庭用水槽ではまず不可能でしょう。スポッテドガーとポリプテルスに関しては、そのままにしておけば年内にも攻撃を受けるようになります。プレコは隠れ家を与えれば、暫くの間は大丈夫でしょう。但し30〜40cmになったアジアアロワナは、そのプレコすら振り回して食ってしまうでしょう。
 アジア・オセアニア産アロワナは、単独飼育が鉄則です。

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