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第3倉庫
(Q30〜Q21)



Q30:(01/14/'99) Shige さん
 現在、20cmまで成長したスポッテッドガーを飼育していますが、メダカや小赤等の生餌しか食べません。なんとか人工飼料を餌付けたいのですが、どのような方法でやればよいのでしょうか?
 尚、水槽は60にフルーバル303&POWER HOUSEのシステムフィルター1A
 同居魚にP.セネガル 、オスカー、ジュルパリ2匹、セルフィン プレコです。解答、お願いします。

A30:単独での管理だと、配合飼料への切り替えにやや手間がかかる場合が有りますが、同居・しかも何でも食うオスカーやジュルパリといった中型シクリッドが居れば、切り替えは非常に楽に出来ます。競争心を煽ればよいのです。
 まず餌を与える時間を決め、その時に撒かれるものは餌である事を認識させます。餌は必ず配合飼料から先に与え、無くなってから今までの生餌等を少量与えるようにします。シクリッドがバクバク食う様を見、ガーは必ずつられて食うようになります。ガーは偏食をしないので、2〜3週間もすれば餌付く筈です。20cmの個体であれば、テトラ社などのペレット(スティック)状の餌が最も有効です。オスカーが殆どをかっさらってしまいますが(食い過ぎれば吐きますし、未消化なのでセルフィンが始末してくれるでしょう)、ガーの気を引く量を追加して与えます。餌付かないうちは生餌は与えるにしても、ごく少量に留めます。配合飼料にすっかり餌付いたら、生餌は中止して構いません。


Q29:(01/11/'99)外山 博 さん
 始めまして’楽しい熱帯魚’で太田さんのHPを知った熱帯魚歴1年の素人です。
水槽:60cm フィルタ−:プライム10&20 その他:流木(2本)、石(1個)、土管(1個)、アヌビス(1) 飼育魚:テトラ(15匹) ロイヤルプレコ(7cm−1匹) タイガ−プレコ(5cm−1匹) サッカ−プレコ(7cm−1匹)
 質問CO2の添加について
@アヌビスはあまりCO2を必要としないので1日中エアレ−ションで良い。
AアヌビスはあまりCO2を必要としても、ライトを点けているときは添加する。
夜はエアレ−ション
Bその他、良い方法があれば教えてください。
ps・プレコがメインです 以上

A29Anubias(=発音はアヌビアスとなります)は、元来半陸上(セリの様に、株は水中に、葉は上部にというスタイル)で生活する仲間なので、水中に没した状態ではあまり成長はせず、従って二酸化炭素吸収・水中肥料要求度は低いのです(肥料は根際に埋め込むタイプのものでなくては、意味を成しません)。逆にずっしり来るような巨大なボンベを用い、極端な溶存二酸化炭素添加を強制的に行うと、水中でも矮小化しないとされます。この辺りは私の範囲外ですので(このページの"初めに"を読んで下さい)、試した事は有りません。是非Web上の水草専門のサイトを見つけ、勉強・質問等をする事をお勧めします。
 私が貴方の水槽構成で指摘できる事は、以下の2点です。
 Anubiasの欠点は、流木などに付いてくる刷毛状の黒い苔に、非常によく執り付かれる事です。一度付いてしまうと、指で剥ぎ取ろうとすると葉の組織までもぎ取られてしまいますから、前段階の予防が重要です。プレコはこの苔を好まないので、矢張りヤマトヌマエビに任せた方が良いでしょう。付いてしまったものは無理に剥がさず、狭い水槽に複数の腹を空かせたヤマトヌマエビを数匹入れるといいです。
 ロイヤルプレコの歯の強さは、タイガーやサッカーの比では有りません。成長するにつれ、いずれアヌビアスをすだれの様にしてしまいますし、他のプレコとの争いも激化します。いつでも分けられる様、今から用意しておいた方が良いでしょう
 最後に、プレコと水草を同時に水槽内で管理する事は、余り薦められません。特に水流・酸素を他の魚種よりも要求するプレコに対し、二酸化炭素溶解と曝気防止の方向(水流を押さえる)に向かう事は、確実にプレコの寿命を縮めます。出来ればプレコ水槽・水草水槽に分ける事が望ましいです。


Q28:(01/10/'99)チョンさん
 太田透 さん、こんにちは。はじめまして、ホームページをとても興味深く読ませていただきました。
学名についてなど、普段接しなかった部分のベールが少し剥がれたような思いです。英語が読めたら、さぞ世界が広がるのになぁと痛感した次第です。
 昨年末に、アベニーパッファーを4匹買ってきました。一番小さな個体が尾鰭の付け根を齧られて直ぐに☆になってしまったのですが残り3匹は、ブラインシュリンプを食べて36cm水槽で元気に泳いでいます。
 いきなりの質問で申し訳ないのですが、このアベニーの繁殖について教えて頂きたいのです。過去に雑誌で繁殖記事があったようなので、一般家庭でも運が良ければ繁殖も出来るのではと思っているのですが、(3匹では難しいでしょうけど・・)。
 1.どれくらいの大きさから繁殖が可能なのか。
 2.卵はどのような形(浮遊性とか水草につけるとか)で産卵されるのか。
 ご存知の事がありましたら教えてください。現在、個体は1cmより大きいくらいのサイズで丸々しています。水槽には、南米ウイローモスを片手にいっぱいくらい入れています。濾過は、スポンジフィルターを使用しています。
 繁殖には関係ないのですが、アベニーの名前の由来をご存知でしたらあわせて教えて頂ければ幸いです。

A28:さて淡水フグの繁殖ですが、Tetraodontidae(いわゆるぶよぶよのフグ達)の類で、海藻や水草に産卵するフグは多分(呆れるほど入手可能な文献が少ないので、とても全てをフォローは出来ないのですが)存在しません。砂地・礫・平石等を産卵場に選びます。川砂の上に平石を数枚置くのが適当でしょう。掘れる砂・岩の裂け目・見晴らしの良い台地を再現します。海産フグは集団産卵が多く見られますが、淡水フグの場合はペアらしきものが出来るそうです(逆にそのような種でなければ、水槽内繁殖は難しいでしょう)。数少ない成功例を見ても、親魚を離す必要はないようですが、勿論ケースバイケースで、観察を怠ってはいけません。稚魚は茂みに隠れるので、ウィローモスは有って悪くありません。フィルターを追加する場合は、底面式が適当です。
 サイズの件ですが、2.5(〜3.2?)cmにしかならない、超小型のフグですから、(1.5〜)2cm近くになれば繁殖行動を起こすのではと思われます。フグの類の繁殖はフルサイズに近いものが行っているようですから、余り小さな個体に期待するのは無理が有ろうというものです。
 名前の件ですが、学名<Monotretus travancoricus>にもこれはなく、ドイツでは人気が有るのですが、Zwergkugelfisch(コビトフグ)と呼ばれており、何処にもアベニーと言う名はない為、シッパーが勝手に付けた流通名と考えてよさそうです。過去の熱帯魚誌の、新着紹介などをこまめにあたると、由来が載ってるかもしれませんね。


Q27:(01/09/'99)Yuko Iさん
 はじめまして。いきなりで申し訳無いんですが...お魚のことにくわしそうだったもので...
 私は今ミッキーマウスプラティーその他数種の熱帯魚をかっているのですが、ここ2・3日で 一匹のプラティーに病気が出てしまったのです。鱗が全部逆毛だったようになって 体が膨張しているのです...
ちょっと見た目が気持ち悪いくらいに...今のところ この一匹だけなのですが。
 ネット上いろいろ病気の事を探したのですが 見つけられないのです(;_;)よろしかったら 教えてください。はじめましてなのに いきなりの長文申し訳ありません。失礼致します。

A27:正確な病名は運動性エロモナス症、俗に言う松毬病(鱗立病)です。金魚などに多く見られる疾患で、熱帯魚には割と珍しい病気です。鱗嚢という鱗の根元に水が溜まり、これが鱗を立ち上げてしまうのです。この病気は常に便秘(排出障害)を伴う為、治療がやや困難な上時間がかかります。治療はエロモナス菌そのものを叩くのではなく、プラティの健康状態を回復させる必要が有ります。伝染性は低いですが、治療にあたっては隔離飼育が適当です。消化の良い餌(冷凍のブラインシュリンプなど)に切り替え、少量ずつ与えます(フレークなどの配合飼料は、決して与え過ぎてはいけません)。元来卵胎生メダカの類は、汽水域を好みます。隔離してその飼育水には、人工海水の素を45cm水槽辺り、大さじ3〜5杯を溶かしてやります。餌食いが悪ければ、飼育水にグリーンFゴールドという魚病薬を規定量溶かし、水温はやや高め25〜27℃にすると良いでしょう。あとはプラティ個体自身の体力次第で、十分回復の可能性が有ります。
 他の個体に関してですが、日ごろの管理を徹底し、調子を崩さない様心がけます。水替えが最も重要・且つ効果的です。これに勝る管理法は有りません。


Q26:(12/11/'98)makoto shojさん
 はじめまして。淡水ストーンフィッシュについて質問させて頂きます。淡水ストーンフィッシュには純淡水飼育できるものと汽水飼育でしか飼育できないものがいるらしいのですが、何か見分け方があるのでしょうか。私がストーンフィッシュを購入したのは今年の夏で、ショップでは純淡水で飼われており、採集地も分かりませんでした。購入した当時は純淡水で飼育していましたが、現在は海水三分の一の汽水で飼育しています。水槽は60センチ、上部フィルターと内部式を併用、一匹飼いで、細かい砂を引いています。餌にはメダカとクリルを与えています。純淡水の時と今の状況では餌食いはあまり変わっていません。体長7センチ、体色は薄い茶色です。できれば淡水で飼育したいと思ってますので、純淡水で飼育できるものと汽水でしか飼えないもの見分け方がありましたら是非教えてください。それと細かい飼育データーが分かりましたら教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

A26:私の見た限りでは、淡水ストーンフィッシュとしてミシマオコゼ科<Uranoscopidae>魚種を扱っていました。正式な英名はStargazerです。Stonefishとはオニオコゼ科魚種<Synanceiidae>を正式には指すのですが、これに見た目の近いフサカサゴ科<Scorpaenidae>魚種(英名Scorpionfish)に、淡水で飼育可能なカサゴが居ます。但し、ショップでよく見られる淡水カサゴとは、ハオコゼ科<Congiopodidae>に属するRacehorseと呼ばれる一群です。流通ルートで、いい加減な命名をされると困るのは消費者だという事を、シッパーはいい加減気付くべきでしょうね。
 見分け方ですが、魚類図鑑が有ればそちらを参照して下さい。ミシマオコゼ科魚種は丸太状で、ビーズ玉のような小さな眼球が頭頂に並んでいます。フサカサゴ科魚種は、ぶくぶくしたダトニオイデスのようです。ハオコゼ科魚種は体が側偏しており、背鰭がインディアンの髪飾りのように派手です。
 ミシマオコゼ科魚種には、純淡水で飼育できるものは居ません。アマゾン川のような巨大な河川においては、相当内陸にまで海水が浸入する為、川岸で網をうって捕らえられていても、淡水種である保証はどこにも無いのです。強健な為淡水中でも暫くは生きているでしょうが、そのうち死亡します。海水で飼育し、海砂を体がすっぽり潜れるくらい厚く敷きます。砂に潜る魚種は砂に潜れる環境を用意してやらないと、ストレスと皮膚疾患で死亡する場合が有ります。
 フサカサゴ科魚種の<Notesthes robusta>であれば、汽水での飼育が可能です。淡水ハオコゼ同様1/3〜1/2海水で問題なく飼育可能です(詳しくは淡水カサゴ・ライオンフィッシュ・汽水ハゼ類管理法を参照して下さい)。
 いずれにせよ、純淡水での飼育は諦めて下さい。また、どうしても区別が付かなければ、イラストを貼り付けてメールを下さい(なるべく小さいサイズで)。


Q25:(11/29/'98)植村泰三さん
 毎回丁寧な御回答、有難うございます。今日、ショップに行くとスポッテドナイフフィッシュが売っていました。買いはしませんでしたが興味があるので少し質問したいと思います。まず餌は何を与えるのでしょうか。お店の人は冷凍アカムシでよいと言っていましたが。
 次に混泳(特にガーやポリプテルス)は可能なのでしょうか(数はデルヘッジィ×2、パルマス×1、あと2匹ぐらい)。今、デルヘッジィ2匹とパルマスとブラントノーズガーを(いずれも15〜20cm)の中に入れても大丈夫でしょうか。最後に90cm×60cm×45cmで終生飼育できるでしょうか(中に入れる魚は前述の通りです。)是非教えて下さい。

A25:小型の内は赤虫、やや大きくなってきたらメダカや配合飼料に餌付けます。アロワナ同様全く選り好みをしないので、餌で困る事は有りません。
 混泳も比較的容易で、口で咥えられないサイズならば可能です。ちょっかいを出されると思われるのはブラントノーズガーで、これを虐めている雰囲気が合ったら離した方が良いでしょう。ポリプテルスに関しては、ある程度虐められてもさほど気にしません。但しナイフフィッシュ同士の混泳は、相当広い容器でないと難しいでしょう。
 問題は水槽サイズです。配合飼料のみの給餌で成長を押さえても、5年もしたら90cm水槽では反転するのがやっとというサイズになります(ならなかったら、管理法に問題大有りです)。単独飼育ならまだしも、混泳でしたら最低限120cm水槽くらいは用意してやりましょう。


Q24:(11/24/'98)西村 亮さん
 いつもお世話になっております.
 このたびリーフフィッシュを購入(7cm程度,3匹)しまして,60cm水槽でブラックゴーストと混泳させております.餌はメダカを与えております(30匹程度を水槽にはなし,減ったら追加.).リーフフィッシュの雄雌はどのように見分けるのでしょうか?水槽内で繁殖は可能でしょうか?
 また,飼育について何かアドバイスがございましたらお願いいたします.

A24:リーフフィッシュに関しては、国内でも数件の繁殖が報告されており、不可能では有りません。但し雌雄差は、人間側で確認できるようなものは現れません。スズキ目にはカワスズメ科(シクリッドですね)のように、非常に顕著な性差が表れるものもありますが、リーフフィッシュの属するナンダス科魚種に関しては、これが全く確認できないのです。ですから繁殖には、もう数匹加えて自由にさせるのが良いでしょう。産卵には水草を密生させます。親魚はその葉の裏に卵を産み付けますから、産卵を確認(その前にペアが確認できればその段階で)後、他の個体を離すようにします(親魚は卵の世話をします)。仔魚はブラインシュリンプを食えますが、なるべく早くグッピーの稚魚を食えるサイズにまで育て上げて下さい。
 現在の混泳ですが、ブラックゴーストもぺらぺらのうちは良いのですが、肉厚にになってくると、夜間に威嚇を繰り返すようになります。リーフフィッシュは非常に打たれ弱いので、繁殖を狙うのなら尚更、別個に管理するのが望ましいでしょう。なお餌ですが、メダカよりもグッピーが良いと思います。駄もののグッピーを養殖し、様々なサイズを用意しておくと便利です(喉越しが明らかに違います)。後は面倒でも、食い切る量を放すようにして下さい。メダカの類は思ったよりも攻撃的ですから。


Q23:(11/17/'98)植村泰三さん
 スポッテドガーはどんな餌を食べるのでしょうか。またどれぐらいの頻度で与えたら良いのでしょうか。スポッテドガーは比較的小型な種類と聞いたことあるのですが120pの規格水槽で終生飼育できるのでしょうか。是非教えて下さい。
 追加分:さっきのメールで質問し忘れたことがあるので再度質問します。スポッテドガーとポリプテルス小型種の混泳は可能なのでしょうか。

A23:鱗骨目のガーパイクに関して言えば、餌は何を与えても大丈夫です。咥えられるサイズであれば、小魚から配合飼料まで、何でも食います。但しポリプテルス同様肥満になる為、ある程度量をセーブします。回数の制限はよくありません。一回に与える量を調整し、給餌は毎日行います(給餌には餌をやる以外、最低1日1回良く観察をし、健康状態等を把握する必要があるためです)。量は魚体の様子を見ながら、空腹でない程度になるまで与えます。油分の少ない餌でしたら、相当与えても肥満にはなりません。
 スポッテドガーは、水槽内では70〜120cmになります(飼育条件・幼魚期の栄養状態等が密接に影響します)。天然では150cmになるそうですが、国内で100cmを越える個体にはそうお目にかかれません。120cm規格で飼い切るならば、生餌は一切与えず、配合飼料のみで管理する必要が有ります。それでも奥行き45cmは彼等には狭いでしょう。吻端を擦ったりぶつけたりして、観賞価値が低下する恐れも有ります。私は薦めません。
 ポリプテルスとの混泳ですが、勿論サイズによりけりです。咥えられないサイズならば問題はないのですが、どこからが咥えられる(餌とみなす)サイズかははっきりとは言えません。又、幼魚のうちから生餌を与えなければ、安全性は非常に高まりますが、ガーパイクの採餌速度はポリプテルスよりも数倍速い為、浮く餌と沈む餌を調節して与える必要が有ります(ガーパイク用に浮上性の配合飼料+ポリプテルス用に釦餌と赤虫など)。何れにせよ混泳は一時的なもので、必ず別居させなくてはならなくなります。


Q22:(11/10/'98)植村泰三さん
 お久しぶりです。来年の5月ごろに新しい水槽を買おうと思いいろんなショップをまわってみたのですが一つ疑問が残ったので質問させて頂きたいと思います。よく重合水槽というのを見かけます。その重合の意味はだいたい知っているのですがそれがあったほうがいいのかどうか悩んでいます。というのも今度買う予定の水槽は1200×600×450の水槽なのですがそれぐらいのサイズでは重合水槽はなく、もう1ランク上の1200×600×600ならかろうじてありました。でもそんな予算はなく(高校生ゆえ)せいぜい1200×600×450が精一杯なのです。重合接着にそんなに固執しなくても大丈夫でしょうか。二階に設置するためなにかあったときすごく心配なのです。
 次にまた蛍光灯について質問をしたいと思うのですが前回の御回答で一日に何時間点灯すればよいかはわかったのですがだいたい昼か夜、どちらの時間帯に点灯すればよいのでしょうか。教えて下さい。
 最後にポリプテルスについてなんですが、以前混泳について質問したのですが一般に小型種と呼ばれるデルヘジィやセネガルスと中型種と呼ばれているウィークシィやオルナティピンニスとの混泳は可能なのでしょうか。本にはウィークシィは頭部が大きいので思わぬ大きさの魚を呑み込むと書いてありました。やはり無理なのでしょうか。あと小型種と中型種と大型種の混泳は可能なのでしょうか(もちろん広い水槽で)。
 是非教えて下さい。御願いします。

A22:念のため確認しておきますと、重合とはアクリル板同士の接着法の一つで、最もしっかりした方法の一つです。余り無いものの、アクリル板同士の接着が弱いと、水漏れなどを引き起こす可能性が有る為、安全の為には(特に水が漏れると困るアパートなど)、有った方が良いのも事実です。高さ600から使用されていると言う事は、水圧が問題になっている為である事が御分かりでしょう。丈高くなればなるほど水圧がかかり、接着面に負担がかかってしまうからです。但し費用はかなり跳ね上がってしまう為、高さを45cmに押さえておけば通常問題は有りません。私の水槽も重合接着はしておりませんし、10年ほど経ちますが無事故で済んでいます。あとは粗悪品か否かですが、見本品の接着面をよく見て、気泡が目立たないかを確認して下さい(余りにも安い場合)。アクリルのmm厚も価格に影響します。厚いほど頑丈ですし水を張っても膨れませんが、8〜12mm厚の範囲でも5万円くらい差が出てきます。まあ、大型の魚種ですから、8mmものでもさほど気にならないでしょう。
 点灯は勿論昼です。タイマーなどで、朝6時から夜6時くらいが自然でしょう。部活等で帰宅が遅くなるのならば、朝8時から夜10時くらいで支障無いと思いますが、その辺は貴方の都合に合わせて決めて下さい。
 ポリプテルス小・中型種の混泳は、成魚と幼魚などと言った極端な差が無い場合なら(咥えられない事)、問題ありません。但し餌には生きた魚を使わない事、これを守って下さい。私も45cmのオルナティピンニスと、18cmのパルマスの混泳を行っていましたが、全く問題ありませんでしたし、現在も35cmのウィークシィと、15cmのレトロピンニスやローウェイが仲良くやっています。ただ一つ問題は、糸屑サイズ(5〜10cm)からの混泳で、いつまで経っても大きくならないセネガルスやパルマスに比べ、ぐいぐい大きくなるオルナティピンニスが危険な存在になる可能性が有る事です。購入サイズには気を付けて下さい。
 最後に小・中型種を大型種と混泳させないで下さい。絶対に食われます。


Q21:(11/09/'98)西村 亮さん
 いつもホームページを興味深く拝見させていただいております.先日購入したトランスナイフフィッシュ(12cm程度)のことで質問があります.
(1)この魚を「世界の熱帯魚1998」という本で調べたのですが掲載されていません.インターネットでも検索できません.外見がグラスナイフとそっくりですが同一種 でしょうか?
(2)現在,120cm水槽でエンゼルフィッシュ,トーマシー,グラスキャット, セルフィンプレコと混泳させております.観察しにくいのでブラックゴースト(15cm程度)がいる60cm水槽に移そうと思いますが,この取り合わせは無理でしょうか?
 よろしくお願いいたします.

A21:このグループは非常に種の同定がしやすいのが普通ですが、流通名がいい加減な為、混乱を来す事がままあります。グラスナイフだのトランスナイフだの、様々な名称で販売されていますが、本種の学名は<Eigenmannia virescens>ですから、海外のページを検索する際はこれか、グループ名"GYMNOTED EEL"で行って下さい。英名は"Green Knife Fish"です。但し国内のページに付いてはこれでひけるとは思えませんので、デンキウナギかブラックゴーストでページをひいて、ついでに載っているのを探しましょう(その位の認知度です)。
 電気系の混泳は不可能です。私もブラックゴーストの繁殖を狙おうと、120cm規格水槽にに6匹を放したのですが(勿論充分にシェルターも容易したのですが)、もう散々な目に合いました。Eigenmannia同士の混泳も、大抵尾を食い切り合う結果に終わります。モルミルス同様、少々強めの電気系以外の魚種との混泳か、単独での管理を行って下さい。今の段階では現状維持が、もっとも良いのではないでしょうか。

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